座談会から数週間後……

ドラゴン…

 

『ふつうの軽音部』、読んだよ

おおお!

 

いや~、ありがとうございます! やっぱ勧めた側としては、作品をちゃんと読んでくれたってことがまず嬉しいですからね!

んで、たかやさん的に…この作品、どうでしたか…?

そうね。色々と言いたいことはあるんだけども…。まず、これだけは言わせてほしい

 

め~~~~っっちゃ

 

カラオケ行きたくなった

これに尽きるかも

そこ!?

 

魅力⑤ めっちゃカラオケ行きたくなる

いやいや…! いま、超絶勢いのある人気マンガですよ!? 

そんな作品の感想の第一声が…ソレ!?

いやもちろん、ストーリーの面白さとかキャラの魅力とか感想はあるよ? 

でも、読んで真っ先に浮かんだ感想が「カラオケ行きて~声出して~」だったのよ

だから今日、撮影場所をカラオケに指定してきたんですね……

 

それにドラゴンさんなら知ってると思うけど、俺、カラオケ大嫌いなんだよね

知ってます

たまに友達に誘われて行くこともあるけど、自分だけ3時間一曲も歌わずに最後まで貫き通したこともある。それでも料金はちゃんと払って帰った

もったいな…!

 

クワハリ/出内テツオ『ふつうの軽音部(2)』2024年6月4日発行kindle版、集英社   p.11より

でもさ、主人公・鳩野ちゃんも自分の声にコンプレックスを持ってるキャラじゃん?

 

クワハリ/出内テツオ『ふつうの軽音部(2)』2024年6月4日発行kindle版、集英社   p.12より

 

にも関わらず、自分のコンプレックスと向き合って、懸命に歌う鳩野ちゃんの姿を見てたら…。なんか俺の中で「うわああ…!」って衝動が込みあがってきたんだよね

なるほど…!!!

だからさ……

 

 

……!?

 

俺も歌うよ

えっ、ていうかそのTシャツ……!

 

『ふつうの軽音部』5巻でたまき先輩たちが着てたTシャツじゃないですか!!!

勝手に作っちゃった

勝手に作っちゃった!

 

ちょっと待ってくださいよ…! それなら俺だって…

!?

 

実は着てきたんですよ!!!

 

『ふつうの軽音部』とTOWER RECORDSのコラボTシャツ…!!

やばい!いまの俺たちオフ会すぎるかも!

 

ふんふんふ~ん♪ 歌詞の引用どこまでがOKなのか分からんから、歌詞サイトへの直リンクでなんとかするよ~♪

Web記事ならではの回避方法!

 

イエス! イエス! イエ~ス!!!

いやでも、ちゃんとした感想を言うなら…。めっちゃくちゃ面白かったよ!

おおお! 良かったです!!!

ドラゴンさんも言ってた通り、たしかに「リアルな軽音部のかなりせせこましい部分」をつぶさに拾い上げてる作品だよね

 

なんつーか…。多くの人が学生時代に校舎の中で体験した「あの頃の一瞬」をサラ~っと描かれてる。作品自体はけっこう“のっぺりした空気感”なのに…。なぜか妙に生々しくて…、だからこそ、このマンガは読者の「あの頃」をゾワゾワと刺激してるっていうか…おっぺけぺー! おっぺけぺー!!

すげ!! 歌いながら感想を言ってくれてる! 忙しねェ!!

 

でも、読み進めていくと、この作品は決して「あるあるマンガ」では無いことが分かるんですよね!

そうそう! そうなんですよ!!!

たしかに、この作品はドラマティックで劇的で展開は起きない。たぶん、最後までずっと「スケールの小さな出来事」で終始するんだろうなって感じがします。でも、だからこそ、歌唱シーンでの大ゴマが際立って映えるっていうか……ドラゴンも歌って!!!

あい!!!

 

シャラララ! シャラララ!

そう!!! この曲のシーン!!!

 

クワハリ/出内テツオ『ふつうの軽音部(3)』2024年9月4日発行kindle版、集英社   p.80より

改めて読んだ上で……このページほんと良い!!

自分は画力うんぬんについてはズブの素人だけど…。それでも、すっげー胸に刺さる一枚絵ですよね!どっちかと言うと「可愛い系」のタッチなのに…迫力をビシバシと感じる!

というか、演奏シーンはどのコマも本当に最高なんですよね! 爽快感があるっていうか…絵から、青春のキラキラさを感じるんですよ!

そうなんすよーーー!!!キィィィィン!!!!!(ハウリング)

 

 

まぁ自分の感想を総括すると「なんてまっすぐなマンガだろう」って感じです!

と言いますと!?

 

読んでて、原作者のクワハリ先生は“邦ロック”が本当に好きなんだな…ってことがダイレクトに伝わってくるんですよね、クワハリ先生自身も、その想いを包み隠さずマンガで表してるし!

そして作画の出内先生も「全力で歌うときの顔ってこうだよね!!!」ってのを妥協せず描かれてる…と思うんですよね!

先生方の表現への姿勢がまっすぐだからこそ! 読者にも! まっすぐ刺さるんですよ!!!

めちゃくちゃ分かります…(泣)

なんつーか…。こういう「作中に自分の好きな曲を出す」って勢いだけが先行しちゃいガチだけども…。この作品は絵がドンピシャで追いついてるんです! すべてが奇跡的なバランスを保ったまま表出されてる…みたいな…ごめん、俺も上手く言えない…!

 

まぁ!!!

 

そんなわけで!!!

 

『ふつうの軽音部』、めっちゃ面白かった~

最高!!!!!

 

うう…グスッ…

え?

ううう…俺もあの頃に戻りたい…。どうして僕もうおっさんなんだろう……

泣いちゃった…

泣いてないさ~(泣)

 

(終)