先日の「土用の丑の日」、ブロス編集部ではジェネリックうなぎと呼ばれている「うな次郎」を実際に食べてみるという記事を公開した。
結論から言うと「美味いけど、うなぎじゃない」だった。
なんとかもっとうなぎに近づける方法はないんだろうか?
そこで、よくネットで見かける「市販のうなぎをお店の味に近づける方法」を使って、ジェネリックうなぎのレベルをもっと上げてみたいと思う。
ジェネリックうなぎに「市販のうなぎをお店の味に近づける方法」を適用する
ネットでよく見かける、うなぎをお店の味みたいにする方法はこうだ。
①うなぎを水洗いしてタレを落とす
②酒をふりかけて、アルミホイルで包み、フライパンやグリルで温める
③タレにはレモン汁を少し加える
この方法をジェネリックうなぎにも適用してみる。
前回も食べた、ジェネリックうなぎとSNS上で呼ばれている「うな次郎」。
こいつはまずは水洗いして、ついているタレを綺麗に落とす。
タレが落ちてさっぱりとしてしまった、うな次郎。
以前勤めていた会社で、朝早くに出社した時に、泊まり込んでいた女性社員のすっぴんを見てしまった事を思い出した。せっかくついているタレを洗い落とすのにはそういった罪悪感がある。
アルミホイルに入れて、酒を全体にまんべんなくかける。
料理酒でよいそうだが、今回は買い忘れてしまったので会社に保管してあったまあまあ高そうな日本酒を使った。
勝手に使ってしまったことをこの場を借りて謝罪したい。スマソ。
アルミホイルにしっかり包んで密閉し、蒸し焼き感覚で温める。今回はトースターを使った。
さらに、スーパーで売っていたタレを個別に買った。この量で200円くらいだったから結構いいやつなんじゃないだろうか。ネットの情報によると、レモン汁を少し混ぜるとさらにいいらしい。
蒸しあがったうな次郎にタレを塗り、ごはんに乗せて山椒をふると……。
完成!
市販のうなぎがお店みたいな味になる工夫をした、うなぎのジェネリックの丼という情報量の多い料理の完成だ!
見た目は完全に美味そうだけど、果たして……?
はむっ
あ……普通に食うより確実に美味くなってる……!
身はホクホクとしているし、タレの味も格段に上がっている
ただし、うなぎに近づいたかと言うとそんなことはない。やっぱり「魚のすり身を食べてるな」という感じはどうしてもある。
別物として美味しいんだけど。
ジェネリックひつまぶしを作る
もっと本物に寄せる方法はないのだろうか。もうちょっと色々味がするものならごまかせるんじゃないか。
そこで、うなぎを使った別の料理にも挑戦してみた。ひつまぶしだ。
うな次郎を細かく切って、タレをからめておき……
ごはんに白ごま、刻みネギを混ぜて……
先ほどの刻んだうな次郎を乗せて、出汁をかけ……
最後に刻み海苔をちらしたら、はい完成!
これが「ジェネリックひつまぶし」だ!!!!
見た目は完全に美味そう。
ズズ〜〜〜ッ
うっまぁ〜〜〜〜〜!!!!
でも、完全に別物〜〜〜〜〜〜〜!
むしろ、魚のすり身感は上がってしまったかもしれない。なんでだろう、出汁の熱湯をかけたのが影響しているのかな…?
うな丼より色々な味が入る料理だからいけると思ったんだけど、やっぱりダメか〜〜〜残念。
うなぎの味や食感の再現は、なかなかに難しく、まだしばらくかかるような気がする。今後の科学(?)の進歩に期待することにしましょう。
とはいえ重ねて言うけど、これはこれでかなり美味い。タレの甘さと出汁の旨みが良い塩梅で混ざるし、白ごまやネギが味を複雑なものにしている。
ちょっと手間がかかるのが難点だけど、本物より確実に安く済ますことができるので、「本物のうなぎじゃなくて、うな次郎でいいや」という人は、ぜひ一回くらいは試してみてほしいと思う。
ちなみに、うな次郎なしでも相当うまかった。
これだけでもいいなあ、ぼかぁ。