メスティンを買った。ついに買ってしまった。
これはキャンプなどでご飯を炊いたり料理を作ることができる言わば万能手持ち鍋だ。
ちなみに自分はアウトドア派ではないしキャンプも行かない。
ただ、「メスティンで炊いた米は美味しい」そんな事を聞いてからずっと気になっていた。
メスティンといえば「トランギア」というスウェーデンの会社のものが有名だが、使うときに『バリ取り』という縁にあるギザギザをヤスリで削るという作業が必要らしい。(なんで最初から削ってないんだ)
面倒くさいなと思っていたら「MiliCamp」というメーカーから出ているメスティンを見つけた。
調べてみると、どうやらバリ取りが必要ないらしい。
たしかに縁を触ってみたが引っかかりはなかった。(個体差はあるかと思うが)
メスティンは使う前にシーズニングをしたほうがいいらしい。
米の研ぎ汁で15分~30分ほど炊くことによって使用した際の焦げ付きが減るそうだ。
でっかい鍋が家に無かったので小さい鍋で本体とフタを分けて炊いた。
鍋で鍋を煮るのは意味がわからなかったけど、焦げ付くよりかはいいので仕方がない。
ついに米を炊く準備が整った。
旅館の宴会に出てくる小さい鍋に使われる固形燃料と、それを置けるスタンドも購入した。
まずは米を入れたメスティンに水を注いで30分ほど吸わせる。
通常サイズのメスティンだと1.5合まで炊けるそうなので迷わず1.5合にした。だってお米が大好きだから。←マジ。
30分経ったら火を付ける。
アウトドアっぽいバーナーを使わなかった理由としては、固形燃料は火が自動的に消えるまで火加減などを気にせずに放置すればいいという情報を見たからだ。
「始めちょろちょろ中ぱっぱ」みたいな事を気にしなくていいのは非常に助かる。
あとはひたすら待つ。
窓を開けてちゃんと換気もする。
“生きる”って”換気”だ。
待つ。
ちなみにここはキッチンで、換気扇も回している。
さみ〜〜。
グツグツという音と共に湯気が出てきた。
(沸騰で蓋が開かないように重りを乗せたほうがいいらしいが、今回開くことはなかった)
25gの固形燃料を使ったが大体20分経ったとこで火が消えた。
あとは10分ほどタオルや手ぬぐいでメスティンを包んで蒸らす。
この蒸らしが味を左右するそうだ。
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ついつい食べる前に「うまい」と言ってしまった。
だってこれもう「うまい」から。
しっかりと炊けた。
火加減などは一切調整してないのにこんな上手くいっていいものだろうか。
この先はずっと不運の連続に違いない。
良いことが起こり続けるなんて、そんなに人生は甘くないんだ。
偶然冷蔵庫にベーコンが巻かれたソーセージ(しかも中にはチーズが入っている)があったので焼いた。
もし突然目の前にベーコンが巻かれたソーセージ(しかも中にはチーズが入っている)が現れたら人はいったい何が出来るのだろうか?
何も出来ない。
ベーコンが巻かれたソーセージ(しかも中にはチーズが入っている)を前にしたら人は何も出来ない。
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これは本当の本当の本当に炊飯器で炊いたお米よりもおいしかった。
米の味がしっかりしているし、一粒一粒が存在をちゃんと主張をしてくるような気がした。
また、シーズニングが功を奏したのか底や側面にはしつこい焦げ付きが一切なく、スポンジで簡単に洗い流すことができた。(※でも見た目は汚いので画像にモザイクを入れてます)
みんな、メスティンでお米を炊こう。