【国内正規品】 HTC VIVE (コンシューマーエディション) 【Amazon.co.jp限定】オリジナルPC壁紙配信 付

 

 

HTC VIVEというPC向けVR機器を購入したのでいろいろ買って試しています。

 

 

前回の記事

VR専用の音ゲー「Beat Saber(ビートセイバー)」が震えるほど面白い理由

 

 

 

一瞬で汗だくになれるゲームがある

 

 

 

VRソフトをあさっていたときに見つけたゲームを紹介します。

『The Thrill of the Fight』(ザ・スリル・オブ・ザ・ファイト)というゲームです。これがとんでもなかった。

 

 

 

↑プレイ動画

 

オーソドックスなボクシングゲームで、グラフィックもショボい部類です。でも、これがVRでやるとめちゃくちゃおもしろい!

 

 

 

おもしろいというか、最初はひたすら怖い! 威圧感がすごい!

 

こわい顔の外国人のお兄さんが、息のかかりそうな距離からこっちを見下ろしてくるだけで逃げ出したくなります。「謝る」ボタンとかないのか。

 

 

 

で、怖いからやみくもにパンチを振り回すんですけど、ぜんぜん当たらない。しっかり直前でかがんだりして避けやがるんです。

そのうえ、相手の放ってくるパンチはとんでもなく速い。気がついたら顔に拳が届いてたという感じで、もちろん痛くはないんですが「ウワっ!」と精神的なダメージを受けます。ゲーム内ダメージが蓄積してくると視界が二重になったり霞んできたりして、ほんとに満身創痍の気分に。動きすぎてイヤホンが外れたとき「殴られて片耳聴こえなくなった!?」と思ってしまいました。

 

対戦相手のボディにクリーンヒットすると「殴った!」とわかる気持ちいい振動がコントローラーを伝わってきて、燃えます。

 

 

 

逆に相手がガチガチにガードしているところを攻撃してもなんの手応えもなく拳が通り抜けます。「ボクサーの幽霊」なのかもしれません。正確なストレートを叩き込まないと成仏しないボクサーの幽霊です。そんなフィジカルとオカルトを両立させるんじゃない。怖いだろ。

 

 

で、ここでみんなに考えてほしいことがあります。

「本気のシャドーボクシングを『10分間』続けられるか?」

 

運動習慣がない人には絶対に無理と断言します。「本気」を維持するのがまず難しいし、10分間もフットワークとパンチを維持し続けるのはめちゃくちゃにしんどい。

でも、このゲームでは1ラウンド3分の試合を、1分の休憩を挟んで3ラウンドぶんやらされます。ボーッと立ってたら怖い外国人の幽霊ボクサーがボコボコにしてくるので、普段の限界を超えた動きを要求されるのです。

 

 

 

結果、死ぬほど疲れます。自宅から一歩も出てないのに、たった10分で人生のうち5番目くらいに疲れました。試合中、ちらっと横目でタイマー(VR内の)を見たら残り時間が2分だったときは絶望しました。ボクシングをしてるときの時間の流れは体感3/1。

 

これがただのダイエットエクササイズだったら、絶対にくじけて途中でやめているでしょう。でも、バーチャルとはいえ目の前に敵がズンと立ってて、こっちに攻撃を仕掛けてきていると、不思議と「やめる」という選択肢が頭から消えてしまうんです。防衛本能的なものでしょうか。最後は「助けてくれーッ」と絶叫しながら外国人をボコボコに殴っていました。

 

 

 

しかし、相手を倒したときの気持ちよさはほかのゲームでは味わえないくらい格別。

 

経験値もゴールドも手に入りませんが、ただ「倒せた」という達成感が褒美となって全身にみなぎります。ゴーグルを外したら床に小さい水たまりができていて、足の裏の皮がめくれていました。

 

 

全身びしょ濡れになりたい人に!

 

というわけで、HTC VIVE か Oculus Rift を持っていて運動不足が気になる人は「The Thrill of the Fight – VR Boxing」を是非やってみていただきたいです。

 

私はこれを遊んだ翌朝に全身が筋肉痛でバキバキになり、痛すぎて起き上がることすらできなくなりました。

 

 

ゴーグルに顔がつくスポンジ部分も汗でベシャベシャになるので、別売りの革風フェイスクッションを買うと洗いやすくていい感じです。