
気の合う仲間と盛り上がるもよし、一人で気ままに好きな歌を歌うのもよし。
大声で歌って、日頃のストレスを忘れられる憩いの空間ですよね。
さて、そんなカラオケで、つい気にしてしまうものと言えば……

歌い終わったあとに表示される採点結果と……

カロリー消費量。
なぜかしれっと表示されてるコレ。別に運動目的でカラオケをしてるわけじゃないけど、なんとなく見ちゃいませんか?
熱唱したあとに「◯kcal」と表示されるだけで、「だいぶ熱を込めて歌ってたんだな〜」なんて思ったりもします。
逆に、あんなに盛り上がったのに「あ、これくらいしかカロリー消費できてないんだ」と肩透かしを食らうことも。
そこで、我々は、こんなことを思いました。

カラオケで表示される消費カロリーなんて、せいぜい数kcal程度。
でも、歌と同じように、このカロリー消費にも本気で向き合えば、もっと高い数字を叩き出せるのではないでしょうか?
歌唱力を競う場はありますが、歌唱中に消費するカロリー量だって同じように競うこともできるはずです。
ということで、今回は歌唱力と運動量の両方を競うカラオケ競技を執り行うことになりました。

題して、カラオケカロリー消費王決定戦!
歌って動いて、高得点を叩き出せ!

出場者はこの4名
カラオケでよく歌う曲は堂島孝平『葛飾ラプソディー』
カラオケでよく歌う曲はandymori『シンガー』
カラオケでは、履歴やランキングにある曲をなんでも歌う
カラオケでよく歌う曲は沢田研二『時の過ぎゆくままに』

ルールはご覧の通り。歌唱力と運動量の合計ポイントを競います。
カロリー消費に夢中になって歌がおろそかになってもいけませんし、歌うことに夢中で運動がおろそかになってもダメ。
一方で、歌唱力に自信がない人でも、思いっきり歌って体を動かせば高得点を狙えるはずです。
どんな勝負になるかは分かりませんが、とにかく、思いっきり歌って、楽しんで、動いてもらいましょう。
それでは第1回「カラオケカロリー消費王決定戦」開幕です!

やるぞ!!

01.マンスーン

トップバッターはマンスーン。
普段は、カラオケで人が歌ってると、リモコンのボイスチェンジャー機能でイタズラをしてくる悪たれですが、この「カラオケカロリー消費王決定戦」には真摯な姿勢で臨んでいただきたいものです。
<意気込み>
カロリー消費ということは、とにかく体を動かせばいいはず。なので、今日のために、歌いながらもひとりでに運動できてしまう仕組みを作ってきました。この勝負、誰よりも動いてみせます。

歌うのはウルフルズ『ガッツだぜ』
なんとなくだけど、この勝負に向いてそうな選曲だ
息継ぎのタイミングが多い曲だから、歌いながら運動するにはピッタリだと思って
そんな観点で曲を選んだことないから、それが正しい判断なのか分からないな

タンバリンとか使いますか? 体を動かすなら、こういうのも使っていかないと
いや、必要ないです。自分で持ってきました
カラオケにMYタンバリン持ち込む人っているんだ
僕が使うのは……

これです

え?

鈍器?
楽器?

筋トレ器具にタンバリンをくっつけたものです
要するに、すっげー重いタンバリンってことか
鈍器でもあり、楽器でもあるんだ

ぅわッ! 重ッ! これ私は持てないかも
これだけで25ポンド(≒11kg)あるからね。これを持ってリズムに乗れば、カラオケと筋トレを効率よくこなせるってわけ
その2つを効率よくこなさなきゃいけない状況って二度とないだろうな

例えば、ここにジャガイモがありますが……

ズム……ッ

ご覧ください。自重でポテトがマッシュできるほどの重さです
ポテトの茹で具合によるだろ
重さの表現として分かりにくすぎる
でも、これを持って歌うなら、カロリーはかなり消費できるんじゃない?

このジャガイモはマヨネーズと和えて、フードとして提供します。よかったら食べてください
これはカロリー消費と何か関係あるんですか?
飯食ったあとって運動する気にならないでしょ。これで、後続のみんなの運動効率を下げようと思って
なんて卑怯な盤外戦術だ

自作のカラオケ器具を持ちこんで勝負に挑むマンスーン。この戦いに懸ける思いが伝わってきますね。
それでは、カロリー消費チャレンジスタートです!


(前奏中)
もう重量に負けてません?
人間がタンバリンに重心を奪われてるのは初めて見ますね

(歌い出し)
重そ〜〜〜〜〜!!!
ウルフルズってこんなにガッツが必要な曲だったっけ?

すげ〜! マンスーンさんの顔がみるみる赤くなっていく
この時点で、通常のカラオケよりもカロリーを消費できてそうですね

重量級タンバリンのおかげで、歌い出しから高強度の筋トレを行うマンスーン。
普段運動もしないので、いとも簡単に汗が吹き出し、息も絶え絶えになってきました。
カラオケとしても筋トレとしても間違いだらけですが、この競技においては非常に有効と言えるでしょう。

足元がもうフラフラだ
タンバリンに体重を持ってかれてる
はぁ……ッ! はぁ……ッ!
がんばれ! せめてサビまでは保ってくれ!
はぁ……ッ
……あっ

危なッ
うわあああああああああ!!!!!!!
歌ってる奴よりデカイ声出すなよ

俺がマッシュになる!!!!!!!!
ごめん! こんなつもりじゃなかった!
(人がマッシュになるとこ見たかったな)

もうそれ禁止!! タンバリンのちっちぇ〜シンバルで肉が削られるかと思った!!
そうなったらみくのしんさんが一番体重落ちそうですね
申し訳ない。これは奥にしまって、Bメロからは別のアイテムを使用します

また何か持ち出してきた
それは何ですか?
これは自作のマイクスタンドです。これも、カラオケと筋トレが同時にこなせるように改良してあります
この人、なんで楽器を魔改造したがるんだろう
トイ・ストーリーの悪ガキみたいな習性だ

マイクスタンドをボディブレードにしました。これで歌いながら筋肉に負荷をかけることができます
特許で一山あてようとしてる自称発明家みたいな発想だ
あ! そろそろ歌詞が始まりますよ! マンスーンさん、歌って歌って!
よぉ〜〜〜〜し!!

何してんだよ
これでまともに歌えるはずがない
すごー! 採れたてのマイクで歌ってるみたい!

(採れたてのマイクって何?)

発想はバカっぽいけど、ちゃんと歌と筋トレを同時にこなしてますね
なんなら歌声にも自動的にビブラートがかかってるように聞こえません?
腕が……ッ! パンパンに……ッ!な る……ッ!!
もう歌詞と関係ないこと言っちゃってる



大人が振動しながら歌ってんの笑っちゃうな
これ、全国のカラオケ店に常備してほしい

(間奏中)
最後……は……こちらの器具を……使います……
また何か出てきた。あれも筋トレ器具なのかな
ヤスミノに……このヒモを持ってもらって……
ヒモ?

何ですか、これ。ギロチン?
そのヒモは、吊り下げられたマイクとつながっています。ちょっと動かしてみてください

これがカラオケスクワット装置です。このマイクを追いかけて歌えば、カラオケしながらスクワットができます
なんてアナログな器具だ
あ! そろそろ間奏終わりますよ! マンスーンさん、歌って歌って!
よし! じゃあヤスミノ頼んだ!

「頼んだ」と言われても……どうしたらいいんだろう
一回マイクを下げてみたら?
じゃあヒモをゆるめて……

ガクンッ
あっ

なるほど。こうなるのか
だいぶ深くいったな〜! これしんどいだろ!
じゃあ、これを適度に上げ下げして……

攻めすぎじゃない???
カラオケでこんな動きみたことない
あぁ……ッ!! はっ……はぁ……ツ!!
ほら! マンスーンさんも全然歌えてないじゃん!

もうちょい手加減してあげなよ! かわいそう!
ごめんなさい。適法の範囲内で拷問できるのが楽しくて……
貸しな! こういうときは……

もっとこう……ゆっくりあげて……
この場合、ゆっくり動かした方が負担デカくない?
ほら……ほぉ〜ら……
あッ……ッツ!! ハァッ……ア!!!

楽しすぎる
ね?
いいな〜!! 俺も!! 俺もやりたい!!

ワァああああああああああああああああ!!!!!!!
楽しーーーー!!!!!!
これがマンスーンさんが望んだ世界?

あ、限界きちゃった
ごめん! ごめん! やりすぎた!!
歌って〜! 声を聞かせて〜!

……。
マンスーンさん! 曲! 曲! まだ終わってない!
……。
あ〜ぁ。もう壊れちゃった


自分が生み出した発明品に苦しみ続けたマンスーン。
マッドサイエンティストの末路を見ているようでしたが、普通のカラオケでは実現できない運動量を見せてくれました。

カラオケの得点は67点(小数点以下は切り捨て)
得点低いな〜!! 筋トレが完全に足を引っ張ってるじゃん
後半は歌詞もまともに歌えてなかったし、しょうがないか
本来はもっと軽いトレーニングを想定してたのに……

カラオケの出来は散々でしたが、まだまだ挽回は可能です。
ここに、スマートウォッチで算出した運動量を加算します。

お〜、100点越えてる。一人目だから、これが高いのか低いのか分かんないけど
いや、高いでしょ! 一曲で35kcalも消費してんだよ?!
カラオケ画面で表示される数字って、だいたい8〜9kcalとかですよね。そう考えると筋トレをやったかいはあったのか

重篤な筋肉痛と引き換えに高得点を記録したマンスーン。歌と運動を両立させるためには、生半可な覚悟ではいけないようですね。
今日の記事はこんな感じで進みます。
02.みくのしん

続いてのチャレンジャーはみくのしん。
人とカラオケに行くのが苦手で、みんなが歌っている横で「何を歌おうかな〜」と曲を選んでいるふりをして時間をやりすごしているそうです。
この勝負には向いていない性格のようにも思えますが、ここは思い切って歌ってもらいましょう。

歌で一番カロリーを消費している人と言えば、プロのアーティストだと思うんですよ
たしかに、ライブ中の運動量とかすごそう
ツアー終盤には、衣装がブカブカになってるって聞きますもんね
そうそう! だから、僕もプロを見習って魂を込めて歌えば、たくさんのカロリーを消費できるはず!


みくのしんが歌うのは銀杏BOYZ『BABY BABY』
感情的で力強い青春ソングなので、この勝負にはうってつけの選曲と言えそうです。

出だしは普通のカラオケって感じだ
何も持ち込まなくていいのかな? ベンチプレスとかやればいいのに
マンスーンさんってカラオケのことをジムだと思ってます?

めっちゃ熱唱してる
気持ちよさそうに歌ってんな〜
お世辞にも歌が上手いとは言えないけど、魂のこもった歌い方で聞いてて景気がいいですね

でも、これでカロリーが消費できているかと言われると、どうなんだろう?
まあ、みくのしんさんってもともと声がデカイし、そのまま歌ってもそれなりの数字が出るんじゃないですか?

先ほどのマンスーンとは打って変わって、素直にカラオケを楽しんでいるように見えるみくのしん。
気持ちよさそうなのは結構なのですが、こんな二次会の平場のような歌い方でこの勝負をどう勝ち抜くつもりなのでしょうか?
ぅおおおお!!!

お前らノッてるか〜!??
なんか観客を煽ってません?
カラオケでライブハウスごっこする人っているよな〜
もうすぐサビだぞ!! お前らもっと腹から声出せ!!
そんなこと言われても

あがってこい!!!

ぅおおお……

ぉおおオオ!!

オオオオオオオオ!!

ワアアアアアアアアアア!!!!!!!


何が起きた???

お前らいけるかー!!?!
オオオオオオ!!!!!
声出せんのかー!!??
オオオオオオオ!!!!

大量のエキストラを雇って、カラオケ会場をライブハウスにするというスタンドプレーに出たみくのしん。
いくら持ち込みOKだからって、「観客」を持ち込む奴があるかよ。

ゥおッ!! ゥおッ!! ゥおッ!! ゥおッ!!
そんなもんか!? まだまだ声出せるだろ!!!!!
オオオオオオオオオ!!!!!!

カラオケ会場で動員するなよ
部屋の中が一気に蒸し熱くなった。これがみくのしんの考えた作戦ってこと?
たしかに、ライブ中の運動量はすごそうとは言ったけど

あ、でも見て。観客の熱気につられて、みくのしんもドンドン動きが激しくなってる
普段のカラオケではこんなに動くことないな
ファンの声援って、こんなにライブパフォーマンスに影響を与えるものなんですね
この場合は、別にファンではないだろ

宮本浩次の運動量

オタク雲ができそうな規模の熱気に包まれたカラオケ会場。撮影を担当していたカメラマンですら滝のような汗が流れていました。
自然とみくのしんのボルテージもあがっていき、その動きもどんどん加速していきます。
飛び道具かと思われた観客動員法ですが、カロリー消費量という観点においては理にかなった戦略なのかもしれません。

お前ら!!!!いくぞおおおお!!!!!!

グッ……ッ

ダンッ!!!!

わっ! ダイブした!!
めちゃくちゃなことするなぁ

わっせ!! わっせ!! わっせ!! わっせ!!
オッォ! オッォ! オッォ! オッォ!

カロリーを燃やせッ!!!!!!
オッォ! オッォ! オッォ! オッォ!

生贄?
カラオケルームのこの座標に人が存在したの初めてだろうな
よぉ〜〜〜し!!! このまま一気にサビまで──
あ、ちょ……ッ

なに!? 痛い!! 痛い痛い痛い!!!!
オッ! オッ!オッ!オッ!
誰か痛いところ押してる!!! 腰の!!! そこ、痛い痛い痛い!!!!
オッ! オッ!オッ!オッ!

うわあああああああ!!!!!!

エアコン涼しすぎる!!!!!
どこ気になってんだよ
ダイブ中に聞いたことのない感想だ

カラオケ会場でワンマンライブを決行したみくのしん。

果たして、採点&測定の結果は!?


みくのしんさんが80年代のミュージシャンみたいになっちゃった
ヤバかった……。とっくに限界だったのに、観客がノッてるから全然やめられなくて……

俺のために集まってくれたと思ったら、あいつらのこと裏切れなくて……
撮影のために集まっただけだよ
こいつらに俺の歌を届けなきゃと思って……
銀杏BOYZの歌だよ

途中、泣きそうになってませんでした?
途中から頭がバグって感極まっちゃった。ものすごい一体感だったから

点数たっけぇ! 一曲だけで54Kcalも稼いでんの!?
よっしゃー! 暫定1位じゃん!
マンスーンさんと違って、カラオケ自体のスコアにもそこまで影響が出てないっぽい
常に大声で歌い続けてたから、カラオケとしても成立してたんでしょうね

エキストラを動員したワンマンライブで、見ている側すら汗だくになるほどの圧倒的な運動量を実現したみくのしん。
まだ二人目の挑戦ですが、おそらくカロリー消費の総量で言えば間違いなく今大会1位でしょう。
果たして、この記録を打ち破る者は現れるのでしょうか?

オモコロ編集部



ブロス編集部

ダ・ヴィンチ・恐山
鎧坂
かんち
JUNERAY
オケモト









