こんにちは。ライターの寺悠迅と申します。

皆さんゲーム音楽ってお好きですか? 僕はだいぶ好き寄りです。最近ではSpotifyなどの音楽配信サービスでもいろんなゲーム音楽が聴けるようになりました。

配信サービス、ありがたいですね。もう自分で録音・編集して、文字通りの“オリジナル”サウンドトラックを作らなくていいんですね……!

 


家電量販店で配られていた冊子

そんなゲーム音楽に光明差す時代。任天堂からはNintendo Musicなるスマホアプリサービスが開始されました!

マリオもゼルダもカービィも、任天堂のゲーム音楽がいつでもどこでも聴けるようになったワケです。嬉しいね!

※「Nintendo Music」のご利用には「Nintendo Switch Online(有料)」への加入が必要です。

 

皆さんアプリをDLして毎日聴いていますよね? どうなんスか? いやもう僕わかんないんですよ。どのくらい公共性のある趣味なんですかこれ?

もしかして、実はゲーム音楽ってあまり需要がなくて、Nintendo Musicのサービスも短命に終わってしまう感じですか……?

……え……そんなのは嫌だ……終わる絶望より始まる希望を追い続けていたい……

 

Nintendo Musicに末永く続いてもらいたい! いつでもどこでも、もっともっと沢山の曲を聴かせて欲しい!

そんな野望のために、個人的にオススメのゲーム音楽をご紹介いたします。

みんなのオススメも積極的に教え合ってくれよな! 頼むぜ!

※注 これは広告記事ではありません。ライター個人の野望に基づき作成されています。

 

♪ Nintendo Music
ダウンロードはこちらから!

▼AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/nintendo-music/id6466376604

▼Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nintendo.znba

※「Nintendo Music」のご利用には「Nintendo Switch Online(有料)」への加入が必要です。

 

 

地上BGM – スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)

▶アプリで聴く 地上BGM – スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)

こんなん全米録音資料登録簿に登録されるくらい殿堂入りのやつじゃん」と言われれば、それはそうです。

放っておいたって歴史に残るくらいの名曲ですが、これをファミコンサウンドの基本として押さえておくことで、後々紹介する曲の技術的進歩がわかりやすくなるというロジックです。

 

 

地上BGM – スーパーマリオブラザーズ3(ファミコン)

▶アプリで聴く 地上BGM – スーパーマリオブラザーズ3(ファミコン)

初代スーパーマリオブラザーズから3年後。ゲーム本編もさることながら、サウンド面もすごい進歩じゃありません?

マリオ3の特色は何と言ってもパーカッション。ファミコンなのにちゃんと楽しげな音がポンポコ鳴っています。

ファミコンサウンドは基本的に、矩形波2ch、三角波1ch、ノイズ1chという4つの音で構成されています。まあバンドメンバーが4人いる、みたいなものとお考えください。

実は上記の4つ以外に、DPCMという5つ目の音が存在しています。詳しい説明はさておき、ROM容量や制御の難しさからあまり使われることがありませんでした。気難しい5人目のバンドメンバーがいた、みたいにお考えください。

年代が進みDPCMを使いこなせるようになったので、楽しげなパーカッションを鳴らせるようになったんですねぇ。とても表情豊かなので是非初代と聴き比べてみてくださいね。

 

 

Chill ‐ ドクターマリオ(ファミコン版)

▶アプリで聴く Chill ‐ ドクターマリオ(ファミコン版)

マリオシリーズ(本筋のアクション含む)で一番好きな曲です。あまりにもグルーヴィー。Feverもいいけど僕はChill派です。

ファミコン中期~後期(1990年)になりますと、サウンド制作もこなれてきます。一周の尺が1分以上もあるし、二転三転するテクニカルなテクノの妙もある。

変な言い方ですが、あまりにもこなれ過ぎていてまるで近代に作られたチップチューンのようです。

脳トレシリーズの「細菌撲滅」やメイドインワリオの「ドクターワリオ」もNintendo Music入りを待ってます。望みましょう。きっと叶うから。

Chill ‐ ドクターマリオ(ゲームボーイ版)

▶アプリで聴く Chill ‐ ドクターマリオ(ゲームボーイ版)

せっかくなのでファミコン版と同時発売のゲームボーイ版もご紹介。GB版はちょっとテンポが違って音のキレが良いです。

僕はファミコン派。皆さんはどちら派?

 

 

スーパードンキーコング(スーパーファミコン)

▶アプリで聴く スーパードンキーコング(スーパーファミコン)

なんやかんや一番聴いている気がします。スーパーファミコンには数多の名曲がありますが、スーパードンキーコングは「空間」の作り込みが明らかに突出しているので。

もしかすると世間的にはスーパードンキーコング2の方がポピュラーかもしれませんが、1の方から既に異常な聴き応えなので是非とも聴いてほしい。

スーパーファミコンの音源はPCM同時発音8chまでとか、サウンドRAM容量64KBでは約5秒しかサンプリングできなかったとか……

専門的な話をしても仕方のないことは理解してはいるものの……このスペックでここまでのアンビエントな雰囲気を完成させているのは異常な執念であることをどうしてもお伝えしたかった。

JUNGLE LEVEL – スーパードンキーコング(スーパーファミコン)

▶アプリで聴く JUNGLE LEVEL – スーパードンキーコング(スーパーファミコン)

何百回聴いてもすんげえ~~。匂い立つジャングル。バナナの香りも甘いばかりでなく青臭さが香ってくる。

 

 

とたけけの曲(インスト版) – あつまれどうぶつの森(Nintendo Switch)

▶アプリで聴く とたけけの曲(インスト版) – あつまれどうぶつの森(Nintendo Switch)

本当は「是非とも聴いてほしいとたけけの曲」で一つ記事が書けるんですが、そういうわけにもいかず。

ゲーム音楽の偉大さに気づいたきっかけはゲームキューブの頃のどうぶつの森。それも、とたけけの音楽でした。

ゲーム内で家具として設置するオーディオ再生機の種類によって、音質が変わるんですよね。『ちくおんき』であればプチプチとノイズが入るチープな音に、『こうきゅうコンポ』であれば限りなくクリアーな音に。

当時、自分で録音してサントラを作っていた僕は衝撃を受けました。「ゲーム音楽とはここまでするものなのか……!」 と。

あと、ロックやジャズなど音楽ジャンルの名前は全てぶつ森で覚えました。もう親みたいなもんです。

 

 

スプラトゥーンシリーズ(Wii U,Nintendo Switch)

▶アプリで聴く スプラトゥーン(Wii U)

スプラシリーズ、いいですよね、テンションが。フェスで。ひいては夏っぽくて。

実際はそんな記憶ないのに「親戚の家でバカクソスプラ上手い従兄弟にボッコボコにされたあと、飲んだ麦茶がもう温い」って光景が目に浮かびます。

いろんなゲームで遊んでると「これ作ってる人、マジで音楽が好きで仕方ないんだろうな」と思うことがあります。スプラシリーズはまさにそれです。『メイドインワリオ』なんかもそうなんです。早くNintendo Musicに来てくれ。

囂々 / ω-3 – スプラトゥーン2(Nintendo Switch)


▶アプリで聴く 囂々 / ω-3 – スプラトゥーン2(Nintendo Switch)

スプラシリーズの楽曲は作中のアーティストが演奏している設定です。なのでNintendo Music上ではこのように各アーティストのジャケットが表示されるわけです。イカすね。

ω-3が一番好きと表明するとサブカルクソ野郎だと思われないかな。まイ~カ。知~らね知らね。好きなもんは好きなんだから。

 

 

ワルイージピンボール(マリオカートシリーズ)

▶アプリで聴く ワルイージピンボール – マリオカート7(ニンテンドー3DS)

▶アプリで聴く ワルイージピンボール – マリオカート8DX(Nintendo Switch)

ワルイージ誕生の功績は言語に絶しますが、ワルイージピンボールという名曲が生まれただけでもおつりが返ってきます。財布がコインでパンパンになっちゃう。残機増えちゃう。

現状、マリオカート7版とマリオカート8版が出てますが、そのうちオリジンであるマリオカートDS版も来てくれる……といいな……!

 

 

デデデ大王のテーマ(星のカービィシリーズ)

▶アプリで聴く デデデ大王(プレイリスト)

デデデ大王のテーマにハズレなし!!!

特にVSデデデ大王戦の伝統となっているMt.DEDEDE系が好きなのですが、まだまだ収録タイトルが足りません。

カービィシリーズの音楽は、後の作品でパートが追加される増改築現象がたまに起きます。初代の「やきいもシューティング」がロボボプラネットでサビを引っ提げて帰ってきたときはビックリしたさ!

Mt.DEDEDEはスーパーデラックス(SFC)でサビが増え、きらきらきっず(SFC)でマスク・ド・デデデ系のアレンジが開発されるので、その辺が来てくれると……僕だけじゃなくてみんなが嬉しい……ですよね? ハァーイと言え。

 

最新作のマスク・ド・デデデのやつ

微:ネタバレにつきスクショ自重

▶アプリで聴く 最新作のマスク・ド・デデデのやつ

最新作のマスク・ド・デデデアレンジ最高だよなぁ~。次スマブラが出るなら超兄貴葉山宏治兄貴にアレンジしてもらいてえ~! あの方プロレスサウンドが得意ジャンルだから~!

 

 

F-ZERO X(NINTENDO 64)


▶アプリで聴く F-ZERO X(NINTENDO 64)

楽曲が最高なのは最早言うまでもありませんが、F-ZERO Xのサウンドの希少性を知ってほしいのでご紹介いたします。

NINTENDO 64のゲームは、SFCと同じように内部音源をプログラムで演奏する形式が主流でした。しかし本作では楽曲データをまるごと圧縮して収録、そして再生するストリーミング形式を採用しています。

音楽データをそのまま収録しているので、一曲一曲生演奏のような迫力があるわけです。

しかしながら、当時のROM容量ではステレオ音源をそのまま収録することは難しく、容量が半分くらいで済むモノラル音源での収録となってしまいました。

それが後に64DD(磁気メディアの周辺機器)のエクスパンションキットと呼ばれる拡張要素により、ステレオ音源で再生可能になったのです。

この64DD、当時の入手方法が会員制で、かなり限定的な数しか出回らなかったため、ステレオ版のF-ZERO Xサウンドを聴ける機会は非常に限られていました。

 

そういうレアモノが聴き放題。そう、Nintendo Musicならね。

 

 

ゼルダの伝説(ファミコンディスクシステム版/ROMカセット版)

 
▶アプリで聴く ゼルダの伝説(ファミコンディスクシステム版)


▶アプリで聴く ゼルダの伝説(カセット版)

メジャータイトルの割になかなかNintendo Musicに来ていなかった初代ゼルダの伝説。「ディスクシステム版とROMカセット版、どっちが来るんだろうな~?」とヤキモキしていましたが……

それが両方来てくれるなんてね! ありがたい限りですよね!

ディスクシステム版の方は波形メモリという拡張音源を積んでいるので、ROMカセット版より豪華な音が鳴ります。

ディスクシステムの方は基本のファミコン音源バンドに一人器用なメンバーが増員されてる、みたいにお考えください。

だからといってROMカセット版が劣化版かというと、決してそんなことはありません。バンドメンバーが一人足りないなりにスコアをアレンジして、ROMカセット版としてしっかり成立させています。

 

こんな聴き比べも自由にできる。そう、Nintendo Musicならね。

 

 

スチームガーデン – スーパーマリオオデッセイ(Nintendo Switch)


▶アプリで聴く スチームガーデン – スーパーマリオオデッセイ(Nintendo Switch)

一耳惚れ。一目惚れの耳バージョンです。ステージに足を踏み入れて即「あ、好き」ってなりました。

山陵に登る朝日を思わせる壮大なイントロから、まさかのサーフ・ミュージック。この洗練された軽薄さがたまらないですね。しかもこれがステージ内のラジカセから流れてますからね。軽妙洒脱がよ……

オデッセイの名の通り様々な国を冒険旅行する本作の中でも、このステージが一番お気に入りです。

一耳惚れといえば、ゼノブレイド2の『スペルビア帝国 〜赤土を駆け抜けて〜』なんかもそうでした。ゼノブレ2も早くNintendo Musicに来てくれーっ! サントラはもう持ってるけれどもーっ!

メカブルード戦 – スーパーマリオオデッセイ(Nintendo Switch)


▶アプリで聴く メカブルード戦 – スーパーマリオオデッセイ(Nintendo Switch)

オデッセイからもう一曲。和風のクッパ城というアイデア、ありそうでなかったのが意外です。和風のスーパーマリオ自体は『帰ってきたマリオブラザーズ』とかお年賀で見たことあるけど。

ステージBGMもわざわざ立ち止まって聴いたくらい好きなんですが、中ボス戦のこれが何かと印象的です。

戦闘時は威圧的な音楽で、マリオ側が攻め込むチャンスが訪れると01:16~辺りからの祭り囃子風のパートに変化します。これがプレイ感覚とバチっとハマってて、め~~っちゃくちゃ気持ちが良いんですよ。

 

ゲームならではのインタラクティブさまではNintendo Musicでは伝わらないので、是非ゲームをプレイしてほしい……!

とはいえ『ファミコンやスーファミのゲームも遊んで欲しい』というのは酷なのか……!?

 


Nintendo Switch Online紹介ページより

いや、今回紹介したほとんどのゲームが遊べてしまう上に、ゲーム音楽も聴き放題

そう、Nintendo Switch Onlineならね。

 

 

【番外編】ラフワールド(ファミコン,サンソフト,1990)


Nintendo Switch Online『ラフワールド』紹介ページより

Nintendo Musicが聴ける環境ということは、Nintendo Switchを持っていればファミコンを遊べるサービスがご利用できる状況ということですよね?

じゃあ『ラフワールド』を起動してください。

 

太い!!! ベースがごんぶと!!!

すみません。もう任天堂のゲームではないのですが良いゲーム音楽なので紹介せずにはいられませんでした。

スーパーマリオブラザーズ3ではDPCMでパーカッションを鳴らしているとお話しましたが、サンソフトというメーカーはDPCMでベースを鳴らすことを得意としていました。お前、ベースも演れたのか。

とにもかくにもカッコイイ。ファミコンの電源入れた瞬間にこんなカッコイイ音楽流れたらおしっこちびる。

 


『ラフワールド』スクリーンショット

ちなみに『タイトル画面でBボタンを33回押してからスタート』でサウンドテストモードに入れます。成功したらどこでもセーブに保存していつでも聴き放題だ!

 

 

Thank you For Reading!


▶アプリで聴く 無限階段 – スーパーマリオ64(NINTENDO 64)

正直まだまだ紹介し足りませんが、本当にキリがないのでこの辺で切り上げます。

とにかく、Nintendo Musicでゲーム音楽を聴き、需要をわからせましょう。そして皆さんの好きなゲーム音楽が追加されることを願いましょう。

 

No Game Music,

No Life…

 

♪ Nintendo Music
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