こんにちは、剛です。
僕が以前、同居していたことのある「安木」という友達についての話です。
2007年某日、当時いろいろあってお金を稼ぐために治験に参加した僕は、
同じ治験に参加していた、小学校の同級生である安木と再会しました。
思い出してみると、特に親しくしていた記憶はないのですが、「同級生に会った」というだけで
なぜかとても懐かしい錯覚に陥り、うっかり連絡先の交換をしてしまったのです。
治験終了後、僕は新聞配達をバイトをしながら一人暮らしをしていました。
ある日、配達中に交通事故に合い足を骨折、バイトも辞めることに。
あの事故は僕に危険を知らせるサインだったのでしょうか……。
数日後
こうして僕と安木の同居生活は始まりました。
繰り返すが、僕は安木と親しかった記憶がありません。
骨折が治って新しい仕事が決まった喜びで、気が緩んでいたのでしょう。
うっかり安木の侵入を許してしまいました。
追い出すを決めてから何度も「出て行け」と言ったのですが、
なんだかんだと理由をつけて安木は居座りました。
人の家で大騒ぎをしておいて、結局居座り続ける安木……。
その後ももちろん「出て行け」と言い続けたのですが、
今月中には…来月には…と先延ばしにされ、いつの間にか僕も面倒になって
普通に同居生活を続けていました。
ちなみに謎の武勇伝以降、パチンコで勝ったときに酒を買ってくれる以外
安木が家に金をいれることはありませんでした。
派遣で働いていた僕は、「派遣切り」というやつにあい仕事がなくなりました。
新しい仕事が決まるまで、少しずつ貯めていた貯金を切り崩しながら生活しようと考えていたのですが、
安木にそそのかされるまま、貯金の大半をギャンブルに費やしてしまいました。
安木の理論はクズそのものですが、それに乗っかって金を使った僕にもクズの素質があるのかも。
毎月の返済も元彼女がしていたらしいです。
別れたあとどうしていたかは知りません。
新しい仕事を急いで見つけたところで、最初の給料日までの生活費やら
その月の家賃やらが払えない僕は絶望しました。
幸い、歳の近い叔母が都内に住んでいて、
「1部屋空いてるからくれば?」と声をかけてくれたので、
しばらくはそこにお世話になることを決め、安木と住んでいた家を出ました。
そうして新しい生活をスタートさせ、安木のことは忘れました。
なんの巡り合わせかはわからないが、また安木と再会。
同居中の記憶がよみがえり、怒りがふつふつを湧いてきました。
都合の悪いことは忘れるのか。
覚えているのに何とも思っていないのか。
もし作り話だとしてもドン引きするような内容でした。
ちなみに2万円は貸していません。
あまりにしつこいので貸そうかと血迷いましたが、
金を返してもらうつもりだった僕の財布にはそんな大金は入っていませんでた。
その後、なんだかんだ連絡を取る事もありましたが
深くは関わらずにいました。そんなある日…
安木とは2013年の夏から連絡をとっていないので
今はどうなっているのか知りませんが、
「金貸して」と連絡が無いのでまだ出てきていないのかもしれません…
終わり
ちなみにこの安木にお金を盗られた後に住んでいた家の話を
9月30日創刊の別冊ヤングチャンピオンで連載いたします。
http://www.akitashoten.co.jp/features/byc.html
「崖っぷちルームシェア」という6ページのショート漫画です。
よかったら読んでやったください!
よろしくお願いします。