こんにちは、バリバリのドラゴンボール世代・山口むつおです。
昨日、「ドラゴンボール超 ブロリー」を映画館で観てきました。
劇場版ドラゴンボールはガーリックJrが登場するものから、復活のFまで、すべての作品を観ています。また、昔から鳥山明の絵が好きすぎて、子供時代はドラゴンボールやドラゴンクエストの絵ばかり落書きしていました。その結果、基本的な絵は下手なものの、鳥山明の絵に関してだけはそこそこ描けるという奇妙なスキルを身につけるに至りました。
普段の山口のイラスト
鳥山明風で描いた時の山口のイラスト(ドラクエ11)
要するにそれくらいドラゴンボールが好きなのですということなんですが、そんなぼくがブロリーを観た感想は、劇場版ドラゴンボール史上最高傑作だということです。
ドラゴンボールZにおける「ブロリー」とは
はじめてブロリーがその姿を現したのは、1993年に登場した「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」。この映画で悟空やベジータ達と死闘を繰り広げたブロリーですが、その後も1994年3月公開の「ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない」で地球に現れ、同年7月には「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」でクローン体のバイオブロリーとなり、3度も登場しています。
スーパーファミコン用ソフト「超武闘伝2」に隠しキャラクターとしても登場(投げ技が叩きつけるモーションのため、回避不可能という性能を持つ)するなど、ドラゴンボールの中では、フリーザと並んで「とんでもない強敵」として描かれるキャラクターなのである。手のつけようのなさで言うと、フリーザ以上かもしれない。
・生まれた時から戦闘力10,000あるという、ヤバい才能(大人のベジータが地球に襲来してきた時で18,000)
・ベジータの父親・ベジータ王の企みによって父親のパラガスもろとも殺されそうになった
・フリーザによる惑星ベジータ破壊のゴタゴタにまぎれて、瀕死になりながらも命からがら逃げ延びる
・成長するにつれて凶暴になったため、パラガスにコントロール装置をつけられ、その後ずっと利用され続ける
・悟空たちに瀕死の重症を負わされる
・脱出ポッドでなんとか地球にたどり着いたものの、到着したのが氷河の中で7年間氷漬けのまま眠り続ける
・悟飯、悟天、トランクスに倒される
・細胞からクローンを作られており、理性を失ったドロドロの姿「バイオブロリー」となる(倒される)
「生まれつき凶暴」という業を背負っているため、どうしたってベジータのように改心するような機会は与えられず、ただただ恐怖の存在として描かれるブロリー。超サイヤ人に変身したときの姿も、目の黒味がなくなり白目で叫びながら戦うので、その姿はまさしく悪魔そのものです。
劇場版ドラゴンボール最新作の敵が、そんな「ブロリー」だと聞いちゃあ、作品のファンとしては期待が高まらざるを得ないというわけです。
再定義された「ブロリー」という存在
最新作「ドラゴンボール超 ブロリー」では、これまでの劇場版ドラゴンボールZでの設定はリセットされています。生い立ちはこれまで同様「ベジータ王によって追放される」という部分までは共通しているものの、それ以降は違ったものになっています。
これまでとは違う、新しい「ブロリー」がこの映画で再定義されたと言えます。
もう少しだけ詳しく話すと、ブロリーを語るにはこれまでの作品同様、悟空やベジータ、そしてパラガスという彼らの親世代から続く運命や因縁なくしては語れません。
はじめてブロリーが登場した93年から時は経ち、僕は一児の父となりましたが、「ドラゴンボール超 ブロリー」の中で少しだけ語られる、彼らが巻き込まれた運命を見てグッとくるものがありました。我々とは感覚が違うものの、サイヤ人しての家族愛がそこでは語られるのです。
この映画の主人公は、ブロリー
そしてこの映画、もっとも特徴的なのは、主人公は悟空やベジータではなく、ブロリーだということです。
母国から追放され、過酷な生活を送り、そして狂戦士として利用されてきた彼が行き着くところとは……。劇場版ドラゴンボール史上、間違いなく最高傑作です。
作品史上もっとも迫力のあるバトルシーンももちろんなのですが、それ以上に物語性のある作品だと思います。
この映画は、これまでのドラゴンボールを見てきた大人世代こそ見るべき映画だと思いました。
みなさんもぜひ、ブロリーを見に行ってください。最高だから!!!!!!!