やけに「マダム」という言葉が出てくる投稿が多かったのでマダムなどが出てくるカテゴリを設けた。

 

マスク

 マスクが品薄だった時の話です。百均で箱入りのマスクが2000円近くで売られていて、レジ待ちの長蛇の列に並んでたマダムが急に振り向き「2000円って、頭おかしいやろ」と同意を求めてきたのでとっさに「ねぇ」と同意しました。

 その後もなんとなくムニャムニャと話した気もしますがあまり覚えていません。

 何の前触れも無しに来たのでビビりましたが本当に憤ってらっしゃったんでしょうね。

GS

 マダムの怒りもごもっともだ。「これは異常だよな?」と確認せずにはいられない時期だった。

 

占い

 当時推してたピアニストのコンサートに1人で参加したら、隣の席の綺麗なマダムもおひとりだったらしく、開演前や休憩中に出身地や演奏された曲の話などをした。

 終演後、別れ際にそのマダムが「実は私占いを生業にしてるの、何かの縁だしあなたのこと占いたい」ということで占ってもらった。

 生い立ちや長所短所等びっくりするくらい全てが当たっていた。

 最後に「33歳のときと35歳のときにめちゃくちゃいい事が起きる」と言われ、実際33歳になった今、6月に第1子を出産します。

ピアノ歴15年

 占い師やってると「こいつぜひ占ってみてえ〜!」ってことがあるんだろうな。

 

ファッション

 洋服を買いに行った時のこと

 なんとなく見に行ったら知らないお婆様から 「これ派手じゃねーべか」 と声をかけられ

私「いや全然」
お婆様「こんな派手なのおかしくねーべか」
私「んなこたねぇ。似合うって」
お婆様「オラ若くねぇから」
私「若ぇ(わけぇ)から大丈夫だぁ」

 とその後お婆様はその服を買ったか覚えてないが、この会話が楽しかったのか私はニヤニヤして帰りました。

 あと お年寄りと会話する時、訛りが凄くなりがちです。

マル子

 ちょっとあまりにも可愛い会話だ。

 

ピカソ

 昔、本屋にいたらおばちゃんに声をかけられアフィリエイトで稼ぐにはどうしたらいいか聞かれました。

 適当にインターネットの本があるとこに行って「ブログ書いたら良いんじゃないですか?」というような会話をした気がします。

 最後に「あなたに声をかけて良かったわ〜!あなた、ピカソみたいなお顔してるものね!」 と言われわかれました。

 ピカソ似の知らない人にアフィリエイトのことを質問してみよう! って発想、一生でないだろうな。

 

味噌

 一人暮らしを始めてしばらく経ち料理にも慣れてきた頃の話です。

 ふと調味料にこだわりたくなりちょうど味噌が切れたのでドラッグストアの味噌コーナーで悩んでいました。

 今まで量と値段のみの判断基準だったため何が味噌の良さか分からず、とりあえず手に取った味噌の原材料名を片っ端からよんでいました。

 すると後ろから「麦は甘いよ〜。」と声をかけられました。振り返るとマダムがおり、「うちはね、麦みそ使ってるの。しょっぱすぎなくておいしいのよね〜。」とほほえまれました。

『そうなんですね〜。調味料のことはさっぱりわからなくて…』
「おすすめよ〜」
『ありがとうございます。』
とだけ交わし、なんとなく麦味噌を購入しました。

 その方とはそれっきりですが今でもうちでは麦味噌が定番です。

036選集

 あーーーーちょうどいい。ちょうどこれくらいのエピソードが聞きたかった。今も麦味噌使ってるってのが本当に良い。

 

クレーンゲーム

 母に頼まれて、母の好きなボーカルグループのアミューズメント景品のぬいぐるみを取るためにクレーンゲームの列に並んでる時に、私の後ろに並んでいたマダムに声を掛けられた。

 クレーンゲームの列に並んでるんだから当然だけど、たぶんファン仲間と思われて「誰が好きですか?」「私、○○(曲名)の時の衣装がカッコよくて好きなのよ」など、色々語られたり、聞かれたりした。でも私はマジでそのグループの事を母から聞いた情報くらいでしか知らなかった(メンバーの顔と名前が一致するかすら怪しい)。

 マダムはすごく嬉しそうに話していた。そんなマダムに向かって「母に頼まれただけで、私はこのグループのことをほぼ知りません」などと言うわけにはいかなかった。

 だから私は、母から聞いただけの、そのグループに関する断片的な情報を記憶の奥から引っ張り出したり、時には勘で、マダムの話に合わせた。

 そしたらなんかたまたま良い感じに話せてたっぽく、なぜか最終的に、固い握手をした。

 会話してるとき正直何が何だかわかんないままだったけど、マダムはすごい嬉しそうだったからよかった。

焼き

 知ったかぶりってあんまり良くないけど、これは結果マダムも気持ち良いし、こちらも知ったかぶりがハマって気持ちいいから誰も損はしてないな……。

 

サウナ

 サウナで中国人らしき女性(50代くらい)に「汗をかくのはいいことね」と声をかけられました。

 短い雑談のあと、「あなたはお金がたくさん入ってくる顔してるわね」と言われました。

 何か売りつけられるかもと思いましたが、そこで女性はサウナから出ていきました。

 あれから数年たちますが、私は当時より金欠です。

ぱおぱお

 二度と会わない相手に適当なこと言うの、楽しいだろうな。やらないけど。

 

和式

 渋谷ヒカリエのトイレで並んでいたら、前に並んでたおばさんが個室に入ってすぐ出てきて、「和式だったわ〜!」と話しかけてきた。

 あまりにもナチュラルに話しかけられたから、今時新しい建物なのに和式とかあるんすね!と返してふたりでガハハと笑って空いたトイレ入った

’03

 一瞬でも「あのおばさんトイレ入ってすぐ出てきたぞ、何?」って思われるのが嫌だったんだろうな。共有してガハハの方がいいかもしれん。

 

割引

 スーパーで缶詰を吟味してたら知らんマダムに1000円で100円引きになる割引券を貰った。

「お姉ちゃんこれあげる。私もう使わないから」
「えっでも悪いですよ! お姉さん使ってください!」
「いいのよ私もう買い物済んだし。100円って大きいでしょ?」

って会話の応酬をして、確かに100円って大きいな〜って思ってありがたく受け取った。

 家から遠いスーパーだったし缶詰だけ買って帰るつもりだったんだけど、せっかくマダムから貰ったものだし……って頑張って1000円以上のお買い物をした結果ギチギチに重たいスーパーの袋を30分以上ぶら下げて帰る羽目になった。

蛇口飲み放題

 誰も損してない善意しかない話なのに、なんか得も発生してない気がするな。

 

さつまいも

 スーパーでさつまいも選んでたら隣にきたおばあちゃんと「どれがいい」「太いほうが美味しいよね」って2人で会話しながらさつまいも選んだ

 駅ビルの地下のスーパーだったのでそういう所で普段買い物してる層の人には売り場は社交場なんだと思いました

たまじ

 教えるでもなく、尋ねるでもなく、知らん人と一緒に悩む時間が発生するのって脱出ゲームかこれくらいだろうな。

 

 一番一度きりの会話が生まれやすいシチュエーション。

 

パンツ

 高校時代修学旅行でユニバに行き、友達とお土産屋さんで商品見てた時「ウワー!このハンカチ、良すぎる!」って思わず声に出しちゃうほど心惹かれるハンカチがあった。

 思わず声に出したことをを少し恥ずかしいと思いながら、友達の方見たら隣にいたはずの友達がいなくて、そこには知らねえババアがいた。

 ババアの急に話しかけられたことに戸惑う様子に、私の恥ずかしさは打ち消され一気に気まずさが込み上げてきた。

 急に話しかけた事を謝罪しようと思い、口を開いたら、ババアが「それ、ハンカチやなくてパンツやよ」と発した。

 うせやん、と思い、よく見たら、それはハンカチではなく、パンツであった。

無記名

 パンツ持ってはしゃいでる人に「それパンツやよ」と言ってあげられる大人でありたい。

 

バス停

 スペイン留学中、ふと気晴らしに乗ろうと思った行先も知らぬバス停で出会ったスペイン人のおじいさん。

「日本人か?なんでこんな田舎に来たんだ」だのとノー容赦な早口で話しかけてくるので、「スペイン語を勉強しに来た。だけどまだ上手く話せないの」とたどたどしく返事をしたら、「そんな事ない。お前のスペイン語は上手だ」と褒めてくれた。

 私がそれを嬉しく思う間もなく、ご老人は私を「話を理解できる外国人」として認識し、己の自慢話や旅行記を次々と早口で披露してきた。あれはもうすごかった。私は半分以上聞いてなかった。

 かろうじて相槌を打つことしかできなかった私が、そのバス停には一生バスが来ないことを知ったのは30分後のことです。

きゃろ

 30分知らん人に話し続けられるスペインのじいちゃんもすごいな……。

 

トランプ

 アメリカのデトロイトからオーランドへ向かう飛行機の中で、70代くらいのアメリカ人夫婦に声をかけられた。

 奥さんの方はフランスで英語を教えていたということもあり、中学レベルの英語しか話せない私にもわかりやすい、平易な英語で穏やかに話していた。

 内容は娘さんの話だとか、今読んでいる本だとか、取り留めもないものだったが、それなりに会話は弾んでいた。

 そろそろオーランドに到着する頃合いになって、旦那さんがいきなり「トランプ大統領に対してどう思うか?」と質問してきた。当時はアメリカ大統領選でトランプ氏が当選した直後だったのだ。

 私は唐突な政治の話に面食らったが、たどたどしい英語で「あまりよくないと思う…」といった趣旨の答えをした。

 すると、奥さんは今までの3倍くらいの声量で「あなたもそう思う!?」と反応し、5倍くらいのスピードで捲し立ててきた。

 やがて旦那さんは奥さんに向かって、言い返すように何かを捲し立て、奥さんは旦那さんの2倍くらいの声量で反論する。

 どうやら、旦那さんはトランプ支持者で、奥さんは反対派らしい。

 議論は飛行機がオーランドの地に降り立ち、完全に静止してからも続いた。2人はものすごい速さでほとんど怒鳴りあっていて、当然何を言っているかは分からない。

 私はただ、時々同意を求めるように顔を向ける奥さんに、曖昧に頷くことしか出来なかった。

 この老夫婦こそがアメリカであると断言するにはあまりにも分母が小さいが、約一週間の滞在で最も“アメリカ”を感じた瞬間だった。

足先

 トランプを支持してもこうなってただろうしな。これが回避不能ってすごいな。アメリカだな。

 

鳩サブレー

 以前鎌倉に観光に行ったとき鳩サブレーを買ってその辺を歩いていたら、遠足にきた小学生らしき子ども達に「それどこで買えますか?」「その袋もお店でもらえますか?」と聞かれました。

 幸いお店のすぐ近くだったので案内できましたが(迷子にさせるわけにはいかない……)とめちゃくちゃ緊張しました。

 分からなくなったら近くのお店の人に聞いてね、車に気をつけてね、と繰り返して走って行く背中を見送りました。

 ちゃんと買えたかな~~

トマホーク松村

 こういう時知らん人に安心して質問できる世の中であってくれ。

 

舞茸

 日帰りスキーの帰りに寄った小料理屋さんで、隣の席に座っていたおじさんに舞茸の天ぷらを勧められた。

 勧められた通り頼んでみたら、何故か自分が退店するまでガンガン話しかけられ続け、最終的に「光ファイバーがいかにすごいか」みたいな話に相槌を打ち続けることになった。

 舞茸の天ぷらは美味しかった。

どんどんどんぐり

 旅先で知らん人に勧められたメニューってめちゃめちゃ断りにくいし、頼んだらさらに話しかけられるしでちょっと怖い。美味いんだろうけど。

 

スタバ

 私が高校生の頃の話です。

 お昼頃、スタバが空いてたので1人で席に座っていました。すると、見た目40代くらいの外国人の夫婦が隣に座っていいかと聞いてきました。

 英語を聞き取れたのが嬉しくてあっさり了承し、簡単な英語で夫婦との会話を楽しみました。

 しばらくして、奥さんの方がカバンからいきなりバナナを1本取り出し、その場で剥いて食べ始めました。めちゃくちゃ驚きましたが、これが文化の差か……?と思い特に触れませんでした。

 奥さんが食べ終わると、旦那さんがおもむろに立ち上がり、奥さんが食べたバナナの皮を持ってゴミ箱に捨てに行っていました。

 その一連の動作があまりに自然で、これがアメリカのジェントルマンか……と感心しました。

 ちなみにその時の私は「Wow…」くらいしか言えませんでした。

めのこ

 妻が食べたバナナの皮を捨てに行く夫を見た時のリアクションなんて絶対英会話で教えてくれないもんな。

 

 他人かどうかなんて気にしている場合ではない時。

 

水害

 自分家の周り一帯が腰の高さぐらいまで水没した時、流石に知らん人と会話しました。

 マンションの人も一軒家の人も帰宅できなくて、というか沈んでて、「どうしよう…」「どうしようね…」みたいな取り留めもないことを喋りました。

 私はマンションの4階だったので部屋に被害は無かったんですが、たまたま喋った知らん人は1階の方で…。「夫が中に居るんですが、もう全てダメだそうです」と仰ってて、なんと返せば良いか分かりませんでした。

まみや

 どうにもならなさを人に説明することでちょっと落ち着くというのはあるかもしれない。

 

肩甲骨

 高校1年生、部活の大会がある土曜日の朝、地震があった。

 忘れたけど震度4〜5くらいで、大きな被害はないものの、電車のダイヤが大乱れだった。

 ぎゅうぎゅうの電車に乗っていたら突然全員降ろされた。

 知らない駅で降ろされ、どこに向かえばいいかわからないし不安だった。 (クラスの半分がスマホになってきている過渡期で、私はまだガラケーだったため地図がなかった)

 おろおろしていたら、爽やかなお兄さんに声をかけられた。

「大変だよね…大丈夫?どこに向かうの?」
「○○線に乗らなきゃで…」
「○○線だと○○駅が1番近いね。あの川を渡ってちょっと行ったらすぐ○○駅があるよ。僕も同じ方面なんだ。」

 私は警戒心マックスだったが、周りに人がいたし、案内してもらえる安心感でそのまま駅に向かいながら話す感じになった。

 スポーツ選手の整体師さんらしく、歩きながら身体のことについて色々教えてくれた。

「肩甲骨って何のためにあると思う?」
「(ウケるかな…)健康のためですか?」
「そう!そうなんだよ!」
「えっ…(ウケなかった)」
みたいな会話をしたことを覚えている。

 多分30分くらい歩いてやっと駅らへんに着いた。

 いい人だけど、このまま付いてきたりしたらどうしよう… 整体師とかいってなんやかんや触ってきたりしたらどうしよう… と思った私の不安を他所に、お兄さんはあっさりと「じゃあ頑張ってね!」と去っていった。

 お兄さん、めちゃくちゃ疑ってごめんやで。 助けてくれてありがとう。
 よく考えたら、そもそもマネージャーなのに執念で会場に向かおうとするのすごい。今なら絶対会社休むし。部活楽しかったんやな私。

 ちなみに家帰って家族に話したら「探偵ナイトスクープ案件やん」って言われた。

ハッピーヒマラヤ

 雑談の引き出しに「肩甲骨って何のためにあると思う?」が入ってるの凄すぎるな。整体師ならではだな。

 

ババア

 住んでるアパートの101号室(老婆が住んでる)で、その娘?の怒号が飛び続けていた夜。

 あまりの音量に、やばくね?と近所の住人がワラワラ集まって、屋外階段で耳をすましてた。

「ババアの悲鳴が聞こえたら窓から突入しよう」
「ババアなんだから叫べねえだろ」
「あの婆さん挨拶でかいから大丈夫だろ」的な会議を小声で繰り広げてるだけの数十分は楽しかった。

 老婆は翌日包帯巻いて、元気にゴミ捨てしてた。

地元が東京あるある

 あるあるなの?

 

自転車

 高校からの帰り道で5歳位の男の子に「自転車が壊れちゃった!」と相談を受けました。

 自転車の修理には自信がなく、周囲に頼れる人もいなかったので、様子を見て「なるほど」と同調し、「大変だね」と2、3労う言葉をかけて逃げてしまいました。

 彼が僕のような卑怯な人間に育たないよう祈っています。

無記名

 子供にできる精一杯のことが「知らん人に助けを求める」で、たまたまその知らん人がしてやれることが「大変だね」と言ってやることしかなかった。全員ベストを尽くしてもどうしようもないこともある。

 

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