ゴールデンハムスターの金玉は大きいことで有名です。

 

その大きさは、デカい金玉を見た飼い主が腫瘍と勘違いし、動物病院に見せに行く話を聞くほど。

 

ゴールデンハムスターがなぜこのようなデカい金玉を持っているか。これを詳しく書いた文献は見つかりませんでしたが、生物がデカい金玉を持つ理由には精子競争で説明できます。

 

自然下において雌は1匹の雄とではなく複数の雄と関係を持つ生物が多いです。となると1匹の雌の中で複数の雄の精子が存在するようなことが起こり、精子同士の戦いが起こります。これが精子競争です

雄は精子競争に勝つため様々な戦略を持っており、自身の精巣を大きくし精子の量を増やす作戦、チョウ等に知られる交尾後蓋をする「交尾栓」、ショウジョウバエに見られる巨大精子でほかの精子を圧倒する作戦などがあります。

ゴールデンハムスターにおいては精巣を大きくし、精子の量を増やすことによって受精の機会を広げる精子競争が起こっていると考えられます。生命の神秘ですね。

 

なのでゴールデンハムスターの雄であるハム太郎とコロコロクリリンも描写されていませんが金玉が大きいはずです。

 

そしてポセイドンも金玉が大きいはずなので

 

羊毛で2つ金玉を作り

 

おしりあたりに貼り付けます。

 

その上からピンクの羊毛を張り付ければ金玉の完成です。

 

ちなみにチャイニーズハムスターというハムスターは体格のわりに、ゴールデンハムスター並みの金玉を持ち、その大きさは獣医が腫瘍と勘違いするほど。

 

ハムスターの金玉、予想以上に奥が深いです。

 

続いてハムスターのチャームポイントの耳を作っていきます。

 

 

灰色の羊毛で耳の形を作り

 

アイロンで薄くします。

 

薄くした耳を中性洗剤で軽く洗い毛を縮めて形をくずれないようにします。

 

乾燥したら更にアイロンをかけ耳を薄くし、その上からピンクの羊毛で薄く色を付けると耳になります。

 

出来た耳は、待針で形を整え、ニードルで取り付けます

 

待針が刺さったポセイドンの姿は痛々しいですが我慢します。

 

 

最後に洗濯のりを塗り、崩れにくいよう固めれば

 

 

 

耳の完成です。

待針で標本のように形を整えたので、きれいな形をした耳になりました。

 

一度全体像を見てみましょう。

大きな目に、真っ黒な目。それに小さい手。

ここまでくればだいぶハムスターぽくなってきました。

 

あのころとは大違いですね

 

 

しかし一息つくのはまだ早いです。ここからの作業が一番の難題です。

 

今からの作業は植毛という工程です。

 

羊毛フェルトでリアルな作品を作る時に一番時間のかかる作業で、毛を少しづつニードルで植え付け生やしていく行為はとてつもない根気が必要です。

また、自然な毛並みを再現するためのトリミングの技術も必要なため、ある程度の修練は必要です。

私は植毛未経験なのでとても不安ですが、一か八かやってみます。

 

まず黄褐色の羊毛を短く切り

 

耳の間あたりから少しづつ刺していきます。

 

 

途中スーパーサイヤ人みたいになりますが気にせず刺していきます。

 

途中ハサミでカットしながら地道に毛を刺し続ければ

 

 

頭部の植毛が終わりました。

 

残り下半身の白色の毛を植え付けて

短い尻尾を取り付ければ植毛の完成です。

 

植毛には20時間ぐらいかかりました。結果は後程。

 

さてここまでくれば後は仕上げのみ。

口と鼻にデティールを加え

 

おしりに肛門を取り付けて

 

刷毛を引き抜いてひげを作り

 

取り付け、その他もろもろ調整すれば

 

 

 

制作時間40時間超、ポセイドンこと謎の海外MEME、Staring Hamsterの完成です。

 

 

 

こちらを見つめるうつろな瞳、見えない耳、大きな鼻、なかなかいい感じでに出来たのではないでしょうか。

元画像と比べてみましょう。

 

……少し顔が大きすぎましたね。ポセイドンの肩から頭に存在する魅惑の三角形がより鋭角に。

この原因は植毛での盛り上がりを考えていなかったせいですね。植毛では毛を実際に生えているように植え付けていくためどうしても3ミリか数センチにかけてボリュームが出てきます。

これを深く考えずに土台(毛の生えていない状態)を作ってしまったため、顔でかハムスターになりました。

 

横顔も見てみましょう。

 

顔が大きい!!!!

 

そして長い!!!!!!

ポセイドンは鼻が大きいので、同様に長さもあるのではないかと思い鼻を長くしてみましたが、これはやりすぎましたね

 

 

これらはすべて私のハムスターへの愛が足りなかったことが原因です。

 

精進します。

 

目のあたりは黒や茶色の羊毛を使い影を表現しています。ライティングの技術があれば、それっぽい影を作ることが出来るのでしょうが私にはありません。勘弁してください。

 

 

さて完全再現とはいきませんでしたが、ポセイドンがどんなハムスターかという事にはだいぶ近づけたと思います。またこの記事を読んでいる皆様にはハムスターの魅力について少しは感じていただけたのではないでしょうか。

 

それでは最後、記念として原点となるあのmemeぽい写真を撮って終わりたいと思います。

 

まず家にプロペラが付いている電灯がないので、厚紙と竹ひごでプロペラを作り

 

 

リビングの電灯に取り付けます。

 

プロペラ電灯を背景に、作ったポセイドンをスマホ撮影すれば

完成です。それっぽい感じはありますね。私が今できる限界はここら辺でしょう。しかしどこか肝心な物が足りない気がします。

 

トレス絵と比較してみましょう。

 

あ、右側の髪の毛ですね、オリジナルには始祖beanboy22さんの毛髪らしきものが写っています。

 

 

というわけで小さいウィッグを私の頭に取り付け、ポセイドンの横に立ち

 

 

 

画面確認にのため、スマホの内カメラで撮影すれば……

 

 

……あれ?

 

 

スマホの画面に……ポセイドンがいる!!!

 

そしてスマホの前にいるのは

 

ポセイドン!!!

 

 

なんで!

 

ポセイドンがポセイドンを見つめている!!!!

 

 

 

 

そんな!!

 

 

 

 

 

 

まさか!!

 

 

 

 

 

 

 

嘘だろ……

 

 

 

 

 

そんなことって!!!

 

 

 

 

 

 

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 

 

というようにこの記事ではStaring Hamster(ポセイドン)はスマホに写る自分を見てびっくりしたという結論にしましたが、一つ疑問が残ります。

ハムスターは視力が弱く30cmほどしか見えていません。しかも色覚が弱く見ている光景は白黒に近く、そのような目でスマホの画面に映る自分を認識できる可能性は少ないと思います。それよりハムスターは優れた嗅覚、聴力により周囲を把握する生物なので、スマホの臭さにびっくりした、撮影中のbeanboy22さんのテンションに驚いた等のほうが可能性があります。

 

しかしStaring HamsterはインターネットMEME追及しすぎるより、良くわからないぐらいがちょうどいいのかもしれません

 

 

そして何より私が求めたすべては!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ちに納得いかないので、作った再現画像11枚貼っておきます。