51. 時報タイムに一瞬のコミュニケーション
ニコニコ動画には、「ニコ割」という動画再生中にいきなり時報などが割り込まれる謎のシステムがありました(今もあります)。
時報中にコメントを書き込むこともできたので、その一瞬に会話らしきことをする文化がありました。
●時報で 「ぬるぽ」「ガッ」のやりとりをしていた
当時でもまあまあ古かった気がする。
●好きなゲーム実況者の動画のURLを時報の時に連投してた
書ける場所があれば推しを知らしめたい。
●時報UZEEEEって打ちたくて夜更かししてた
「時報をウザがる」というのがひとつのミームだったんですよね。
52. オフ会に足を運ぶ
ネットで知り合った人と直接会う「オフ会」は、歌ってみた・踊ってみたコミュニティを中心に各所で行われていました。
●もうすぐ20歳になりますが、不登校だったので小学5年生くらいからニコニコ漬けでした。(中略)最初はニコ生ばかり観ていたので小学生でオフ会参加とかもしたり、中学生になってから実況者ファンオフや街会議にも参加しました。そこそこの黒歴史です。
正直あの頃が人生で一番楽しかった事には変わりないと思っています。
学校以外のコミュニティを知るきっかけになった人も。
●苦い思い出としては、そのニコ生で知り合った男性と踊ってみた動画をあげようと言う話になった事です。集まってみると全く知らない人たちも一緒で、すでに出来上がった輪の中に馴染むことができずせっかく覚えたダンスも踊ることなくなぜか盆踊りを踊って終わった事がありました。今思うとめっちゃ危険だし恥ずかしかったので黒歴史です。
なぜだ。
53. 両声類にあこがれる
「両”声”類」とは、男性ボイスと女声ボイスの両方を出せる人のこと。
●両声類の歌い手に憧れ、音楽の合唱の時間に頑張って練習した低い声でこっそり男性パートを歌っていた。なお普通に「なんか女子側から変な声がする〜w」とバレ、教師から真面目でない生徒と判断された結果音楽の成績は2に下げられてた。
なぜかこういうのを実戦に投入して大怪我する思春期が後をたちません。
54. 女だとバレないように偽装する
●「ゲーム実況は男が見るもの」というなぞの空気があり、男の振りをしてコメントしていました。
●「オタクの」「それなりに成熟した」「男性」しか存在を許されない(ような雰囲気のあった)ニコニコ動画は、当時女子小学生~中学生だった私にとっては、短いコメントを投稿するだけでも緊張する場所でした。
一部2ch掲示板やニコニコ周辺には「女アピールうぜえ」という感覚があり、「名無し=男言葉を使う」暗黙の了解がありました。今はそうでもないのかな……?
55. 再生数を応援するためにリロードしまくる
超人気動画は、再生数100万、200万が見えてくるとファンで団結してリロードしまくり、大台突破を確認して祝っていました。善意のDOS攻撃みたいな文化です。
56. ミリオン目指して一致団結
●初音ミクの「メルト」がまさに200万再生になるという瞬間に視聴者全員が動画内で祭をやり、あまりにもコメントが書き込まれすぎて生放送でもないのにリロードのたびに流れるコメントが一新されてライブ感がすごかった思い出があります 再生するたびに職人による弾幕のレイアウトが変わり、まるで花火大会のようでした
青春モノのドラマが扱わない側面の「青春」
●僕が小学3年生の2008年辺りの時に、ニコニコを姉から教えてもらい楽しんでいて、その時は変なコメントとかに「↑のやつROMってろ」みたいなコメントとかが怖くて、コメントは1〜2年していなかったのですが、エルシャダイMADの「アゲハ装備で大丈夫か?」という動画がもう少しで109(イーノック)万再生に到達しそうになっている時に遭遇して、リアルタイムで「俺は二窓で見てる」、「いけー」、「そんなで勢いで大丈夫か?」みたいなコメントと再生回数がどんどん増えていくさまを見て、今同じ動画をただ再生回数を増やすためだけに見まくっている人が、画面の奥にいっぱいいて団結してることに熱くなり、そこで初めて僕も動画冒頭の空耳の「ネギには酢がいいなー」とコメントを書き込み、みんながしてるコメントに黄色の枠で囲まれた自分のコメントが混じっているのを、109万再生まで何度も見たことをたまに思い出して、何とも言えない気持ちになります。
ほんとに誰とも共有できないインターネット美談で最高!!
57. 怖い映像もコメント付きなら見れる
●高校で初めてニコニコの文化に触れ、ゲーム実況なるものを見る際、自身がホラーが苦手なこともあり、青鬼のオープニングで目を手で隠しながら音量を小さくして恐る恐る試聴していました。
青鬼って永遠に人気があってすごい。いまはYou Tubeキッズが見ています。
58. 目立ちたくて巨大文字で投稿してしまう
●動画や生放送問わず画面下部に巨大サイズで色コメント
とにかくコメントに反応してほしくて
す ご く …
大 き い
文字で書き込んで顰蹙を買った人、多々。
59. コメントで叩かれて落ち込む
●MADにセリフの字幕コメントをつけて「字幕職人さすが」などとチヤホヤされたかったのですが、セリフを間違え過ぎて叩かれて酷くヘコみました。
殺伐とした空気に「挙動を間違えたら終わる……」という緊張感を抱いていたあの頃。今思うとなんであんなに殺伐としていたかは謎。
●けいおん!の「翼をください」の動画に「こんないい曲だったんだね」とコメントしたら「原曲もいい曲だろjk」と猛烈に叩かれた
かわいそ。
60. コメント職人への憧れ
コメント職人とは、記号を駆使して画面上にアスキーアートや装飾などを表示する人のこと。画面を占領する割に少しズレるだけで終わりなので、これが上手な人が「職人」と言われていました。
●コメント職人に憧れ、「コメント練習用」という真っ白な画面だけの動画でよく練習をしていた
●コメント職人に憧れて、◼️をピラミッドのように積み重ねた意味のないコメントをしてドヤっていた
職人を目指して練習する若人。
●弾幕職人に憧れて作ろうと努めたがコメントで弾幕下手くそって言われてショックで学校休んだ
挫折する若人。
61. 弾幕コメントを自演する
●太○の達人のプレイ動画を投稿したが再生が伸びず、検索結果で上位に表示させるために自演コメントを大量に書き込んでいた
●下赤字bigで「〇〇は俺の嫁」
更に下赤字bigで「↓いーや俺の嫁」
更に下赤字bigで「↓ちょw喧嘩すんなしw」
更に下赤字bigで「↓俺がガンダムだ」
ってずっと自演コメントしてた
このあと「ID」というものの存在に気づくまでがワンセットのようです。
62. 荒らし行為に真剣に憤る
匿名ネットといえば「荒らし」がつきものですが、多感な時期に初めて「悪意ある人間」の存在を知って憤りを覚えた記憶がある人も。
●友達と荒らしコメントがどうやって減るのか真剣に話し合っていました
●荒らしコメントに対して長文で反論コメントを打っていた。
このあと「反応するなks」とコメントされるまでがワンセットのようです。
●関係ないコメントに対して「ここに関係ないコメントするなよ」「荒らしうざい」とコメントする人に対して「荒らし無視しよう」「動画見ようよ」などとコメントしていた
黙ってNG機能を使うようになるまで無限に続く。
63. 荒らし行為にハマる
多感な時期に初めて「匿名」の力を知って、調子に乗った記憶がある人も。
●嫌いな歌い手の動画を色付きの文字で荒らしていた。
●とにかく荒らしが好きで何度か運営からコメント停止を食らったが次第に「荒らした後に『荒らしてごめん』という旨のコメを残すとコメ停止を逃れられる」というライフハックを覚えてしまい毎日荒らしまくっていた。
今思うとまさに「黒歴史」。未だに十字架を背負うように当時を振り返る人多数でした。家庭環境の問題からくるストレスを発散していたという人もいました。
●恋していた先生の彼女がニコ生配信者だったから、アンチコメをたくさん書き込んだ。
彼女はいい迷惑
64. コメントで失敗して動画ごと黒歴史になる
それは全然どうぶつの森なんか関係ない動画でした。それに気づき焦ったわたしはとっさにコメント欄に「←その実況面白かったよなww」みたいな自演をしてしまったんです。
そんなあからさまな自演をしてしまったわたしはそっとブラウザバックし、もうその動画を見ることはありませんでした。怖くて開けませんでした。もう見ることはないでしょう。
「今頃あの動画のコメント欄でなんて言われているんだろう……」と思うと、二度とその動画を見られない。
65. 恥をかいたショックでニコニコが見られなくなる
●中2の夏あたりにこの動画を見ていると政府にマークされるらしいとコメントするつもりが幕府にマークされると間違えてコメントしてしまい、インターネットでメチャクチャ笑い物にされて卒業した。
ごめんなさい、面白いです。
66. 低年齢をアピールしてしまう
●思春期かと言われると微妙ではありますが、小学3年生のときにUTAUというボーカロイドに似たフリーソフトで作った歌をニコニコ動画に投稿していました。きっかけは自分より一つ下の小さい女の子の踊ってみたがめちゃくちゃ伸びているのを見かけて、(小学生という年齢は武器になるな…)と確信したことです。
(中略)「小学3年生がUTAUで曲を作ってみたw」みたいなタイトルで投稿した覚えがあります。再生数が爆伸びして「小学生が曲作るとかSUGEEEEE」的なコメントが来ることを期待してワクワクしていたのですが、実際は40回程度の再生数と「は?」「小学生がダウンロードできるわけないだろ」「意味不」というコメントのみでした。
「大人の空間で小学生が!」という状況に憧れてしまう感覚よ……。
●小6女子です!コメなんかもしました。あれ私の場合はロリに需要があると思っていて、書き込めばロリコンが興奮してくれるかなとか思ってたので書いてました。
嫌な需要と供給。
67. キッズ勢への強い風当たり
●「小学生は見んなよ」「荒らしの小学生氏ね」など小学生に対する風当たりが強かったことが印象に残っている。
なんで疎まれていたのかはこれまでの流れでなんとなくおわかりかと思います。
68. PSPは音楽再生プレイヤー
●ニコニコ組曲とか流星群に類する動画をダウンロードしてPSPで聴いていた。習い事の帰り道の時間にちょうど良かった。
●PSPにニコニコの音MADを落として公共の場所で見ていた
●PSPでみくみくにしてあげるを大音量で再生しながら自転車を漕いでいた。
●東方Projectのアレンジ楽曲をPSPに入れて公園で仲間と聴く
もちろん動画は携帯動画変換君で入れます。
69. 3DS勢への強い風当たり
ニンテンドー3DSでアプリ「ニコニコ」が2014年に配信されました。その結果、普段はニコニコを見なかったであろう低年齢層がニコニコに流入、衰退を招いた……とまことしやかに語られるほど、一部では3DS勢への風当たりが強くなっていました。
●小学生の時3DSでニコニコ動画を見ていました。ボカロのオフボーカル動画に無限にいる同年代の「(年齢)才(性別)、いっきまーす!」コメントが赤字に叩かれている様子を見つつ小学生多すぎwwwとコメントしていました(自分だけはそいつらと違うと思っていたので)
「アングラを見たい小学生」vs「アングラ空間を子どもに壊されたくない古参」
70. うごくメモ帳
「うごくメモ帳」……通称「うごメモ」は手軽にパラパラマンガのようなアニメを制作できるDS/3DS向けソフト。マリオやムスカ、棒人間などが活躍する名作がいくつもあり、ニコニコとDSの架け橋になっていました。
●「うごメモはてな」に投稿されていたボカロ・東方関連の曲を使用した動画を見てからニコニコ動画を見て、「元ネタこれだったんだ」と気づく
「うごメモはてな」と「うごメモシアター」は2013年にサービス終了しました。
71. 見るのはニコニコだけど投稿はこえ部
「こえ部」は2016年に閉鎖した音声投稿サービス。
●中学時代ニコニコ動画の歌い手に憧れてリバーブを過剰にかけた歌ってみた音源を作成したが、叩かれるのが怖くて勇気が出ず、結局こえ部に投稿した。
サツバツとしたニコニコよりも同好の士が集まっていたので、歌い手などはこちらでも活動していました。こえ部で読み上げするための脚本みたいなのもたくさんありましたね。
72. アカウントIDで古参・新参を判断する
●自称オタクやアニメ好きに会うと、ニコニコ動画のアカウントIDを聞いて古参・にわかを判別してマウントを取っていた
IDのナンバーが若いほど「早いうちに登録していた」ということになり、胸を張れました。「(β)時代から」といえば、それはもう。
73. ライブイベントに参加する
●歌い手(ピコ)のライブにどうしても行きたくてチケットを取ったものの、いざ会場前についてみたら、みんな全然オタクじゃない格好だし人が死ぬほどいるしでめちゃくちゃこわくなって、結局チケットを握りしめたまま公演の間ずっと外で時間を潰した。家帰ったあと、親に「ライブ楽しかったけど人混みで酔ったから寝るわ〜」とか言って布団で泣いた。
読んだら、こっちまで悲しくなってしまいました。
74. 空耳動画にハマる
●空耳系(テニスの王子様など)の動画にハマり、授業中に先生が動画内に出てくる単語を何か言うたびにオタク同士顔を合わせニヤついていた
●学校のオタク友達とともにテニミュの空耳動画にハマり何かと内輪で「下克上だぜ〜」と歌ったり「アナル零式!」と叫んだりした。
テニミュの他にも「バーレーンの実況」「キーボードクラッシャー」「コードギアスのオープニング」などいろいろありました。
75. 好きな作品が空耳されて憤慨する
●テニミュが好きで空耳が大嫌いだったので、毎日泣きながら空耳コメに噛みつくコメを投下しまくっていた
●好きな洋楽のPVに空耳の歌詞を流すやつに本気で憤慨していた。
好きなものが茶化されている気がして泣きながら憤慨する人も。今思うと住民税のこととかで悩むより健康な人生かもしれない。