4. 比出紫衣さん

デスクの上に、P・D・C・Aのアルファベットを書いた紙を置き、十円硬貨をその上に置いてチーム全員が人差し指を添え、

「比出紫衣(ひでしえ)さん、比出紫衣さん、目標達成をお願いします」

と唱えると、ゆっくりと硬貨が動き出し、Plan・Do・Check・Actionの順番でずっとずっと回り続けるのだそうです。

(エンジニア・20代女性)

 

こちらも、一時期製造業を中心として大流行し、PMから禁止令がでることもあったのだとか。

一般的な解釈として、西洋のテーブルターニングの一種だとか、生産技術における品質管理などの継続的改善手法だとか、課題解決のための最適化の仕組みだとか、もう時代遅れだとか言われています。

 

 

試しに実際にやってみたところ、

 

 

 

 

 

目標設定があやふやなままPDCAをずっと回し続けることになり、大変危険でした。

 

 

 

 

 

5.一度も開かれることのなかった定例会議

気がつくと、参加した覚えもなく、一度も実施されたことのない「定例」を冠された会議がカレンダー上にありました。

スキップに継ぐスキップ、リスケに継ぐリスケを繰り返された会議は人を騙す「闇会議」になるといいますが、本当にあったんですね。通知だけくるんだよね。

(保険業・20代女性)

 

定例会議なのに開催されてないの・・・?

もはや哲学的な匂いすらする怪談で、グーグルカレンダーに現れるなど比較的新しいオフィス・ロア(職場伝説)と言えるでしょう。

忙しい時間に会議の内容が不明という条件が重なるなどした時期に、全国のビジネスパーソンからの体験報告が増加します。

 

ほら残っていませんか?

あなたのグーグル・カレンダーにも・・・・・・

 

 

もし残っている場合、予定の詳細を開いて「繰り返さない」をクリックすると呪いは消えます

 

 

 

6. リターンキー・ラップ現象

(略)……昔ほど霊感はないのですが、人影まばらなオフィスでカチャカチャという小さい音が続いていることに気がつくことがあります。

その前触れのあと、オフィス中に乾いた「ターン」という音が鳴り響くということが繰り返され、一時期ノイローゼ気味になりました。

(紡績業・男性20代)

 

断トツに体験報告の多い怪談です。

大体は実害のない現象ですが、ときに「怪鳥の遠鳴き」「空間が割れた音」と評されるような大音量に悩まされることもあるそうで、

 

音のした方を見ても極度に集中した同僚がいるだけだった

というのがこの怪談のベースです。

 

なんで気づかないんスかね?

 

 

 

7.  欠けた七不思議

「脚立を軽々持ち上げる江角マキコの霊」
「必ず自分のとき切れるウォーターサーバー」
「もしもしと言って受けてはいけない電話」
「検索ワードはウエに監視されてるという噂」
「コンセンサス様」

 

これらは実際報告のあったオフィス七不思議で、企業風土それぞれに違いますが、

共通していることがあって、それは・・・・・・

 

七不思議の七番目は誰も知らない。

それを知ってしまうと、奴らに「どこか」へ飛ばされると言われています。

 

 

 

そう、「どこか」へ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、そんな奴らから君たちを守るため、

地獄の底からやって来た 正義のオフィスワーカー

 

・・・・・・なのかもしれない。