急激に暑くなってきました。春はどこへいってしまったのか。
家にいるとつい水分をたくさん摂ってしまうので、お茶をいくら生産しても足りません。あっというまに飲み干してしまいます。
そこで最近気がつきました。
「別にお茶、味わってないな」と。
自分の中では、わりとお茶の味ってどうでもいいのかもしれない。お茶を飲んでいるという実感さえあれば。
合成着色料で「見た目だけ茶」を作る
そこで、食用色素(着色料)を用意しました。
これでただの水にお茶の色をつければ、それだけで自分の脳は騙されてくれるのでは?
緑の着色料
とりあえず緑茶を飲みたい気分なので、緑の着色料を入れてみます。
回転寿司に置いてあるお茶の粉末みたいですね。
お茶……………
……ではないな!!
お茶ではない!!!!
色が鮮やかすぎて、どちらかというと「メロンソーダ」みたいな見た目になってしまいました。
飲んでみても、まったくお茶を飲んでいる気分にはならず。「鮮やかな見た目なのに、味は『無』」という状況はすこし面白い。
黄色の着色料
そこで黄色の着色料を入れてみたところ……
かなりお茶っぽくなりました!
思い返せばジャスミン茶や緑茶もわりとこんな色ですね。お茶=緑という固定概念にとらわれていた。
ちなみにこの記事の冒頭で出した画像も着色料で作ったニセ茶です。たぶん違和感なかったと思います。
そして、実際に飲んでみると、かなり「お茶」っぽい実感がありました。
もちろん味はただの冷水であり無味なのですが、いつも飲んでいるお茶に近い色合いとヒンヤリした温度のおかげで美味しく飲めます。
青色の着色料
涼しげな色だったら夏向きのドリンクになるのでは? と思って作った青ドリンク。
涼しげというか、おむつのCMですね。飲むときはかなり心理的な抵抗感がありました。
また、青の着色料はほかの着色料に比べると味の主張が強く無味ではなかったため、あまり美味しく飲めませんでした。残念。
黒色の着色料
この着色料があれば、お茶だけではなくコーヒーも作れるな……と気づいたので、黒の着色料を水に混ぜて「ニセアイスコーヒー」を作ってみました。
漆黒。
漆黒すぎる。コーヒー=黒い だと思っていましたが、実際に真っ黒な液体を見るとぜんぜんコーヒーに見えませんね。闇の飲み物……。
しかし不思議なもので、飲んでみると「味が薄いコーヒー」を飲んでるかのような気分になりました。実際は無味なんですが、視覚に影響を受けているのを感じます。
飲み干すと、コーヒーにあるまじき汚れが残りました。
やっぱりこれはコーヒーではない。
色で味の印象はだいぶ変わる
ただの水でも、色がつくだけでだいぶ味の印象が変わることがわかりました。
ちなみにこれはイチゴ牛乳に青の色素を混ぜたものです。
飲んでみると、イチゴ牛乳のあの甘味がまったく「イチゴ」と関連付けて感じられなくなりました。何か得体の知れない甘みとしか認識できない。
イチゴ牛乳がイチゴ味なのは、ピンク色だからだったのか……。