
みなさんは「くもん(公文式(KUMON))」に通っていましたか?
今も昔も、代表的な子どもの習い事のひとつである「くもん」。初めて経験した習い事がこれだったという人も少なくないかもしれません。
学校や家庭での思い出とはまた別に、「くもん」という場ならではの記憶が印象深く残っている人も多いのではないでしょうか?

オモコロにも、かつて「くもん」教室に通っていたライターが何名かいます。
なので、今回は、くもんOBが集まって、当時の思い出を振り返るだけの会を開きました。
かまど:オモコロ編集部。小学3年生頃から高校3年生までくもんに通っていた。
ダ・ヴィンチ・恐山:オモコロ編集部。小学1年生から中学3年生までくもんに通っていた。
永田:オモコロ運営会社の副社長。小学1〜2年生の頃にくもんに通っていた。
カメントツ:マンガ家。小学校入学前から小学4年生頃までくもんに通っていた。
4人の公文歴

身の回りにこんなにくもん生がいたとは……気付かなかったな
僕も普段くもんの話なんてしないから、全然知らなかったです
改めて、みんなの「くもん歴」はどれくらいなんですか?
俺は小学校低学年の時に始めて、1〜2年くらい続けてた気がする。そんなに長くやってなかったんだよな〜。
わりと一般的だと思いますよ。小学生の数年だけやってた人が多いんじゃないかな。
僕は2、3歳頃から始めて小4くらいまでやってました。
2、3歳から! かなり早くからやってたんですね。
当時は情操教育ブームだったからね。あと僕は小学生の時にアメリカに引っ越したんですけど、アメリカにも公文ってあるんですよ。
え?! そうなんだ!!
アメリカまで行けばくもんから逃れられると思ったけど、全然逃げられなかった。
逃げたかったんだ。
アメリカのくもんって何をやらされるんだろ。教材は日本と同じなの?
英語の教材もあったけど、僕は日本語でやってましたよ。で、いつの間にかフェードアウトして行かなくなってたって感じですね。

僕は小3くらいで入って、高3まで続けてました。
高3?! くもんってそんなに続けるものなの!?
普通は小学生でやめる人が多いと思います。ただ、僕はその教室の最高傑作だったので、なんかずっと居着いてましたね。優等生すぎて、ほかの保護者の前で「くもんは続けたほうがいい」って講演会を開いたりしてました。
勝手なことするなよ。
自分もただの生徒のくせに。
実際にくもんの教材をやってたのは高1くらいまでだったと思うけど、なんとなく高校卒業まで在籍はしてました。「もう少しいてやるか」と思って。
大きくなっても児童館にずっと来るやつみたい。
くもんの牢名主。
なんとでも言うがいい。俺は「昔、くもんですごかったんだ」という古いトロフィーを一生みがいて過ごすと決めたんだ。

私は小1で始めて中3までやってましたね。私もその教室の傑作だったと思います。やめる時に先生が名残惜しそうにしてたし。
今回のメンバーってそんな精鋭揃いだったのか。
くもんってすぐやめるもんだと思ってたけど、みんなけっこう長く続けてたんだね。俺はわりとすぐやめて、その後は塾に通ってたからあんまり覚えてないな。
実際、そういう人が多いと思います。僕が通ってた教室も「中学にあがっても、くもんを続けよう」みたいなアピールが強かったし。
塾とか受験とかが始まると、どうしても習い事としての優先順位はさがっちゃうんですよね。それが「くもん」らしいというか。
そもそも「くもん」とは?

基本的なことだけど、塾とくもんは別物なんですよね。くもんは授業がなくて、1人でひたすら教材を解きまくる場所。
そうだったかも。なんか自習室っぽい雰囲気だったのは覚えてるな。
あと、「自分の学年より先の勉強ができる」ってのが塾との大きな違いですかね。教材を進めていくと、小学生のうちから高校の問題を解いたりするし。
最初はA教材から始まって、B、C、Dとアルファベットが進むごとに1学年ずつ上がっていくんですよね。今思うと独特のシステムだったな。
全然覚えてないな〜。教科は選べるんだっけ?
数学(算数)、国語、英語の3科目から選べます。まあ選んでるのは親だけど。
私は基本国語しかやってなかったですね。
僕も最初は国語がやりたくて入りました。そのうち、周りからもてはやされるようになって、他の教科もやるようになったな。

それでいうと、みんなはどれくらいの教材まで進めてたの?
僕はそこまで進まなかったですね。国語の教材の、文章をただそのまま書き写すだけっていう問題がつまらなすぎてやめた記憶がある。
私は確かO教材までいった気がします。
すごい。Oってたぶん最終教材だよね。
僕も、国語は最終教材までいきました。ただ、何をしてたかはまるで覚えてないです。
ここまでくると、意味がわからないくらい難しい文章をただ読まされるだけの修行になってくるんですよね。最終的には国語の進度が東京都で15位とかになって、表彰式に呼ばれました。
表彰式あったな〜! 自分の学年より3学年先の勉強をしてる子どもが集められるんだっけ? 僕もそこの常連だったし、なにか講演をした記憶があります。
こいつ、なにかと講演してるな。
2人がそんなガチ勢だったとは。「傑作」を名乗るのも納得だ。
ただ、くもんって、勉強というより「やりこみ要素」って感じなんだよな。
それはそうですね。正直くもんって、本来の学習範囲外のことをやらされ続けるから、受験にも学校のテストにも全く役に立たない。
その分、早熟なやつは天才気分になれて気持ちいいから続けられるのはありますね。横並びじゃないことがうまく作用すれば、勉強する習慣自体は身につくのかも。
あと……これだけは言っとかなきゃいけないんですけど……

くもんに通うと周りの同級生たちより勉強が進むので、調子こいて性格が歪みます。
それは本当にそう。いけ好かないガキが生まれる。
そんな人間になるなら行かない方がいいだろ。
確かに、この4人の子ども時代って想像したくないな。
※【編集部注】あくまで、こいつらが言ってるだけです。
くもんの教材に意味はあるのか?

実際、くもんは向き不向きがありますよね。自習ができる子ならいいけど、気が散りやすいタイプだと全然教材が進まなかったりする。
僕も、ひとりで黙々と作業するのが好きなタイプだったので、向いてた気がします。それでも泣きながらやってましたけど。
泣くほどのことではなくない?
問題が解けないのが悔しくて泣いてました。数学が昔から苦手で、何回やってもバツで戻ってくるからめっちゃ髪の毛かきむしってた。
その様子、なんとなく想像がつく。

僕が嫌だったのは、小学校低学年の国語の問題にあったしりとりみたいなやつ。最初と最後の文字、あと文字数が決まってて、それに当てはまる言葉をどんどん書いていかなきゃいけないんだけど……。
なにそれ。バラエティー番組のクイズみたいで楽しそう。
今思えばそうなんだけど、当時は全然わからなくて。「これができなきゃ大人になれないんだ」と本気で思ってました。
そんなわけなさすぎる。

私は国語メインでしたけど、古文漢文はだるかったですね。逆に楽なのは文章を読むだけでいいやつ。文学とかエッセイを読んで、読み終わったらマルを付けるだけでいい。
理解してるかどうかのチェックが必要なんじゃないの?
いや、ただ読むだけでいいんです。
それって意味あるのか?
その問題に関しては、当時から何の裏付けもなさそうだなと思ってた。
くもんのやってることって、勉強というより脳トレに近い気もする。
くもん側は「基礎」を作るのが目的って言ってた気がする。数学だったら計算のスピード、国語だったら読む速さを上げて、根っこの部分をとにかく鍛えるのがくもんの役割だったのかな。
発想力や思考力を養うというよりは、とにかくザコを斬り続けるみたいな作業だった。

確かにくもんの教材って最初の方の問題はサクサク解けるんだけど、これができたからなんなんだよと子ども心に感じてたかも。
くもんって子どもを最終的にどうしたいのかわからない。
そうですよね。創業者は何者なんだろう。
え、創業者知らないんですか? くもんは公文 公(くもん とおる)っていう人が作ったんですよ。

人の名前だったの!?
名前すご。公文の創業者すぎる。
最初はその人が自分の子どものために手作りした教材から始まったらしいです。
それが世界規模になったんだ。そう思うとすごい話だ。
教室の仕組みも不思議ですよね。くもんの教室って住宅街でおばさんがやってたりしてたけど、あれはフランチャイズ方式というか、本部から教材を買って教室を開いてたっていうことなのかな。
ビジネスとして普通に興味があるな。
懐かしのくもんグッズ

くもんの話というと、何を勉強してたかよりも、「どんな教室だったか」の方が記憶に残ってる気がします。当時くもんにあった教材の色の感じとかをすごい思い出すというか。
教材の色の感じ?
なんか、くもん特有の色ってあったんですよ。原色じゃない、ちょっと淡い感じの赤とか青とか。
それは……

こんな感じですか?
え!? くもんの教室にある辞書だ!
これは見覚えある!

教室に置かれてるうちに、色褪せてこの色味になっていくんですよね。
懐かしいけど、こういう辞典って当時も全然使ってなかったな。背表紙しか懐かしさがない。
この漢字辞典、今仕事でけっこう使ってるんですよね。児童書のマンガには小学校で習う漢字しか使わないっていうルールがあって。そういうときに、この小学生用の辞典があると役に立つんです。
なるほど!
あと、この辞典には思い出があって……

「純」の説明欄に描かれてる花嫁がめちゃくちゃかわいくて。初めて2次元に興奮したのがこの辞典だったんですよ。
あらあら。
おやおや。

このページの漢字、「純」と「処」じゃん。
あらあら。
おやおや。
僕はこの辞書を個人で持ってたので、このページをべろべろ舐めてた記憶があります。
いい話だ……。
いい話か?
あとくもんといえば……

この時計ね。
すごい! 十数年ぶりに見た。
ちょうど子どもが帰るくらいの時間だ。

くもんの備品ってだいたいこの色になりません? 教室中が、昔のエアコンと同じ黄ばみ方してた気がする。
この時計が置いてあるとつい見ちゃうな。くもんに通ってた時、早く帰りたくて時計ばっかり見てたから。
そう、帰りたさの記憶とこの時計が連動してる。
この時計はどこで買ったんですか?
今回のためにメルカリで300円で買いました。文字が大きくて見やすいから便利ですよ。
いいな。作業も捗りそうだし、普通に欲しい。

あとくもんって、ご褒美でグッズがもらえるみたいな制度なかった?
あったな〜! 出席するとポイントがもらえて、一定数貯まったらシールがもらえるやつ。
くもんしかり、子どもチャレンジしかり……昔はそういうポイントで生徒を釣るやり口が多かった気がする
子どもってシールでどうにでもコントロールできますからね。私も集めてました。
あと教材を解いてもポイントがもらえて、それは景品と交換できた。
顕微鏡とか電子辞書とかあったな。

景品の最上位がCDプレイヤーだったことが覚えてるけど……とにかくそれだけが欲しかったから他は何があったか覚えてないな。
CDプレイヤーというところに時代を感じますね。結局、それは獲得できたんですか?
もちろん。もらいましたよ。
高校生まで通ってたら、そりゃもらえるか。
高3までくもんを続けて、CDプレイヤーひとつもらえなかったらさすがにかわいそう。
今、くもんってどうなの?

今の子どもはくもんに通ってるんですかね? 私たちの時代はけっこうブームだったと思うけど。
昔ほどは名前を聞かなくなった気もするな。永田さんはお子さんにくもん通わせてないんですか?
通わせてない。
なんで!
裏切り者!
永田さん、子どもを博士か大臣にするって言ってるじゃないですか。
くもんに行かなくても博士も大臣もなれる。

僕の子どもはベビーくもん行ってますよ。やっぱりくもんは早期教育!
急にCMみたいなことを言い出した。
ベビーくもんって何するんですか?
月に一回教室で教材をもらいに行くだけですね。教材といってもただ絵本なので、いまのところ絵本のサブスクだと思ってます。
自分は高校生までくもんを続けて、保護者向けに講演会やって、子どもにベビーくもんをやらせて……。こいつは、くもんの太客すぎる。

かまど君みたいなくもんチルドレンはともかく、今は習い事の種類が増えてるし、くもんも以前ほど定番の習い事ではないのかも。
昔は羽生善治がくもんの卒業生としてCMに出てたけど、それも大きかった気がするな。天才棋士の勉強法ってみんな夢中になるから。
今ってそういう、有名人が実はくもんに行ってたみたいな話を聞かないですよね。
じゃあ僕らが言っていくしかないか。くもんをやればオモコロライターになれるって。
それで通う人が増えるわけない。
やっててよかった「くもんの国語」

勉強として役に立ったのかはわからないけど、国語の教材で文章を読んだのは今にも活きてると思う。そこで文章を読む面白さを知ったというか。
確かに、国語はやっててよかったと思います。くもんの国語で読んだものって妙に印象に残ってるんですよね。
それこそ、みくのしんとの読書記事で読んでる作品はくもんで知ったものが多いですよ。『杜子春』とか『羅生門』とか、くもんの教材で読んだ気がする。
すごい、めちゃくちゃ今の仕事につながってる。
いま思うと、くもんの国語のチョイスってセンス良かったよな。

くもんの教材で読んだ話で1つすごい覚えてるのがあって。ウィリアム・サンソムの『垂直な梯子』っていう小説なんですけど。
全然知らないなぁ。どういう話なの?
これが、なんかよく分からない話で。主人公がいじめっ子に塔のはしごを登らされるんですけど、途中ではしごを外されて降りられなくなる……というあらすじなんです。
最悪すぎる。
くもんの教材って作品の全文が載ってるわけじゃないから、続きが気になって原本を探して読んでみたんです。そしたら本当に「降りられなくてどうしよう……」っていうところで終わってました。
悪夢じゃん。
そんな話教材に使うなよ。
私はそれ読んだ記憶がないから、下の世代では教材から外されたのかもしれませんね。
妥当な判断だと思う。

私の世代は俵万智のエッセイとか、あとドストエフスキーとかも読みましたね。
あったな〜。何を読まされてるのか、さっぱり理解してなかったけど
ただ、「いま自分はドストエフスキーを読んでるんだ」っていう充足感がすごかったですよ。しかも『罪と罰』みたいな代表作じゃなくて、作者が収監された時の実体験を書いた随筆みたいなやつで。
それはどういう内容だったんですか?
なんか、刑務所の中でずっと歯が痛いって言ってるやつがいるみたいな描写があったのは覚えてます。その時代のロシアの刑務所で歯が痛いって最悪すぎると思った記憶がある。
嫌な話ばっかりだな。

くもんの国語はけっこう人生に影響を与えたと思ってます。くもんに通ってなかったらオモコロライターになってないんじゃないかな。
私もそう思います。くもんとしては、こんな功績は誇りたくもないだろうけど。
なんだかんだ文字の読み書きの修行にはなってた気もする。
当時はイヤでしょうがなかったけど、くもんに行っててよかったことって意外とあるのかもしれませんね。

俺がくもんで一番覚えてるのは、一緒の時間帯にいた子がめちゃくちゃ寝てたこと。それを見て、「授業中でも寝ていいんだ」って衝撃を受けた。別に先生も叱ってなかったし。
くもんってほぼ自習室みたいなものですからね。寝てても本人の勉強が遅れるだけだし。
その影響で、中高では授業中に寝まくるようになりました。
じゃあ良くないじゃん。
私はくもんで宿題をサボることを覚えた。
宿題なんてあったっけ?
ありましたね。でもサボっても別にペナルティはないし、ただ謝ればいいだけ。この経験があるからか、今でも平気で「原稿できてません」って言える。
みんなして、自分の悪いところをくもんのせいにしてるだけでは?
4人が通っていたくもんの間取り

話してたら、自分が行ってた教室の間取りが浮かんできました。ちょっと書いてみていいですか?

そうそう、ここにトイレがあってね。めっちゃ懐かしいな。おほっ!
おほって言った?
くもんの思い出で興奮する変態?

恐山が通っていたくもんの間取り
うちはこんな感じでした。
当たり前だけど、俺が通ってた教室とは全然違うな〜。
大きいテーブルが2つあって、上の誕生日席みたいなところにバイトの先生がいるんです。人見知りだったから、先生に終わったプリントを持っていく時すごい緊張してたな。
小さめの教室だったんですか?
狭めの雑居ビルの2階でしたね。生徒は常に10人いないくらいだった。

あとくもんといえば「継続は力なり」ね。この言葉が壁に貼ってあった。
あったな〜。これって全国共通だったんだ。
くもんってこの言葉好きですよね。パワーとかテクニックじゃなくて、持久力だけが鍛えられる場所だから。

俺たちも書いていくか。
通ってた教室の間取りを思い出すのって確かに気持ちいいかも。
けっこう覚えてるもんですね。

永田が通っていたくもんの間取り
うちはこんな感じだったな。長机が何列か並んでて、授業を受けるみたいにみんな同じ向きに座ってる。
なんとなく「寺子屋」という感じがする。
広さ的にはどれくらいだったんですか?
そんなに広くはなかったかな。たしかアパートの1階だったし。

かまどが通っていたくもんの間取り
僕の教室はこうでしたね。民家じゃなくて、公民館みたいな場所だった。
かなり広そう。
先生も常に3人くらいいた気がします。
僕のところもそれくらいでしたね。おばさんの先生が流動的に教室の中を移動してて。
あーいたな。遊撃タイプのおばさんと、動かないボスみたいなおばさんがいた。

カメントツが通っていたくもんの間取り
僕の通ってたところはこんな感じで、教室の真ん中に一番偉い先生がいて。奥のほうは生徒は入れないスペースになってた。
僕のところとカメントツさんのところは同じくらいのサイズですね。

あと教室の近くに、公衆トイレくらいの大きさの謎の廃墟があって。
廃墟?
扉を開けたら地下に階段が伸びてて、下りてみたらたくさんダルマが置いてありました。
何それ??
怖すぎる。夢の話?
かまどが持ってきたものは……?

最後に、ずっとやりたかったことがあるんですよ。これを見てください。
それはまさか……

くもんの先生が採点で使う赤ペンです。教室を卒業する時に先生に譲ってもらいました。
すご!
そうだ、確かにこのペンだった。
今まではもったいなくて全然使ってなかったんですけど、せっかくだし、なんか書いてみようかな。
100点を書く時のあの音を聞きたい。
今あの音聞いたらめちゃくちゃ興奮するかも。
どういう性癖?

15年くらい前のペンだけど、インクを替えればあるいは……
いけるか……?

!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!

!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!

やったーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

100点だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ようやく昔からの夢が叶いました。僕、ずっとくもんの先生になってプリントにマルを付けたかったんですよ。
15年越しに願いが実現してよかった。
今までみくのしんに本を読ませてたのも、くもんの先生になりたいという欲望の表れだったのかもしれない。
あれってくもんだったんだ。
みんなも書いてみてください。

では……

この正答率は算数っぽいな。
プリントを見なくても、ペンの音だけで採点結果が分かりましたよね。答案を出した後に赤ペンの「シャーッ!」って気持ちのいい音が聞こえてくると安心したな。

じゃあ私も……

あー、大きいマル1つのパターンもある。
これは国語の読むだけでいい、採点がいらないやつだ。
実際は端っこに単元名とか、名前を書くスペースがある。あとチェック欄みたいなのも。
「パラグラフ」ってあったわ。

いいペンを手に入れましたね。今度からオモコロ記事の添削にもこれを使おう。
ライターの原稿に100点を付けて返せばみんなやる気が出るかもしれない。
締め切りを守ってくれるライターにはシールをあげよう。
いい記事が書けたら、CDプレイヤーもプレゼントするか。

くもん卒業生たちの夜は更けていく……
(終)

オモコロ編集部
けん


ブロス編集部








