子供の無謀なコミュ力とは別の、成熟したコミュ力を持つ存在。マダム。
旅
中学生の頃、友達と泊まりで旅行に行きスーツケースをガラガラ引いていた時に地元のマダムに話しかけられました。
「貴方達旅行?」と話しかけた彼女は紫の派手な服にサングラス、細いスカーフをたなびかせていました。旅行だと答えると「旅慣れた人はね、荷物は軽いものなのよ」と告げると颯爽と去って行きました。彼女の真意は分かりませんが、友達と「かっけぇ…」って話したのは覚えています。
わんだー
かっけぇ……
マダムジョーク
昨年の秋、スーパーで生さんまが比較的安く売られていたので大きいのを選んでいたところ、しらないおばちゃんに「最近のさんまはほっそいのに高いなぁ〜」と話しかけられました。
ほんまに、なんでも高くて困りますねぇと相槌を打ったところ、満面の笑みで「おばちゃんばっかり太ってくわ〜!」との返し。
令和にもこんなコミュニケーション発生するんだなぁとほっこりしました。
すみりん
親父ギャグに近い存在の「マダムジョーク」みたいなのがある気がするな。良いな、マダムジョーク。
キンキ
キンキキッズのグッズのパーカーをかれこれ5年以上部屋着としてるのですが、それを着て郵便局に向かってる時、自転車に乗ったおばさんが急に私の横で止まり「〇〇(ツアー名)のグッズね!私も持ってるわ!その前のやつも持ってる!」と急に話しかけられました。
「ほんとですか〜!!!どっちのファンですか?」とこちらも会話に乗ろうとしたのに、それには答えず行ってしまいました
無記名
「それを自分も所持している」というのがどうしても伝えたいって時あるよな。
スタイル
スーパーで買い物をしていたところ、知らないおばさんに「胸が大きくてスタイルがいいね」と声を掛けられた。小太りなだけなので適当に返事をしていたら「お腹は私の方が細いけどね」とマウントを取られた。
はち
いきなり褒めるんなら最後まで気持ちよくさせてくれよな。
ケーキ
高校生の時学校帰りにスーパーに寄って友達とケーキを見ながら「食べたいけど割と高いね」というような内容の話をしていたところ知らないおばさんに「孫と同じくらいの年齢の子がひもじい思いをしてるのが耐えられない」と涙ながらに話しかけられたことがあります。
15分ほど「お小遣い貰ってるので大丈夫です!」「駄菓子は買える程度にはお金あります!」という私たちとおばさんの「でもケーキは買えないんでしょう!?」という問答が続き結局根負けして買ってもらいスーパーの前のベンチで箸で食べました。美味しかったです。
帰りがけ挨拶しただけで両手いっぱいにチョコをくれるおばあさんや新作のソフトクリームをくれる商店街のおばさんにも遭遇したことがあるので高校の周りがいいおばさんの多い地域だったのかもしれません。たたみ
台風みたいな善意。
水
カウンター席しかないラーメン屋に入った後、すぐにおばさん2人組が入ってきて隣の席に座った。おばさん達は何故か唐揚げを持ち込んで食べていた。
なんで唐揚げ食ってんだと思っていたら、おばさんはセルフの水を3つ入れて1つを俺の前に差し出してきた。
何?と困惑したがおばさんは何も言わず持ち込んだ唐揚げをムシャムシャしながらもう1人のおばさんと喋ってた。
その後喉が乾いたので、ピッチャーに手を伸ばしたところ、「それ貴方の物よ」と言われた。
やっぱり俺の分だったんだという気持ちと、見知らぬおばさんに水を入れてもらった衝撃で「あざっす」としか言えなかった。その後は一言も喋らず店を出た。もんさん
唐揚げ持ち込んで食ってる無法者とは思えない親切心。
テクニック
地元のローカル線に乗っていた時、隣の席に座っていたおばあちゃんに声をかけられた。
彼氏はいるのかと聞かれたので、「いないんですよ〜どっかにいい人いないかな〜?」と軽く答えた。
すると小声で、「うちの孫はこのローカル線で彼氏が出来て先日結婚した。いいかい?対面で座る席で相手の目をじっと見つめる。目が合ったら逸らす。これを繰り返し、終点で降りな……」と教えてもらった。
実践は怖くてまだできてません。カセイ
「小声で」というのが最高だな……。
忘れかけてたけど知らない人って基本的には怖い。
危ないです!
就活帰りにショッピングモールのフードコートでマックを食べていた時の事。
急に知らないおばあちゃんが横に現れ、よくわからないままおばあちゃんが言うままに調べ物をしたりおばあちゃんが持ってた書類に読み仮名を振ったりしていたところ、「あの!」と女子高生二人組がちょっと強引に話しかけてきた。「これ読んでください!」とメモを渡され、見てみると「そのおばあさんは危ないです!何か理由をつけて離れてください!」と書かれていた。
その後、おばあちゃん怖!と何この漫画みたいなシチュエーション……と女子高生がこんなことできるのすごすぎないか?!の感情でわけがわからなくなりながらも、おばあちゃんからは適当に逃げることができた。
先ほどの女子高生達を探していると、向こうもこちらを見つけて駆け寄ってきてくれ、大丈夫だったかと私を心配してくれた。
その時は混乱していてお礼を言うことしかできなかったが、その若さで見ず知らずの他人を助けてくれるのもすごいし、漫画みたいな方法を咄嗟に取れるのもすごいし、一回離れたあとに戻ってきて声をかけてきてくれるのも気が利いててすごすぎる。お礼に何か奢ればよかったな……と今でもたまに思い出します。そしておばあちゃんは本当になんだったんだ。はんぺん
何がどう危なかったのかはめちゃめちゃ気になる。
行方不明
駅でおばあちゃんに道を聞かれて答えていたら、「テレビとか警察の行方不明者の案内で、私の顔を見たことありますか?」と急に尋ねられてびっくりした。「え~どうだろ、わかんないです」としか言えなかった。
その日はこれから美術館に行くらしく、それについての話しをしてくれたが、行方不明者のくだりが衝撃すぎて生返事しかできなかった。無記名
これから美術館に行くってことは超困っている人ってわけでもなさそうだしな……。
潔癖症
学生の頃コインランドリーを使いに行った。 ちょうど同じタイミングでお客さんがもう1人いて、その人は乾燥した洗濯物を畳んでいるところだった。
帰ろうかなと思ったらその人がハンカチを落としていることに気付いたので、拾って「落ちてましたよ」と声をかけて渡そうとしたら、 ものすごい剣幕で「あたし潔癖症なんだけど!!」と言われて圧倒されてしまった。
申し訳ないことをしたな……と思いながら泣きながら帰ったけど、 帰ってから「あんな言い方しなくてよくない?」と思って悔しくてまた泣いた。白倉
ハンカチに潔癖症って書いといてほしい。
旅先や旅人との会話。二度と会わない相手って話しやすい気がする。
タクシー
東京から宮崎でのライブに向かう時の話。悪天候で飛行機が遅れに遅れ、宮崎空港に着く時間は開演の30分前といった有様だった。
席の位置の関係で一番最後の方に降りたのだが、空港を出ると面識のないファン仲間の方が「タクシー止めてるよ!」と私を置いてきぼりにせず待っててくれていた。知らない者同士4人で運転手さんを急かしたり不運を愚痴ったりしていたら、運転手さんが「大丈夫、○時開演なら絶対間に合うから!」と太鼓判を押してくれた。この瞬間車内が完全に一つになった気がしたのを覚えている。
タクシーは開演5分前に会場に滑り込んだ。降車する時に乗り合わせた一人の方がちょっと良いシャンプーとトリートメントの試供品をくれた。
私はその場の全員に「楽しみましょうね!」と言いながら速攻ブルーベリーのサプリを配った。 シャンプーはその日の夜のビジネスホテルでめちゃくちゃ役に立った。いさりよ
目的さえ同じなら知らない人同士でもここまで助け合えるんだ……。
モロッコ
8年前にモロッコへ1人で旅行した時のことです。
飛行機がモロッコの空港に着陸するやいなや、機内で一斉に大きな拍手が巻き起こったのです。国や路線によってそういうことがあることは知っていたものの、拍手と一緒に機内放送でファンファーレまで流れてきたのでただごとではなく、こらえきれずに1人でウケてしまいました。一時の盛り上がりが落ち着いて席から立とうとすると、1つ飛ばした隣のおじさんがいきなり満面の笑みで「Welcome to Morocco!!!」とめっちゃくちゃ固い握手を交わしながら声をかけて来て、わけもわからずウケながら「Thank you!!!」と返しました。
モロッコ愉快な国なのでおすすめです。ただ時々路上で派手な喧嘩がおっぱじまります。
ビリヤニ
めちゃめちゃ興味出てきた。
沖縄
留学先でバスを待っていると現地のおじいさんから話かけられた。
留学して半年ほど経っており、おじいさんの話はわりと聞き取れた…が内容がループしており、どうやら認知症のようだった。・日本から来たのか、日本は良いところだ
・若い時アメリカ統治時代の沖縄で住んでいたことがある
・日本は良いところだ
・沖縄に行ったことはあるか?
・わしは若い時沖縄に……20分ほどおじいさんの話に相槌を打ち続け、そしてバスが来たので別れをつげてバスに乗り込んだ。
バスに乗らず、ベンチに座ったままぼんやりしているおじいさんを車窓からしばらく見ていたのを覚えている。ごぼうの卵
なんてことない話だけど、ちょっとずつ失われていく記憶の一部が知らねえ日本人の中に残ると思うと、とても良い会話な気がしてくる。
Coke?
温泉に行った時、脱衣所に濃い茶色の液体が置いてあり、〇〇〇茶と知らん漢字で書かれていた。
どうやら無料サービスドリンクのようなので飲んでみると、薬草のような味がする、罰ゲームみたいな味の苦茶だった。
なんじゃこりゃあ!と思い不快な気持ちでいたところ、ひとりのおばちゃんがやってきて、そのお茶を指差しながらすごいネイティブな発音で「Coke?」と聞いてきた。
どこからどう見ても近所のおばちゃんにしか見えない風貌から出てきたネイティブに多少驚きつつ、ははあ、色的にコーラだと思ってるんだな、と思い、「ノンノンノン、ティー!」と人差し指を左右にチッチッとさせながら非ネイティブで伝えた。
おばちゃんは怪訝な表情で「そうは言ってもコークなんじゃない?」みたいな顔でそのお茶を注ぎだした。ひとくち飲み、なんじゃこりゃあ!という顔をしたのを見届け、その場を去った。ひな
こういう英会話大好き。
Walk this way
東京来て間もない頃、普段着で仕事へ向かっていたのだが、外国人の方が「水道橋駅ってどっちだい(意訳)?」と訪ねてきた。他の人間も歩いているというのに突然僕に対して。
わからなければsorryと返したかったが、ちょうど水道橋駅方面から歩いてきていたので「あっちだよ」と伝えたくて、ただ急なことなので英単語が出てこず、咄嗟にエアロスミスのことを思い出し「Walk this way」と答えたら「Ah~♪ Thank you!」と大声で喜びフィストバンプ(アメリカ人がよく上手く行った時に友達とやる拳を突き合わせる奴)を生まれて初めて本場の人とやった。しゃこー
良い。かなり羨ましい。洋楽のタイトルがハマるタイミングに出会いたい。