こんにちは、山口むつおです。
この後紹介するんですけど、最近お仕事で「ノベルゲームみたいなPRサイト作ろう」と社内メンバーで思いつき、とあるノベルゲームの開発ソフトを使いました。その話をしたいと思います。
キャラクター設定は社内でゲーム好き何人かで考えて、僕は制作の進行管理や大筋のストーリー原案を担当。他にも全体のクリエイティブのチェックと細かな脚本を書いてくれる人が1名。デザイナー兼プログラマが1名。そしてキャラクターデザインを担当してくれた外部のイラストレーターさん1名という体制です。
ちなみに関わった人間が全員ノベルゲームは作ったことがないし、プログラマ以外は全員コードも読めません。
でも、感覚的になんとなく制作の連携が難しそうだなと感じていました。
途中でテキストを変更したくなったり、キャラクターが登場する”間”を変更したくなったり……と思ったときに、その都度プログラマに修正依頼をかけなければならなくなるからです。
超めんどくさそう!
そこで何か良い方法はないかな……と思って見つかったのが「ティラノビルダー」というノベルゲーム開発ソフトです。
ティラノビルダーの何がすごいかというと、プログラムの知識ゼロで結構なレベルのノベルゲームが作れてしまううえに、無料だという事です。
この動画を見てもらうのが一番てっとり早いんですが、せっかくなので僕らが実際に作ったノベルゲームを例に出しながらご紹介させていただきます。
2つのタイプのノベルゲームが作れる
ノベルゲームは大きく2つのタイプにわかれるんじゃないかと思います。1つは、かまいたちの夜みたいな「サウンドノベル形式」。もう1つは、ギャルゲーみたいにキャラクターが目の前に立っている「アドベンチャー形式」。
ティラノビルダーでは両方とも作ることができます。イェーイ!
ぼくらはギャルゲーが好きなので、アドベンチャー形式にしました。
余談ですが、同人ゲームでめちゃクソ売れてる「奴隷との生活 -Teaching Feeling-」もティラノビルダーで作られたんだそうです。すごいぜ!
操作が直感的でわかりやすい
例えば「オフィスで仕事をしている」「夜になって暗くなる」「上司にバッタリ会う」というシーンを作ってみるとしましょう。
こんな感じです。
ティラノビルダーでは、画面の左にあるメニューから、該当する項目をクリック&ドロップするだけでストーリーを構築できます。
オフィスが夕方から夜に変わる、というシーンを作るには「背景変更」で背景を夕方から夜に変更して、「キャラクター登場」でキャラを出す、という風に選んで、タイムラインに並べればいいわけです。背景はじわっと変更したり、スクロールして切り替わったりなど、基本的な演出を指定することもできます。
また、キャラクターの会話では「テキスト」という項目をドロップし、その中に会話文を書いていきます。会話が終わった時はウィンドウを消したいな〜というような、細かい演出も可能です。
シナリオ分岐の設定が簡単
ノベルゲーといえばストーリーの分岐ですよね。ティラノビルダーではシナリオの管理もわかりやすくなっています。
こんなふうに、シナリオを良い塩梅で自分で区切って、名前つけて管理していくわけです。
「3つの選択肢のうち、1つにバッドエンドルートを仕込んでおく」という操作なんかも簡単です。
↓↓↓↓
分岐に対して飛び先のシナリオを設定するだけです。
本当は、ラベル機能というものを使ってもっと細かく設定することもできるんですが、今回は割愛させていただきますね。
どんな形式にも書き出せる
ティラノビルダーで作ったノベルゲームは、PC用はもちろん、iPhoneアプリやAndroidアプリ、はてはブラウザゲーまで、簡単に書き出すことが可能です。
アプリへの細かい仕上げは必要なんでしょうけど、要のゲームがこんな一瞬で作れてええんかい!!っていうくらい一瞬です。
今回ぼくらが作ったのはプロモーションサイト用なので、ブラウザゲームで書き出しました。
まとめ
正直、無料でここまでできるのはすごすぎるだろ……というのが本音です。
とはいえ無料の場合だと機能制限があって、使える画像の枚数とかね……あと演出面が強化されたり。僕の場合は制作の都合上有料版にアップデートしましたけど、はじめて作ってみようかな?という人には無料でじゅうぶんです。もっとしっかり作りたい!と思った時に有料版にすれば。
そして気になる有料版のお値段なんですが……
なんと税込み1,512円です。
おい!!安すぎるだろ!!!!商売下手か!!!!!!
ほんなら最初から有料版でええわ!!
というわけで、ご紹介したティラノビルダー。
ぜひね……無料版を試すだけでも使ってみてください。
最後にご紹介になっちゃいますが、ぼくらが作ったノベルゲームはこちらで遊ぶことができます。
LOVEアンケート 〜優柔不断な私の恋〜|マクロミルモニタサイト
ネットアンケートのマクロミルさんと一緒に作った恋愛ノベルゲームです。
お題となっていたアンケートの使い所に悩んだ結果、話の合間に無理やりアンケートをねじ込むことにしました。ぜひ遊んでみてくださいね〜。