時は元禄

 

 

 

 

水戸藩主、徳川光國(みつくに)

乱れる世間を憂い、

 

世直しのために身分を隠し

諸国漫遊の旅に出ていた。

 

 

 

 

人は彼を「水戸黄門」と呼ぶ――

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ご隠居!」

 

 

「もう半日も歩き通しですよ。そろそろ休憩にしましょう!」

 

 

「全く、若いのに仕方がありませんな」

 

 

「助さんのTシャツも透けてきていることですし、休憩としましょう」

 

 

「ご隠居、助さんを甘やかしすぎでは?」

「まあまあ、格さん。休むことも学びですぞ」

 

 

「そのTシャツの格言に免じて許してやってくだされ」

「それを言われちゃ仕方ないですねえ」

 

 

「ちょうど茶屋がある。入りましょう」

 

 

―茶屋―

 

 

「くぅ~っ、旨いっ! 生き返るぜ!」

 

 

「こんなに旨いのに客がぜんぜん居ないなんて妙だな。閑古鳥が鳴いてらぁ」

「こら、失礼だぞ」

 

 

「旅のお方ですか? お疲れでしょう。ゆっくりしてくださいね」

 

 

「いえ、なに、越後のしがないTシャツ問屋のじじいです」

 

 

「こんな格言入りのTシャツを売り歩いてるんです。どうです、よかったら一枚?」

 

 

ヒッ……! て、Tシャツ……!? い、いえ、間に合っておりますので……」

 

 

「……?」

 

 

「おう! 邪魔するぜ!!」

 

 

ドカッ!

 

 

「なんだかガラの悪い連中ですね」

 

 

「オイ! 何も言わなきゃ茶も出さねぇのかァ?」

 

 

「あ、アニキ。おで、だ、団子も食いてぇ……」

「ヤス、お前は黙ってろ!」

 

 

「はっ、はい! ただいま参りますぅ!」

 

 

 

「きょうは団子日和ですな……エヘヘ……」

「遅いんだよ、ダボが!」

 

 

「ところで甚右衛門よ。“支払い期日”は今日だったはずだぜえ?」

 

 

「だぜえ?」

 

 

「そ……それは……いま金を集めているところで……」

 

 

「どうか、どうかもう少しお慈悲を……」

 

 

 

やかましい!!!!!!!

 

 

ひぎいいいいい
いいいいいいい

 

 

 

「こっちが待ってやれば調子に乗りやがって!!! おい!!! もぐぞ!!!! 布地ごともぐぞ!!!!! 」

 

 

もぎいいいいいい!!!!!! み゛~~!!!! 痛い痛い!!!!! もげる!!!!! やばい!!!! 痛い痛い痛い痛い!!!! それ以上はやばいですって!!!! 遊びじゃない!!!!免許がいる!!!! 免許!!! 免許持ってる!!!????

 

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い冷たい冷たい冷たい……えっ!!? 「冷たい」!?? 痛さが臨界を超えて「冷たく」感じる!!!!??? どういうこと!!!?? 冷たい冷たい冷たい冷たい冷たい!!!! つらら立っちゃう!!! つらら立つって!!!!!! わおわおわお!!!つららの合宿免許!!!

 

 

「ああ……お父っつぁん……!」

 

 

「借金が払えねえなら、家族にも手助けしてもらわねえとなあ?」

「ヒッ……」

 

 

「今日はこのぐらいにしておいてやる。行くぞ、ヤス!」

 

 

 

「大丈夫? お父つぁん……!」

「大丈夫だよ、おしげ。先端の感覚がなくなっただけだ」

 

 

「ご隠居、なんだか妙な雰囲気だ」

「この父娘に話を聞いてみましょう」

 

 

 

―甚右衛門の長屋―

 

 

「お恥ずかしい話ですが、我が家は莫大な借金を背負っているんです」

 

 

「最初は儲け話でした。『この夏絶対に流行る』と誘われて、借金までして南蛮渡来のTシャツを買い上げたのですが……。」

 

 

「卸されたのは、流行遅れの中古Tシャツ……。誰にも売れず、240万枚も在庫を抱えています」

 

 

「むう……これは酷い。掴まされましたな」

「少しでも家族に楽をさせてやりたいと思ったのに……」

 

 

「もし、おしげの身にも何かあったらと思うと俺は……俺は……!」

 

 

「ううむ……」

 

 

 

―宿屋―

 

 

「ご隠居、茶屋でのことですが……」

 

 

「なんだか臭いませぬか。まるで生乾きのシャツの如く……」

 

 

「どうやら、少し調べてみる必要がありそうですな。格さん、偵察を頼みます」

 

 

 

「さっきのゴロツキ二人組……」

 

 

「あの方角はこの町の代官の屋敷があるが……?」

 

 

「妙だ……なぜ借金取りがそんなところへ?」

 

 

―代官邸―

 

 

「クククク……」

 

 

「ダボシャツのマサ。そして腹出しのヤス」

 

 

「手筈はどうなっている? 」

 

 

「はっ! 順調でさァ!」

 

 

「タダ同然で仕入れたクズTシャツを町民に売りつけ、重税の上からさらに搾り取るとは……まったくお代官さまも人が悪い」

「えっへへへえ、人がわるい」

 

 

「ククク……交易に口利きできるワシにしかできぬ魔術よ。布クズが何百両にも化けるのだからな」

 

 

「やはり。そういうことであったか……」

 

 

「なんと……代官が黒幕だったとな!?」

 

 

「ご隠居! このままではあの父娘が!」

 

 

今すぐ茶屋へ!

 

 

 

「ヒッ……ヒィィィィン!」

 

 

「甚右衛門! どうした!」

 

 

「あっ……旅のお方! 借金取りが私の先端を弄んだ挙げ句、おしげを……おしげをさらって……!

 

 

「!」

 

 

 

「よいではないか……よいではないか……」

 

 

「嫌ーーーーーっ!!!」

「親父を楽にしてやりたくないのか?」

 

 

「ん~~~???」

「嫌ーーーーーーーーーっ!!!!!」

 

 

「こうしてな、帯をな、くるくるくる~っと……」

「嫌ーーーーーーーーーっ!!!!!」

 

 

「くるくるくる~っと……」

「あ~~~~~~~~~~~~~」

 

 

「れ~~~~~~~~~~~~~」

 

 

ハラリ……

 

 

 

 

 

 

 

 

「話は聞かせてもらったぞ!」

 

 

「むっ! 何やつ!」

 

 

「重税で私腹を肥やすに飽き足らず、善良な町民を謀るとは、武士の風上にも置けぬ俗悪の極み!」

「たとえ仏が見逃しても、その罪はシャツの皺となり刻まれておるぞ!

 

 

「旅のお方……!」

 

 

ヤス! マサ!

 

 

「へっへっへ……覚悟しろよぉ~」

「ア、アニキ……おで、あいつのTシャツ切り刻みてえ……」

 

 

「好きなだけダメージ加工してやんな!」

 

 

「助さん! 格さん!」

 

 

「畳んでしまいなさい!」

 

 

 

ダシャアアアアア!!

 

 

キィン!!

 

 

「グ……」

「グギギギ……」

 

 

「な、なんだコイツ……!?」

 

 

「なんでTシャツ問屋がこんなに強いんだぁ!?」

 

 

 

「うぐぅ……」

「痛ぇよお、アニキ……」

 

 

 

 

ギュッ!!

 

 

ひぎいいいい!???

 

 

 

 

 

ギュッ!!!!

 

 

もぎいいいいいいい!???

 

 

 

 

 

「助さん。格さん」

 

 

 

「もうよいでしょう」

 

 

 

 

「ウグ、グググ……」

 

 

「くそっ……代官に手を出して、ただで済むと思っているのか! 打首じゃ! 打首!!」

 

 

静まれ!


こちらにおわす方を
どなたと心得る!

 

 

 

このTシャツのタグが
目に入らぬか!

 

 

畏れ多くも……

 

 

畏れ多くも先の副将軍……

 

 

水戸……

 

 

光圀公にあらせられるぞ!

 

 

 

 

頭が高い!!!

 

 

 

 

ハハーーーーーーーッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黄門さま。この度は本当にありがとうございました」

「なんとお礼を申してよいか……」

 

 

「私のオーバードライブ技は精神をピスタチオに15年ほど閉じ込めます。豆の中は時間の流れが5000万分の1になっておりますから、彼らにもよいお灸となるでしょう」

 

 

「お元気で!」

「これからは堅実に家族を養っていきたいと思います!」

 

 

「達者でなぁ!」

 

 

 

「いやー、今回も一件落着ですねえ、ご隠居」

 

 

「それにしても代官が黒幕だったとは、全く世も末ですな」

 

 

「善と悪は表裏一体。誰もが道を踏み外すかもしれないということです」

 

 

「ところで格さん。Tシャツが裏表逆ですぞ」

「こ、こいつはしまった!」

 

 

はっはっはっは!

はっはっはっはっは!

はっはっはっはっはっは!

 

 

 

原作:『水戸黄門漫遊記』
脚色:オモコロ

 

簡単に作れるTシャツといえば……

 

今回の記事に登場した人たちが着ていたTシャツは……

 

 

すべてオリジナルプリントサービスSUZURI(スズリで作成したものです。

 

 

そしてSUZURIでは、自分で作ったアイテムをめちゃくちゃ簡単に販売できるんです。

 

 

お気に入りの写真や、自分で描いた画像をアップロードすれば……

 

 

あっという間にオリジナルTシャツの販売ページが完成。在庫を抱えずにショップを開くことができてしまいます。

画像は写真でも、グラフィックソフトで作った画像でもなんでもOK。TwitterやInstagramで宣伝して、たくさん売ろう!

 

 

そして今日からSUZURIを始めようかな……と思っている人に3つの朗報です!

 

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【期間】
6/11(土)12:00 〜 6/19(日)23:59(9日間)

【値引き額】
1,000円引き

【対象アイテム】
・スタンダードTシャツ
・リンガーTシャツ
・ウォッシュTシャツ
・オーガニックコットンTシャツ
・ドライTシャツ
・ヘビーウェイトTシャツ
・オーバーサイズTシャツ
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その2:#SUZURIのTシャツセール Twitterキャンペーン

6月11日(土)〜6月19日(日)に、ハッシュタグ#SUZURIのTシャツセールをつけてTwitterにSUZURIに関することを投稿すると、毎日抽選で1名様、合計9名様に特典が当たる!

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【参加概要】
– 募集期間:2022年6月11日(土)12:00〜6月19日(日)23:59
– SUZURIのTwitterアカウント(@suzurijp)をフォロー
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【注意事項】
– 公開アカウントが当選対象となります。
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その3:Tシャツ水戸黄門Tシャツプレゼント

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【参加概要】
– 募集期間:2022年6月16日(木)12:00〜6月19日(日)23:59
– SUZURIのTwitterアカウント(@suzurijp)をフォロー
– 投稿方法:「#Tシャツ水戸黄門」をつけてこの記事のURLをTwitterでシェア
– 当選人数:抽選で合計10名様
– 当選通知:随時、SUZURIのTwitterアカウントよりDMで通知

 

 

 

みんなもSUZURIを始めてみよう!

 

 

 

「Tシャツ水戸黄門」の物語のうち、史実と違っているのはどこ?

  • 水戸光國の時代に団子がある
  • 水戸光圀が実在する
  • 江戸時代に水戸光圀がいる
  • 水戸光國にオーバードライブ技がある

正解!正解!

不正解!不正解!

水戸光國にオーバードライブ技がある

それ以外は全て事実です

 

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