第2回:大人の知らないアンパンマンの世界2

 

 

 

 

まずは演出です。

 

アンパンマンは、アニメ内の演出が非常にユニーク。

 

子どもは普通に見れていても、大人の視点から見てみると、さまざまな疑問が浮かぶシーンがいくつもあるんです。

 

 

 

 

 

 

【アンパンマンがピンチになる演出】

 

 

バトルシーンで手に汗握るのが、なんといってもアンパンマンがピンチになってしまう場面。

 

よく知られている弱点だと、「顔が水にぬれる」というのがありますが、ゆがんだり汚れたりしても力がでなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、こうして巨大なたい焼き機に挟まれても…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「顔がゆがんで力がでない…」

 

 

たいの鱗の形に顔がつぶれてしまい、ピンチに!!

 

巨大なたい焼き機につぶされてしまうまでの経緯も気になりますが、アンパンマンワールドではなんら不思議なことでないのです。

 

 

 

 

 

 

【アンパンマンがピンチから復活する演出】

 

 

ぬれたり変形したりした顔でピンチになった後、ジャムおじさんやバタコさんの焼いてくれた新しい顔で復活するのが王道パターン。

 

バタコさんやチーズが投げた新しい顔がアンパンマンの本体にハマると、必ずカメラ目線になります(ちなみに、はじかれた古い顔は自然消滅するので、エコです)。

 

そのため、時にはおかしな絵もとれてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

南国の女を横にはべらせ、顔をテカらせてご満悦のアンパンマン。

 

 

実際には、これまで顔が汚れてボロボロでした。

 

元気100倍になった際の光沢が、顔のテカりとして見えてしまうパターンですね。

 

 

 

 

 

 

【名犬チーズの演出】

 

 

「世界一キャラクターの多い作品」としてギネス記録を持っているアンパンマンですが、中でも異質なキャラクターがチーズです。

 

 

ウサギやカバといった他の動物は、人語を話すし服も着ているのですが、チーズはなぜか裸で「ア~ン」としか鳴けません(バタコさんには通じているみたい)。

 

寝ているのも、パン工場の外の犬小屋という待遇。

 

 

普段の手は肉球なのですが、時と場合によっては指があり、アンパンマン号の高度な運転をこなしたり、バタコさんとともにアンパンマンの顔を投げるなど、作品中では大活躍です。

 

 

その他にも、カバおくんと釜めしどんとの会話シーンは必見。

 

3者とも、声を山寺宏一さんが当てており、その声優としての高い実力を拝見するのも大人ならではの楽しみ方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ギャグキャラクターとしての役回りもあるので、上記のようなちょっと危ない変顔も得意。

 

 

 

 

 

 

 

 

時折、このように目覚めてしまうこともあるので、作中では目が離せないキャラクターといえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

【ジャムおじさんの謎の演出】

 

 

 

 

 

ゆったりとスパナの本を読んでいることがあります。

 

いったい何に使うのでしょうか。

 

鈍器として使うとしか思えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人がアンパンマンを楽しむ上で欠かせないのが、その歌です。

 

 

 

 

 

 

 

 

中でも「アンパンマンのマーチ」は、子ども向けにしては重めの歌詞ばかり。

 

そのため、

 

“原作者で、作詞をてがけているやなせたかし氏が、特攻隊だった弟に向けて作った”

 

という都市伝説まであるほどです。

 

真偽は不明ですが、どちらにしても大人として考えさせられる素晴らしい歌詞ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

数あるアンパンマンの歌の中でも、現代社会に疲れた人に聴いていただきたいのが、こちらの「アンパンマンたいそう」です。

 

 

 

“もし自信をなくしてくじけそうになったら、

 

いいことだけ、いいことだけ思いだせ”

 

―「アンパンマンたいそう」の歌詞より抜粋

 

 

 

歌い始めからのこのポジティブ。

 

仕事での失敗や不安を振り払ってくれます。

 

 

幼少期からこの歌詞を頭の中に植え込こまれた子どもは、受験や就職、年金、親の介護などの不安がきっと和らげられているはずです。

 

貴重な労働力として、期待していますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもに大人気なアンパンマンだけあって、おもちゃやグッズの数も豊富です。

 

 

 

 

 

 

 

 

アミューズメント施設にあるお子様向け太鼓の達人「アンパンマンのたいこでどんどん」。

 

それがご家庭でもできてしまうのが「おうちでどんどん」です。

 

アンパンマンの顔を太鼓にして叩くのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

CMによると、アンパンマンがなぜか猫の声で「ニャー!」と鳴きます。

 

本当に子どもの教育にいいのかは疑問ですが、きっといいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもは大人が触るデジモノが大好き。

 

そのため、デジカメのトイも登場しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

パパがお仕事で使ったり、ママが発言小町でママ友の愚痴を書き込んでいるノートPCも!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ノートPCは、2種類あるので相当人気のよう。

 

これさえ与えれば、ママがソーシャルゲームにハマり込んで、ろくに家事もしない理由を子どももわかってくれるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

昨年より爆発的に普及したスマートフォンも、もちろんあります。

 

「iPhone? Android? やっぱりAnpanmanでしょ」

 

と、児童の間では、iPhoneを持っているよりアンパンマンスマートフォンを持っている方がモテるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

iPadの登場により盛り上がりつつあるタブレットも!!

 

「まだ紙でアンパンマンを楽しんでいるの?」

 

なんて言い方をする子どもが持っていそうですね。

 

こうしてトイの表紙を見ていると、アンパンマンがスティーブ・ジョブズのようにも見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

小学校に上がったお兄ちゃんやお姉ちゃんが持っているニンテンドーDSも、アンパンマンはカバーしています。

 

どちらかというと、ゲームウォッチに近い気もしますが、子どもにプレゼントする際は「DSだよ!!」といって渡してあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

極めつけは、パチンコ

 

幼い頃からギャンブルの厳しさを教え込むために、逆に賭けごとの英才教育を仕込むのにもバッチリです。

 

これまで紹介した商品と同じように、パチンコばかりしている親を見て子どもが欲しがるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

以上、いかがだったでしょうか?

 

関東地方では、日本テレビ系列で毎週金曜日の16:30~17:00に放送しています。

 

気になった方は、チェックしてみてくださいね!

 

 

第2回:大人の知らないアンパンマンの世界2

 

 

 

※使われている画像は、すべてテレビ画面や商品を撮影したものです。