突然ですがみなさん、「居抜き物件」という言葉をご存知だろうか。
今回はその外観に特化して使っているが、やはりあまり馴染みのない言葉だと思うので特徴的な例をタイプ別に挙げてみたい。
1980年~1990年代初頭に空前の盛り上がりを見せたスキーブームはあっさり終焉。
元パリミキ
メガネ業界にも安売りチェーンの到来で勢力図は変わりつつあるのだろうか。最近ちょくちょく見かける元パリミキ。
ファンの間では「物見やぐら」と呼ばれる二つのタワーの利用法が難しく、あるペットショップは機転を利かせて犬の耳として立派に再生したが、犬をCMに起用しているはずのアノ通信会社はそれに気付かず破壊してしまったようです。
元ユニクロ
こちらはあまり見ることの出来ない元ユニクロ。
元セブンイレブン
増える一方だったコンビニも最近では色んなものに姿を変えて第二の人生を歩み続けている。
潰れているのと同時に、新規出店も同じ程度目撃している気がするのがセブンイレブン。
潰れたと思うとその隣に新しいセブンイレブンが出来るパターンも度々見ており「話し合えよ」と思ってしまう俺である。
元山田うどん
ローカルのマイナーチェーンで失礼しますが、関東一円で幅広くチェーン展開する山田うどんもこの通り第二の人生を歩んでおります。
色んな居抜き物件を集めているが大半はこうした正体不明なものばかり。
江東区・門前仲町を両国方面に向かった飲み屋街から少し離れた場所にポツンと佇む不審な飲み屋。
イタリアン風の外観に無理やり据付られた「居酒屋」のれんと赤提灯。
完全にイタリア系の何かだったお店を無理やり居酒屋に改造している。居抜きならぬ、手抜き物件!(Cool)
勇気を出して入店すると、一組の客だけ。
不審極まる外観だが、中は割と落ち着いたたたずまいで安心する。
出迎えてくれたこの女性、この店においては、スナックのママ的なサムシングらしく、お酒を注いだり話に相槌を打つなど接客に余念が無い。
もう一人、こちらがママにスゲーこき使われていたボーイ的なサムバディである。
おいおいバリ封してんのかよ、ってくらいに段ボールと椅子が窓際に敷き詰められており、
そういうスタイルのイジメかってレベルの一人用テーブルもある。
そして明らかに昔ケーキがあったと思われる場所にビールや日本酒などが陳列されている。
「『居酒屋』って書かないと、何の店だかわかんないから」
(たった今、バカ提灯という言葉を思いつきました。どのお店に使おうかな。)
なにかと意味不明な雰囲気に落ち着かずキョロキョロしていると店の奥に怪しいトビラを発見。
良くみるとアップルのロゴとか残ってるしスゲー気になって覗いてみたところ、
なぜか爺さんが暮らしておりました。
見てはならんものを見てしまった気分・・・。
「またきてね~」に無言の会釈。
色々と様子がおかしかったが、これも一つのお店のスタイルだ。
我々は色んな常識にとらわれて、必要以上に何かを気にしすぎているのかもしれない。
開き直ればそこには自由が待っている。楽しければそれでいい。
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不審な飲み屋、気がかりな店舗などあればオモコロ編集部か直接僕宛に、気軽にご連絡ください。行きます。
(zukkini)