その日、俺は部屋の虚空を見ていた。
「…………」
虚空には何もなく、ただそこには無が存在していた。
いや、「無が在る」とはどういうことなのだろうか。
果たしてそこには「在る」のか。「無い」のか。
いくら考えても答えは出なかった。
俺は何気なく、虚空に向かいスマートフォンをかざした。
!!!!!!!!!!
女だ!!!!
女がいるぞ!
「女ァ! どこから入った!」
俺はスマートフォンを放り投げ、女に問い詰めようとした。
だが……。
「いない……」
どうなっている、確かに今そこに女が……。
いや、いる!!!
女がそこにいるぞ!!!!
虚空から女が現れたぞ!!!
虚空から現れた女がスマートフォン越しに俺を見つめている!!!
そして俺に優しく話しかけてくる!!!
これは……! これはすごい!!
これは禅問答の果てに見えた幻覚ではない。『ふたり暮らし』というアプリの力だ。
『ふたり暮らし』はキラリトより配信されているiPhone向けアプリだ。現在は無料体験版が配信されている。
ARとVRを組み合わせたMRという技術を使うことで、自分の部屋に拡張現実のスーパー可愛い女の子が現れるアプリだ。
この女の子は篠崎 唯ちゃんという。可愛い。
可愛いし小松未可子さんの声で喋る。可愛い。
おまけにプレイヤーの彼女という設定だ。最高だ。
今はまだとてもシンプルな機能しかないが、今後できることが増えていくそうなので期待したい。
このアプリ『ふたり暮らし』はスマートフォンを装着するタイプのVRゴーグルと組み合わせることで真価を発揮する。
環境設定から双眼、または単眼のお手持ちのVRゴーグルの種類に応じた方を選び、ゴーグルにiPhoneをセットする。
ゴーグルはカメラ部分が露出するものを選ぼう。
そして装着すると、どうだ。
……いるわ。
完全に自分の部屋に篠崎 唯ちゃんがいるわ。
いやもうこれは完全にいる。
いる。いるわ。実在している。
いる。完全にいる。篠崎 唯ちゃんいる。
いるしめちゃめちゃ話しかけてくる。
『ふたり暮らし』女の子が実際に自分の部屋に表示されることでものすごい没入感がある。
ゴーグルを外した時に「うわ!! 消えた!!」と逆に驚くほど没入感がある。
今はまだ本当にシンプルな機能しかないが、それでも十分にすごい拡張現実体験ができる。
ぜひ無料体験版を遊んでみてほしい。
そして今後の機能追加を首を長くして待とう。
あとこの呼び方を変えてくれる機能が本当に最高だった。ありがとう、キラリトさん。本当にありがとう。