市販の「遊べるお菓子」からの学び

 

「遊べるお菓子」を遊んできて、私のなけなしの子供心がくすぐられたポイントを考えてみる。

大まかに分けると下記の3点だろうか?

 

 

これらの3つの要素のうち、2つ以上の要素を兼ね備えたお菓子を考えてみようと思う。

 

 

テーマを決める

 

自作する「遊べるお菓子」のテーマ・題材を考えてみる。

前のページで紹介した「くるくるたこやき」なんかは、
『たこ焼きをつくる』という、大人がやっていて、真似してみたくなる行為」をお菓子に落とし込んでいて、子供の好奇心をくすぐる良い例と言えるだろう。

これに倣って私も子供が好むようなものをつくりたい。

 

子供が好きなものってなんだろう……?

 

ミルメーク?

裁縫箱のドラゴン??

自由帳に定規で書いた銃……???

 

……

…………

 

 

脳内会議の結果、「『剣をつくる』お菓子」を暫定のテーマにすることにした。

ふふっ、男の子って、こういうのが好きなんでしょ……?

 

 

イメージを固める

 

決まったテーマに、先ほどまとめた3つのポイントを落とし込む方法を考える。

まずは、どのような「科学的要素」を取り入れられるかを考えてみる。

 

突然だが「バタフライピー(蝶豆)」という花の粉末を用意した。

 

ハーブティーとして親しまれているそうで、
きれいな青色は「ねるねるねるね」の色を変化させる成分の「アントシアニン」由来のものだそうだ。

 

(中央:そのままのバタフライピー、
左:バタフライピー + 重曹、右:バタフライピー + クエン酸)

「アントシアニン」由来の青色ということで、ブルーベリーなどと同様に、重曹やクエン酸を加えると色が変わる。

重曹を加えた時の色の変化は比較的小さい気もするが、クエン酸を加えた時の鮮やかなピンク色は目を見張るものがある。

「科学的な要素」として、この「バタフライピー」を使うことにする。

ついでに、「見た目のきれいさ」の要素も取り入れられたと考えても良いだろう

 

残るは「自身の手で『つくる』」要素だ。

バタフライピーがハーブティー(液体)として使えるため、汎用性が高い。
汎用性が高い分、逆にどのように使うべきか悩ましい。

シンプルな方法だと「凍らせる」などだろうか?
かといって、「型に液体を流し込んで、凍らせて完成!」だけなのは少し寂しい気もする。

……「ねりキャンランド」の型を使った成形は楽しかった。
自分でつくっている感覚もあるし、出来栄えもきれいだった。

ソフトキャンディにバタフライピーを練り込むか?
なしではない気もするが、ハーブティーにした時のような透明感が失われてしまう。

 

剣の「」の部分と「刀身」の部分で分けて形成するのはどうだろうか?

柄の部分で「自身の手で『つくる』」要素を担い、刀身の部分で「科学的な要素」や「見た目のきれいさ」を担う。
実際の剣も柄と刀身が分かれていることから違和感も少ないだろう。

 

刀身部分を凍らせることも踏まえて、「氷の剣」ひいては「アイスソード」をテーマに決定する。

雪のように白い柄に、水晶のように光る刀身。
通常攻撃に属性が付与され、確率で「氷結」の状態異常を付与……。

女の子も、本当はこういうのが好きなんでしょ……??

 

 

 

剣の型をつくる

 

早速「遊べるお菓子」をつくっていこうと思う。

まずは剣の型からつくる。

 

家庭用のオーブンでも焼き固められるという「オーブン陶土」というものを使ってつくってみる。

 

記憶を頼りに剣の形をつくる。

小学生の頃から粘土を触っていない人間にしてはそこそこ剣っぽい見た目になったと思う。
「ねりキャンワールド」の経験が活きた。

 

刀身と柄を分けて、

 

柄の先にちょっとした「でっぱり」をつける。

このでっぱりで、氷とソフトキャンディの触れ合う表面積を増やして、両者を定着させるという狙いだ。

 

粘土を1日ほど乾燥させた後、

 

オーブンで30分ほど焼く。

 

焼き上がったものがこちら。

伝わりにくいが乾ききって固くなっている。

 

型取り用のブロックと粘土でつくった枠組みに柄部分の粘土を入れて、

 

食品用のシリコンを流し込む。

 

半日ほどするとシリコンが固まる。

 

粘土を取り外して、バリを取る。
これで柄部分の型が完成した。

 

取り外した柄部分の粘土からでっぱりを取る。

 

作り直した型に刀身部分と柄部分の粘土を並べて置いて、

 

食品用シリコンを流し込む。

 

こうして、2つのシリコン型ができた。

どのようにして使うかは記事の後半でお見せする。

 

 

剣の柄部分をつくる(ソフトキャンディ)

 

続いて、柄部分で使うソフトキャンディをつくる。

 

グミと粉糖を使うことでソフトキャンディをつくることができるらしい。

 

今回は白色の柄にしようと思い、透明な「水グミ」という商品を使うことにした。

約1袋分の水グミを耐熱カップに入れて、

 

電子レンジで溶けるまで加熱する。

 

溶けたグミに粉糖を混ぜ合わせる。

 

体感、グミの1.5倍ほどの重さの粉糖を混ぜ合わせることでソフトキャンディが完成した。

 

「ねりキャンワールド」で使ったソフトキャンディのように、指で簡単に伸ばすことができる。

 

 

剣の刀身部分をつくる(粉)

 

続いて、刀身部分をつくるための材料を準備する。

 

(左:クエン酸、右:粉糖 + バタフライピーの粉末)

準備の工程は少ない。

粉糖とパタフライピーの混合物と、クエン酸をそれぞれ適当な量準備する。

 

これらの材料をそれぞれビニールの袋に入れて、ヒートシーラーで封をする。

 

 

完成

 

こうして、オリジナルの「遊べるお菓子」の一通りの材料が完成した。

 

 

実際に遊んでみる

 

期待通りに動作するか検証を行う。

 

まずは柄の型にソフトキャンディを押し込み、

 

 

形を崩さないように取り出す。

 

別途、粉糖とバタフライピーの混合物をコップ1杯の水に溶かす。

 

先ほど型から取り外したソフトキャンディを、もう一方の「刀身 + 柄」の型に取り付ける。

さらに、バタフライピー液を刀身部分に流し込む。

 

クエン酸をバタフライピー液に入れて、色を変化させる。

型のもう一方の剣の刀身部分に流し込む。

 

冷凍庫で凍らせる。

 

1時間ほど放置して、型から取り外す。

 

あ゛ぁ゛っ っ っ !!

 

……型から取り外す際に剣が折れてしまった。

 

無事かと思われたもう一方の剣も、持ち上げようとした際に柄と刀身が分かれてしまった。

思っていたよりも耐久性がない。

 

折れた部分を見るに、良かれと思ってつくったでっぱりが悪さをしている気がする

出っ張りがある分、氷が薄くなってしまい、耐久性が下がっているように見える。

 

準備したソフトキャンディとバタフライピー液はまだまだ余っているので再挑戦する。

今度は表面張力ギリギリまでバタフライピー液を流し込んだ。

 

1時間ほど放置して、型から取り外す。

 

 

できた!!

今度は上手く取り出せた。

流石に型か柄部分のソフトキャンディに歪みがあったのか、柄部分にもバタフライピー液が流れ込んだ状態で凍ってしまっているが、なかなか悪くない出来なのではないだろうか。

凍らせたせいか、ソフトキャンディがうっすら溶け出してしまったのか、
刀身部分の透明感は思ったよりもないが、ソフトな色合いになってやや可愛い。

 

 

……そういえば、味のことを一切考えていなかった

 

せっかくなので、上手くできた剣を齧って見ることにする。

 

 

酸っっっぺ!!!

 

 

「すっぱいぶどうにご用心」の1番酸っぱいやつに近い味がする。

味のことを考慮できなかった事実に反して、普通にそこそこおいしい。

偶然の産物なのだが、ソフトキャンディの材料にした「水グミ」のぶどう味がおいしさをつくってくれている

刀身の氷が厚過ぎないのでボリボリと噛み砕くことができる。

 

クエン酸を混ぜる前のバタフライピー液でつくった方の刀身も食べてみる。

ソフトキャンディから若干溶け出したのか、うっすらぶどうの香りがする。

薄くはあるが甘みがあって、冷たいぶどう味の飴のようで決して悪くはない。

 

 

最後に

 

甘めの自己採点ではあるが、初挑戦にしては悪くない出来になったと思う。
とはいえ、偶然でたまたま食べられる味になったことは否めない。 完全に「水グミ」に救われた。
まだまだ改善できる余地は多い。

以前書いた、「インスタント麺」を自作する記事 の検証時にも似たようなことを思ったが、市販の「遊べるお菓子」はすごい
検証を通して、素直に尊敬の気持ちが強くなった。

 

 

余談になるが、

クエン酸入りの氷は、食べ続けるには酸っぱ過ぎたので、サイダーに入れながら少しずつ消費している。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!