001

 

中学生・高校生のオモコロ読者のみなさん、こんにちは! セブ山おじさんだよ!

 

みなさんは、物心ついた時からすでに身近な場所に「インターネット」が存在していて、水道や電気と同じように、ライフラインのひとつとして「ネット環境」が整っていた世代ですよね。

 

成人してから初めて「インターネット」というものに触れたセブ山おじさんからしてみると、君たちはすごく恵まれていて、とっても羨ましいよ。いいなぁ。

 

でもね、「インターネットが身近にある」っていうのは、「親バレ」というもっとも恐ろしいことと隣り合わせだと僕は思うんだ。

 

友だちの前で調子コイてる姿とか、夜中に書いたポエムとか絶対に、親にバレたくないよね?

 

この記事を読んでいる君は「ウチの親はパソコンに疎いから大丈夫ッスよw」と思っているかもしれないけど、それって本当かな?

 

あなたのネット上での活動や発言なんて「親は何も知らないし、何も見てもいない」って果たして本当に言い切れるかい?

 

 

 

catch_mozaiku

 

そこで今回は、「高校生の息子のTwitterをこっそり監視している」というお母さまにお話を伺ってきました。

 

はたして、現代の母親はどこまで息子を監視しているのでしょうか?

 

君たちにとって「SNSの使い方」や「ネットとの向かい合い方」の参考になればいいなぁと思ってこの記事を書きました。ぜひ最後まで読んでね!

 

 

 

 

どうやって息子のアカウントを特定するの?

 

セブ山:

 こんにちは、本日はよろしくお願いします。

 

 

監視ママ:

 はい、こちらこそよろしくお願いします

 

 

セブ山:

 さっそくですが、息子さんっておいくつなんですか?

 

 

監視ママ:

 高校3年生です

 

 

セブ山:

 思春期真っ只中ですね。そんな息子さんのTwitterはどの程度、監視されているんですか?

 

 

監視ママ:

 すべてです

 

 

セブ山:

 すべて?

 

 

監視ママ:

 はい、ツイートのすべてを見ています

 

 

セブ山:

 いや、でも、お言葉ですが、最近では複数アカウントを使い分けていたりすることが当たり前になっています。やはり、『すべて』とは言い切れないのでは?

 

 

監視ママ:

 いえ、すべてです。言い切れます。本アカウントから闇アカウントまで、さらに彼女と一緒に使っている共同アカウント、果ては歌詞アカウントまですべて知っています。

 

 

セブ山:

 すごい…。でも、いくつかわからない単語が出てきたんですが、闇アカウントって何ですか?

 

 

監視ママ:

 気持ちが落ち込んでいる時に、愚痴っぽいことを書く専用のアカウントですね。

 

 

セブ山:

 なるほど。じゃあ、歌詞アカウントっていうのは?

 

 

監視ママ:

 自分の好きなアーティストの歌詞をツイートするアカウントです。

 

 

セブ山:

 はあ?

 

 

監視ママ:

 『はあ?』ですよね。私も『はあ?』と思いました。意味がわからないんですが、でもたしかに息子はそういうアカウントも持っていて、毎日、好きな歌詞を投稿しているんです。

 

 

セブ山:

 それをする意味も目的もわからないですが、もし、自分がそういうアカウントを持っていて、それが母親にバレていて、しかも「はあ?」と思われていたらと思うと死にたくなりますね…

 

 

監視ママ:

 まあ、でも、私もそれくらいの時期は、好きな歌詞をノートに書いたりしていたので、その書く場所がノートからTwitterに写っただけなんでしょうね。

 

 

006

 

セブ山:

 ちなみに、息子さんは親バレしていることは気付いていないんですか?

 

 

監視ママ:

 私は家では『ネットに疎いふり』をしているので、まさか母親が見ているなんて夢にも思っていないでしょう。

 

 

セブ山:

 まさに、『ウチの親はパソコンに疎いから大丈夫ッスよw』と思っているってことですね。でも、まあ、よく全部のアカウントを見つけましたね。

 

 

監視ママ:

 本アカウントをひとつ見つければ、だいたいどこかで関連付けられているので、簡単ですよ。ツイート内容を遡れば、すぐわかります。

 

 

セブ山:

 そもそも、どうやって息子さんの本アカウントを見つけたんですか?

 

 

監視ママ:

 本名で顔出しアイコンでやっていたので、検索したらすぐわかりました。

 

 

セブ山:

 そりゃ、バレるわ。バカかよ

 

 

監視ママ:

 そんなこと言わないでやってください…

 

 

セブ山:

 あ、すみません、つい。

 

 

監視ママ:

 でも、最近は本名や本名に近い名前でやる子は全然いますよ。たとえ本名でなくても、どの学校のどのクラスかまで自己紹介欄に書いている子がほとんどです。

 

 

セブ山:

 すごいなぁ、そんなことして怖くないのかなぁ

 

 

監視ママ:

 子どもたちの感覚にしてみたら、『何が怖いの?悪いことしてるわけじゃないんだからいいじゃん』という感じみたいです

 

 

セブ山:

 う~~~ん…

 

 

 

 

なぜ母親は息子のTwitterを監視するのか?

 

セブ山:

 監視をはじめたきっかけは何だったんですか?

 

 

監視ママ:

 息子のネットの使い方がけっこう危うかったので、これは親としてちゃんと見守らないとなと思ったのがきっかけです。

 

 

セブ山:

 何があったんですか?

 

 

監視ママ:

 LINEに「タイムライン」ってあるじゃないですか?

 

 

セブ山:

 ああ、ありますね! LINEは1対1のトーク画面が基本ですが、友達としてつながっている人たちに近況が報告できる「タイムライン」っていう場所がたしかにあります。

 

 

監視ママ:

 あれって、Twitterに比べると、LINEでつながっている友達しか見れないので、まだ少しはクローズドな場所じゃないですか。

 

 

セブ山:

 そうですね

 

 

監視ママ:

 そこに息子がある日、「こいつら、マジ神w」みたいなコメントをつけて、仲の良い友だち数人が道路標識の上によじ登っている写真を投稿していたんです。

 

 

セブ山:

 おやおやおや…

 

 

004

 

監視ママ:

 もちろん、その行為(道路標識によじ登る)自体が良くないことなので、「LINEのタイムラインで見たけど、ああいうことはやめなさい。危ないし、ひとの迷惑になるから」と注意しましたが、そもそもそういうことをネットに載せて面白がっているのが、かなり危うい使い方をしているなと思いまして。

 

 

セブ山:

 たしかに、百歩譲って、そうやってヤンチャなことをするのって若気の至りで、まあ、よくある話ではあると思うんです。でも、それをネットに載せて「俺たち、こんなヤンチャなんすわw」みたいな感じで投稿しだしたら終わりの始まりですもんね。

 

 

監視ママ:

 幸いなことに、すぐに注意してすぐに消させたので、炎上したりするようなことはなかったんですが、息子にはすぐに「SNSの使い方」について一応、クギを刺しておきました。

 

 

セブ山:

 なんてクギを刺したんですか?

 

 

監視ママ:

 本当ははっきり注意したいけど、私がそれなりにネット系に詳しいとはバレたくないので遠回しに「なんか最近、ツイッター?とかいうやつで?高校生が?炎上?しちゃうことがあるらしいよ?お母さんは全然知らないんだけどさぁ~。あんたも気を付けなねぇ~。お母さんはそういうのわかんないんだけどさぁ」って言っておきました。

 

 

セブ山:

 すっとぼけてるなぁ~

 

 

監視ママ:

 「ふ~ん、わかった~」って自分には関係ないッスみたいな顔してましたが、それ以降、そういった投稿はなくなったので、なんとなく伝わったのかなとは思っています。

 

 

セブ山:

 お話を聞いていると、監視している目的って、つまりは「悪い方向に向かわないために見守っている」ってことなんですね。

 

 

監視ママ:

 そうなんです。べつに息子の行動を制限したり、友達付き合いにとやかく言うつもりはありません。ただ、どうしても超えてはいけないところってあるじゃないですか。それをうっかり超えてしまわないように見守るのが私たち親の役目だと思うんですよね。

 

 

セブ山:

 なるほど。でも、そんなに逐一、なんでもTwitterに書いているわけじゃないんですよね? Twitterを監視しているからって息子のすべてを知った気になっているのも、ある意味、危険なんじゃないかと僕は思うんですが。

 

 

監視ママ:

 セブ山さん

 

 

セブ山:

 はい?

 

 

監視ママ:

 息子は、まあ、息子に限らずですが、今の若い子たちってけっこう何でもTwitterに書いているんです。

 

 

セブ山:

 今、どこで何をしているかがわかるくらいってことですか?

 

 

監視ママ:

 それどころの話じゃありません

 

 

セブ山:

 というと?

 

 

監視ママ:

 息子が彼女とどこで出会って、いつ付き合いはじめて、いつ初キスをしたかということも全部すべて丸わかりなんです。

 

 

セブ山:

 え、ちょっと待ってください、じゃあ、もしかして……

 

 

監視ママ:

 はい、息子が童貞喪失した日も特定済みです

 

 

セブ山:

 わあああああああああああ!!!やだあああああああああああああ!!!

 

 

監視ママ:

 童貞を喪失した場所も目星はついていますし、なんなら、だいたいの時間もわかります。

 

 

セブ山:

 もうやめてくれえええええええ!!! 自分のことじゃないけど、もし自分が母親に童貞を喪失した日時・場所を知られていたらと思うと恥ずか死(はずかし)するううううう!!!!

 

 

監視ママ:

 勘違いしないでいただきたいのですが、これは「私は何でも息子のことを知っている」と自慢気に話しているわけじゃなくて、それくらいなんでも赤裸々に書いてあるってことを言いたいんです。

 

 

セブ山:

 にしても赤裸々すぎますって……それを見て、何でもかんでも書き込むんじゃありませんって注意しないんですか?

 

 

監視ママ:

 注意したら監視しているのがバレちゃうじゃないですか。でも、なんとなくヒントは出したりしています。

 

 

セブ山:

 ヒント? どんなヒントですか?

 

 

監視ママ:

 その次の年からお年玉をあげなくなりました。だってもう大人だから。

 

 

セブ山:

 その理屈でいえば、30歳を過ぎても童貞でさえいればお年玉はもらい続けられるんですね

 

 

 

 

> 彼女とイチャイチャしているところも全部見られているぞ <