幼児向けの雑誌『幼稚園』の付録が相変わらず攻めている。
回転寿司・ガチャガチャ・ラーメンの看板をリアルに厚紙で再現したかと思いきや、
幼稚園9月号ふろくは「セブン銀行ATM」。モーターユニット内蔵で、お札の出し入れが楽しめます。お札を入れるときは、なるべくまっすぐ入れてください。本物と同じサイズのお札が12枚付き。8月1日ごろ発売です。 pic.twitter.com/9uVRXkV6LN
— 小学館『幼稚園』編集部 (@youchien_hensyu) July 29, 2019
今度は何と「ATM」!?
表紙にも記載されているが、この雑誌の対象は4~6歳。
外を元気に駆け回る幼稚園児たちがATMに興味を示すのかというのはわからないが、とにかく動く「ATM」が作れるとのことで急いで本屋へ行き雑誌を買った。もちろん自分は大人なので「甥っ子に頼まれたやつこれで合ってたかな〜?」なんてシチュエーションを演じながらレジに持っていったのは内緒にしたい。
※amazonだとプレミア価格になっているので、本屋に行くことをオススメします。
付録の厚紙を広げるとかなりデカい。
モーターを使った動力パーツが入っている。(単三電池1本使用)
シャフトについているゴムタイヤで紙を送り出す仕組みだ。
しかもスイッチで回転方向も制御できるので、普通に子供の教育としてこういう動きの仕組みが学べるのは素晴らしいと思う。
ニセのお札もついていたが、さすがにここは幼児向けのセンスだった。
組み立てていく。
10分ほど作って思ったのは、確実に幼児一人ではこれを作るのは難しいだろうなということだ。説明書はかなり分かりやすく記載されているが、平面から立体を捉える能力が無いとかなり厳しい。(元々親子で作ることを想定はしているだろうけど)
実際に何回か理解するのに時間がかかった。
それにしてもこの付録、毎回こだわりがすごい。
例えばATMの裏側。ただの空洞にしてもいいのにわざわざ脚部分の金属パーツを印刷もして再現している。
神は細部に宿る。
側面に置いてある封筒もわざわざ一つ一つのパーツとして作っている。入っているのを印刷すればいいだけなのに。
何なんだこの細かいこだわりは…。
30分弱で完成した。遠くから見ると本物にしか見えない。
スマホと並べてみた。
思ったよりデカい。
テンキー部分は平面だが、遠近法でちゃんと奥行きがあるように印刷されている。
どこまでこだわるんだ。
スイッチを手前に動かせばお金を出せるし。
奥にスイッチを動かせばお金を入れることが出来る。
偽物のお札だとわかっていても悲しい気持ちになった。
お札は1枚だって振り込みたくない。
一枚の厚紙から複雑な立体物を作る技術、そして紙を出す/入れるという動きが学べる教材としてこの付録は本当にすごいと思う。
もしかしたら、この付録を作った事がきっかけとなり将来ATMを作る職業に就く幼児がいるかもしれない。
日本のATM製造業の未来は明るい。
説明書に書いてあったATMをゆする図が面白かった。
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