皆さんはこのような体験をしたことはないだろうか。

 

 

 その日、ナ月は海へ来ていた。

 海だなあ。ここには俺を脅かす社会的なものが一切ない。砂と塩水と空しかないぜ。世の中全部こうならいいのに。

 

 砂と塩水と空でも眺めるか。意外と面白いかもしれないしな。

 

 ん?

 

 あれ

 

 タイタンフォール2を持った腕だ。

 

 なんか、タイタンフォール2を持った腕がある。

 

 あ、消えた。タイタンフォール2を持った腕が消えた。

 ……いや、そんなわけないよな。砂浜にタイタンフォール2を持った腕があるわけないし。

 99%何かの見間違いか勘違いだよな。

 いや、でも……あったよな。タイタンフォール2を持った腕が。

 見間違いか勘違いだとしても、あったよな。

 

 

 …………あったけど、誰かにそんな話しても「見間違いだろ」で終わるしな。Twitterに書いたところで、しょうもない小ボケだと思った人から1~2いいねされるくらいだろうし。クソ、なんだったんだ…………

 

 こんなの。こんな体験。

 

 この海岸のエピソードはただの例え話だが、世の中にはこんな感じで誰にも語られることなく埋まっている「99%見間違いか勘違いの怪奇・不思議エピソード」がしこたまある。

 そのままにしていてはもったいないので、それを集めて、紹介する。そういう記事だ。

 Twitterで呼びかけてみんなから送ってもらったぞ。協力してくれたみんな、ありがとう。

 なにせ99%見間違いか勘違いのエピソードだ。一つ一つは軽くて弱いかもしれないが、大量に読むことでなんだかムズムズモヤモヤした気持ちになれることだろう。ムズムズモヤモヤした気持ちになりたいと言え。

 

 ちなみに俺は自分の財布がふわふわと空中を移動するのを見たことがある。そのあと確認したら普通に鞄の中に入っていた。多分なんかの見間違いか勘違いなんだろうけど、なんだったんだ。

 これくらいのオチがないふわふわのエピソードがドサドサあるから覚悟しろ。はじめるぞ。

 

 なんか見ちゃった話編。

 

干し人間

朝方川沿いを自転車で走っていたら手すりに人が逆さ吊りされてた。
靴とズボンとチラッと上半身が見えて、それもペラペラじゃなく、中身が入ってる感じ。
きっと見間違い。であってくれ。怖すぎて振り返りもせず走り去ってしまった。

だんご

 ギリギリ「実際そういうことをしている人でした」って可能性もあるラインなのがまた怖いな。

 

白い布

実家に住んでいた頃、夜の9時頃に自室のベッドに座って本を読んでいた。
なんとなくクローゼットに目を向けじっと見ていたら、クローゼットの下の隙間に白い布のようなものが一瞬見えた後、上に戻っていった。
恐る恐るクローゼットを開けてみると白い布どころか、白い服もかかっていなかった。

無記名

 こういうエピソードで怖いのって「何かが起こる前にわけもなくクローゼットに目を向けちゃってる」部分だと思う。怖い。

 

お地蔵さん

小学校低学年くらいの時、親族で墓参りに行った時、お地蔵さんが瞬きしたのを見た。
白の絵の具に筆でちょんと黒目が描いてあったと思う。その場にいた誰も信じてくれなかった。

コタロー

 言われてみれば地蔵って全部目閉じてるな。目を開けた地蔵を見ちゃったら違和感すごそう。

 

円盤

小学生の頃、友達と二人で歩いていたら、電線ぐらいの高さのところにマンホール大の緑と黒のまだら模様の円盤が漂っていた。
二人共大騒ぎするわけでなく、息を飲んで動向を見守り、そのままどこかへ消え去ると、走って家に帰った。

無記名

 UFOだと大騒ぎするほどデカくもなければ空高くもない、嫌な不気味さだ。たしかにその場にいたらただジッと見ちゃうかもしれない。

 

和室で家族とテレビを見ていた時、部屋の外に誰もいないはずなのに襖がゆっくり開くのが見えた。
すぐに襖が開いたと騒いだが、家族全員気付かなかったと言っていたので多分見間違い。

熊川

 本人が「多分見間違い」って言ってるやつほど「もしも確認してたら何かがいたかもな」って怖くなる。

 

葉っぱ

幼稚園のころ、アパートに引越しする時にいくつかの物件を家族で内見したのを覚えているのですが、ひとつだけ変に記憶にある物件があります。
普通の、何の変哲もないところだったのできれいな物件でした。そんな場所に床に葉っぱが1枚落ちていました。
未だに謎なのが、その葉っぱが生きてるんか!ってぐらいうにょんうにょんしていたことです。
じっくり見ても虫ではないし、けど明らかに葉っぱの動きじゃなくてくねくねしていて気持ち悪すぎました。
逆にクールにすましていました。よくできた子供だったと思います。
あの正体が未だになんだったのか分からないし、親にそのことを聞いてもその葉っぱの存在自体知らない、といわれます。
どうでも良い話ですが、自分にとってはかなりの重大な事件です。あれはなんだったのでしょうか。残念ながら迷宮入りです。

わやたに

 奇妙すぎるものを見ると逆に冷静になるのはわかるな。なんだったんだろ。葉っぱっぽい虫ってのはいるけど、葉っぱっぽい虫は多分そんな動きしないしな。

 

ショッピングカートが乗っているベビーカーがため池を見ている様子

自転車で急いでいる時にパッと目に入ったのは、ショッピングカートが乗っているベビーカーがため池を見ている様子でした。
次の日にはなくなってました。現代アート?と思ってみてました。

ぺろりんちょ

「ショッピングカートが乗っているベビーカーがため池を見ている様子」意地悪なお絵描きゲームのお題みたいで最高。ショッピングカートが小さかったのかベビーカーがデカかったのか、それとも無理矢理乗っていたのか。

 

小さなオレンジ色の

幼少期にラーメン屋で食事をしている際、床を小さなオレンジ色の人間が走っているのを見かけました。
壁に向かって走ったあと激突して地面に転がっていましたが、すぐに立ち上がって壁をすり抜けていきました。

kawasemi

 一回激突するあたり「おかしいな〜ここ本当はすり抜けられるはずなんだけどな〜」って感じがしてなんか良い。

 

幼稚園くらいの頃の話です。
地面に落ちた自分の影をじっと見つめていたら、急にフワーッと影に色がついて自分の表情などまで映ったという記憶があります(明度低めの鏡みたいな感じです)。
晴れた日の乾いた地面だった(と思う)ので水たまりに映り込んだとかでもないはずです。
幼少期の記憶ってほとんどないのですが、このパッとしない不思議体験は妙に頭にこびりついています。

お餅もちもち丸

 影に色がつくまでなら陰性残像(じっと見ていた色と反対の色が残像として見える現象)で説明つくと思ったけど、表情まで見えたとなると違うな。めちゃめちゃ怖いな。こんなの見たら一生自分の影見たくないな。

 

見た

完全にツチノコを見た。
(当時住んでいた県はツチノコで有名だったのでそんなに気にしなかった)

無記名

 完全に見たって言い切ってるのがとてもいい。趣旨とは違っちゃうけど良い。

 

エスカレーター

高校生の頃、いつも利用している地下鉄に続くエスカレーターに点検中の札が立っていて、何となく見てみると、ホームレスらしき男性が作動中の下りエスカレーターを這い上がろうともがいていました。
とにかく異様で恐ろしく、見てはいけない気がしたのでよく見ていません。
物体が茶色っぽく、駅までの地下街にホームレスが多かったのでそう見えただけかもしれません。
私は未だに点検中のエスカレーターが恐ろしく、遭遇するとなるべく見ないようにしています。

さしすせそ

 本当になんかの事故だった可能性もあるけど、だったらもう少し大騒ぎになってそうだしな。点検中なのに作動してたのも怖い。

 

4〜5歳の頃、幼なじみと山を探検していたら竹藪からガサッ!!とでかい音がしたので見てみると、白い虎がいました。
見た瞬間に走って逃げたので詳細は分からないし、おそらく見間違いなんですけど、何となく縁起が良さそうな思い出なのでずっと覚えています。
ちなみに特に何も良いことは起きていません。

雷神

「見間違いだとしても、じゃあ何よ」ってモヤモヤが残るエピソードいいよな。

 

祖母の家で電気を付けようとスイッチに手を伸ばしたらその下からニュっと白い手が出てきた気がしましたが99%見間違いだと思ってます。それ以外べつに心霊現象もなかったし…

しらす

 ちょっともう一回やってみようぜ。

 

頭蓋骨

自転車での下校中、横目で見た民家の庭に頭蓋骨を持ってるおじさんがいた気がした

ブイヨン満

「一瞬変なもの見えた気がする」系、戻って確認するとそれこそ99%はなんか違うものなんだけど、1%くらいの確率で本当に変なものだったりするからな。通学路にいるかもしれんぞ髑髏おじさんが。

 

空中階段

公園で遊んでたら視界の端で知らんおっさんが空中階段を登っていた。

たなお

 友達といたのかはわからないけど「今知らんおっさんが空中階段登ってなかった!?」って言ってみるのも怖いしな。

 

電車に乗っている時川を見下ろしていたら、全裸の男が川に下半身を浸してこちらを睨んでいた。電車の動きに合わせてゆっくりと首を動かし、こちらを見ていた。

こんじろう

 こういうタイプは本当にそういう人がいた可能性がまあまあ高いから怖い。

 

UFO

誰も信じてくれないんですが…UFOらしき物体を見たことがあります。
小学校低学年の夏、近所の夏祭りに友達と行ったんですが、ふと空を見上げると高速で8の字に回転する小さな星がありました。
しばらく見ていたんですが、5秒ほどしたらフッと消えてしまいまして、当然友人や親に話しても信じてもらえるはずもなく。
今ではいい歳になってしまったので私の中でも「気のせいだった」ということになりつつありますが、未だに釈然としません。 生きているうちに解明されるといいんですが。

無記名

 それが何だったのかはわからないけど「何かそういうものを見た」というのは事実だし、UFOって「未確認飛行物体」の意味なのでUFOを見たことには間違いないぜ。

 

トイレ

授業中にトイレに行くのって緊張しますよね。小学2年生の頃担任の先生がすごく怖くて、手を上げてトイレに行きたいというとすごく怒る先生でした。
その日も怒られてから静かな廊下を通って突き当たりのトイレに行くと、私以外には誰もおらず全部の個室が開いていました。
しゃがんで用を足していると隣の個室から「ジャー」と聞こえて、誰かドア開けたまましてたんかな?と思いながら個室を出ると、後ろからほぼ同じタイミングで女の子が出てきて、横の蛇口で手を洗って廊下に出ました。
その子は私より先に右に曲がって自分の教室に入って行った、と思っていました。

大人になってから思い出したんです。
私の2年生の頃の教室は、トイレから一番近いんですよ。
2年1組の教室を出てトイレまではずっと両側壁なんです。
先に右に曲がったって、どこに?

みずぴ

 これに気がついたのが大人になってからでよかったよな。在学中に気が付いてたら学校でトイレ行けなくなってたぜ。

 

磨りガラス

実家が民宿をやっており、予約の少ない日は宿泊客用の広いお風呂に入らせてもらってました。
小学生のある日の夜、磨りガラスのようになっている窓(長方形の窓ガラスがいくつも横に並んでいる)をなんとなく見上げたところ、当然外は夜なので真っ暗なのですが一番端の窓だけが真っっっ青に染まっていました。
窓の向こうにはなにもないはずです。
不思議に思いながら体を洗って湯船に戻ると他の窓と同じように真っ暗になっていました。
後にも先にも一度だけで、20年経った今でも思い出します。

無記名

 うわーーーーちょうどいい、これくらいの不思議な話が聞きたかった。害があるわけでも怖いわけでもないけど、何だったのか全然わからない。最高。

 

原付

小学生のとき、遠足で電車に乗りながらぼーっと窓の外を見ていたら、何もない畑みたいなところで原付が1台同じところをぐるぐる回り続けていて、何してるのかなと思ってよく見たら誰も乗っていなかった。
「え?」と思ったけど電車なのであっという間に通り過ぎてしまい、周りの友達も見ていなかったので「あれ何だったの?」という話すらできなかったけど今でも覚えている。

パチョレック

 何かの見間違いにしても怖すぎるので無人原付ぐるぐる農法とかそういうのが存在してくれと思う。

 

キャンプに行った際、後ろで「ズボボッ」という音がしたので振り向いたら川に人の頭のようなものが沈んでいくのが一瞬見えた。

鳥取トリトン

 この企画でこれを言っちゃうと身も蓋もないから「見間違いでしょ」とは言わないようにするぞ〜と思いながら編集を始めたんだけど、これは頼むから見間違いであってくれと思ってしまった。

 

 聞こえちゃった話編。

 

機内アナウンス

小学校低学年の頃、家の近所(外)で遊んでたら飛行機の機内アナウンスが聞こえてきました。ちゃんとCAさんの声がしました。
でもよくよく考えると地元は空港もなく普通の飛行機が飛んでることがまずないので、本当に飛行機が飛んでたのか、それに飛んでても普通機内アナウンスって地上に聞こえるのか?!って思うのですが、たしかに聞こえたんです……すごく晴れてました。

かえるのかばん

 上空を飛行機が飛んでたとしても、地上まで聞こえるほどのアナウンスなら乗客全員鼓膜が破れてるだろうしな。銀歯がラジオを受信してしまうって話は聞いたことがあるけど、飛行機のアナウンスは受信しないだろうし。聞き間違いにしても聞き間違うための音の出所がわからないし。めちゃめちゃ不思議で良い。

 

ベイブレード

Twitchで、ドイツ人が音楽を流す配信を聴いていたら合間のトークで「昔、お金を賭けてベイブレードをしていたことがある」ということを話していました
聞き間違いでしょうか…?

何とか

 ドイツでも展開されてたっぽいから、やってた人がいてもおかしくはないとは思う。ドイツではどうだか知らないが日本での賭けベイブレードは違法だからブレーダーのみんなは真似するなよ。

 

ギャル

すれ違った派手目なギャルが、隣を歩いていたギャルに「あたしも元々は人間だった」と話していた

しゃどやま

 最高。

 

便利な幻聴

現在進行形の話。
結婚を期に実家を出て今現在住んでいるアパートでの話なのですが、長女を妊娠している最中家事を済ませて少しベッドで休んでいました。
午後から定期検診もあり、寝てしまったら間に合わなくなるなと思いつつアラームもかけずうたたねしてしまいました。
特に変わったところもない普通の夢をみていたのですが、夢とは関係なく突然メチャクチャ大きなチャイムの音が聞こえ心臓をバクバクさせながら飛び起きました。
そして瞬時に誰か来たんだと思い急いで玄関を開けたのですが、誰もいないのです。
間に合わなかったのかな…と思いながら部屋に戻り時計を見ると丁度よい時間になっていました。
ラッキーっと思い午後からの定期検診に行き、その時は特に気にも止め無かったのですが…それ以来何か用事があるのにうたた寝をしてしまった時に必ずメチャクチャ大きなチャイムに起こされるようになりました。
もちろん毎回玄関を確認するのですが誰も居ないのです。
そして夫が休みの日にも同じ事はおきるのですが、起きている夫に聞いてもチャイムは鳴っていないと言うのです。
無意識に起きなくてはいけない時間に脳が幻聴を流しているのかな…と思ったりしています。

便利な幻聴ばんざい!

 生まれた娘の産声がチャイムと同じ音だったら熱いな。

 

コンコン

中学生のころ(15年くらい前)放課後教室に忘れた小説を友だちと2人で取りに行ったのですが、だいぶ日も落ちておりその階に人もいなく、怖い話が大好きだった私たちは段々怖くなっていました。
目的の小説を手にして教室を出て廊下を歩きだしとき、うしろから「コン」と教室の足元の扉(学校て足元にも扉ありませんでした?)を叩く音がしたのです。
私たちは思わずかたまり目を合わせ、音の鳴ったと思われるドアを見ました。
歩いた振動などで鳴ったのか?偶然か?と頭の中で考えていたそのときでした。
今度は、「コンコン」とはっきり2回鳴ったのです。その瞬間、私と友だちは何も言わずにものすごい勢いで階段を降り学校を後にしました。
建て付けとかの関係で偶然鳴っただけだろうとは思うのですが、タイミングもありめちゃくちゃ怖かったです。

はなもげら

 考えてみればあの足元の扉を使うのってバカな生徒かオバケくらいだな。

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