第47回「ひとり上手
  

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あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ンンンン!!!!!!なんでそんなに可愛いのかよおおおおおおお〜〜〜〜!!!!!!

 

>>前回<<

 

シロちゃんが、パワポケに登場するキャラとして申し分ないポテンシャルを持ちつつも、彼女候補キャラにはなりえない理由。

 

それは、シロちゃんがサイコパス・殺人鬼キャラであるという一点に尽きる。

 

パワポケの彼女候補キャラには、少年心と厨二心とオタク心をくすぐる要素がこれでもかというほど詰め込まれているが、意外にも「無邪気なサイコパスキャラ」が手薄である。

いたとしても男性キャラだし、木っ端敵キャラとして早々に葬送されるか、魅力的な悪役としてしっかり駆除されるかが自然。

サイコパスというパーソナリティを持つシロちゃんが彼女候補になるには、あまりにも実情と離れすぎているな~というのが正直なところだ。敵キャラだったらかなりしっくり来るんだけどな。

 

パワポケにおける恋愛は、「彼女にとっての重要な問題を主人公が解決したり、2人で苦難を乗り越えたりと、山場となるイベントを通して互いに信頼しあうパートナーとなる」というルートを辿る傾向にある。

もう、そもそもそれがシロちゃんには似合わないじゃん。特に、殺人鬼みたいな要素まで考慮し始めたら、それはもう相応の報いを受けるしかルートは残されていない気がするよね。

たとえ「実は組織に命じられるがままに殺戮していただけで、自主的に殺す意志は特になかった」「殺されても仕方のないような極悪人しか殺してない」的な言い訳を作ったとしても、パワポケの世界において血塗られた道を踏んだ者は、しかるべき最期を迎えなくてはならない。

ジオット(パワポケ11)の言葉を借りるなら、シロちゃんは列に並んでしまっているのだ(簡単に言うと、一度でも人を殺めたら殺し合いの螺旋に身を置くことになる的な意味)

 

パワポケの女性キャラで、悪役(あくまで「悪」ではなく「悪役」なのだが)に回った人物がいないわけではない。

例えば

ヘルガ(パワポケ6):悪の組織の女軍人。しあわせ島という孤島に多重債務者をブチ込んで、兵器の密造の労働力や危険薬物の実験台にしたり、見せしめのために逃亡者を使って処刑ショーをやったりする。

神条紫杏(パワポケ11):世界を牛耳る巨大組織の日本支部長。企業外交のために殺戮兵器TX-110やら人造サイボーグ人間やらを開発したり、組織を乗っ取るために女子供問わず粛清したりする。

である。

 

文字面だけ見れば、これがOKなんだから無邪気なシロちゃんなら全然セーフっしょ、となりかねない。

けれど、この2人は彼女候補でもないし、パワポケ界の倫理観に則ってハッピーエンドも用意されていないのだ。シロちゃんと同じく、この2人もカリスマ性のある人気キャラではあるものの、シナリオ上ではヘルガは銃殺されるし、紫杏は敵の凶弾に倒れる。

 

余談だけど、神条紫杏はパワポケ10では女子高生として登場している。フィクション界に良くある「権力を持ったクールな生徒会長」キャラで、当時は普通に恋愛できたし、ハッピーエンドもあった。常に規律や規範に滅私奉公していた紫杏が、壮絶なストーリーの末に、主人公の前でだけ素の口調で会話するほどデレる姿を見たとき、僕らはみな「えへへぇ〜しあんちゃんよかったねぇ〜」と頬をほころばせたものだ。

紫杏「プロ野球に行くことになってもまだ学生あるからして、あまり浮かれないように!」
荷田「なんかわざとらしいでやんす」
官取「2人きりの時は口調が違うってもっぱらの噂だぜ」
紫杏「な…?(あんたから漏れたんじゃないでしょうね!)」
主人公「(そんなもったいないことするわけないだろ!)」

 

それなのに、次回作のパワポケ11ではそのストーリーはなかったことになり(パワポケは選択肢によってストーリーが分岐するので、それぞれのシナリオが次回作以降に反映されるとは限らない)、あの可愛かった紫杏が、血も涙もない女帝として君臨していた。あの興奮はなんだったんだ。一人称が「あたし」の紫杏を返してくれ。

「ひょっとしてパワポケ11でも紫杏を攻略できるのか? 彼女を幸せにできるのか?」と儚い希望を持って選択肢を模索したのに、結局コレ。じゃあ思わせぶりに序盤におっぱいモミモミなんてラッキーすけべイベントなんか用意しないでよ。

 

ストーリー上では、ヘルガも紫杏もルート次第では結構主人公と会話するし、徐々に打ち解けたり、心を開いたり、特別な感情を向けてくれたりする(紫杏に関してはプロポーズまでできる)

なのに、やっぱり一度悪の道に染まった人間はそうやすやすと幸せにさせてくれないのがパワポケだ。結局シロちゃんが彼女候補になるには、「殺人鬼」的なキャラ要素はめちゃ重い枷となる。

 

 

もっと言えば、パワポケの悪役にはそれぞれに背景や美学があり、純粋悪はあまり登場しない。ヘルガ・紫杏に関しても、「必要悪として悪役という立場を背負わされている」という自覚があるので、苛烈な振る舞いの裏での葛藤もあったりする。

 

ヘルガ「人類には敵が必要なのだ。憎み、戦い、打ち倒す。自分たちが不幸であることの言い訳となってくれるものが」
主人公「バカな! そのために世界中の犯罪者とテロを援助しているのか? それは単に不幸な人を増やすだけだ!」
ヘルガ「その苦しみがひとつ終わった時、それ以上の人間が希望を得るさ。これで幸せになれる、とな。」
ヘルガ「悲劇と絶望なくして希望のタネは育たんのだ!」

 

そういった面では、葛藤や苦悩という下敷きを持たない「無邪気サイコパス」なシロちゃんは、ヘルガ・紫杏を参考にするのですら、ちょっと違和感が残る。

 

これは大変まずい。

このままでは、シロちゃんは「彼女候補未満ではあるものの印象的な女性キャラ」にすらなれず、ストーリーを賑やかすだけの敵キャラに落ち着いてしまう。

 

 

我々がシロちゃんから超特殊能力をゲットするには、一体どうすれば良いのか。

 

 

 

 

 

ここで注目したいのが、シロちゃんのヤンデレ属性である。

シロちゃんは動画内にて、ヤンデレボイスを披露したり、ヤンデレをタイプ分けしたりと、そちら方面に造詣が深い。それどころか、動画内でヤンデレじみた発言も多々あり、シロちゃんを形作る要素として、ヤンデレは割と無視できないのではないだろうか。

 

例えば、こちらの動画では…

やあぁ〜〜〜〜〜んん!!かんわあああいいいいい!!!にょろにょろにょろ〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 

ごめん、間違えた。

この動画では、「大事な仕事があるから、もう行かないと」というゲーム内のキャラに対し、「シロと話すより大事な仕事って何?」と、背筋と裏筋がゾクッとするような声で凄んでいる。造詣が深い、どころじゃないねコリャ。シロちゃんはヤンデレである。

 

 

さて、ヤンデレな彼女候補となれば、これなら前例がある。

例えば、

白木恵理(パワポケ5):一途で尽くすタイプの女性。なんやかんやで元カレと心中する。

真島涼子(パワポケ11):プロ選手である主人公のファン。ストーカーにしてロッカー荒らし。

 

特に恵理なんかは、元カレと心中するエンドにて、「つらかったんだね。でも…もう大丈夫だよ。最期まで一緒…だから、ね」というセリフを残している。

シロ組の皆さんなら言わなくても分かるだろうが、これはまさにシロちゃんの「死ぬ時は一緒だよ」というセリフとピタリと符号しているよね。おや、神の御業だろうか。

 

ヤンデレという面からもパワポケ界への順応ぶりを見せるシロちゃん。サイコパスとは違い、この要素なら彼女候補としての活用も十分見込めるので、この路線で超特殊能力への道を探るべきだろうか。

 

違和感が残るとすれば、上記2人はヤンデレっていうよりメンヘラじゃね? という点。

正直、僕自身この2つを明確に分類できてるわけじゃないけれど、どちらかといえば例にあげた2人は依存体質というか、か弱くて守ってあげたくなるタイプのキャラ。そう考えると、シロちゃんとの食い合わせは悪いね。

前回述べたように、「具体的に戦闘のイメージがある」という要素は、百八つあるシロちゃんのゲキオシポイントの中でも重要なものだ。たとえ、パワポケ彼女候補との折り合いがつきにくくても、この点を無視することはできない。

 

この「戦闘属性」を考慮に加えると、同じヤンデレでも前例にある2人とは共通点が見出せなくなる。シロちゃんが依存体質だなんて冗談じゃない。僕らがシロちゃんに依存しているのだから。

 

 

ヤンデレという筋は悪くない。

思うに、ヤンデレとは、愛情の度合いが病んでんのかってくらい異常だったり、その表現が病んでんのかってくらい歪んでいたりという気質を指す言葉。

つまり、シロちゃんがヤンデレ気質であるということは、どんな形であれシロちゃんが主人公に特別な感情を向ける可能性が示唆されているということだ。

 

これは光明である。

問題となっていたサイコパスという側面を、ヤンデレ特有の歪んだ愛情表現の中に組み込んでしまえば(愛情表現がいささか猟奇的であるとか)、彼女候補の目が見えてくるかもしれない。

そういえば、シロちゃんは、僕らシロ組への愛情表現として「ぶん殴る」という暴力的なコミュニケーションをとってくださったりするよね。

 

 

シロちゃんが主人公に特別な感情を抱くとしたらそれは何か。

 

やっぱり「殺す対象として興味深い」みたいな感じに落ち着くのではないだろうか。

シロちゃんの銃撃やチェーンソーをかわすなり対処するなりして、「あなた、面白いですねえ!」となる。

その後に対話するシーンで、主人公が何かしら正義感のあるセリフを口にした際「アハハ! やっぱりあなたは面白いですね! シロ、あなたのことに興味が出てきましたよ!」な感じで、そっから執着される的な…

 

 

…おや?

 

 

主人公を殺そうとする?

好意を寄せている相手を仕留めようとする?

『あなたの最期のときにあたしがいてあげるからね』?

 

 

 

 

ようやくたどり着いたぞ!!!

シロちゃんがパワポケの彼女候補となる可能性!!!

 

もったいぶらずとも、もう皆さんにもお分かりのことでしょう!!!

それではLET’S ご唱和!!!

 

 そう!!!

白瀬芙喜子(パワポケ8)だ!!!

 

 

白瀬芙喜子だ!!!

白瀬芙喜子だ!!!

白瀬芙喜子だ!!!

>>次回『シロちゃん攻略ルート解説』>>