ライターの彩雲と申します。

先日、家で鍋を作って食べたときのことです。

 

鍋の〆にこの「お鍋にラーメン」を入れようとしたところ、パッケージの裏面に4コマ漫画が描いてあることに気が付きました。それがこちらです。

 

 

……衝撃を受けました。

「お鍋にラーメン開発秘話」の内容にではありません。この4コマ漫画の、4コマ漫画らしからぬ有りように衝撃を受けたのです。

私はこれまで、4コマ漫画というものは程度の差こそあれ「面白」を志向するのが当たり前だと思っていました。しかし「お鍋にラーメン開発秘話」は、全く面白くなければ、面白くしようとした形跡すら見当たりません。こう言うと悪口のように聞こえるかもしれませんが、むしろ私はこの4コマ漫画にいたく感動したのです。

あえてわかりきったことを言うなら、この4コマ漫画がこんな内容なのは「お鍋にラーメン」の袋の裏で面白いことをする必要がないからでしょう。それは飲み込んだ上で、今しばらく「お鍋にラーメン開発秘話」のすごさについて考えてみたいと思います。

 

そもそも4コマ漫画は、面白さを端的に表現することに特化したフォーマットです。そのフォーマットがあまりに一般化した現在では、4コマ漫画という形式自体が面白さのひとつのアイコンになっているように思います。4つ並んだコマの中に絵が描いてあったら、私たちは自然とそこに滑稽みを見出してしまうのではないでしょうか。

ところが「お鍋にラーメン開発秘話」は、そんな4コマ漫画の「面白の磁場」の影響をまるで受けていません。面白さに侵されることなく、「お鍋にラーメン」の開発秘話を伝えるという目的だけを全うしているのです。これはすごいことだと思います。言ってみれば、「お鍋にラーメン開発秘話」の面白くなさ(この表現は適切でないかもしれませんが、他の言い方が思い浮かばない)が、4コマ漫画の面白さに勝ったということなのではないでしょうか。この世で最も価値があるもののひとつとされている面白さを、面白くなさが制したのです。こんなに興奮することはありません。

 

長々と語ってしまいましたが、ここからが本題です。面白さを志向していないはずの「お鍋にラーメン開発秘話」がこれほど人(私)の心を動かすなら、私が普段何気なくやっているような「普通のこと」も、4コマ漫画にしたらすごいのではないでしょうか? 漫画家でもない私がこんな提言をするのは恐れ多いですが、もしそうだとしたら4コマ漫画の可能性を大きく拡張するイノベーションとなるはずです。というわけで今回は「普通のこと」を4コマ漫画風にし、本当にすごくなるのか検証してみたいと思います!

 

 

普通の4コマ漫画集

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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