みなさんは超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』をご存知ですか?

僕は知りません。

 

 

9/21には1stアルバムもリリースされるらしい

この度、この「カリスマ」というコンテンツのPR記事を依頼されたのですが、現時点ではどんな内容なのか全くわかりません。まいりましたね。

たまたま社内に「カリスマ」のことを知っている人間が2名いたので、彼らに話を聞いてみることにしました。

 

<この記事に出ている人>

ダ・ヴィンチ・恐山
「ヒプノシスマイク」が好きで動画を見ていたところ、関連動画から「カリスマ」を見つけたらしい。

ヤスミノ
Twitterのタイムラインでたまたま「カリスマ」と遭遇したらしい。

かまど
この記事を書いている人。「カリスマ」のことは全く知らない。

 

2人は「カリスマ」というコンテンツが好きだと聞いたんですけど

はい、好きですね。以前、自分のnoteでいろいろ書いたこともあります

僕も最近知ったんですけど、結構ハマってます

これは心強い

 

実は僕がカリスマのことを何も分かってないので、ファンである2人からその魅力とかを教えてもらえたらな〜と思って

なるほど。趣旨はわかりました。ただ、魅力となると……

何かざっくばらんに語っていただければとおもうんですが

 

正直、語れることはないです

ないことはないだろ

私もヤスミノさんと同じくです。何も言えることはありません

なに? 嫌いなの?

 

好きなんですけど、「どういうところが好きなの?」と聞かれると何も言えなくなっちゃうんです

そうそう。語ることができないというか「語ることが難しいコンテンツ」なんですよね

???

 

概要だけ言うと、「カリスマ」とは「7人の男たちがシェアハウスで共同生活する」というストーリーの二次元キャラクターコンテンツです

なるほど。これはアニメか何か?  

曲とか出したりもしてますが、メインコンテンツはボイスドラマですね。YouTubeで全部見れるので今からでも1からハマることができます

この人たちはどういう設定なの? 歌手? アイドル?

 

そういうのは決まってません。強いて言うなら同じシェアハウスに住む一般人です

一般人なのに曲とか出してるんだ。まあ、二次元コンテンツってそういうものだけど

登場キャラには全員「何らかのカリスマである」という設定があって、それがこのコンテンツの一番特徴的なところですかね

 

たとえばこの草薙理解くんは「秩序のカリスマ」ですね

そんな概念的なカリスマなんだ。もっと芸術の…とか音楽の…とかそういうだと思った

それぞれの個性を「カリスマ」という言葉で表現してると考えるとわかりやすいかもしれません

 

理解くんはきっちりしている性格のキャラです。何事も秩序正しくないと許せないタイプですね

だから「秩序」のカリスマなのか。恐山さん好きそう〜

はい、私はこの人が好きです

 

あ、この子かわいい〜! 水・毒タイプって感じがしてめっちゃ好き!

「内罰のカリスマ」の湊くんですね。ネガティブな性格の男の子です

こんな感じでいろんなタイプのカリスマが7人いるんですよ。セクシー系とかロック系のカリスマもいます

 

ちなみにこの「カリスマ」は『ヒプノシスマイク』の開発チームが立ち上げた新規コンテンツです。脚本家は『おそ松さん』を担当した松原秀さんらしいですよ

すごい座組だ。めちゃくちゃ当てにいってるなぁ

いちユーザーからしても、かなり気合とお金のかかったプロジェクトなんだろうなと感じますよね

 

とりあえず彼らのMVを見てもらいましょうか

YouTubeに彼らの自己紹介ソングがあるので、それを再生してみてください

自己紹介ソング……。あ、この100万再生超えてる動画かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ごめんなさい。変なMAD動画を再生しちゃったみたいで

いえ、これが公式です

こんな脱力ポリゴン音頭が公式なわけなくない?

公式です

 

さっき「ヒプマイ」の開発チームと「おそ松さん」の脚本家がついてるって言いませんでした?

言いました

お金と気合がかかったコンテンツだと言いませんでした?

言いました

 

 

 

 

それがどうしてこうなるんだよ

それは我々にもわかりません

削除要請出さなくて大丈夫なの?

悪質なMAD動画じゃないので安心してください

 

勘違いしてほしくないのは、これは決して低予算のコンテンツじゃないんですよ。何なら並のコンテンツに比べても金はかかってると思います

話題作りのために”あえて”こうしてるってこと? まぁ分からなくないけど……

カ〜リスマ〜♪ んやんやんや♪

くちずさむな

 

別のMVもあるのでそっちも見てもらった方がいいかも

あ、じゃあ「カリスマ1週間」という曲を見てください。僕はこの曲の方が好きなので

他にも曲あるんだ。安心したわ

 

次の曲は、1週間になぞらえて7人のキャラクターが各曜日を担当して歌ってます

耳に残る音楽でクセになるんですよね〜

へえ〜

 

 

 

 

 

一緒じゃねえか

 

いい加減にしろバカ

恵まれた制作チーム、潤沢な制作資金。その出力先が「コレ」なんです

それが「カリスマ」です

 

実際気の抜けた動画ではあるけど、手を抜いてるわけではないのはわかってください

そう! それがすごいんですよ。映像作品としてのクオリティも高くて……

これ見てクオリティを褒めるのは無理あるって

待って待って。ソロパートもあるからそっちも見て

 

わ、突然豪華な映像になった

これは「秩序のカリスマ」理解くんのソロパートです。各キャラクターごとに映像コンセプトが違うんですよ

全編ポリゴン音頭ってわけじゃないのか

 

ロック系のキャラはレトロゲーム調になってたります

曲調もキャラごとに違うんですね。やたら凝ってるな〜

 

さっきかまどさんが好きだと言っていた湊くんは「実写との掛け合わせ」みたいなコンセプトで映像が作られていることが多いですね

 

 


湊大瀬のソロパート

この表現面白いですよね。画面上の天気予報欄に歌詞を表示してるんですよ

歌詞ちっちゃ〜。こういうところでネガティブな性格を表現してるのかな

このラップパートは曲としても単純にすごいですよ。こういう歌手としてやっていけるんじゃないかとすら思います

ラップ好きのヤスミノが言うんだから間違いないんだろうね

 

こんな具合で、ソロパートは7人それぞれの個性を活かした表現になってるんです。見ごたえありませんか?

たしかに映像クリエイターの万博みたいで楽しい。でも、それがサビになると……

 

 

 

どうしてこうなっちゃうの?

それは我々が知りたい

ソロパートはそれぞれの個性が光ってるのに、合唱パートになった途端にすべての個性が没してしまうんです

学校教育の風刺としては100点だけど、2次元コンテンツとしてはどうなんだ

 

じゃあ、次にボイスドラマ聞いてみます? これがメインコンテンツですし

お〜。ボイスドラマなのに細かくアニメーションがついてる! 細かい演出が効いてるなぁ

 

──それは大瀬さんのお金ですよね。いま彼のカバンからお財布を出してお札を抜きましたね

──うん、抜いたね

 

──ドロボーしちゃダメでしょう

──ドロボーってしちゃダメなんだ

 

 

 

──人のお金は絶対に盗っちゃダメです。返してください

──ふーん。そうなんだ

 

 

コイツ同居人の財布を盗んでません?

はい。窃盗を働いています

シェアハウスもので一番やっちゃダメなことをするな

 

このふみやというキャラクターは「正邪のカリスマ」で、善と悪の区別がつかない性格なんです。赤ちゃんみたいな感じですね

財布を盗んだらキャラクターとして致命傷だと思う

 

で、このイケメンがツッコミ役みたいな感じなのかな? 

あ、天彦さんのことですか?

そう。さっきの動画でドロボウをたしなめてたからツッコミ担当なのかなって

 

彼も別の動画では「低気圧でち○こが痛い」とか言ってるので、ツッコミ役かと言われると……

まともなやつはいないのか

いません

 

全員等しく頭がイかれてるので、各話ごとにボケとツッコミがころころ変わるんですよ。それは見てて楽しいです

正気を当番制で回すな

例えば漫画やアニメには「一部のファンに熱狂的に愛されているキャラ」がいるじゃないですか。それだけを7人集めたのが「カリスマ」だと思ってください

 

「個性あふれる」というより個性が氾濫してて、どう受け止めていいか分からないな

全員まともなコミュニケーションがとれない域に達してますからね。キャラ推しの需要には応えられるコンテンツだと思うんですが……

全員が「誇張しすぎたイケメン」みたいな調子なので、推そうと思うまでの動線が険しすぎるんです

 

あと、こういう2次元コンテンツって、何かしら物語の軸があるのが相場じゃないですか

まあ、「アイドルとして成功する」とか「バトルを勝ち抜いていく」とか。そういう大きなテーマはあるものだと思うけど……

ただ、カリスマにはそういう「物語を牽引する何か」が見当たらない。ただカリスマが7人いるだけ

だから「魅力を語って」と言われてもガワにしか言及できなくて中身のある話ができないんです。カリスマを自称する変態が戯れているとしか言えないんですよ

 

メインとなる物語があった上で、“サイドストーリー”としてこういうことをやるなら分かるんですけどね

たしかにアニメ特典のボイスドラマCDみたいな雰囲気ではあるかも

物語の主軸があるなら、おふざけとか楽屋ノリのようなものも安心して味わえるんですが……

カリスマには主軸なんてないですからね

 

だからもう、私はこれを原作がない二次創作だと思って見ています

そんな軟体動物みたいなコンテンツがあるかよ

でも、本当にそうなんですよ。僕も「カリスマ」を見てるとアンソロジーコミックの本棚に並んだ背表紙たちを思い出すんです

 

ただ、大きなストーリーがない分「この回はおさえておかなきゃいけない」みたいな障壁も特にありませんので、そこは新規参入しやすいポイントかもしれません

たしかにボイスドラマも一本数分で視聴できるし、ダラダラ流しっぱなしにするにはちょうどいいコンテンツなのかもね

その完成形が本当にこれでいいの? という疑問は常にありますけどね

 

ひょっとしてうがった目線で楽しむコンテンツなんですか? 裏笑いというか……

いえ。それは違います

他のファンの人たちはどう受け止めているの?

みんな困惑しながら楽しんでます。あらゆるところでクオリティが高いから、ハマりがいのあるコンテンツなんですよ

 

例えば、さっきの財布ドロボウのキャラクターページとかシャレてません?

メンバーを財布ドロボウとして紹介するなよ

 

このロゴもアンビグラムになってて、上下ひっくり返しても「正邪」と読めるようになってるんです。善悪の区別がついてないことを表現してるんでしょうね

細かいところで凝ってるな〜。見た目だけは本当に王道の風格があるね

こういうビジュアルひとつひとつは純粋にカッコいいと思う

 

各キャラのソロ曲とかもありますよ。かなり気合入ってますし、ボイスドラマと連携してソロ曲が順次開放されていくような仕掛けもあります

ファンの喜ばせ方を熟知してるんだなぁ

「カリスマ」に関しては、制作陣もデザインも楽曲も全てが恵まれていると思います。二次元コンテンツを作るために必要な資材はどれも上質なものばかりです

 

 

 

なのにコレなんですよ

なのにコレなのか

 

僕はこの制作チームが「ふざけ」に全賭けしてるところが好きなんです。それがカリスマの一番の魅力かも

ふざけたノリでウケを狙うコンテンツって他にも例があると思うんですが、「カリスマ」はちょっと常軌を逸してますよね

全く置きにいってない。僕はそこに侠気(おとこぎ)のようなものを感じるんです

 

例えば、ネットミーム化してる要素を作品に取り入れるのは分かるんですよ。それでウケる層がいるのもたしかですし

 

でも、美味しんぼのここをパロディするやついます? しかも料理の写真も無意味に不味そうだし

 

うる星やつらのこことか。別にいいけど「どうしてもやらないとダメだった?」っていう

 

サザエさんのここもそうですよね。今やる必要性がまったくない

たしかに、ふざけに「指向性」がない。尖ってるとか攻めてるとかじゃなくただ狂ってる

それが潔くて好きなんです。ネットウケの表層をなぞってるだけじゃなくて、このふざけ方は信用できる

 

かまどさんだったらどうですか? 制作チームとか資金とか、完璧な下地があった上で「ヒプマイに続け!」と意気込んでこんなことできます?

絶対無理。そもそもこれで企画を通せる気がしない

その状況で「ふざけ」にアクセルをベタ踏みしている。これが「カリスマ」の凄みだと思います

 

細部を見るとコンテンツ戦略の筋は見えるんです。動画が更新されるたびに細かくホームページとも情報をリンクさせていたり…。いろんな角度からファンを喜ばせようとしてくれてますし

キャラも誇張されすぎてはいるけど魅力的ではありますよね。中毒性のある楽曲とか、キャラ同士の関係性がほのみえるボイスドラマとか、一つ一つの要素を見るとちゃんと成立している。ひいた視点で見ると「何してんの?」ってなるんですが

まあ……中身が変態なだけで、コンテンツの骨格とか装飾とかは全部豪華ですもんね

だからこそ、この制作陣は手放し運転で悪ふざけをしてるわけではなく、どうやら本当に計算して勝ちにきていることが分かるんです

 

私はそれが本当に恐ろしい

好きなんじゃないのか

好きですよ。ただ、私がこれに関わってたとしたら強い力で止めると思います

これに勝機を見出してGOを出した大人がいると思うとめちゃくちゃ怖い

 

結果としてコレでしか味わえない何かが生まれているのは事実ですし、我々もハマってるわけですから成功なんでしょうね

これは作ろうと思って作れるものじゃない。ハマれるかどうかはおいといても、「こういうものがある」と知るために一度見てほしいなと思います

これを作ってる人の話聞いてみたいな。何を目指してこのコンテンツを作っているんだろう

作品ジャンルとしては「シチュエーションコメディ」ですから、面白さに特化するのは間違ってはないんですけどね

 

 

それにしてもやりすぎじゃない?

 

ねえ

 

いくらなんでもだろ

いや〜怖い怖い

 

 

我々ユーザーがこれまでアクの強いものを面白がってきた結果、その極北として生まれたのがこの「カリスマ」なんだと思います

だからこそ、私たちは責任を持ってこれを推さなければならない

 

あの……再確認しますけど、カリスマ好きなんですよね?

好きです

これが万人ウケする世界が見たいのでもっと流行ってほしいんですけどね。でも、そのためには受け手が成長しないといけないと思う

成長痛を伴うコンテンツって何なんだよ

 

まとめ

ありがとうございます。なんとなくカリスマのことが分かった気がします

お役に立てたなら良かったです

よいPR記事にしてくださいね。楽しみにしてますから

 

では私たちはこれで……

お疲れさまでした

 

 

 

 

 

どうまとめればいいんだ

 


今のところ、まとめるとこんな感じ

こんなこと書いたら公式に怒られるって

 

とりあえず正直に全部書くしかないか……

 

 

後のことは、先方から修正が入ってから考えよう

 

 

はぁ……

 

 

怒られたくねぇ〜

 

 

 

 

後日…

 

 

そのまま通りました。

まともな奴はいないのか

 

 

 

「カリスマ」よろしくね!

そんな超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』1stアルバム「カリスマ ワールド」が2022年9月21日にリリースされるそうです。

記事中で我々があっけに取られていた楽曲を含む12曲(うち2曲は新曲)を収録予定!  また、CD限定のボーナストラックとして彼らの新作ショートドラマも収録されるとのこと。

……なんか、いまリリース情報みたら「<おまけ> ケツパラガス選手権!」って書いてありますね。何ですかこれ。また何か変なことしようとしてるだろ。いい加減にしろ。

 

「カリスマって何?」と興味を持った方は、まず楽曲の第一弾「めちゃめちゃカリスマ」から入ることをオススメします。彼らの自己紹介ソングですし入り口としては最適だと思います。

妙に頭に残る曲とヘロヘロのポリゴン音頭が見たくて、面白半分で何度も視聴していたらいつの間にか僕もハマっていました。ゲートウェイドラッグかよ。

 

他の曲でいうと、この「おつカリスマ!忘年会」という曲が好き。

サビでは神経が焼ききれた昆虫のような動きでこのポリゴンたちが踊り出します。必見です。

おそらく、この辺からYouTubeの関連動画に彼らが顔を出すようになるので、頃合いを見計らってボイスドラマを視聴してみましょう。

 

基本的にはコメディなんですが、たまにアホのふりして考察がはかどるような回やシリアスな回などをぶちこんでくるので油断なりません。

僕は#70「テラと大瀬」が好きです。ナルシストのテラくんとネガティブな湊くんの組み合わせが大変よろしかったです。

 

キャラそれぞれにはソロ曲もあるので、慣れてきたらそちらもお楽しみください。

カリスマではボイスドラマを通して”カリスマチャージ”という謎のステータスがたまるんですが、それが100%になるとカリスマブレイクして真のカリスマになりソロ曲が出る仕組みになっているんです。何を言ってるのかわからないと思いますが、そうなってるんだからしょうがない。

ちなみに、ソロ曲はどれも真っ直ぐにいいキャラソンなので、カリスマ7人のことが体に染みてきたら聴いてみましょう。

 

みなさんも2次元コンテンツの極北「カリスマ」をよろしくね!

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