こんにちは、ペンギンです。

夏休みだったので、降りたことのない駅で降りてみました。

 

 

駅前とは思えないほど、のどかで心安らぐ風景です。

 

 

さて、

 

 

降りたことのない駅で降りてみる、という夏休みタスクを消化できたので、もうやることがありません。

何しようかなあ。

 

 

こういう時は、脳内ゲームを作って遊んでみましょう。

 

五十音は、脳内ゲームのおもちゃとして非常に優秀です。

いつでも取り出せるし、様々な規則性があるので一定の縛りを設けながらルールメイキングすることが可能です。

 

今回は、「行(ぎょう)」で区切って遊んでみましょう。

 

五十音表は、同じ子音で固めた「行」ごとに並べるのが一般的です。

から始まる行は「あ行」から始まる行は「た行」ですね。

(そういえば、エクセルだと横の並びが「行」なのに、五十音表では縦の並びが「行」なのも面白いなあ。でも今回は関係ないです)

 

1つの行には、基本的に5つの文字があります。あ行なら「あ」「い」「う」「え」「お」です。

 

この5つの文字を1回ずつ使って、言葉を作っていきましょう。

代表的な言葉は、

 

愛-飢男(あいうえお)ですね。

愛に飢えている男、愛飢男。5年に1回くらいのペースで見かけるユーモアです。

 

愛飢男は並び替えずに成立している言葉ですが、並び替え禁止の縛りはキツすぎるので、それは無しにしましょう。

その行に登場する文字を1回ずつ使って、並べ替えて、5文字の言葉を作る。これが今回のルールです。

その他、細かいルールも決めていきましょう。

 

 

僕が楽しく遊ぶためのルールなので、なんで?と聞かれても困ってしまいますが、イメージとしてはいろは歌に近いです。

(いろは歌では、例えば「いろはにほへと」は「色は匂えど(いろはにほへど)」と読みます)

 

果たして、全部の行で言葉を作ることは出来るのでしょうか?

これはゲームなので、ある程度「これはイケるな」という見立てをつけてしまうと、僕の楽しみが半減します。

なので、イケるかどうかまだわからないのですが、見切り発車で始めてしまいましょう。

 

あ行

今日は念願の水族館だお( ^ω^)

でも僕は、イルカショーもアシカショーも興味ないんだお( ^ω^)

クマノミもハギも小さすぎて迫力に欠けるお( ^ω^)

やっぱ、エイだお( ^ω^)

躯体が大きくて迫力もあるし、ヒレをはためかせて優雅に泳ぐ様はオンリーワン。他の魚類と明らかに形状が違う「異物」感がたまらなくワクワクする。嗚呼、水槽を下から覗いて、エイの顔を見てみたい。図鑑じゃわからない「リアル」がきっとそこにある。

だから僕はエイに会いに行くんだお( ^ω^)

 

か行

冗談じゃない。

生きていればいつかきっとだとか、ドンマイだとか、明日は明日の風がだとか。

全部、虚仮(こけ)。何の不安もなく生きている者どもが、遥か上から戯(ざ)れてるだけの言葉。

言葉が口を衝いて出たら最後、わたあめのように口端から消え去っていくあまりに脆いさえずり。

そんな声、効くものか。

「この広告を見れている地域の方だけの特別キャンペーン」の方が、まだ効く。

 

さ行

苦節20年、ようやくタイムマシンが完成したぞ!

早速、過去に戻って私のご先祖様を拝んでこよう。

・・・あれ?なんかめっちゃピンポンダッシュしてない?

えぇ~~…

刺すか。

でも、コイツ刺したらバックトゥザフューチャーみたいに自分も消えちゃうだろうから、やっぱ刺せないなあ。

 

た行

あたいね、電凸ちてたのよ。

らってひどいわのよアイツ、ちぇんちぇいをバカにちてさ。

 

な行

なんと、メロスはもう寝てしまったのか。

余はまだ

 

は行

鯨は捨てるところがないと言われていましてね。

いえ、私は鯨漁に関わったことはないんですが、祖父から訊いたことがありまして。

例えば歯やヒゲは、硬いので船の躯体の修繕などに使われていました。

筋は船のマストを張る道具にしたり、あと体毛から防寒具や投網も作っていたそうですよ。

すごいですよねえ。

 

ま行

昔はお手玉でよく遊んでたのよ。

お手玉の中身って何か知ってる?あれね、アズキなのよ。アズキ、わかる?お汁粉とかに入れる、そうそう。

アズキをぎっしり詰めたお手玉を持つとね、ズシッと重くてちょうど手の平にフィットして、これがまた気持ち良くてねえ。ついついいじって遊んだりして。

でもほら、最近アズキって高いでしょ?手に入らなくって、しょうがないからチョコボールで代用するしかないのよ。

アズキみたいにモチッと手の平にフィットする感じはあまりないんだけど、でも、豆み、っていうのかしら、そういう「雰囲気」だけは感じられるから。

仕方ないわよね。無い袖は振れないわ。

 

や行

旅行に来た。群馬の鄙びた温泉街。

筆文字で書かれた宿の看板が達筆すぎる。おそらく「よ」一文字。

築100年は経過しているであろう荘厳なたたずまいの建物、歴史の厚みを感じる。さすがに、ひらがな一文字の宿名にするほど尖った芸風には思えない。

「よ」の元になった漢字が「与」らしいから、この文字もめちゃくちゃ書き崩した「与」かもしれない。

「ようこそお越しくださいました」

女将だ。ちょっと聞いてみよう。

「すみません、あの看板は?」

「ああ、あれは車椅子マークでございます」

 

ら行

北大路魯山人先生は、冬になると仲間を集めてリレーに興じていたそうだ。

寒さを吹き飛ばすためと云ったそうだが、真のところは誰にも分らない。

其ういうわけで、今日では冬の季語として「魯らリレる」が採用され、歳時記にも載るようになった。

「魯らリレる 横に倒した サッカーゴール」という句が有名だろう。

ところで先生は誰とリレっていたと思う?

私はね、真のところ先生は独りだったのではないかと思うんだ。

無論、独りではリレることができない。

誰かと共にリレるという叶わぬ夢が、この季語の中に眠っている気がしてならないんだ。

 

わ行

 

 

 

完走しました!

ところどころ危うかったですが、縛りとしてはちょうど良かった気がします。

 

 

「な行はこっちの方が良くない?」など、作り手によって色が出やすいゲームだと思います。

皆さんもぜひやってみてください。

 

 

では。