みんなこれ読んでる?

 

なにそれ?

 

「ウチの使い魔がすみません」…? ごめん、読んだことないかも

2016年に始まった作品なんだけど知らない? 僕が好きな作品だから二人にも読んでほしいな〜と思って

へ〜、かまどが好きな漫画なんだ

 

も、かまどの口から「うちの使い魔がすみません」って初めて聞いた気がする

ね。かまどさんはいつ頃からその漫画を読んでるんですか?

 

昨日からです。

 

 

<この記事で喋ってる人>

オモコロブロス編集長。この記事のために漫画を読んだら、にわかにファンになった。

友達。かまどの話を聞くために呼ばれた。

友達。かまどの話を聞くために呼ばれた。

 

 

 

 

広告案件だからってにわか仕込の知識で漫画をオススメしようだなんて…

かまどさんにプライドはないの!?

そんなものは玄関に置いてきたよ

 

そもそも今日は『プレゼン力さえあれば「にわか」だとバレずに作品を布教できるのか!?』みたいな企画をやる予定だったんだけど……

ネタバラシしちゃってるじゃん

もうかまどさんがにわかだとバレてるよ?

 

クライアントに送った企画書

企画書も見せちゃダメだって

でも読んでみたらまっすぐに楽しい漫画だったから、こういうドッキリみたいな企画やりたくないな〜と思って

あ、ちゃんと読んだ上でファンになってはいるんですね

企画とかナシにして素直にオススメしたいな〜と思って

ファン歴1日なのに

 

なので、今日はただ「この漫画いいよ」って2人にしゃべるだけの時間にします

そんなことして大丈夫なの?

わからん。怒られるかもしれん

 

まず、ざっくり説明すると、この作品は「使い魔」が中心となるファンタジー漫画です

まあ「ウチの使い魔がすみません」ってタイトルなぐらいだしね

ちなみに二人は「使い魔」ってどういうものか知ってる?

 

魔法使いが連れてるちっちゃい精霊とか…?

異世界から召喚した魔物を使ってるパターンとかもありますよね

 

なんかこんなイメージかな〜

そうよね。ただこの漫画は──

 

その使い魔が“人間”なんです

 

面白そう〜

素直でいい子たちだね

そうやって生きていたいからね

 

じゃあ、このちっちゃい女の子が飼い主で、おっさんが使い魔なんだ

ちなみに女の子「パティ」は悪魔です。悪魔が魔界に人間を召喚して使い魔にしてるという物語ですね

アベコベな世界観だ。こういう新しいの好きだな〜

 

これが使い魔の人間「ノーマン・ボルカネロ」です

人間なのにNO MANって名前なんだ。実は人間じゃないとか…?

意外と鋭いことを言うんじゃないよ

当たってるの?

当たってはいません

 

分かった! このおっさんが人間離れした強さで無双するお話なんでしょ?

あ〜! うんうん! そういうシーンももちろんある!

人間と悪魔で種族が違うけどそのうち絆が芽生えて…みたいな感じか!

そうそう! それもある!

 

先に言っとくと、この「ウチの使い魔がすみません」には、いま2人が期待している面白さは全部あります

最高じゃん

主人公の悪魔「パティ」が使い魔「ノーマン」とともにお父さんを探す旅に出る…というのが大まかなあらすじなんだけど、異世界の冒険、魔物との戦い、かわいいキャラ、ファンタジー盛り盛りの世界観。ぜ〜んぶあります

なお最高じゃん

 

でも今日はこの辺の話はしません

しろよ

しません

 

こういうときってついアレもコレもと語りがちなんだけど、読んだことない人にとっては「他の漫画でもそういうの読めるからなぁ…」と思われて意外と刺さらないんだよね

まあ「この人、その作品が好きなんだな〜」とは思っても「読んでみたい!」まではいかないかも

「この漫画は他と違ってここがスゴい!」みたいな分かりやすさがあると、オススメされる側としても聞きやすいよね

なので、いろいろ魅力はあるけど、今日は推しポイントを一つに絞ってお話します

 

この漫画にはキモとなる設定があって……

 

なんとこの人間「ノーマン」は……

 

魔物オタクなんです!!

 

 

 

 

オタク…?

 

え? オタク…?

それが面白い…の…?

面白い。この魔物オタクって設定が、ファンタジーの面白さを一回り大きくしてくれてると思ってます

へ〜

 

例えば、ファンタジー系の物語ってその世界観の描写が一番の醍醐味じゃないですか

もちろん! 現実世界にはない景色とか見たいもんね

異世界の設定も練られていれば練られているほどワクワクするかも!

 

ただ、個人的にそういうファンタジー設定が濃密すぎるだと、読んでて疲れちゃうことがあるんだよね

ワガママな読者だなあ

でも、骨太のファンタジー作品って漫画を楽しんでるつもりが、いつの間にか設定書を読み込んでるような気分になってることない?

 

正直わかるよ。俺は本を読むのが苦手だから説明の文字数が多いと、ストーリーを読む体力が残らないんだよね

生粋のファンタジー好きはむしろその方が楽しいんでしょうけどね

ただ、この漫画に登場するのは魔物オタクなので……

 

そういう設定は早口長文でオタク解説してくれます

そんな説明の仕方でいいの?

モンスターに食べられながら解説することか?

ノーマンの本職は「魔物研究家」だからね。なんかもう、その範疇から大きく逸脱しているので僕は魔物オタクと呼んでますけど

 

このノーマンが魔物を見ると「ウォー!!!」と暴走して調査を始めるので、生態とか特徴とか何もかもを説明してくれるの

…大丈夫? 世界観が台無しになりません?

いや、これがめちゃくちゃフィットしてる。カロリーの高いファンタジー説明をギャグとして見せてくれるから、すごくライトに読めるようになってます

 

それでいて、中身のファンタジー濃度も結構高いのよ。コミカルに読めるわりに、ノーマンの解説自体は読んでワクワクするような生態を説明してたりするし

へ〜。ギャグとして流し読みしてもいいし、ちゃんと読んでも面白くなってるってことか

あと、単純にノーマンが誰よりも異世界の描写に興奮してるから、読者のワクワク感もつられてドライブしていく気がする

 

ドタバタコメディの起点にもなるし、困難を打破するきっかけにもなるし…。「魔物オタクの研究心が凄い」の一点で、ファンタジーの面白さにバフがかかってる感じがして面白いよ

全体的にコミカルな漫画なんですね

物語の大きな軸が「父親探しの旅」だから、異世界のいろんな地域をめぐるお話でもあるよ。冒険ものとしての面白さももちろんあるからね

 

子供の頃に自分だけのファンタジーの世界を妄想したことある人なら、「ノーマン」寄りの視点で読めてめっちゃワクワクできると思います

かまど、そういうの好きそう〜

重厚でハードなファンタジーが読みたいなら別の作品の方がいいと思う。ただ、友達が家に遊びに来たときにとりあえず読んでもらう漫画としては最適だと思います

分かるようで分からないオススメの仕方だなあ

 

友達が風呂入ってる間に読み始めちゃって、そいつが風呂から上がったら「これの続きない?」って聞いちゃうような漫画ってこと?

 

そういうことです

そういうことなの?

 

魔王とかも登場するし、シリアスな展開もあるけどね。でも、一貫してテンポがいい漫画だからドタバタコメディの方が印象強いんじゃないかな

他のファンの人はどう言ってるんですか?

知らないよ。まだファンになって一日しか経ってないんだから

そういえばそうだった

 


試しに1巻を読んでもらう

わ〜。見た感じで「ポップな漫画」って分かる絵柄だね。楽しそう!

景色もいいね〜! カラーで見たいな…

漫画の背景のことを景色って言う人珍しいな

 

第一印象だけど、私は絵が可愛くて好きかも

あ〜そう! 絵も可愛いよね〜!

俺はモンスターの描き方がカッコよくて好きかな〜

そうよね〜!

 

あんまり意識しないけど、とにかく絵が丁寧で見てて飽きないんだよね。可愛いキャラにも恐ろしいモンスターにも絵の説得力があるし

 

例えばこういうシーンがあるんだけど……

お〜! 迫力あるね〜!

そうね。もちろんそれもそうなんだけど、僕が見てほしいのは──

 

この顔です

そっち?

可愛くない?

いや、可愛いけど

 

その続きでこういうシーンがあるんだけど……

可愛いだけじゃなくて、怖いモンスターもちゃんと描かれてるよね! 信頼できるなあ

そうだね。でも、僕が言いたいのはモンスターではなく──

 

この顔です

こっち?

この主人公パティは魔物に脅かされたり、ノーマンに振り回されたり…という不憫な役どころなんだけど、表情筋が豊かで見てて本当に楽しいの

 

この主人公のパティの顔芸がとにかくポップで面白くて可愛くて…。表情に躍動感があるから、いろんな顔が見たくなるんだよなぁ……

 

ツッコミ役がセリフだけじゃなく”全身”で喜怒哀楽を表現するキャラって本当に楽しいというか……

 

暴走するノーマンと、感情をフル表現しながら振り回されるパティというコンビがね…。ずっと見てたくなる組み合わせというか……

 

 

僕はね、そういうのが好きなんです

これはもうオススメとかじゃなくて個人の好み発表だね

まあでも、何事もリアクションがいいと、見てる方も楽しくなるのは分かるかな〜

 

この場に俺たちを呼んだのもそういう理由でしょ?

 

そういうことです

そういうことなんだ

 

──さて、他にもいろいろ語りたいけど一旦ここまで。ストーリーの面白さも説明したいけど、そうなると追加で1時間必要になるから

読んだ方が早いから、それはいいかな

説明不足なところも多々あるかもしれません。なにせファンになって初日なもので……

それにしては語り過ぎだったと思うけど

 

あ、最後に関係ないけど僕が一番好きなシーンを貼っとくね

わぁ。本当に関係ないね

可愛くない?

可愛いけどさ

 

では、本日はありがとうございました。2人も「ウチの使い魔がすみません」を読んだらぜひ感想を聞かせてくださいね

え?

ん?

 

あ、いや……。2巻以降は読ませてくれないのかなって

せっかく読む気になってるから続きを見せてほしいんだけど

なるほどね。まあ、それについては……

 

ぜひお買い求めください

 

そんな手口ありかよ

 

以上です。

PR案件だから推すのは当たり前なんですが、それ抜きにしても楽しい漫画だったので皆さんもぜひ読んでみてください。

 

そんな「ウチの使い魔がすみません」ですが、本日8月5日に最終巻が発売されました。

世界の壮大でロマンチックな成り立ちに迫り、因縁の相手との清々しい決着までが描かれていますので、この記事を読んで気になった方は、最終話まで追いかけてみてはいかがでしょうか?

 

試し読みはこちらから