3-5 具体的な事例集

 アンケートから得られた「親でも親戚でも先生でもバイト先の大人などでもないけどなんか知り合いだった大人」の事例を紹介する。せっかくなのでいつものようなコメントも添える。

 エピソードの見方

・時代/地域/現実orネット/周囲はどう思っていたか 
・自分はどう思っていたか

何者:何者だったのか

出会:どうやって知り合ったか

エピ:エピソード

投稿者名

 

3-5-1 尊敬していた

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知らなかったと思う 
・尊敬していた

何者:公民館の職員

出会:公民館で勉強

エピ:カップラーメンのお湯を注いでくれた

みさわ

 公民館で勉強する子供と彼のカップ麺にお湯を注いでくれる職員の関係性、あまりにもちょうどいいな。この関係性を表す名詞は多分まだこの世にないぜ。

 

・平成前半/首都圏/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・尊敬していた

何者:自宅の掃除をする人でした。

出会:未記入

エピ:安住さん(仮名)は、日中はほぼ毎日自宅に居て、たまに近くの喫茶店に連れて行ってくれたり、お菓子やお小遣いをくれたりした。子どもからすれば家族・親戚と変わりなく、一番身近にいる優しいおばさんだったので、安住さんが家族ではないと気づいた時にすごくショックだった。

めんたりずむ・改

 家政婦というかハウスキーパーというかそういう感じの人だ。子供からすれば家族と変わらないよなそんな人。

 

・平成後半/絶望みたいな田舎/ネットの知り合い/知らなかったと思う
・尊敬していた, 面白い人だと思っていた

何者:同じジャンルの仲間でケモナーのそこそこ地位がある人

出会:好きなジャンルの二次創作

エピ:人生の相談にのってもらったり絵を送り合ったりした
 性癖はエグかったが非常にしっかりした人で歳下の自分にずっと丁寧だった

きくらげ

 インターネットで知り合った例、今やこういうことも珍しくない。現実から見れば「しっかりした仮面の下にエグい性癖を持っている」だけどネットから見たら「性癖はエグいけどしっかりしている」になるから面白いよな。いい出会いだ。

 

・平成前半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知らなかったと思う
・尊敬していた, 面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた

何者:当時小説家の卵で、数年後に受賞して 今や売れっ子時代劇作家のYさん

出会:模型屋でHG陸戦型ジム欲しくてながめてたら「それ欲しいの?」って奢ってくれた、初対面なのに

エピ:模型屋で店長や友達らとよく駄弁ったなぁ、私が成人した後に一度だけ飲みにいった。

りょう

 これって俺がその分野に明るくないので知らないだけで、その分野に詳しい人が見たら大興奮するエピソードだったりする?

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・尊敬していた, 面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた

何者:多分ボランティアの大学生

出会:通学路をパトロールしていた

エピ:当時ドラゴンボールにどハマりしていた私が仙豆と称してハイチュウをあげた

もよろん

 仙豆並みに元気出たんじゃないかなその人。

 

3-5-2 面白い人だと思っていた

・平成前半/首都圏/現実の知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた, 多分反社会的な人

何者:釣り堀を奢ってくれるおじさん

出会:都内23区平成前半頃です。近所のスーパーの裏に小さい釣り堀があり、(多分2〜3時間100円くらいだったと思うのですが覚えてない…)そこで出会いました。小学低学年くらいの頃だったと思います。
 そこの釣り堀は釣果がポイント制で溜まり、ポイントカードが埋まると個人用の釣竿がもらえるため、せっせと通ってました。友達は全然ついてきてくれませんでした。
 そこでいつも暇そうなおじさんが釣りをしてて、話しかけられて仲良くなりました。魚の雑学をしゃべってくれたり、野球の話とか学校でのこととかを話してました。
 おじさんは釣り堀に通いまくってたのでスタンプ満杯のポイントカードをプレゼントしてくれて、自分用の釣竿をゲットし大満足しました

エピ:いくつかあるのですが、今思い出すと反社会的な人だったのかな…と感じたエピソードを書きます。
 夏おじさんに花火大会でお店出すから手伝ってくれない?と言われて5000円で雇われ働きました。
 5000円!?大金持ちになれる!!!!と思い…親には友達と行くからと嘘をついて行きました。
 ちなみにたこ焼き屋さんで仕事は主に呼び込み、5000円とおじさんの仲間からお祭りで残った食べ物をもらいました。
 これを書いていて思い出したのですが、おじさんは公園の水道できたね〜バケツに水を汲んで、その水でたこ焼き作ってました。

 反社会的な人だと決めつけるのは早計な気がするのでそこは一旦置いておくとして、釣り堀での出会いのエピソードがめちゃめちゃ良いな。趣味を通じた年齢を超えた友達っていいよね。たこ焼き屋の話はちょっと、アレだけど。

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた

何者:近所のおじさん、父の支援者

出会:政治家である父の後援会の役員であったため、選挙事務所を訪ねて際に出会った。当日の私は幼稚園児。

エピ:サムズアップが挨拶代わり。 会う度にハーゲンダッツをくれる。

あまのぞみ

 サムズアップが挨拶で会うたびハーゲンダッツをくれる人と知り合いたすぎる。

 

・平成前半/絶望みたいな田舎/現実の知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた

何者:近所に住む中学生だか高校生

出会:公園で遊んでいたら仲良くなった

エピ:泊まっていた彼氏の寝顔を見せてくれた

はると

 中高生だから厳密には大人じゃないんだけど子供からすりゃ大人だよな。サメジマ・マミ美みたいなの想像してるよ俺は。違っても知るか。
 平成前半の絶望みたいな田舎で公園で知り合った謎のお姉さんってだけで妬ましいのでつい全部太字にしてしまった。泊まっていた彼氏の寝顔見せられてどんな気持ちになればいいんだよ。頭の中メチャクチャになってしまうよ。

 

・平成前半/首都圏ではないけどまあ都会/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた

何者:同じ団地の人で母のマブダチ

出会:同じ団地に住んでたので自然と

エピ:その団地からは小1で引っ越したんですが、中2になってグレた時その人が鹿児島に住んでて(私は東京)、1週間くらい預けられてなんか気ままに暮らしました

がお

 何このかっこいいエピソード。子供がグレた時に1週間鹿児島の友達に預けてみようって思える母かっこいいな。母親とその友達の信頼関係もかっこいい。

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた

何者:親の元同僚?っぽい人

出会:家がすぐ近くだし、小学校の通学路に面していたので、必然的に……

エピ:その人が何故かソテツを植えて育てていたので、結構頻繁に「成長しましたかー?」って尋ねに行ってた。バカなガキだったので、1日単位で聞きに行ってた。1年後には聞いていなかった。
 ありがたいことに向こうにとっては微笑まエピソードだったらしく、今でも親伝手に思い出話をされたりする

無記名

 こっちはソテツの人だと覚えているけど向こうはソテツのガキだと覚えているんだろうな。

 

3-5-3 遊び仲間だと思っていた

・平成前半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたが良く思っていなかった
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた, ちょっとヤバい人だと思っていた

何者:無職?

出会:小学4年くらいの時、公民館横にある広場でいつも野球をしていたのですが、いつの間にか一緒に野球をしてました。

エピ:その男は「タイガー」と呼ばれてて、私もタイガーと呼んで慕っていました。
 野球をしてるといつも自転車に乗ってやって来て、審判などをしてくれてました。歳は30代半ばくらいだったように思います。腰にポケットピカチュウを付けてたのが印象的でした。
 その後、小学6年か、中学生になった辺りではタイガーをみんな意識的に避けるようになってました。
「この大人、なんかヤバいんじゃないの?」と感じるようになったんだと思います。
 それからはタイガーを見かけることは減ったのですが、夏祭りで偶然見かけて、腰に付けていたポケットピカチュウが、クリアボディのポケットピカチュウカラーになっていたのをすごく覚えています。

にしぽよ

 最高。タイガーが異名の無職マジでカッコいいよ。みんなが成長してこいつヤバいって気がつき始めてもタイガーは最初からずっとタイガーだったんだろうな。

 

・平成後半/絶望みたいな田舎/現実の知り合い/知っていたが良く思っていなかった
・遊び仲間だと思っていた

何者:自称建築業界所属

出会:同じ団地に住んでいた

エピ:よくデュエルマスターズで遊んでいた。また、なぜかはわからないがデンジャラスと呼ばれていて、そいつの弟はデンジャラス2(ツー)と呼ばれていた。

ナナケン

 喉痛くなるまで笑った。

 

・平成後半/首都圏/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた

何者:中学〜高校生頃、ある地下アイドルのオタクをやっており、それらの現場にいつもいた50代くらいのオタク夫婦。「いつも絶対にいる(=おまいつ)」人は20人もいなかったが、そのご夫婦は毎回来ていた。トップクラスでアイドルにお金を使っていた。コリー犬をたくさん飼っていた。

出会:初めてそのグループのライブに行った時に、向こうから話しかけてくれた。初めて来た人にも優しい方々だったので、初対面の時からよくしていただいた。

エピ:メンバーのバースデーイベントなどの時にオタクの誰かがサプライズを企画することがあり、その際「一人いくらずつ」といった感じでみんなでお金を出し合うのだが、 未成年の私にはお金を取らなくても良いように企画者に伝えていてくれたらしい。

脳乃あメ

 金があって親切なオタクだ。愛が高まると「俺の推しのライブに来てくれてありがとう、できるだけ良い思い出を残して帰ってくれよな。ここは幸せな沼だから引きずり込んでやるからな」みたいな気持ちになるのはわからなくはない。運営にもファンにも迷惑かけずに実際いい感じにここまで動けるなら本当にすごい。

 

・平成前半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた

何者:鳥を異様な数飼ってた、子供のおもちゃが家にたくさん置いてあるが子供は居ない、謎のおじさん(三、四十代)

出会:公園の真横に住んでいたのでいつの間にか仲良くなった

エピ:そのおじさんの家で昼寝をしてたら女児アニメの敵役のフェイスペイントの落書きをされた。大人になってから思ったけど、なんで知ってたんだろう。

六出

 子供もいないのに子供のおもちゃが家にたくさんあって女児アニメもかじってるおじさんってな、いっぱいいるんだよ。俺もそう。

 

・平成後半/首都圏/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた

何者:近所のおじさん

出会:公園で遊んでたら一緒に遊んでくれた。多分。

エピ:近所の子供の多くが男の子ということもあってなのか、よく手作りのゴムで飛ぶ飛行機をくれた。それがまたよく飛ぶ飛行機で、子供から人気だった。それから、「最近会わないなって思ったら寿命で死んでると思ってね」とよく言われた。ちなみに長らく会っていない。

冷凍いか

 こういうおじさんが親公認おじさんで安心した。よかった。コロナ禍で難しいかもしれないけど、よかったら探してみてほしい。

 

3-5-4 ちょっとヤバい人だと思っていた

・平成後半/首都圏/現実の知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた, 遊び仲間だと思っていた, ちょっとヤバい人だと思っていた

何者:秋葉原で妖夢のコスプレをして歩いているおじさん。

出会:コスプレイベントとか特にない普通の休日に、普通にいました。

エピ:一緒にゲーセンに行って、音ゲーなんかやってました。
 私が当時中学生だったので、連絡先交換などはしなかったのですが、週末遊びに行くとちょくちょく遭遇したので少しずつ仲良くなりました。

もちょ

 東京ってこういうタイプのちょっとヤバそうな人にも優しいイメージがあるな。フレンドリーというよりは、多少奇抜でも「そういう人」として流してくれる優しさがある。

 

・平成後半/首都圏/ネットの知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた, ちょっとヤバい人だと思っていた

何者:小説投稿サイトで知り合った歳上のお姉さん

出会:自分が中学生の時に投稿していた小説に毎回コメントをくれていた

エピ:自分が二次創作の小説を上げるたびに毎回褒めてくれるコメントをくれていたのですが、ことあるごとに「あなたが書いたR18の内容の小説が読みたいです」と言っていた。私自身、ネット上では年齢を言っていなかったので、まぁお姉さんが悪いわけではないんですが…。この前10年ぶりに「続編まだですか」ってコメントが来てちょっと震えました。

ちくしょうめ

「この人が描いたエロ見てえ〜!」って気持ちメチャメチャわかるし伝えたくなっちゃうのもわかるんだけど、相手が未成年である可能性って忘れがちだよな。法的にどうだというのは詳しくないけど、18歳未満に「R-18書いてくれよ!」って言うのはなんかアレだよな。気をつけようなみんな。

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/ネットの知り合い/知っていたが良く思っていなかった
・ちょっとヤバい人だと思っていた

何者:わからない。多分祖母の知り合い。

出会:祖母の家で会った

エピ:祖母の家に勝手に上がり込んで縁側で好きなだけ一方的に話して満足すると帰っていった。突然来るので祖母からは嫌われていた。

たまごおかき

 そこまで嫌われてんのに勝手に上がり込むことは黙認されている謎の人間マジで何なんだよ。

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面白い人だと思っていた, ちょっとヤバい人だと思っていた

何者:イタコのおばさん

出会:近所に住んでいて、母親と仲が良くよく遊びに来ていた。

エピ:部活から帰ると家にいて、「○○ちゃんおいで!」と呼ばれて言ったら呪文?をつぶやきながら肩をバンバン!と叩かれ「肩が軽くなったやろ?」と言われた(なったような気がしたけれど、ただ単純に叩かれたからだけな気が今はしています。)

マッオ

 最高だな、これも絶妙な距離感の謎のそういう大人だな。これは間違いなく悪霊を祓った結果肩が軽くなっているよ。

 

・平成後半/首都圏ではないけどまあ都会/現実の知り合い/知らなかったと思う
・面白い人だと思っていた, ちょっとヤバい人だと思っていた, 好きかも…くらいに思ってた

何者:吉本の養成所に通う学生芸人をしていた人

出会:劇場付近でチラシを配っていたときに私が声をかけた(そうやって養成所生の人と喋る文化がお笑いファン内であった)

エピ:出番のある舞台のチケットを受け渡す、という名目でなんば周辺を1時間〜くらい歩くのを時々してました。ちょっと喋りながらただ散歩してました。私が大人になってから、1度だけ飲みに行きましたが、芸人をやめて容姿キリストみたいになっていてウケました。(多分趣向に沿えてないと思いますが、家庭や学校以外で出会ったリアルな大人はこの人だけだったので…。芸人とファンというよりは距離感が近く、身近な大人というには遠かったです。)

過去はJK現在は無職

 スゲーそんな文化があったんだ。知らない世界の知らない文化の話が好きなんだ俺は。

 

3-5-5 その他

・平成前半/首都圏ではないけどまあ都会/現実の知り合い/知っていたが良く思っていなかった
ジュースくれる人

何者:周囲の大人はその人を妖精さんと呼んでいました。

出会:妖精さんと呼ばれる人が気になってしまいました。

エピ:小学生の帰り道、妖精さんが挨拶してくれたので挨拶を返したら「偉いね」といってジュースを買ってくれました。

いろは

 なんなんだこのエピソードは。「妖精さん」って呼ばれる人がいるとしたら実際に妖精であるか、あるいはフェアリータイプの使い手かしか考えられないと思うんだけど。周囲の大人がそう呼んでたってのがすごいな。何があったんだよ。妖精さんいい人だし。

 

・平成前半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・なんとも思ってなかった

何者:夕刊配りのおっちゃん

出会:郵便受けにニュッっと夕刊が入ってきてビビって扉開けた

エピ:お仕事中だったのに泥団子を渡した チャリの前カゴに入れてくれた

ああああ

 出会いのシチュエーションが最高に良いな。ビビったのに扉を開けて確認するのが良いよな。その後のエピソードもめちゃめちゃ良い。泥団子あげてるのにそのおっちゃんのこと「なんとも思ってなかった」って言ってるのがまた良い。

 

・平成前半/首都圏ではないけどまあ都会/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
・面倒見のいいおじさん

何者:おばの友人、祖父を尊敬していた人物

出会:祖父母の家にいくといた

エピ:いま一人暮らしの保証人になってくれてます

ぼぼぼーぼぼたんちゃん

 面倒見がいいというか、めちゃめちゃ義理堅い人物であることはわかる。かっこいい。

 

・平成後半/首都圏/現実の知り合い/知っていたし良く思っていた
かわいそうだと思っていた

何者:母親のスナックの常連の社長(60代)

出会:母親が連れてきた。付き合ってるとかそういうのじゃなく、マジでただの飲み友達だった。

エピ:社長だったので、とにかく欲しいものは買ってもらえたし、旅行も連れていってもらった。けど、1回も好きだったことはない。 子供ながらにそうしないと私たちに気に入ってもらえないからだろうなとか思ってた。

むんむん

 施しを与えている相手から「かわいそうだな、好きじゃないけど」と思われてるなんて思わなかっただろうな……。

 

・平成後半/どっちかといえば田舎/現実の知り合い/知っていたが良く思っていなかった
・いい人だな〜

何者:芸術好きなおじちゃん

出会:小学生のころ友達と外で遊んでいたら上級生の人がおじちゃんちの庭に入ってった。
 私達も気になって入ってみたらおじちゃんが手作りしたと思われる簡易の部屋みたいなのがあって、漫画の原稿用紙とgペンが置いてあって自由に絵が描けるようになっていた。すごーい!って言ってたらおじちゃんが出てきてソフトせんべいをくれた。

エピ:おじちゃんが作ったらしいアトリエって書かれている小屋があって、そこには漫画がいっぱいとgペンと原稿用紙があった。
 友達も私も絵を描くのが大好きだったから天国みたいな場所だった。二つ部屋があったがどちらも小4が2人入るとぎゅうぎゅうくらいの狭さで、部屋同士は小窓で繋がってた。ちゃんと屋根があったので、雨の日はおじちゃん家行こうよ!って言って行ってた。
 おじちゃんはたまに出てきてお菓子とかをくれたり、絵の描き方を教えてくれたりもした。
 名前は知らないし、何をやっている人なのかも謎。
 親には変な人か分からないからあんまり行くなって言われてたけどめちゃめちゃ行ってた。週3くらいで通ってた。だって悪い人なわけないじゃんね… 最近6年ぶりくらいにおじちゃん家の近くを通ることがあって、ちらっと覗いたら小学生3人くらいが楽しそうに絵を描いてて微笑ましくなりました…受け継がれている… 

きゅうり

 良い話すぎてこんな記事で扱って良いものか悩んだ。この人自身もただ「いい人だな〜」と思っていたのが良い。

 

 

 以上、様々なそういう大人の事例を一部紹介してきた。「親でも親戚でも先生でもバイト先の大人とかでもないけど、なんか知り合いだった大人」は様々な形で存在することがわかった。

 繰り返しになるが、本記事の目的は「そういう大人っているとこにはいるんだね」というのを確認して、エピソードがあれば面白がるというものである。

 本記事を読んで、まさに今10代程度で「こんな面白そうな大人となら知り合いてえな」と思ったり、親世代で「無害な大人となら社会勉強にもなるし子供と交流させてえな」と思ったりした方もいるかもしれない。
 しかしこれはオモコロの記事なので、どちらかといえば面白く愉快なものを中心に紹介しているだけである。現実インターネット共に見せたくないほど嫌な大人のエピソードもいくつかあった。残念ながら嫌な大人は存在するのが事実だし、そういった大人から受けた心の傷は非常に深いものになる可能性もある。

 もちろん紹介してきたような愉快で楽しい大人も存在するが、ヤバそうな人ほど大丈夫そうに振る舞ったりするので見分けることは困難といえる。本記事はそういう大人との交流を推奨するものではないことをお断りしておく。

 また「俺も誰かのそういう大人になりたい」と思った大人もいるかもしれない。自分からそういうのになろうとして行動すると、どれだけ善意でも不審者になってしまうので本記事では推奨しない。
 しかし大人をやっていると、なろうとしなくても誰かにとっての「そういう大人」になる可能性はある。もしもそうなってしまった時は「あの大人、なんだったんだかよくわからないけど良いやつだったよな」と思ってもらえるような振る舞いを心がけたい。

 なお、謎のお姉さんから「少年」と呼ばれていたという投稿は一つもなかった。「いたら妬むぞ」という気持ちと「そういうお姉さん実在してくれ」という気持ちがあったので複雑だ。

 

4 謝辞

 アンケートに協力いただいた皆様、記事を掲載していただいたオモコロ様に深く感謝いたします。

 それと16歳くらいの頃通っていた楽器店で知り合ったギターが超上手くてややデブの独身貴族のおじさんにも深く感謝いたします。亡くなられたと聞きましたが親交があっただけの他人なので墓参りに行くにも墓の場所を知らずに何年も困っています。この場を借りてご冥福をお祈りいたします。