先日、アシスタント先の先生と一緒に相対性理論のライブに行った。
相対性理論というバンドは、やくしまるえつこさん率いるグループで、独特な歌詞とウィスパーボイスの歌声に引き込まれるのである。
普段何気なく聴いていたが、生の歌声を聴けるとなると興奮してしまう。
ライブTシャツに身を包む参加者の中で、私は自作した倫理観ゼロ美ちゃんのTシャツを着ていった。
裏ルートで販売されている、激レアのライブTシャツだと思わせてファンを撹乱させる為である。
果たして効果があったのかはわからないが。
二階席で椅子に座って観ることが出来た。
他のライブ経験がマキシマムザホルモンしかないので
モッシュやヘドバンの波に流されることもなく、ましてや座らせてくれるなんて有難い。
暫くすると、ライブが始まった。
ミステリアスなやくしまるさんは淡々と静かに、美しく歌い上げていき、みるみる引き込まれた。
それでいて心地よく眠くなってきてしまう。
ライブで居眠りなど良くないとはわかっている。隣にお世話になっている先生もいるのに。
だが、相対性理論を聴きながら寝落ちするのはものすごく気持ちいい。
いつのまにか瞼を閉じ、すうっと眠りの中に入り込んでしまった。
私は
うんこを食う夢を見た。
明確には覚えていないが、食糞をした感覚はくっきりと脳に、便器にこびりついたうんこのようにこすっても落ちない 。
夢の中の私は、パクパクとうんこを食べる。
その時は不思議と、不快感や拒絶を一切感じなかった。なぜか爽やかな気持ちで口に糞を運んでいた。
ハッと目を覚ますと、寝落ちしてからあまり時間は経っておらず、聴いていた曲は2番目のサビになっていた。
私…うんこ食べてた…
目覚めもとても爽やかで、気持ちが良かった。
それは相対性理論を聴いていたからである。
これが普段の生活音の中だったら最悪な悪夢だっただろう。
相対性理論は食糞さえも気持ちよくできる素晴らしいバンドなのだ。
最高のライブだった。