難しくない! なるべく図ったりしないパペットの作りかた

1. 材料を用意する

主な材料は、以下の通り。ほとんど100均でそろいます。

 

自分をパペットにするので似顔絵は大事です。なりたい自分を描きましょう。

(私の場合はイラストレーターのぬっきぃさんに描いてもらった自分のキャラクターがあるのでそれを使いました)

 

2. パペットの土台を作る

はじめに、パペットの土台となる部分をで作っていきます。

 

1. 型紙を作る

まずは型紙作りから。

面倒なので図ったり切ったりは避けたいのですが、型紙だけはガマンして図って作ります。

型紙さえ作ればあとは適当で良いので、ここだけがんばりましょう。

 

型紙の作りかた

 

1. 厚紙に図のように線を引く

 

この型紙だと、パペットの頭位はだいたい35cmくらいになります。

ご自分の拳のサイズによって、数字は調整してください。

 

 

2. 引いた線を曲線でつないで切り抜く

 

フリーハンドで大丈夫なので、こんな感じになるよう曲線を描きます。

理屈はわかりませんがこのとおり切り抜けば、型紙の完成です。

 

 

2. 布を切る

次に、型紙に合わせてを切ります。

布の種類は白色のガーゼなどのスカスカの布がオススメです。

 

 

 

まずは布にペンで型紙の形を描きましょう。

(わかりやすいよう赤色で描いていますが、実際はなるべく目立たない色がオススメです)

 

 

 

次に、布を4枚重ねにして、型よりひと回り大きめに切ります。

こうすれば一気に4枚できるので最高です。

 

 

3. 切った布を縫い合わせる

さきほど切った4枚の布を縫い合わせると、頭の球体部分になります。

 

1. 布2枚を重ねて線に沿って縫う

 

このとき、一方の端は数センチ縫わずに残しておき、糸の端は結ばないでおきます。

これを二組つくります。

(わかりやすいよう黒色の糸で縫っていますが、実際は白色がオススメです)

 

ところで、さっき横着したので1枚の布にしか線がありませんね。

しかし4枚は完全に同じ大きさなので、線の外側の余白部分を真似すればなんとかなります。

このくらいアバウトで全然OKです。

 

 

2. できたふたつの布の縫っていない側を縫い合わせる

 

二組の布を、縫わずに残した側の向きをそろえて縫い合わせます。

 

 

 

これで、手首を入れる穴ができます。

手首を入れてみて、糸をほどいたり縫い足したりして穴の大きさを調整してください。

これで、いちばん難しそうな頭の球体部分の土台ができました! カンタン!!

 

 

3. 胴体部分の布を縫い足す

 

適当な大きさに切った四角い布を、写真のように縫いつけます。

 

 

 

反対側も同様に縫ってから裏返してみると…もうにわかにパペットっぽさが出てきて不気味ですね!

この調子でどんどん作っていきましょう!

 

4. 口を作る

パペットのかなめといえば、やはりパクパクする口

いちばん難しそうなところですが、そうでもないので安心してください。

 

 

 

口の位置と幅を決めて、口の幅とだいたい同じ直径の丸い布を適当に1枚切ったら…

 

 

 

思いきって切り込みを入れます。

 

 

 

切り込みに合わせて、さっき切った丸い布を縫いつけます。

適当にしわを寄せたりしながら、穴がうまくふさがるように縫いましょう。このとき口の奥行きが決まります。

見た目的には非常にまずい感じがしますが、それは今だけなので気にしないでください。

 

そして面倒なのはここまで!

あとは自由に自分らしいパペットに仕上げます。

 

 

4. 土台に羊毛フェルトを刺しつける

 

ここからは、土台に羊毛フェルトを刺しつけていきます。

羊毛フェルトとは色のついた綿のようなもので、専用のフェルティングニードルで刺すことによって次第に綿が固められていくので成形が自在です。

 

 

 

しかし!

ひとつ気をつけてもらいたいのが、このフェルティングニードルという道具が非常にとがっているうえに返しがついていて地味に危ないのです…

誤って指を刺してしまうと、なぜかニードルを持っている方の指先がジーンと痺れるうえにめちゃめちゃ変な汗もかくので、どうかくれぐれも気をつけてください!

 

 

◎羊毛フェルトの刺しつけかた

1. 肌の部分を刺しつける

 

重ねたときいちばん下になる部分から、少しずつ刺しつけていきます。

分量はあとからいくらでも増やせますが、とりあえずはきちんと布の縫い目が隠れる程度の量を刺しておきます。

あとでちゃんと刺し固めるので、今はざっくりと。

 

 

2. 口の中と髪の毛を刺しつける

 

次に口の中を刺しつけます。

パクパクすると見える部分なので大事です。

 

色を重ねてニードルを深く刺すと、下の色の繊維が表に出てきて色が混ざってしまいます。なるべく下の色を拾わない位置に刺すか浅く刺すようにしましょう

 

 

 

もわしわしと刺しつけていきます。

 

 

 

途中、かなりこんな人いる感が出て気持ち悪くなりました。

 

 

 

まんべんなく刺しつけたら、寺島進のような髪型になりました。

ニードルは基本、垂直に刺すものなのですが、そうするとフェルトをいくら足してもボリュームは出ません。

 

 

 

なのでここは、ニードルを水平に刺す増毛法を使います。

水平に刺してひっぱり上げると、なんと髪にふんわりボリュームが出るのです。

※テンションをかけすぎるとニードルが折れるので気をつけてください

 

 

 

ふんわり自然な増毛に成功しました。

※実際の頭皮には効かないのでやめましょう

 

 

3. 服を刺しつける

 

次に服の部分に色を乗せていきます。

このとき、胴部分の布の重なりを調節しながら刺していくことで、パペットの胴回りのサイズが決まります。

 

 

 

全体を刺したらすそを内側に折り返していっしょに刺し固めます。

 

 

4. 腕を作って胴に刺しつける

腕があるほうが表情も出るので、も作ります。

 

 

 

肌と同じ色で腕っぽい形を作って、上から服と同じ色でをつけます。

このとき、腕のつけ根部分は刺し固めないでおいてください。腕を胴に接着するための刺ししろになります。

 

 

 

なんとかがつきました。

このあたりで、全体を刺し固めてしまいましょう。中に手芸綿を詰めるとやりやすいです。

 

 

5. 目をつける

最後はいよいよ、人形の命ともいえるをつけていきます。

 

 

 

光ったほうがより命があるっぽく見えるので、プラスチック製の目用のボタンを使います。

目用のボタンて何? と思われるかもしれませんが、手芸店に行けば売ってます。

面倒な場合は、黒色などの羊毛フェルトでも大丈夫です。

 

まずは仮止めして両目の位置をだいたい決めたら、しっかり縫いつけて…

 

 

 

完成~~~!!!!!!!!

 

…と思ったのですが、これ、ぜんぜんハッチポッチっぽさが足りてないですよね?

 

 

 

これではハッチポッチの住人になれたと言えないのでは…?

というわけで、最終調整します。

わりと自由に調整が効くのが羊毛フェルトのゆるくて良いところです。

 

 

最終工程. ハッチポッチっぽさを足す

 

というわけでイラストの作者ぬっきぃさんに許可を取り、ハッチポッチっぽさを足しました。

具体的には、まつげ前髪を足しています。

 

これだけで、グッとハッチポッチ感がでますよ!

意外とカンタンなので、ぜひお試しください!