ブロス編集部です。

 

編集部メンバーがここ最近読んで面白かった漫画を紹介するコーナーのお時間です。題して「今月の読良漫(よよまん)」です。

 

それでは早速2020年7月に編集部メンバーの「読良漫(よよまん)」をご紹介しましょう。

 

 

 

■俳句で紡ぐ人間模様!「ほしとんで」

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ほしとんで(本田)

 

【オススメ人:ダ・ヴィンチ・恐山】

大学の芸術学部の俳句ゼミ、というニッチな舞台で繰り広げられる、変則的な部活モノっぽいマンガ作品です。

マンガでわかる俳句入門的な側面もあるんですけど、出てくる人たちが真面目ないい人ばかりで、でもそれぞれ強烈な個性があって、人間模様がとても面白いです。

人の心のやわらかい部分をちゃんと尊重しようとする人たちが出てくるので安心して読めるし、その繊細な気遣いが俳句というテーマとしっかりマッチしてるから俳句にも興味が出てきます。ちゃんとそのキャラらしい俳句がオリジナルで出てくるのもなにげに凄い!

 

試し読みはPixiv漫画でけっこう読めます。

 

 

 

■文学をテーマにした青春物語!「児玉まりあ文学集成」

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児玉まりあ文学集成(三島芳治)

 

【オススメ人:マンスーン】

文学部の部長である髪の長い文学少女”児玉まりあ”と、まりあが出す入部試験に翻弄される”笛田くん”。二人は比喩・語彙・神話・詩といった文学を構成する要素を使って、見えるもの/見えないもので構成される世界の様々な事象を解き明かしていく…というお話。

コミティアでは「つゆくさ」というサークルで同人誌を多数発表している三島芳治先生が描く『レストー夫人』(これも名作!)後、初の商業連載作品です。

文学がテーマですが、決して難しいやりとりをしている訳ではなく言葉遊び的な要素が多いので非常に読みやすく、また児玉まりあと笛田くんの二人が織りなす(ちょっと特殊でかなり変態的な)青春ストーリーとしても楽しめます。

また、三島芳治先生の多くを描かないタッチと作中に出てくるたくさんの言葉たちが非常にマッチしていて、この作品をより文学的にしています。

作品構成自体がその話のテーマになっている文学の要素で作られている回があったりと、遊び心も様々なところに散りばめられていて、今もっとも物語の行く末が気になる漫画です!

 

トーチWebで1〜7話まで無料公開中!

 

 

 

■今ジャンプで一番熱い!?「タイムパラドクスゴーストライター」

タイムパラドクスゴーストライター(原作:市真ケンジ/作画:伊達恒大)

 

【オススメ人:かまど】

今、週刊少年ジャンプで一番目が離せない漫画は、ONE PIECEでもヒロアカでもなくコレです。

全く芽が出ない漫画家の元に、なぜか『10年後の週刊少年ジャンプ』が届く。主人公は、その未来のジャンプで連載されている大ヒット漫画を盗作し、現代の売れっ子漫画家となる……という挑戦的な第1話で、「ジャンプで凄い漫画が始まったぞ!」と話題になりました。

2話目以降はちょっと違う意味で話題になりました。主人公の性格がだいぶおかしなことになっているので、読者の大半が「こいつ何なん???」と戸惑い始めたためです。

自分の悪事を口先だけで認めつつ、肝心な部分は独善的な言い訳を並べて見て見ぬ振りをする。1人でヒロイックな苦悩を感じ、大げさに自罰的な態度をとって、それで許された気になっているという、妙にリアリティのあるクズ野郎。

読むたびに「こいつヤバ〜」と血の気が引いていきます。これだけ嫌われてる主人公なんて、コイツかスクールデイズの伊藤誠くらいでは? 罪を犯し続けるくせにいい人間であろうとする小狡さは、まるで自分を見てるようでめっちゃ居心地が悪いです。

ところが、7話目にして「あ! これってそういう漫画だったんだ!」と気づかされる大きな展開を迎え、また違う意味で話題になりました。おそらく今後キいてくるであろう伏線も散見されるので、まだまだ何か仕掛けられている気がしてなりません。

タイムリープものというテーマに加え、主人公が毎回「は? お前…え?」というトリッキーな言動を見せるので、マジで1話先がどうなるか誰にも予想できない漫画です。 第1巻は8月4日に発売予定。おそらく、この7話目までが収録されていると思うので、1巻まとめて読むと満足感が高いと思います。

読み終わったら絶対誰かと話したくなるタイプの漫画なので、ぜひ連載中の今、リアルタイムで楽しんでほしいです。

 

今後のジャンプを背負って立ちそうな存在感!1話はジャンプ公式サイトで試し読み可能!今ならまだ間に合う!

 

 

 

■自閉症と向き合う!「アスペル・カノジョ」

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アスペル・カノジョ(原作:萩本創八 / 著:森田蓮次)

 

【オススメ人:瀧ヶ崎】

主人公である売れない同人作家の元に熱烈なファンの女の子が押しかけてそのまま居着いてしまう、というお話です。

タイトルにもある通り彼女は自閉症スペクトラム+そこに起因する様々な二次障害を抱えていて、その特質が非常に真摯に描かれています。予想のつかない突飛な行動の数々。時に加害者になり、被害者になり…。そこが話の起伏を作っていて非常に面白いのですが、同時に非定型発達者にとって周囲の理解がどれほど重要かを痛感させられます。

読んでよかった漫画です。

 

7/30まで、1巻が0円!!!

 

 

 

■酒の友!「黄昏流星群」

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黄昏流星群(弘兼憲史)

 

【オススメ人:モンゴルナイフ】

(※いただいた文章を原文ママで記載しております)

普段マンガ読まないですけど、酔ったときにだけコンビニコミックスの「黄昏流星群」が見つけられるようになるんです(酔いが黄昏流星群へ行ける入り口なので)見つけたらそのまま買うようにしてます

その流れで黄昏流星群を読むと、人類を思って泣けます

最近は、ロボットのことも描いてあった気がする

内容は不思議と待ったく覚えていないです

 

深く酔った状態で書いた?

 

 

 

■また来月

また来月、「読良漫(よよまん)」をご紹介させていただきます。

それではさようなら。