じゃないですか?
職業柄、インタビューや打ち合わせの音声データを聴き取りながら文章に起こして要点をまとめていく、という作業がたびたび発生するのですが、ストレスにいつまで経っても慣れません。
・集中力がいる単純作業
・もう経験した出来事をまた聞き直すのが面倒
・自分の声を聞きたくない
など、「文字起こしがイヤな理由」はいろいろ思い浮かぶのですが、中でもわりと大きな理由がひとつあります。
・重要な話がどこだかわからん
これです。
議事録のように一言一句を記録する作業なら別ですが、音声をもとに要点をまとめるときは「どこが重要な話か」が重要。
でも、120分の会議でずっと大事なことを話してるわけなくて、本当に大事な部分はそのうちの20%もなかったりします。
音声データを巻き戻したり早送りしたりしながら「あの話、どのへんでしてたっけ…」とイライラする。そんな無為な時間が私の文字起こし嫌いを加速させているんです。
録音機能付きメモアプリ「Notability」
そこで、「Notability」というiOS向け有料アプリの存在を知りました。
「Notability」はiPhone/iPad対応のシンプルなメモアプリ。iPad用はApple Pencilにも対応しており、すごくなめらかな書き心地です。画像やPDFを読み込んで書き込みできる機能もあり、簡素ながら必要な機能はだいたい揃っています。これらの洗練された機能だけでもかなりオススメ。
そして、文字起こしに便利なのが、録音機能。
メモをとりながらマイクボタンを押すと録音できるのですが、録音中にとったメモと音声を紐づけて記録してくれるのがすばらしい。
音声を再生するとこんな感じ。音に合わせてメモが描かれる様子が再現されているのがわかるでしょうか。
これにより、メモ帳に「すし」とか謎の二文字だけ残っていて「これなんの話してたんだっけ……?」と頭を悩ますことがなくなります。
この方式なら、「話を聴きながら『ここ大事そうだな』と思ったタイミングでメモ帳にグチャグチャッと適当になにか描いておく」くらいの使い方でもぜんぜんOK! チャプターを打つ感覚ですね。
「グチャグチャが描かれたタイミング=重要な話がでてきた時刻」なので、音声を再生しながら大事な部分にすぐたどり着けるようになります。
「Notability」を文字起こしに使うメリット
・一種類のアプリで録音とメモを同時にこなせる
・メモを書き込んだ時間がわかるので、長い音声データから重要な部分をたぐり寄せるのが楽になる
・メモの内容が最小限で済む
・ユーザーインターフェースが使いやすい
Notability
Ginger Labs¥1,200posted withアプリーチ
かなり便利なので、頻繁に音声データから文書を作っている人は購入を検討してみてください。単純にメモアプリとしての完成度が高く、スケッチなどにも応用できるので、個人的には1200円の価値はありました。
デメリット
・話に飽きてラクガキしてるやつだと思われる