元ピザハットだった店舗の現在を写真に撮って集めているヤツが海外にいる…。

 

そんな噂をTwitterで聞きつけ写真集を購入しましたので紹介します!!

 

 

 

 

Pizza Huntとは

Pizza Huntは70年代から90年代に建てられたピザハット店舗の”その後”を写したフォトブックです。あの特徴的だったピザハットの建物は、外観はそのままに現在食料品店、質屋、教会、酒屋、葬儀場として第二の生活を過ごしています。

 

そんなキャッチコピーと共に今回紹介する写真集Pizza Huntは出版されました。

 

こちらはKICKSTARTERというクラウドファンディングサービスで費用を募り商品化された、オーストラリア在住のHo Hai TranChloe Cahillの二人による作品です。

 

 

 

KICKSTARTERのサイト内でピザハットとの思い出を語るHo Hai Tran氏

 

 

元ピザハットの建物の特徴

「そもそも俺ら日本人だからピザハットにそこまで馴染みがねェよ!!」

 

そんな声が聞こえてきそうなので、何をもって彼らが「これは元ピザハットだな」と判断しているかをお伝えしておきます。

 

 

 

 

例えばこちらはアメリカのペンシルバニア州のCopycat Printingという印刷屋。この写真を見ただけで元ピザハットということが分かるみたいです。

 

Q.さて、この建物のピザハット要素はどこでしょうか?

 

 

 

 

 

A.屋根

 

ここがピザハット要素!!!

 

この盃を裏返したような形の屋根(*注1)が2000年代以前のピザハット店舗の大きな特徴の一つで、これは小屋の屋根をイメージしているそうです。

 

そもそもピザハットの店名の由来が一号店の外観が小屋の様だったためPizza Hut(Hutは小屋の意)になったとのこと。

 

*注1−ピザハットの中でも赤い屋根のものは現地でもRed roofと呼ばれ貴重種扱いされているそうです

 

 

あのロゴマークは帽子のHatではなく小屋のHutだったんだと!

 

 

 

ジオラマ ネオンサイン完成品 ピザハット 壁、窓、屋上看板用 Zゲージにも使用可 NS-PH

どう見ても帽子だが小屋の屋根らしい

 

 

Pizza Huntはこの元ピザハットであることが丸わかりの物件を、現在の店舗ではどの様に活かしている、もしくは隠しているかに着目した写真集となっています。

 

似たようなところで言うと日本ではハイエナズクラブというサイトが元アルペンだった店舗の現在を集めていますね!

 

 

アルペン時代の巨大三角看板の再利用っぷりを観察した記事を書かれています

画像提供:ハイエナズクラブ様(http://hyenasclubs.org/

 

なのでこのプロジェクトを見た時「オッ!異国にもこういうニッチな趣味をやっている人が存在するのか!」と嬉しくなりポチッてしまいました。

 

 

Pizza Huntが届きました

通常版とピザケース型BOX付きのスペシャル版があります

 

通常版を購入しました。価格は60豪$(約5000円)。送料と合わせると約8000円でした。

 

するねェ〜〜。

 

 

 

オーストラリアから届きました

 

 

 

卒業アルバムの様な布素材の表紙でタイトルは空押し加工と高級感アリ

 

 

手書きのシリアル付き!高級感が消えました!プラマイゼロ!!!

 

さて、中身を見ていきましょう。

 

 

 

屋根!!

 

ここまで読まれた方はもうピザハット眼(がん)をお持ちなので分かりますね!!

 

こちらはペンシルバニア州にあるSHERWIN-WILLIAMSという塗料専門店として第二の人生を送っています。

 

 

 

 

こちらはテネシー州のEl Centenarioというメキシコ料理店。

 

屋根に台形部分は撤去したのでしょうか? ピザハットバレが恥ずかしいのかな?

 

この白い看板も古いピザハットの特徴らしいです。再利用しますねェ〜〜。

 

 

インタビューをしました

さて、このまま中身を紹介し続けるのもアレなので、製作者にメールを送った所インタビューOKということで気になった所を答えてもらいました!

 

翻訳は僕の考えるノリの良い外国人風でお送りさせていただきます。

 

 

—— そもそもなんでこんな写真集作ろうと考えたんですか?

 

いやー、何年も前にさ〜。屋根とか窓とか駐車場とか明らかに「ここピザハットだろ(笑)」っていうSalvation Army store(キリスト教系のショップ)を地元で見つけてサ!「ヤベッ!!アツい!ヤバい!」って思って。最初は地元からそういうの探してたんだけど、最終的にアメリカまで行って探すようになっちゃったね!

 

 

最初に見つけたというSalvation Army store

 

—— 最高!!元ピザハットの建物の魅力とはなんでしょうか?

 

 

なんていうかこの形見るとノスタルジーっていうか「戻っちゃう」感じがしてさ〜。ピザハットって僕らの原体験なんですよ。ガーリックパンとかゼリーとかね!

 

 

 

—— ほー! 今の日本ではピザハット=デリバリーってイメージだけどダイナー形式だったんですね(*注2)。僕らで言うおもちゃのハローマックに感じる懐かしさに近いかな? Pizza Huntプロジェクトは成功したけど、ぶっちゃけ成功すると思ってました?

 

 

たしかに成功して本はみんなに渡ったんだけど、マジでどうなるかは予想つかなかったよ!

 

*注2-日本でのレストラン形式のピザハットは2016年をもって全て閉店

 

 

—— おお! よかったですねえ! ほかに元〇〇みたいな建物とかは探していますか?

 

 

いやいや、僕らはピザハットに愛があるから元ピザハットを探しているのサ! 今後はやるかもしれないけど、今は元ピザハットを突き詰めていく! それだけだよ!!

 

 

 

 

という、最高にクールなHoiさんへのインタビューとなりました。

 

海外にもニッチな趣味人はいるし、それにお金を出して支援するイイ人がいる

 

海を超えた先でもこういう事実があるのは励みになりますね。

 

興味を持たれた方は商品を購入、もしくは元〇〇探しをライフワークにしてみてはいかがでしょうか?

 

Pizza Hunt特設サイトはこちら