サザンオールスターズが好き。知らない人はあまりいないと思うが、念の為説明するとそういうバンドがある。

(これは今回は特に紹介しないけど最近の好きな曲「栄光の男」10年以上前の曲だがサザン史においては10年前は最近だ)

 俺は小学校高学年の頃に桑田佳祐さん(俺は自分と関係ない有名人の名前を書くときも敬称をつけるタイプ)ソロ名義の名曲「波乗りジョニー」を聞いて「さてはこの音楽とかいうやつ、とても良いな」ということに気がついてから色々な音楽を聴くようになった。
 やはり中でも音楽自体の良さに気がついたきっかけの桑田佳祐さんには特にハマり、当然そこからサザンオールスターズにもハマっていった。

 ちなみに波乗りジョニーで音楽の良さに気がつく前は音楽といえばアニメかゲームの曲かジュラシックパークのサントラしか聴いてなかった。(コンテンツを盛り上げるためのコンテンツとセットの音楽から音楽単体の良さにようやく気がついたということでしょうか。多分そうです)

 かれこれ二十数年以上サザンファンの俺(ナ月です)が紹介したいサザンオールスターズのアルバムの話をして満足する。そういう記事だ。余談だがサザンファン歴二十数年はサザンファン全体から見るとめちゃめちゃ若い。

『海のYeah!!』

海のYeah!!

 ファンの方はこういう記事でいきなりベスト盤を持ってくるなよと言いたくなっていることだろう。でも隠れた名曲の前に全然隠れてないみんな知ってる名曲の話をしたいので普通にベスト盤から紹介するぞ。

 デビュー20周年記念のベストアルバムで、30代以上が「サザンといえば」で連想する曲の半分くらいは収録されている。楽しいサザンエロいサザンかっこいいサザンしっとりしたサザン全部入っている。
 時代を感じさせない衝撃のデビュー曲「勝手にシンドバッド」はもちろん、「希望の轍」「真夏の果実」といった名曲や、サザンの話をするときにタイトルの凄さだけでとりあえず名前をあげたくなる「マンピーのG★SPOT」ももちろん収録されている。ジャッキジャキのギターをはじめ全部の要素が本当にかっこいい曲なのでタイトルしか知らない人は今大音量で聞こう。

 ベスト盤だけあって「とりあえずサザンが聴きてえな〜」という時に流しておくのに間違いないアルバム。

『KILLER STREET』

キラーストリート (通常盤)

 

 シングルで出ていた曲が惜しみなくドサドサ入っているので、ベスト盤でもないのに30代以上が「サザンといえば」で連想する曲の残り半分くらいが入っていると思う。

 シングルからの曲だと個人的には「BOHBO No.5」「夢に消えたジュリア」「愛と欲望の日々」などのギラギラした歌謡エロサザンが好きなのでぜひ聞いて欲しい。
 アルバム曲もいい。中でも「恋するレスポール」の話がしたくてこの記事を書いているといってもいい。超好き。シンプルでかっこいいギターのリフに始まりシンプルでかっこいいギターのリフで終わるコッテコテのギターロック。聞くたびにエレキギターってなんてかっこいい楽器なんだろうと思う。当時歌詞に出てくるギターと同じモデルが欲しくて仕方なかったけど値段を見て絶望していた。

 ギラギラエロサザンと同じくらいシンプルなロックをやってる時のサザンも好き。

『綺麗』

綺麗(リマスタリング盤)

 すごいアルバムタイトルだ。『綺麗』ってアルバムタイトルでもう好きになっちゃう。当時としては挑戦的なことをしているアルバム、らしい。というのも俺が生まれる前のアルバムなので「らしい」とつけるしかない。単純に好きなアルバムの一枚。

 一曲目の「マチルダBABY」のクセになるシンセベースがずっと頭から離れない。気持ちおとなしいサビのラストで急に「マチィルダベイベェ」とテンションを上げてくるのがたまらない。サザンといえば原由子さんのボーカル曲も外せない。「そんなヒロシに騙されて」は特に歌謡曲色が強くて好き。
 何よりこのアルバムは最後の「旅姿六人衆」がスーパー名曲。この曲だけでも聞いてほしい。ファンやスタッフへの感謝を綴った歌で、いきなり歌詞にライブスタッフの個人名が出てくる。すごい感謝っぷり。

『Young Love』

Young Love(リマスタリング盤)

 シンプルなロックバンドとしてのサザンが楽しめるアルバム。超かっこいい。ジャケットも好き。

 一曲目の「胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ」でアルバムの方向性がズバーンと示されて、そこから一枚通して聞いてとても気持ちがいい。
 特にタイトル曲の「Young Love(青春の終わりに)」が楽しく爽やかに耳に入ってくる曲なのにタイトル通りの取り返しがつかない郷愁に駆られる曲で胸をかき乱してくる。好きになった当時は10代だったので全然そんなこと考えてなかったけど、最近聞き直して掻き乱された。
 劇薬みたいな「恋のジャック・ナイフ」から「Soul Bomber (21世紀の精神爆破魔)」でシンプルなバンドサウンドに帰ってきて「太陽は罪な奴」「心を込めて花束を」と爽やかに終わっていく構成も好き。

 サザンでどの曲が一番好きかは決められないけど、どのアルバムが一番好きかと聞かれたらこれかも。

 

 桑田佳祐ソロ名義のアルバムの話も少ししてもいいでしょうか。いいに決まってらあ!

『孤独の太陽』

孤独の太陽

 ソロ名義だとまた毛色が違ってかっこいい。特にバンドとソロの違いが味わえるアルバムの一枚。アルバム通してギターが超かっこいい。「真夜中のダンディー」あまりにも良い。

『ROCK AND ROLL HERO』

ROCK AND ROLL HERO

 ちょうどハマった時期に出たアルバムなので思い出深い。好き。「東京ジプシー・ローズ」のスパイ映画みたいなベースが好きでしょうがない。これを聞いてベースを始めた。

『TOP OF THE POPS』

Top of the Pops by Keisuke Kuwata (2002-11-27)

 ベスト盤なのでそりゃ好き。「波乗りジョニー」の良さに抗えない。

 このMVのすごいギター作りたい。サーフボード型で放水できるやつ。

聞こう

 サザン、俺も好きだよって人はぜひ好きな曲やアルバムを教えてね。良いよね〜って言い合おう。

 あんまり知らなかった人はぜひベストアルバムから聞いて見てほしい。一曲好きなのが見つかったら「じゃあ多分これも好きだよ」ってオタクが教えてくれるはず。

 これは比較的近年のが入っているベストアルバムで、大変良い。