問題

里芋を使った山形の郷土料理といえば?

 

私が山形から上京して驚いたことのひとつに、(少なくとも東京では)「意外とみんな芋煮を知ってる」というものがあります。

 

「実際に食べたことはないけれど、テレビやネットで見て名前だけは知ってるよ」

 

「なんかクソデカいショベルカーで鍋かき回す奇祭でしょ?」

 

「初対面の飲み会で東北民が集まると芋煮の具材で宗教戦争(笑)するくだり、傍から聞いてて興味なさすぎるから法律で禁止しろ」

 

「あ、でもでも、田舎から出てきたばかりのお上りさんがアイデンティティを確かめ合うための内輪ユーモアを取り上げるのは申し訳ないか!」

 

これくらいが芋煮に対する平均的な認識ではないでしょうか? 東京怖すぎる・・・

 

 

まあでも、地元の名物が有名になるのはうれしいね、うんうん・・・

 

 

 

不正解です

 

 

 

「里芋を使った山形の郷土料理」つったら

 

 

でしょうが!!!!!!!

 

 

ままだま汁とは「醤油味のスープで牛肉、里芋、根菜入り鶏団子を煮込んだ汁物」のこと。

要するに山形で主流の芋煮につみれを追加した料理ってわけですね。

鶏肉の出汁がミックスされる分、より濃厚でコクのあるスープになるんです。

 

そんな「芋煮の上位互換」と言われたり言われなかったりするままだま汁ですが、正直言って地元を出てから一度も名前を聞いたことがないレベルで知名度が低い。

 

 

料理好きな友人に聞いてもこのざま。

というわけで今回は「ままだま汁」の作り方を紹介する記事です。

 

芋煮会のインパクトが強すぎるがあまり、こんな美味しい料理の存在が埋もれているのはもったいなさすぎる。

そりゃあ鍋かき混ぜてるショベルカー映した方が数字になりますもんね。

視聴率と広告収入に支配されたメディアの偏向報道を、俺たちが正すしかない。

 

そう、俺たち

 

YOU & ME

 

お前ももう当事者なんだよ

 

(ぜひ記事を見ながら作ってみてください。 そして家族やお友達に広めてくださいね)

 

ままだま汁を作ろう

材料 2~3人分

・牛切り落とし(300グラム)

・鶏モモひき肉(300グラム)

・里芋(お好きな量 ※今回は6個)

・レンコン(150グラム)

・舞茸(1パック)

・ネギ(2本)

 

・醤油

・砂糖

・酒

・ごま油

・片栗粉

・塩

 

まずは里芋の下ごしらえから。

何も考えずに皮を剥くと、ヌルヌル滑って一瞬で凶斬りぶっぱなせるくらい頭があったまる里芋。ですが、実は扱いのコツがあります。

 

それは里芋を絶対に水で濡らさないこと。

 

里芋の成分は水に反応してぬめりを出します。つまり、手や調理器具が乾いた状態で処理をすれば、ヌルヌルさせずに皮を剥けるんです。

 

ほらね。乾いていたらピーラーで簡単にスィー

 

皮を剥いたら食べやすい大きさに切って

 

ここでようやく水洗いする!!!逆に言えば、包丁を使い終わるまで水洗いは厳禁です。

野菜の下ごしらえって「水洗い→切る」の順番でやりたくなりますが、里芋の場合は「切る→水洗い」を徹底するだけで下処理がめちゃくちゃ楽になります。

 

そしたらぬめりを取るために軽く下茹でします。水の量はテキトーで大丈夫です。どうせ捨てるので。

 

お湯がこんな感じに白っぽくなったら

 

ザルに出して里芋の下処理は終了!

 

 

次は鶏団子を作ります。

 

中に入れる根菜はいろんな派閥があるんですが、ここは私を信じてレンコンにしてください。

 

レンコンは皮を剥いて5分くらい水にさらす。

この根菜の「禊」のターン、マジで何のためにあるの?

 

こんなんで禊げたら苦労しないだろ。

 

水から引き揚げたレンコンをみじん切りにして

 

ひき肉、片栗粉(大さじ1)、塩(小さじ1)と一緒に粘りが出るまで混ぜ合わせます。

 

それを丸めて鶏団子にしたら

 

煮込み中に崩れることを防ぐために、ごま油で表面を焼き固めます。

ちょっと手間だけど、香ばしさがプラスされて味も良くなるよ!

 

はい。焼けました。

 

そのまま鍋にネギ・舞茸・里芋をぶち込んでサッと炒めます。

芋煮会は「ネギを入れるタイミング」で対立が生まれがち(クタクタ派 vs シャキシャキ派)なのですが、ままだま汁は「鶏の脂でネギを炒めたらそりゃ美味いだろ」で満場一致するのも良い所ですね。読者の何パーセントに伝わるんだこのあるある。

 

そしたら水・酒・醤油・砂糖を加えて10分くらい煮ます。

文量の目安としては、水600mlに対して醤油100ml・酒50ml・砂糖大さじ1くらい。

 

で、里芋にすっと箸が入るようになったら牛肉を投入。

 

丁寧にアクを取ったら、さらに10分煮る。

 

あとは味を調整して完成です。

 

塩気が欲しかったら醤油を足す。

コクが足りなかったら砂糖を足す。

しょっぱかったら水と酒を足す(入れすぎると肉のダシが薄くなるから注意)。

 

牛と鶏の脂がスープに溶け出してマジでうまい。レンコンのシャキシャキ食感も楽しいです。

もし余裕があれば1~2時間くらい冷ますと里芋により味が染みておいしくなります。

 

余談ですが、「ままだま」は漢字で書くと「飯珠」、つまり「腹に溜まる(飯)団子(珠)」という意味らしいです。

実際、米を食わなくても満足感がすごい。里芋は芋の中では低カロリーですし、ダイエット食にも向いていると思います。私はこのひと月で8キロ痩せました。

 

せっかくなので、撮影を手伝ってくれた妻にも感想を聞いてみました。

 

 

越冬前のハイエースかよ

 

 

食ったからこうなってるのに

 

 

 

 

そんなわけない

 

 

 

 

 

レシピ通りに作ってくれた皆さん

 

ありがとうございました

 

当事者になってくれて

 

 

※編集部注:本記事の公開にあたり、ライターより「原稿を改変せずそのまま掲載してほしい」との強い要望がありましたため、不可解な記述や画像など含め原文ママ掲載しております。なお、現在ライター本人とは連絡が取れておりません。