夏!始まっちまった!

暑すぎ!

 

そして夏と言えば!

 

 

……いや候補は無限にあるけど……

 

 

 

今日はビールと枝豆!

 

こんにちは。ストーム叉焼です。俺の地元のブランド枝豆を紹介したいと思います。

日本各地にブランド枝豆はいくつもありますが、

今日紹介するは「枝豆の王様」とも称される「だだちゃ豆」!

 

先に言うとシーズンは8月から9月ごろまで!興味がある人は是非注文してくれよな!

 

だだちゃ豆とは、山形県の庄内地方、鶴岡市の白山という地域を中心として生産される枝豆です。

詳しく説明すると品種や地域の話が入り乱れて複雑なので端折りますが、山形のごく一部のエリアでのみ作られるブランド枝豆が「だだちゃ豆」とご理解下さい。土壌の問題で他の地域で作ると風味が落ちるんだそうです。

 

「だだちゃ」とは庄内地方の古い方言で「おやじ」「父親」を意味する言葉。

一説によると江戸時代、庄内地方の殿様が献上された枝豆を食べ、「今日のはどこのだだちゃが作った枝豆だ?」と訪ねていた事から「だだちゃ豆」と呼ばれる事になったそうです。山形のお土産屋では3万回くらい目にするくだりです。

 

時折「だだ茶豆」と表記されますが、上記の由来でわかるようにこれは誤りです。枝豆は「白豆」「茶豆」「黒豆」など、大豆まで成長させた時の色でカテゴリ分けされる事があり、「茶豆」と名に入ったブランド枝豆もある為混同されたんだと思います。

ちなみにだだちゃ豆は「茶豆」に分類されます。めんどくせえな。

 

 

改めてだだちゃ豆の紹介に戻ります。

 

(今回取り寄せた『清川屋』様のHPより引用)

 

だだちゃ豆本来のシーズンは8月中旬から下旬。ただ、品種改良が進んで8月上旬ごろから収穫が始まる早生(わせ)、9月上旬~中旬ぐらいに収穫される晩生(ばんせい)のだだちゃ豆もある為、夏を通してだだちゃ豆を楽しむ事が出来ます。

勿論冷凍のだだちゃ豆なら通年味わえますが、やっぱり生のだだちゃ豆を一度味わって欲しい!枝豆って鮮度で味が全然違うので!

 

ちなみに今回の撮影では、上記の表を引用した清川屋様で販売されている、7月下旬から収穫される「極早生(ごくわせ)」のものを取り寄せました。こうする事で記事が公開される頃にはだだちゃ豆のシーズン真っ只中になるからです。

 

……なってるよな?なってなかったら俺が記事書きをサボっています。

 

これがだだちゃ豆。シーズンに先駆けたものとあって、最盛期の「本豆」や「晩生」と比べるとやや小ぶりです。

だだちゃ豆固有のものかはわからないのですが、実物を目の当たりにすると「なんか毛生えてない?」と感じるかもしれません。

枝豆は鞘全体にうぶ毛が生えているのですが、だだちゃ豆はそれが茶色いのもあって普段見る枝豆より毛深く感じます。

新鮮なもの程、旬のものほど毛深いイメージがあるので、なんかモサモサしてると思ったらいいだだちゃ豆を引いたと喜びましょう。

 

せっかくのブランド枝豆、茹で方にはこだわりたいので段階を踏んで説明しますね。

 

まずは水洗いして……

 

たっぷりの塩をまぶして

 

ザリザリ擦り合わせます。このように両手で擦り合わせてもいいですし、板ずりのようにしてもいいです。

 

塩摺りする事でうぶ毛がある程度落ち、口当たりがよくなります。

 

この段階での塩は味付けに影響しないので、しょっぱくならないかな……とか気にせずドバっと使って下さい。いい塩を使う必要もありません。

 

そしてたっぷりのお湯で茹でるんですが、ここにも塩を入れて下さい!パスタ茹でる時くらい!これも味付け用の塩じゃないので塩分とか気にせずドバっと!枝豆茹でる時は塩をいっぱい使います!

 

投入!

 

 

塩の効いたお湯で茹でると、緑がファーっと鮮やかになってシズル感が抜群になります。

茹で時間の目安は2~3分。途中で味見しながら「ちょっと硬いかな?」くらいで火を止めましょう。

 

茹で上がったらザルにあけ、

 

今度こそ味付け用の塩をまぶします。いい塩を使うならここ。

 

 

全体に塩を行き渡らせたら冷まします。

茹でたてを食べてもいいです。香りをより堪能したい方はアツアツでどうぞ。

 

冷ます時は余程急いでない限りは水で冷やしたりせず、うちわで扇いだり扇風機に当てたり空冷するようにして下さい。さっき「ちょっと硬めで」と言ったのはこの時多少火が通るからですね。

 

まぁ茹で方に関しては、だだちゃ豆を買うと大抵手順書がついているのでこれを覚えておく必要はありません。だだちゃ豆は美味い事だけ覚えて帰って下さい。

 

さぁ!!!これが茹で上がっただだちゃ豆!!!

こんなんもう……

 

もうこれしかねぇよなぁ!!!

 

 

……まぁ俺お酒は飲まないので後はお願いします!

 

カシュ

 

!?

 

ズゾ……

 

ヒュバ モグ

 

 

!?

 

グビッ

 

クゥーッ!!

 

美味っ!!!

 

これよ!この香り!甘み!これがだだちゃ豆!

普通の枝豆と比べてどう違う?と聞かれると表現が難しいです。

どこが特徴とかないんです。

香りが強い!甘みが強い!旨味が凄い!

全部褒めるしかない。どうやっても馬鹿の食レポにしかならない。

 

これは一度体験して欲しい。採れたてのだだちゃ豆を茹でて、食べる!「枝豆の王様」を名乗るにふさわしい味がそこにあります。

ちなみに茹でた後なら冷蔵、冷凍してもある程度の味は維持出来るので、もし通販で購入したら鮮度が落ちる前にまとめて茹でて下さい。毎回塩もみするのも面倒ですしね。

 

オフィスでこんな撮影をしていれば、当然社員の方々が吸い寄せられてきます。

 

一口食べれば違いのわかる味。それがだだちゃ豆。

次から次に手が伸びます。

 

豆類が苦手だという山口さんも「これは美味い!」と大絶賛。

 

 

 

ピーッ♪

 

 

……何の音?

 

 

カパッ

 

突然すみません。俺の中でもう一つおすすめの調理法があるので紹介します。

だだちゃ豆の炊き込みご飯です。

 

まずは生のだだちゃ豆のさやを剥いて中身を取り出します。米2合に対し200~300g(さや込)くらい。

数が多い上に生の枝豆ってすんげぇ硬いので、キッチンバサミと握力と覚悟の準備をしておいて下さい。(火が通り過ぎない程度、1分弱レンチンすると剥きやすくなります)

ちなみに、薄皮は残した方がより旨味が出ます。(さっきの炊きあがりの豆が黒かったのは、炊きあげると薄皮が黒っぽくなるからです)

 

炊飯器に米と、規定のラインより気持ち少なめの水、料理酒大さじ1、醤油大さじ1、塩1つまみを加え(米2合の分量)

 

その上から先程のだだちゃ豆を入れて炊きます。

 

(余裕があればこの後浸水させてね)

 

上記分量は塩気を薄めにしてるので、最後に塩で味を整えて完成です。

 

 

「炊き込みご飯……?」とやや懐疑的な面々。

茹でてそのまま食べるだけで美味しいのに……という気持ちはわかります。

 

まぁまぁどうぞ……

 

「いい香り!」

 

 

 

!!!!

 

美っ味!!!

 

炊き込む事によってだだちゃ豆の旨味が、爆発的な香りがご飯に移り、極上の炊き込みご飯に仕上がります!

ちょっと贅沢な使い方ですが、普通の枝豆では再現出来ない芳醇な味わいは一度体験してみて欲しい!

おにぎりにしてから冷ますと豆の甘みが際立ってそれも美味い!

俺の実家では「豆ごはん」と言えばこれでした。

世の中では豆ごはんが不人気メニュー常連と聞き、「そんな事ある!?」と思ったら世間一般の豆ごはんはえんどう豆(グリーンピース)だったのを後から知りました。

 

この後は筆者含め、皆無我夢中でだだちゃ豆にがっついてしまい撮影どころではなくなってしまった為ここでお別れです。

 

以上、最強枝豆「だだちゃ豆」の紹介でした。

一度味わったら忘れられない味になる事間違いなしの味。

「ちょっといい枝豆を食べてみたいな」という方は是非注文してみて下さい!