友人による突然の訪問予告!

今からこの部屋にアイツが来る! 急いで片付けなくては! ……こういうこと、一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか?

 

日常生活で最も身近な緊急事態。

突然の「今から家行ってもいい?」に対応できる人はほんの一握りの人間しかいないと言われています。

誰か来るとなったら、慌てて散らかった部屋をごまかす…そんな人がほとんどなのではないでしょうか。

 

ということで、今回は「突然の訪問を乗り切るために散らかった部屋をキレイにごまかす」そのスキルを競い合う競技を立ち上げました。

題して、「部屋ごまかし選手権」です。

 

チャレンジャーはこの4名!

長島:無類のキレイ好き。清潔感のために髪の毛を捨てた男。

加藤:散らかっている部屋が好き。整った部屋を見ると荒らしてやりたくなる。

永田:会社で掃除が始まるといつの間にか姿を消すサボリ魔。

ARuFa:部屋にモノを置くときに『バランス』を考えるようになったら掃除をするタイミングだと思っている

 

↓ルールはこんな感じ↓

 

知恵を凝らして部屋をごまかせ!

 

 

一回戦:長島

一人目のチャレンジャーは、WEB制作会社の社長を務める長島。かなりのキレイ好きなので、社長でありながら会社の掃除をいつも押し付けられている男です。

 

〜大会にかける意気込み〜

普段から家の掃除や洗濯は毎日やってますし、床の掃除は吸引するタイプとスチームモップタイプをダブル使いしてます! 自他共に認めるキレイ好きなので絶対にイケると思います!

 

清掃業の面接に来た人みたいなテンションですがお掃除スキルはたしかなようです。これはかなり期待できそうですね。

 

今回使用するのは何の変哲もない一人暮らしサイズの部屋。まずはこの部屋を散らかして戦いの舞台を整えましょう。

 

 

最悪!!

あっという間に人を呼べない部屋が出来上がりました。

部屋って片付けるのは大変なのに、散らかすのは簡単なんですよね。このバグどうにかならないのでしょうか。

 

長島はこんなに散らかった部屋で過ごすのは人生で初めてなので、終始ソワソワしていました。家に連れて来られた初日の犬みたい。

人工的に散らかしたとは思えない出来だ。普通に掃除してたら小一時間はかかりそう

プルルルル

おっ電話だ

 

彼はこの部屋ごまかし選手権の審査員を努めるダ・ヴィンチ・恐山。

部屋を片付けるのは苦手ですが、他人のアラを見つけるのは得意なので、今回審査員として抜擢されました。

あ、もしもし。今ちょうど近くにいるんですけど、家に行ってもいいですか

 

すっかりくつろいでいる長島

OKOK! 部屋ごまかし選手権スタートってことね? 現実だったら急な訪問は絶対お断りするんだけど

まあ、それを言い出したらこのゲーム始まらないので…

 

制限時間は私がお宅のドアを開けるまでです。よろしいですか?

任せてちょーだい! 僕も掃除は得意な方なんでね。期待しといてください

わかりました。もう家の近くまで来ているので3分もあれば着くと思います

 

3分!?

え? 3分しかないの?

はい

いやでも3分じゃ何もできな──

それでは

 

ツーツーツーッ

え…3分しかないの?

 

まじで3分?

 

 

やばい!!

 

 

部屋ごまかし選手権の制限時間はひとり3分!

かなりシビアな時間設定なので、高度な部屋ごまかし技術が要求されます。果たしてこの部屋を人に見せられるレベルにごまかすことはできるのでしょうか。

 

まずは脱ぎっぱなしの服に手をかけた長島

この写真、生徒に嫌われてる体育教師のオフショットみたいで悲哀を感じますね。

とりあえず目についたものを片付けていきますね

 

ちゃんとファスナーも締めて、しっかり畳んで……っと

 

1着1着丁寧に畳んでいく長島。とても時間に追われている人間の所作とは思えません。

 

飲み終わったらすぐにラベルを剥がして捨てなさいよ。ったく

 

息子の部屋を片付けるママのように、ぶつくさ小言を言いながら丁寧にゴミを分別しています。

掃除としては完璧なのですが、3分間のごまかしとしてはかなり手が遅いように思えます。このペースで間に合うのか!?

 

 

一方その頃、恐山は容赦なく歩を進めていました。こちらからは長島の様子が分からないため、ただ遊歩道を散歩してる人になっています。

こうしてる間にも長島さんがドタバタ部屋を片付けていると思うと愉快ですね

 

 

こういうのもさ〜! なんで一箇所にまとめないの? 返却するときに大変になるだけじゃん!

 

部屋に散らばったレンタルDVDに怒る長島。細かい部分ばかりが気になって、全体が見えなくなっているようです。これはいけません。

 

僕だったらこんな置き方絶対しないからね! 物が倒れてるのに、そのままにしておける神経がわからない!

 

散らかすにしてもこうでしょ!?

 

とうとう散らかし方にまで文句をつけ始めました。存在しない家主に小言を言っている間にもタイムリミットは刻一刻と迫っています。

 

 

テーブルの上やベッドの上はキレイになってきましたが、肝心の床に散乱するゴミは未だ手付かずのまま。明らかにペース配分を間違えています。

え? あと1分?? やばくない???

 

部屋の隅から無限にハンガーが出てくるんだけど!?

 

初めて見る散らかった部屋に翻弄され続ける長島。

 

こんなにハンガーあるならちゃんと服かけてよ!!! もぉ〜〜〜!!!

 

 

恐山はもう目的地の近くまで来ています。だいぶハラハラする展開なのですが、いかんせん恐山は何も分かっていません。

〜♪

おっ。電話?

 

 

あ、もしもし恐山くん? 悪いんだけどさ〜。こっち来る途中、コンビニで飲み物とか買ってきてくれない?

飲み物ですか? まぁ…いいですけど

 

 

時間稼ぎじゃないでしょうね?

いや全然! ただこの部屋何もないから飲み物くらいは持ってきた方がいいんじゃないかな〜と思って!

……まあいいでしょう。どのみちコンビニに寄り道したとしても、あと1分程度で着きますよ?

OK!それだけあれば十分!

 

 

反則すれすれの手法でなんとか命を繋いだ長島。しかし、残り1分で一体何ができるというのでしょうか?

もう正攻法は諦めました。短時間で部屋をごまかすには邪道に手を出すしかなかったんですね

 

そう言いながら浴室に消えて行く長島。汚部屋の決死隊みたいでかっこいいな。

 

 

最後の仕上げなのか、何やら細工をし始めたようです。残り時間もあとわずか! 追い込まれた長島はどんなごまかし方を思いついたのか!?

わあああああ!!!

 

 

ピンポーン

 

 

審査員到着!!

お邪魔しま〜す

 

……やっ恐山クン。おひさ!

大丈夫ですか? ドタバタ音が聞こえてましたけど

大丈夫大丈夫。じゃあ部屋に案内するね

 

 長島は呼び鈴がなる直前まで粘っていたようですが、ここでタイムアップです!

果たしてあの散らかった部屋を、人が呼べるレベルにまでごまかすことができたのでしょうか?

 

 

 

 

めっちゃキレイ!

1分間の延長があったとはいえ、これはかなりの好成績なのではないでしょうか。

トップバッターにして、完璧に近い部屋を作り上げた長島。あとはゴミのありかが審査員にバレなければいいのですが…。

 

Beforeを知らないため混乱する恐山

普通に片付いてる……。これ本当にもともと散らかってたんですか?

どうぞおくつろぎください

すごい。完璧にごまかしきってますね

 

遊びに来た友人として見れば、ケチのつけようもなく清潔です。一般的な部屋よりキレイですらあります

そうでしょう。僕の部屋ってだいたいこんな感じだからね

ただ、審査員として見るとあるはずのゴミが全く見当たらないので不気味でしょうがないです

 

ここで恐山が動いた!

ちょっとお手洗いお借りしてもいいですか?

え? うん。お手洗いはね〜。まあ、あるにはあるんだけど

そりゃあるでしょう

 

あるけど、結論からいうとオススメしないよ?

 

オススメしないけどね?

 

……。

 

 

 

やたらトイレに立ち入られるのを拒んでいたということは……

 

あっ!

 

浴槽に布がかかっている!!

やはり浴槽に全てを覆い込んでごまかすという手法でしたか。古典的ですがなかなかいい手ですね

 

 

しかしユニットバスの物件だと、こうして簡単に気づかれてしまうリスクが……

 

 

えっ!?

 

 

ビニールシートとロープ…?

 

コレって……

 

 

 

 

ということで、長島のごまかし技は「全てを浴室にぶち込んでしまう」という荒技でした。

とっさに目隠し用の布をかぶせたんですが、それをめくって浴槽に詰め込んだゴミを見られたら一巻の終わりなので……

 

万が一、布をめくられてもいいように、その下にダミーを用意しておくという二段構えにしました

まんまと引っかかった。急に物騒なものが出てきて怖かったです

「見てはいけないものを見た」と思わせれば、その下に隠しているものまでは気づかれないと思いまして

これ見られるくらいなら、散らかってると思われた方がまだいいのでは?

 

 

トップバッターにしてなかなかの好勝負を演じた長島! 日頃から部屋の掃除をしているというマメさが大いに発揮された形となりました。

 

使わない部屋にとにかくゴミを押し込む作戦! 定番ながら効果的です。まる子も同じことをやって姉に怒られていましたね。

 たしかに現実的な手法ですが、せっかくの部屋ごまかし選手権なので、もう少し創意工夫のあるごまかし方も見てみたかったですね。

 

 

2回戦:加藤

続いてのチャレンジャーは加藤。キレイな部屋が苦手で、むしろ散らかってた方が落ち着くタイプだそうです。

 

〜大会にかける意気込み〜

今回はごまかさないといけないということで出来る限り最小限の労力で挑みたいと思います

 

 

※2回戦のために部屋をもう一度散らかし直しました。とても良心が痛む作業でした。

 

もしもし、お疲れ様です。今からそちらにお伺いしてもよろしいですか?

いいけど、うち狭いし何もないよ?

大丈夫ですよ。どれだけ散らかってるかを見に行くだけなので

最悪の訪問者め

 

 

今回、僕は一発逆転の秘策を持ってきました。時間がないからって焦る必要はありません

 

試合開始のゴングは鳴りましたが、意外にも加藤動かず。かなり余裕を見せています。何か作戦があるようですね。

 

 

加藤の策略を知る由もない恐山

同じ道を歩くだけなので、さっきより早く着いてしまう気がします

 

後半組は不利になる傾向があるのか。加藤さん、大丈夫かな……

 

 

加藤、動かず

そろそろやんなきゃだな〜〜〜

 

だる〜〜〜〜

 

 

休憩しちゃった

こうでもしないとすぐ着いちゃうので。少し時間を潰していきましょう

 

 

ちなみに、この日はギンギンの真夏日。この競技で、審査員の恐山だけがクーラーのご加護を受けられていません。

スタート地点と家を往復させられる私が一番大変じゃないですか?

 

 

加藤

 

 

動かず

 

 

そろそろやんなきゃな〜〜〜〜〜〜!

 

制限時間の大半を無為に過ごしてしまった加藤。本当にここから部屋をごまかせるのか!? 一発逆転の秘策とは!?

 

ピンポーン

 

審査員到着!!

お邪魔しま〜す

 

ごめんなさい、ちょっと早く着いちゃったかも……

 

あっ!

 

いらっしゃい。狭い家だけどゆっくりしていってよ

え?? 部屋はどこ…?

いや〜どこって言われても

 

 

 

ないよ?

いや、その壁の向こうは…

ここで行き止まりだから。部屋なんてないよ?

 

通路を壁でふさぎ、散らかった部屋を丸ごと消し去るという大技を繰り出した加藤。

ものぐさ一休のクソとんちみたいな解決法です。そんなに片付けが嫌だったの?

 

給湯室としての機能しかなくなった家

その壁どうしたんですか? 手作り?

夜なべして作ったお手製の壁です。この家まで運んでくるのめちゃくちゃだるかった

この勝負って持ち込みありなんですね

 

その壁の向こう側は見せてもらえないんですか?

一応覗き穴はあるから、ここから見る分にはいいよ

ドア以外の場所に覗き穴がある家イヤだな〜

 

じゃあ、ちょっと失礼して……

 

え!?

 

誰!?

 

誰と誰!?

 

 

幸せそうな老夫婦がいました

お隣さんです。あまりうるさくしないでね、老夫婦にバレちゃうから

安上がりな「パラサイト 半地下の家族」って感じだ

 

 

ごまかすというより立ち入りを禁止するというダイナミックな手法。居住スペースは消滅しましたが、これは散らかった部屋をごまかす競技なので今回はお咎めなしです。

これだけ大掛かりなごまかし方が見られると思いませんでした。ただ……

ただ?

 

あいてるんですよ。上の方

それは言わないでよ

覗いてもいいですか?

やめてよ。幸せな老夫婦の邪魔をしないで

 

そう、これは部屋ごまかし選手権。審査員の目をごまかしきるためには一分の隙も許されません。

まあ、ここから見える範囲だけでも片付いていればセーフなんじゃないでしょうか

 

 

ここから見える範囲だけでも──

 

 

失格!!

ちょっと! 何の努力もしてないじゃないですか!

ダメか〜〜〜

 

 

一発逆転の発想でしたが審査員を欺き通すには一歩及ばず。部屋ごまかしに近道なしということでしょう。あと、幸せな老夫婦もいませんでした。

 

絶対にないだろうという場所にいきなり「壁」が現れると喉がヒュッと鳴ることがわかりました。

 壁を用意する手間がかかるし、家としての機能も失われるしで、目的と手段がメチャクチャ。

 

 

3回戦:永田

三人目のチャレンジャーは永田。

 

〜大会にかける意気込み〜

部屋を片付けたいと思ったことは人生で一度もありませんが、ごまかしなら誰にも負けません。

 

人としては終わっていますが、部屋ごまかし選手権の出場者としてはこれほど頼もしい人間もいませんね。

 

散らかった部屋での過ごし方も堂に入っています。まるで自分の部屋のようです。

プルルルル

もしもし? 恐山

 

またスタート地点に戻された恐山

お疲れ様です。今からそちらに行ってもよろしいですか?

実際は家に来たことなんてないくせに。競技となると簡単に来るんだね

急にめんどくさいこと言わないでください

 

制限時間3分なんでしょ。了解了解

今までで一番聞き分けがいい出場者だ

その代わり、恐山が1秒でも遅れたら俺の勝ちってことでいい?

攻守を入れ替えるな

 

 

動揺する様子もなく、余裕の表情を見せる永田。この男もまた、なにやら何か作戦があるようです。

3分なんてもらい過ぎなくらいよ。それじゃあチャッチャとやりますかね!

 

シャッ!

 

キュッ

 

ザッ!!

 

キュッ

 

 

部屋をごまかすには、まず己の見た目から。キリッとした服装をして、だらしない印象をなくします

 

スーツで自分の見た目をごまかすという作戦に出た永田。下っ端のインチキ宝石商にしか見えませんが、たしかにだらしない印象はなくなりました。

 

ただ、部屋は散らかったままです。一体何の時間だったのでしょう?

まあまあ焦りなさんな。まだ時間はたっぷりあるんだから

 

 

もう着いちゃいそうなので寄り道している恐山

永田さんも自信ありげでしたし、多少早く着いても良さそうかな

 

 

さて、そろそろ行きますか! 

 

 

一方その頃、永田はプレートのようなものを取り出し何やら作業を始めていました。コレが彼の秘策なのか…?

 

今のところ永田が身支度を整えただけで、部屋には何も起きていません。一体、何を企んでいるのでしょう?

 

 

ここで、恐山が部屋の前に到着しました。しかし、なにやら様子がおかしい…。

なんだ? 撮影禁止?

 

こんなのさっきまでなかったはずだけど……

 

 

ピンポーン

 

審査員到着!!

永田さん、表の「撮影禁止」ってどういう意味──

 

 

わっ! どうしたんですか?

本日はようこそおいでくださいました。こちら永田智作品展vol.1「鋼の冒険心」のギャラリー会場になります

本当にどうしたんですか?

 

当館内は撮影禁止となっておりますので何卒ご理解ください

なんですかこれ? 世にも奇妙な物語のリハーサル?

それではご案内しましょう

 

まずはこちらをご覧ください

こちらって……ただの汚いテーブルじゃないですか

いえ

 

「バベルの庭」でございます

バベルのにわ…?

 

なぜ人間はゴミをゴミだと認識するのだと思いますか? テーブルに宝石が乱雑に置かれていたとしたら、それをゴミだと捉えるでしょうか

 

綺麗か汚いかを決めるのは、我々の心にある「意識」の作用に他ならない。つまり人間は自分の目を通して自分の意識を見ているのです

 

どうか存分にご自身の意識を観察していっていただきたい

 

 

ただ散らかってるだけでは?

いえ、これはバベルの庭。私の作品でございます

 

続いて、こちらをご覧ください

これは……脱ぎ散らかした服の塊ですよね

いえ

 

「懶惰」でございます

これも作品?

 

情熱が生み出す物が傑作であるならば、徹底した情熱のなさが生み出すものは何なのでしょうか

 

美しさを構築する執念に美が宿るなら、美しさを一貫して目指さない執念にも美が宿って然るべきでしょう

 

怠け続ける時、それはもはや「怠け」とは呼べなくなるのです

 

「懶惰」って何て読むんですか?

私にも分からないのでございます

 

散らかったものをそのままにして、現代アートに見立てるというトリッキーな手法を繰り出した永田。

なるほど…あえて隠さずにごまかそうということですか。なかなか挑戦的な試みですね

あっ! おい!!

 

触れるなよ。展示品だぞ

 

あ、すみません

うちは撮影禁止ですし、大きな声での会話もご遠慮いただいております

部屋として居心地が悪すぎる

 

いたるところに作品を展示していますので。そちらを心ゆくまでご堪能いただければ幸いでございます

 

タイトルを考えるのめんどくさくなってません?

なってないのでございます

 

一切片付けず「展示している」という詭弁だけで乗り切ろうという大胆な戦略。恐山もペースに呑まれ、後ろに手を組んで鑑賞してしまっています。

散らかってはいるんですが、一つ一つの作品の解説を聞くとだんだん楽しくなってきますね。散らかってはいるんですが

 

それでは最後にこちらをお贈りしましょう

お土産ですか? 気が利いてますね

 

いえ。これは私の最後の作品です

作品?

 

“帰る人”

 

あなたが帰ることでこの芸術が完成します。これが永田智、最後のアートワークでございます

アートって言えばなんでも許されると思ってます?

こっちの都合も考えずに急に家にくんな! 帰れ!!

 

最後に急に正しいことを言われて試合終了です。

 

散らかったゴミにいっさい手をつけず試合を終えた永田。適当な理屈でけむに巻いていましたが、果たして審査員の目をごまかすことはできたのでしょうか?

 

 

片付けるのではなく、ゴミに必然性を見出す逆転の発想でしたね。たしかに説明を読んでから散らかった部屋を眺めてみると、乱雑な中にも「美」を感じるような気がしました

 

すっかり騙されてました。恐山が詐欺に遭わないか心配です。

 

 

最終戦:ARuFa

最後の挑戦者はライターのARuFa。

 

〜大会にかける意気込み〜

制限時間以内に『片付ける』のではなく、『ごまかす』なら何とかなる気がします

 

プルルル

 

プルルルル

 

もしもし?

 

あ、ARuFaさんですか。近くにいるのでそっち寄ってもいいですか?

あのさ~、3分って時間設定、結構無理じゃない?

今更そんなこと言わないで

 

ねえ、3分って設定から見直した方がいいと思うんだけど。せめて10分はないと

プツッ

あ、おい!!

ツーツーツーッ

聞く耳持たずか。そっちがその気なら……

 

やって

 

やろうじゃ

 

ねぇかぁ〜〜〜〜!!!

 

 

開始早々、さっそく動き出しました。最後の挑戦者であるARuFaはどんなごまかし技術を見せつけるのでしょうか。

 

ガバッ!

おらああああ!! どけどけどけどけ!!

 

んんんんんんん!!

 

せいっ

 

なぜか盛大に部屋を荒らし始めたARuFa。これはどうしたことでしょうか。企画趣旨は伝わっているはずですが…?

 

 

 

相変わらず同じ遊歩道を歩かされている恐山

おっ!

 

ちょっとほら! あれ見てくださいよ

 

セミだ

 

 

おらおらおらおらおら!!

 

ハンガーラックも……

 

どーん!

 

あっ!

 

カラスだ

 

横通るの怖〜

 

 

 

おもむろにソファ!!

 

 

コイツもドー

 

ーン!!

 

ご乱心としか言いようのない行動を繰り返すARuFa。

これではごまかすどころか、さらに散らかしているとしか思えません。一体何を考えているのでしょうか?

 

ピンポーン

 

審査員到着!!

お邪魔します

遅いよ恐山! 早くこっちきて!

 

さっそくだけど、これに着替えてもらってもいい?

え? 着替えるんですか?

さっそくさっそく!

 

着替えの前にまず部屋の様子を……

いいから! いいから! いいから着替えて!

 

 

数分もかけんな!

 

 

ガチャ……

 

 

これ合ってます?

合ってる合ってる! 完璧!

 

じゃあそのままソファに座って座って!

これ何なんですか?

いいから早く座って座って

どういうことなんですか?

 

早く早く座って早く

これどういうこと?

どっかり座るのよ? どっっっっっかり!!!!!

ねえ、どういうこと??

 

いくよ〜〜〜!!!

どゆこと〜〜〜???

はいチーズ!!!!

 

パシャッ

そんで編集してこうだ!!!!!!!!!!!

 

ラッパーのCDジャケットみたいでかっけ~~~~~~~!!!!!

汚い場所にあるソファにどっかり座るタイプのジャケ写ってかっけ~よね~~~!!!!

ゆえにむしろ部屋を荒らしていたということ~~~~~~~!!!

でもこの後の片付けダル~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

考えれば考えるほどダル~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!

やんなきゃよかった

 

 

すみません。3分間で片付けることは不可能だと思ったので、散らかっていることが逆にかっこいいというシチュエーションを作りました

 

 

 

こんなジャケ写が撮れたら誰も文句言わないんじゃないでしょうか

 

どういうことですか?

 

 

その後、「フリースタイルラップしてる」みたいな写真を撮ろうとしたら、スーパーの惣菜担当にクレームをつけるファンキーなおばちゃんになりました。

 

 

ということで、全ての部屋ごまかしが終了しました。映えある第1回チャンピオンの栄光は誰の頭上に輝くのか!

 

第1回部屋ごまかし選手権、優勝は…

 

 

長島さんです!!

 

 

優勝は長島!! 審査の決め手はどの辺だったのでしょうか!?

 

ちゃんと片付けてたの、この人だけだったので

 

そりゃそうだ!!

 

 

部屋が片付く一番のコツは、「日頃からよく人が来る家にすること」だそうです。

誰も来ない家だと、つい掃除を怠けてだんだんと散らかってしまうものです。人を招きたくなるようなステキな部屋に住むことが、突然の訪問にアタフタせずに済む何よりの対応策なのかもしれませんね。

 

 以上、部屋ごまかし選手権でした!