こんにちは、セブ山です。
現在、我が国では「大麻取締法」により、マリファナ(大麻)の所持、栽培が禁止されています。※一部、免許制あり
マリファナの是非については、世界中でさまざまな議論がされていますが、現在の日本では禁止されています。これは揺るぎない事実です。
禁止されているおかげで、私たちが日常生活の中でマリファナを見ることや触れることはありません。
しかし、隠されているからこそ興味を持ってしまい、好奇心に勝てずにマリファナに手を出してしまう…。そんな若者が増えているのも事実です。
危ないモノから目を背けるのではなく「なぜそれが危ないのか」「なぜそれが禁止されているのか」を知ることこそが、大切だと私は考えます。
そこで今回は、過去にマリファナ常用者であったというHさん(仮名)にお話をお伺うことにしました。
実際に体験したことがある者だからこそわかる、その「恐ろしさ」を教えていただきます。
Hさんには、「絶対に個人が特定されないようにする」という条件でご協力いただきました。
以下、元マリファナ常用者のインタビューです。
※本記事は、薬物を肯定するものではありません。マリファナの危険性を啓蒙する目的で書かれています。
「マリファナは生活の一部でした」
セブ山「はじめまして、本日はよろしくお願いします」
Hさん「はい、よろしくお願いします」
セブ山「さっそくですが、Hさんは過去にマリファナを吸われていたということですが、間違いないですか?」
Hさん「まあ、はい、吸ってましたね」
セブ山「どれくらいの頻度で?」
Hさん「ぶっちゃけ、毎日ですね。仕事から帰ってきたら絶対吸ってました」
セブ山「お仕事は何をされているんですか?」
Hさん「その当時は、夜の仕事です」
セブ山「なるほど。ストレスが多い仕事から帰ってきて、それを発散するように…」
Hさん「いやいやいや、違います。すぐにそうやって吸引していた理由をストレスとかのせいにして、無理矢やり関連付けようとしてくる人がいますが、俺はそんなんじゃなかったです」
セブ山「失礼しました。たしかに安易に関連付けようとしていました…」
Hさん「俺にとっては、メシを食う、風呂に入る、と同じように、生活の一部として葉っぱを吸うってのがあっただけです」※葉っぱ=マリファナ
セブ山「Hさんにとっては、マリファナは異質なものではなく、ごく普通の日常の風景だったわけですか」
Hさん「そっすね」
セブ山「でも、夜の仕事を終えて、朝方に吸ってたということは『寝る前に吸っていた』ってことですよね?」
Hさん「はい、そうです」
セブ山「吸うと逆に興奮して眠れなくなるんじゃないですか?」
Hさん「ああ、それ、よく勘違いしている人がいますが、マリファナと覚醒剤は全然違うんですよね」
セブ山「え、そうなんですか?」
Hさん「さっき、セブ山さんが『眠れなくなるのでは?』って言ったのは覚醒剤の方ですね。ひとくくりで『薬物』って言われてますけど、全然別物です」
セブ山「と言いますと?」
Hさん「覚醒剤っていうのは、その名の通り、全身を覚醒させるものです。超カンタンに言うと、テンションを爆アゲさせるもの」
セブ山「ほうほう」
Hさん「で、葉っぱは、逆にダウナーにさせるんですよ」
セブ山「ダウナー?」
Hさん「えっと、気分を落ち着かせるって感じですかね」
セブ山「なるほど、たしかに正反対ですね」
Hさん「だから、よく映画やドラマで、爆音で盛り上がっているクラブで葉っぱを吸っている描写がありますが、あれは嘘なんです。ありえないですね」
セブ山「え、そうなんですか!?」
Hさん「アゲアゲの箱で、ひとりだけポワ~ンって落ち着いてたら変でしょ? お前、何しに来てんだよって感じですよね」※箱=クラブ
セブ山「じゃあ、ダウダウの箱には、マリファナを吸ってる奴もいるってことですか?」
Hさん「は? 何ですか、ダウダウの箱って」
セブ山「…いや、アゲアゲの箱っていうから、その反対はダウダウの箱かなと思いまして」
Hさん「そんな悪魔の実みたいな言い方はしませんが、たしかにダウナー系の音楽を流すイベントにはいるかもしれません」
セブ山「やっぱり、いるんだ! クラブにいるんだ!」
Hさん「いや、う~ん、まあ、ほぼいないと思いますけどね、もう今は」
セブ山「いるでしょ! クラブなんだから!」
Hさん「いやいや、そもそも、クラブ=違法薬物の温床っていうイメージが間違っているんですよね」
セブ山「そうなんですか?」
Hさん「ひと昔前なら、たしかにそういうヤバい箱もありましたけど、今は規制が厳しくなって、どこもキマってる奴がいたら、すぐにつまみ出して出禁にしてます」
セブ山「そうなんだ」
Hさん「単純に摘発されたり、変な噂が立ったりしたら、営業できなくなるので、今はどこも健全ですよ」
セブ山「じゃあ、安心してクラブに行っていいわけですね」
Hさん「だいじょうぶ、だと思いますよ」
マリファナは性病のように感染する
セブ山「そもそも、Hさんは何がきっかけでマリファナを吸うようになったんですか?」
Hさん「女の影響です」
セブ山「女…」
Hさん「当時、付き合ってた女が、泊まりに来た時にいきなり吸い出して。びっくりしたんですが、少し興味はあったので一緒に吸ってるうちに…って感じですね」
セブ山「じゃあ、その彼女さんは、何がきっかけで吸い出したんですかね?」
Hさん「元カレに勧められて、って言ってました」
セブ山「マリファナってそんな性病みたいに広がるんですね」
Hさん「あはは(笑)そうかも。その女、たしかに〇〇〇が臭かったし」
セブ山「たぶん、今の発言は記事になる時には伏字にさせてもらってると思います」
Hさん「あ、すみません」
セブ山「でも、やっぱり、心配なのは、警察に捕まるんじゃないかって部分だと思うんですが、そういう怖さはなかったんですか?」
Hさん「友達で捕まった奴はいなかったので、大丈夫かなと思ってました」
セブ山「みんな、大丈夫だし、俺も大丈夫かなってことですか?」
Hさん「いや、そうじゃなくて、ひとり捕まると、けっこう芋づる式で捕まるんですよ」
セブ山「そうなんだ」
Hさん「捕まった奴の交友関係を調べて、警察は怪しい人物を徹底的にマークするんです」
セブ山「そっか、さっきの性病の話じゃないですけど、ひとり吸っていたら、周りにも絶対に吸っている奴がいるってことか」
Hさん「そういうことですね。だから、自分が繋がっている奴らは誰もパクられなかったので、まあ、だいじょうぶかなって思ってました」
セブ山「なるほどー」
Hさん「それに、もし捕まりそうになったらこうしろとか、捕まらないための対策法とか、先輩がいろいろ教えてくれたんですよね」
セブ山「え、なんですか、それ…!」
Hさん「たとえばですけど、女性なんかはよく生理用品の中に隠してたりしましたね」
セブ山「えっ!? 〇〇〇にマリファナを入れるってことですか!?」
Hさん「いやいやいや、そっちじゃないです! カバンの中! まだ使用前のものの中に隠しておくってことです!」
セブ山「あ、なんだ…びっくりした…」
Hさん「いや、普通、わかるでしょ。そっちに入れると思うほうがびっくりしますよ」
セブ山「でも、なんで生理用品の中に?」
Hさん「男性の警察官に職務質問された時に『恥ずかしいので、これは触らないでください』って言って逃げるためです」
セブ山「えー、そんなやり口があるんだ」
Hさん「今は通じないと思いますけどね。今では『じゃあ、女性の警察官を呼ぶので』って言って逃がさないようにするみたいです」
セブ山「そうですよね。そんな童貞をビビらせるような手口がいつまでも通用しないですよね」
Hさん「あと、今でも癖でインターフォンが鳴ったら、ドアの覗き穴から、誰が来たのか確認してから開けるようにしています」
セブ山「え? それって別に普通のことじゃないですか?」
Hさん「いや、もし警察なら、指で覗き穴を押さえているので、覗いても真っ暗なんですよ」
セブ山「なんで指で覗き穴を押さえるんですか?」
Hさん「いくら警察とはいえ、民間人の家のドアを無理矢理こじ開けることは出来ないので、内側から開けさせるためです」
セブ山「あ、そっか、警察だとわかったら開けないからですね」
Hさん「そうです。でも、覗き穴を隠している時点で、警察だとわかるんですけどね」
セブ山「でも、警察が来たとわかっても、もう家の中にマリファナがあったら逃げられなくないですか?」
Hさん「トイレに流すんですよ」
セブ山「えー」
Hさん「マリファナを『所持』していることが問題なので、そのあとドアを開けて、知らぬ存ぜぬで貫きます」
セブ山「そんなこと実際にあるんだ…」
Hさん「まあ、でも、さすがに、その手口もひと昔前のものなので、今は警察も確実にドアを開けさせて、トイレに捨てさせない対策は考案していると思いますけどね」
セブ山「そっか、そうですよね、取り締まりが厳しくなっているなら尚更」
マリファナ常用者はマリファナ常用者がわかる
セブ山「マリファナはどこで買っていたんですか?」
Hさん「いやー、さすがにそれは言えないですね」
セブ山「ですよね」
Hさん「うかつに言っちゃって怖い目には遭いたくないので。それに、それを記事に書いたらセブ山さんもやばいっすよ」
セブ山「うわ、こわっ! やめましょう!」
Hさん「ですね。引きに行ってた場所は内緒ということで」
セブ山「引きに行ってた?」
Hさん「マリファナって『買いに行く』じゃなくて、『引きに行く』って言うんですよ」
セブ山「どうしてですか?」
Hさん「大麻の売人って、プッシャーって呼ばれているのは知ってますか?」
セブ山「それはなんか聞いたことあります」
Hさん「プッシャーって、押す(PUSH)から来てる言葉なんですよ」
セブ山「ほうほう」
Hさん「売る側の人間が押す、なので、買う側の人間は引くって言うんです」
セブ山「はー、なるほど! これは目からウロコですね」
Hさん「これは、葉っぱやってる奴にとっては常識なので、逆に言えば、マリファナの話をしている時に『引きに行く』って言葉を使ってるやつは…」
セブ山「実際に吸っている、と」
Hさん「そういうことです」
セブ山「うへー、そういうのってけっこうあるんですか? あ、こいつ、吸ってる奴だなって気付く瞬間とか」
Hさん「んーと、具体的には思いつかないですが、でも、仲間だなっていうのはわかりますよ、なんとなく」
セブ山「それは雰囲気とか、使ってる言葉からとか?」
Hさん「不思議なんですけど、ホントに『なんとなく』って感じです」
セブ山「その勘って当たるんですか」
Hさん「ほぼ当たります」
セブ山「へえー」
Hさん「逆に、当てられたりもします。『Hくん、吸ってるでしょ?』って言われたり」
セブ山「わかるんだ…不思議…」
セブ山「さて、ここまでHさんがどのようにマリファナと接していたのかについてお話を伺ってきましたが、いよいよ『マリファナの恐ろしさ』について教えていただこうと思います」
Hさん「わかりました」
セブ山「マリファナのせいでとんでもない目に遭った体験とかありますか?」
Hさん「う~ん……」
セブ山「何か怖かったこととか」
Hさん「う~ん……ないですね」
セブ山「え? ない?」
Hさん「マリファナを吸っていて困ったり、怖かった経験はないです」
セブ山「………」
Hさん「…ダメですか?」
セブ山「いや、それだと、この記事が成立しないというか」
Hさん「でも、ないんですよ」
セブ山「じゃあHさんは、何がきっかけでマリファナを辞められたんですか?」
Hさん「…え?」
セブ山「え?」
Hさん「俺、辞めたって言いましたっけ?」
セブ山「はあ?」
Hさん「俺、一言も、今は吸ってないとは言ってないですよね?」
セブ山「…ちょっと待ってください。え? すげー怖いんですけど」
Hさん「ひっひっひっひっひっひっ」
セブ山「え、なんで笑ってるんですか…?」
Hさん「ひっひっひっ………………」
セブ山「このおじさん、なんか変だぞ!」
Hさん「……………変?」
セブ山「何だ、君は!?」