銅鏡

 

こちらは、銅鏡です。

―歴史の教科書などでよく見かけますね。青銅で作られた鏡なんですよね。

 

 

その通りです。実はこの文様の裏面はツルツルとした鏡です。

―ああ!どこが鏡なの?ってずっと思っていました。

 

 

当館の銅鏡は掃除機能付きで、床もツルツルにします。

 

―ルンバじゃん。

 

 

―そもそも貴重な鏡が壁にぶつかりに行ってたら止めましょうよ。

 

 

とんでもない!きちんとした出土品ですよ。こちらが、昭和初期に出土された時の写真です。

 

―おお…?

 

―クロックスが写り込んでるじゃないですか! 雑な捏造写真を出すのやめてください!

 

 

アンモナイトの化石

 

こちらはアンモナイトの化石ですね。

―アンモナイトの化石って比較的よく見かけますよね。私の祖父の家にもありましたよ。

こちらは流石に本物でしょうか?

 

 

当館の化石は、風が出るんですよ。

―え?風ですか?

 

 

お見せしましょう。

 

―ドライヤー?

 

―やっぱり電化製品じゃないですか。

 

学術的には、土火水風を操る化石は、元素化石に分類されます。

―学術的にって言えばなんとかなると思っていませんか?

 

 

勾玉

―こちらは…勾玉でしょうか?違いますね。遠目でも違うのがわかります。

 

 

勾玉は主に装身具として使われていました。翡翠(ヒスイ)で作られています。

 

―これも出土品ではないですね。

 

 

こちらの勾玉には音楽再生機能がありまして…

 

―もういいです。ヴィレヴァンで売れ残ってそうな雑魚アイデア商品出すのやめてください。

 

 

こちらのケース状の石に入った状態で出土されました。

 

―完全にBluetoothイヤホンだ。充電までする気だ。

 

 

古代の衣服

―これに至っては何時代の何ですか?

 

 

 

遺跡から発掘された服です。Mサイズだったようです。

 

―そんな訳ない。

 

当時は今より平均身長が低かったのでMサイズが妥当だと思います。

 

―サイズ感の話ではないです。

 


 

―せっかく出土品の展示を見にきたのに、嘘ばっかりじゃないですか!

 

えっ、どうなさったんですか。

 

―これじゃ困ります!もう帰ります!

 

お待ちください!

 

―さようなら!!

 

もっと細部をご覧に…

 

行ってしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おわり)

 

 

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