組み立ててみよう!

では早速、購入した『スターターセット(リクルートエディション)』から、1対組み立ててみようと思う。

『40k』を代表する陣営”スペースマリーン”から、アサルトインターセッサーと呼ばれる兵士を作ってみる。

 

スペースマリーンは、帝国の超人兵士部隊です。
人間側なんですね。いわゆる主人公サイドがゴリゴリのマッチョというのが、海外のホビーって感じがします。

 

箱を開けてみた

パーツこまけっ。
安心してください。これはミニチュア20体分のパーツなので、1体に対するパーツならそれほど多くないですよ。

 

説明書より

あ、本当だ。1体に使うパーツは6個だけなんですね。

 

ニッパーでパーツを取り外して……。

 

組んでいく……。

 

できた!

 

100円玉と比較。

食玩みたいなサイズだ。プラモデルなんて10年以上触ってない僕でも、ものの2~3分で出来ました。
スターターセットのミニチュアは、接着剤を必要としないモデルなので、比較的簡単でしょう。
接着剤が必要なキットもあるんですね。
はい、実はその方が、腕や武器を好きな角度で固定できたりするので、より自由度は高いんです。そういった改造の幅が広いのも『ウォーハンマー』の魅力で、改造の腕だけを競うコンテストなんかもあるんです。
楽しそう。あと、なんだかパーツのプラスチックに弾力がありますね。

一般的なプラモデルと違って『ウォーハンマー』はガシガシ遊ぶことを前提にしているので、割れにくい特殊な素材を使っているんです。
そのおかげか、組み立てやすい気がします!

 

弾力がすごい。

 

では、ペイントをしてみましょう!

 

ペイントしてみよう

まずはこちらをご覧ください。

 

これらはすべて同じミニチュアなんですが、左から「①素組み状態」「②下地を塗った状態」「③ベースカラーを塗った状態」「④シェイド(影)を付けた状態」「⑤ハイライトも塗った状態」となっています。
①と⑤で全く別物に見えますね。

購入したペイント&ツールセット。複数のカラー、筆、ニッパー、ヤスリが入っている。

今回は残念ながら時間の制約もあるので、「③青いベースカラーの塗布」「④シェイド」の部分を体験してみることに。

中途半端な塗りになってしまっても大丈夫なものなんでしょうか……?
先ほども言った通り、どの段階までペイントするかは全くの自由ですから、安心してください! 

「色は自由」とのことだが、今回は初めてなのでパッケージ通りに塗っていこう。使用するのは「マクラーグ・ブルー」の塗料。

 

まずは塗料をパレットに出し……

 

水を少しつけて広げ……

 

塗る!(※手に持っているのは別売りのペインティングハンドル)

思ったより、簡単に塗れる印象だ。塗料の伸びがよく、隙間にもスッと色が入っていく。某イカがペンキをばらまくゲームのように、ガショガショ塗れて楽しい。

伸びがいいのが、シタデルカラー(塗料)の特徴なんです。すぐに乾いて、重ね塗りもできるので塗り間違えても安心ですよ。
あと、臭いが全然しないのもいいですね。
そうなんです。ガンプラとか、他のプラモデルを塗るのにも使いやすいと評判でして、シタデルカラーをきっかけにウォーハンマーを始める人までいたりします。

 

できた!

表面が起伏に富んでいるので塗りづらいかと思いきや、簡単に色が乗るので、ものの数分で全身を塗れた。

 

少し乾かす間を取ったところで、シェイドを塗っていく。使用する塗料は『アグラックス・アースシェイド』

これで、陰影をつけていきます。
陰影……! 絵心がないので、ここから一気に難しくなりそうですね。
全然そんなことはありませんよ! 何も考えずに頭っからダバーっと塗っちゃってください。
それでいいんですか? 真っ黒になりません?
この塗料は水分が多くて流動性が高いので、影にしたい場所に勝手にたまってくれるんです。
何それすごい。

 

ダバーっと全体に塗っていく。

 

塗った。

できました! あ、すごい、全然違いますね

 

ベースまで塗った段階ではプラスチック感丸出しだったが、シェイドを入れただけで重厚感が出た。金属みたい。

 

しかし、ちょっと体験してみた後で、あらためてお店にあるミニチュアを見ると、レベルの高さに驚かされます……。こんなに大きくて複雑なミニチュアを塗れるようになる日は来るのだろうか……。
塗っていくうちに腕は上がっていくものなので、どんどんチャレンジしてみてください! 
ちなみに、「そういう色の塗り方ダメでしょ!」とか言ってくる”ウォーハンマー警察”みたいな人はいるんでしょうか……?
設定に忠実に塗り揃える方が好きな方もいらっしゃいますが、独自の色で塗るのが好きな方も多いです。誰もが思いつかないような奇抜な色で塗っても、「その手があったか……!」と感心されることのほうが多いですよ!
安心しました。
本当に繰り返しになりますが、塗り方にも色にも正解は無いんです。自由に楽しみながら塗っていただくのが一番ですね。

 

 

 

ゲームで遊んでみよう

最後に、ミニチュアを使ったゲームを少しだけ体験してみることに。今回はお店にあるミニチュアを使用し、実際のゲームがどんな流れで進んでいくのかを味わってみる。

 

バトルは基本的にターン制で、7つのフェーズに沿って進んでいきます。1つ1つ簡易的にご紹介しましょう。

※以下、紹介するルールはわかりやすいように簡略化したものになります。ご了承ください。

1.指揮フェーズ

部隊には指揮官がいて、彼らが策略を練るのがこのフェーズです。指揮官特有のアビリティをここで発動することができます。
指揮官、かっこいい。

 

2.移動フェーズ

このフェーズでは、部隊を動かして、建物に入ってカバーを取ったり、地の利を得たりします。
将棋やチェスのように駒を動かすんでしょうか? ……あれ、でもボードにマス目が無いようですが、どうやって移動するんでしょう。
はい、ここで登場するのがメジャーです!

 

単位はインチ。

こうやって、専用のメジャーで物理的な距離を測って移動するんですよ。
すごい、ボードゲームではあまり見ないシステムですね!
マス目が無い分、移動にも自由度がありまして、たとえば……

 

「ここが最終防衛ラインで、抜けられたくない!」となったら……

 

こんな風に陣形を変えて、防御を敷いたりできるんです。
なるほどー! 想像力が試されますね。

 

3.サイキックフェーズ

このフェーズではサイキックパワーを使って、バリアを張ったり、衝撃波で攻撃したりできます。
成功失敗はダイスで行うんですね。
そうです。この場にパワーを使えるキャラクターがいないので、ここは省きますね。

 

4.射撃フェーズ

射撃武器を持っているキャラは、射撃攻撃ができます。射程距離も、武器ごとに決まっていて、メジャーで測って射程内かどうかを測定します。
アナログでいいですねぇ。
射線の判定はもっとアナログですよ。実際にミニチュアの視点から目視できるかで攻撃できるかどうかをジャッジするんです。

 

ミニチュアの視点になってみる。

 

こんな景色。

この目線に立ってみると、臨場感が凄いです。すべての敵が視界に入っているので、今回は全敵が射程圏内ということになりますね。
スナイパーなんかは、高台に立たせて視界を広くとるんですよ。では、実際に撃ってみましょう!

 

今回はこの強力なチャージライフル『プラズマインシネレイター』で、敵の指揮官を狙ってみましょう。

 

敵の指揮官、オーヴァーロード。

スペースマリーンは精鋭揃いなので、射撃が上手いです。ダイスを振って、3以上が出ればヒットになりますが……今回は絶対に1は出さないでください
え、1を出すとどうなるんですか?
詳しくは言いませんが、攻撃にはリスクも伴うんです。
なるほど……? でも3以上を出せばいいんですよね。2/3の確率ならいける! うおおおおおおおおおお

 

あ。
あ。
1が出てしまいましたね……。プラズマインシネレイターを最大出力モードで発射していたので、1が出るとオーバーチャージ状態になり爆発してしまいます。射撃したあとに撃った本人は一撃死です。
1/6の確率で撃つと死ぬ銃ってリスク高すぎません? ロシアンルーレット?
でも、見てください! 彼の横にキャプテンがいますね。

 

まさか、キャプテンも巻き添えに…?
その逆です。「訓練の日々を思い出せ!」とキャプテンの𠮟咤激励が入りました。ダイスを振り直せます
なんと! キャプテンにそんな効果が! では、振り直します!

 

4が出た。

3以上が出たのでヒットです! このままダメージ判定に移ります。今度も3以上が出たら、ダメージが通ります。
行けっ!

 

6ですね! 3以上が出たのでダメージが通りました
やった!
このあとさらに、相手が防御したり、相手の特性次第では撃っても復活してしまったり……といろいろな展開が起こります。
自分の手でダイスを振って判定するのって、独特な緊張感があってクセになりますね……。

 

5.突撃フェーズ & 6.白兵戦フェーズ

射撃が終わったら、白兵戦が始まります。先ほど加味條さんが塗ったのと同じ、優秀な突撃兵『アサルト・インターセッサー』に敵を強襲させましょう。

 

4人いて、1人2回攻撃できます。さらに1人サージェント(軍曹)がいて、彼は3回攻撃できるので、最大で計11回敵を切り刻むことができますよ。(※簡易版ルールを用いています)
つまり、ダイスを11回振るんですね?
いえ、もうダイス11個いっぺんに振っちゃいましょう! まずは、またヒット判定です。3以上が出れば、相手に攻撃がヒットします。

 

11個いっぺんに投げると、結構気持ちいい。

3以上の目が出たダイスは、7個だった。続いてダメージ判定に移り、ヒットした7個のダイスを振り、4つがダメージ有効の判定となった。

いいですね、4ダメージです。相手の『カノプテックスカラベ』は1体のヒットポイントが4なので、1体倒せました!
おおー! 

 

7.戦意フェーズ

最後が、戦意フェーズです。
戦意……士気を測るわけですね。
はい、『スペースマリーン』がいくら精鋭と言えど、展開次第では逃げだすやつもいるんですよ。
こんなゴリゴリでも中身はちゃんと人間なんだ……。
反対に相手の『ネクロン』は魂がないので、士気が非常に高いです。逃げ出すことはまずありません。
なにそれこわい。

 

というわけで、ゲームの流れを簡易的に紹介していただきましたが、ゲームの最終目標は何なんでしょうか?
それは本当にゲームごとに変わるんですよ。「今日は時間が無いから大将を取ったら勝ちにしよう」とか「拠点の取り合いをじっくりやろう」とか、ミッションというものを用いることが一般的ですが、「このキャラを指名手配犯ということにして、彼が死んだら終わり」みたいに、独自のストーリーを考えてやるのも面白いですよ。
1ゲームどれぐらい時間がかかるんでしょう。
簡易的なルールにすれば30分ぐらいでサクッとできますし、大部隊同士なら3~4時間かかることもあります。海外のガチ勢なんかだと、仲間内で持っているミニチュアを全部持ち寄って、2週間くらいかけてじっくりプレーすることもあるみたいです。
レベルが違う。

 

 

 

さいごに

本日はいろいろと聞かせていただき、ありがとうございました! 既に、ハマる臭いがプンプンしてます。
それは良かったです!
あらためて、記事を読んだ方が「ウォーハンマー始めてみたい!」となったらどうすればいいんでしょうか? 
まずはお近くのお店に来ていただくのがいいと思います。SNSでイベント情報をチェックしていただいて、「ビギナーズ・デイ」に来ていただくのもいいと思います。

お店情報はこちら(再掲。2022年2月現在)

ペイントやゲームも、最初はお店のスタッフとやるのが一番ハードルが低いと思います。そうやってやってるうちに、常連さんが手伝ってくれたりして、徐々に輪が広がっていくと思いますよ。
なるほど! お店が近くに無い場合はどうすればいいでしょうか?
インターネットで調べると、趣味人同士のクラブチームなんかもたくさんあるようですので、そういうところに行ってみるのも手だと思います。それがハードル高いようでしたら、SNSで「ウォーハンマー始めたい」と発信してみてください。「どこから来たんだ」というぐらい人が集まってくると思います(笑)
ちなみに、めちゃくちゃ人見知りでも大丈夫でしょうか……?
初めはみんなそうですから、安心してください! SNS等でスタッフにお問い合わせくださっても結構ですよ!

 

++++

それでは、ここまでの「わかったこと」を振り返ってみよう。

 

 

たくさんの魅力を併せ持つ、『ウォーハンマー』の世界……。

このダイスで「3」以上が出たら、あなたも是非一緒にやってみよう!!!!

 

あ。

(END)

ウォーハンマー公式サイト(英語)
https://www.games-workshop.com/en-WW/Home

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