怖い。

 何が怖いかというと全部が怖いのだが、全部の中でも怖いものがある。

 犯罪や事件が特に怖い。もしも自分が巻き込まれたらと思うと恐ろしくてモノクロになってしまうというもの。

 でもよ、怖かったらさあ!!

 学べばいいんだよ!!

 わからないから怖いんであってさあ!!

 学んだら怖くなくなるかもしれないだろ!?

 

『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』という本を手に入れた。

 図書館で見かけ、良すぎたので借りて帰ろうとしたら貸出禁止だったのでインターネットを探し回って古本を購入した。『明治・大正・昭和 事件・犯罪大辞典』という平成以前に発行されたバージョンもあるっぽいが、せっかくなので平成が入ってるやつを探した。

 発行元は東京法経学院出版で、編者は事件・犯罪研究会と書いてある。調べてみたら他にも色々面白そうな本を出している会だった。

「本邦唯一、事件・犯罪の集大成なる!!」いいキャッチコピーだな……。「執筆者は読み物としても面白い作家・ライター等71名が分担」というのもすごい。お買い得すぎる。
「マスコミ・作家・図書館・法務関係者から一般読者まで必携!!」というのも嘘ではないだろう。webライターも必携と言っていいかもしれない。

「各界権威者の推薦文」が載っている。「権威者」て。あの瀬戸内寂聴さんも推薦している。

 分厚い。本当に「大辞典」の名に相応しい分厚さだ。

 篠澤広のちびぐるみと比較するとこれくらい分厚い。この分厚さの中にビッッッッッッッッシリと国内外の大きな事件や変で愉快だったりする事件などが書かれている。その数なんと3200ちょい。

読もう


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P875より

 もちろん1ページ目から読んでいってもいいが、この本は「掲載されている事件がジャンル索引で探せる」というのがかなり良い。ジャンル索引から面白そうな事件をピックアップしてちょっとだけ紹介したい。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

 こんな感じで事件のジャンルがズラッと並んでいるので、気になる事件のジャンルを選ぶ。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

『騒動その他』ってなんだ……ジャンル索引の紹介してるんだからいきなりその他を選ぶなという気もするが、気になるものは仕方がない。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P909より

 あった。「悪魔」ちゃん命名事件とかあったな……。
 騒動その他の事件一覧を眺めていると一つ気になった事件があった。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P909より

「日本海ヘビ大量漂着事件」……なんだそれは。多分、日本海にヘビが大量に漂着したのだとは思うけど、何それ。
 他のも気になるけどとりあえずこれを見てみよう。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P639より


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P639より

北九州北部や西中国の日本海沿岸に、ヘビの死骸が入った木箱が次々と漂着した。1996年1月4日午前4時半ごろ、北九州市小倉区の離島・藍島に住む自営業者が、同島の浜辺で木箱2個を見つけたのが最初。木箱は縦50cm・横70cm・高さ15cm。箱を開けたところメッシュの袋があり、ナイフで切ると大量のヘビが固まって現れたのだった。1つの箱には体長約50cmのヘビが44匹、もう1つには体長約120cmのへビ約100匹が入っており、これらはその特徴から、毒のあるクサリへビ科のタンビマムシと、毒なしのナミヘビ科のアカマダラだとわかった。いずれも中国や朝鮮半島に棲み、東南アジアにも生息。タンビマムシは強壮剤や薬用酒に使われて重宝されるが、多く見つかったアカマダラのほうは価値が低いらしい。性格が荒くペットには向かないし、丸焼きにして正体を隠してもマムシの代用品にできるかどうかも疑問だという。船から捨てられたとみられるが、その理由はいっさい不明。ほかにも、同じ日の午後には北九州若松区有毛の船着き場木箱1個・約100匹が、翌5日朝には山口県下関市や同県豊浦町の海岸で16個の木箱・計数百匹のヘビが見つかるなど、10日までに計100箱・約5900匹の漂着が確認された。 (みやざわたかこ)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P639より

 面白いけど怖い。なんだよこの事件。まあ「すみませんヘビの死骸詰まってる箱落としちゃって」って名乗り出る雰囲気ではなかったのだろうな……。1996年ならネットに情報がギリギリあるんじゃないかと思って検索してみたけど全然出てこなかった。世の中にはまだネットになくて本にはある情報というのがいっぱいあるな……。

 


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P887より

 次は泥棒・スリ・万引き等窃盗事件を見てみよう。盗みは身近で怖い犯罪だ。

 一つ目の「”アーメンおふみ”スリ事件」がかなり気になる。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P3より

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P3より

警察庁の「全国常習者スリ犯名簿」、通称“スリ名鑑”には約3000人のスリが記載されていて、そのうち女スリが4割を占める。1981年9月、大阪府警捜査3課に逮捕された“アーメンおふみ”こと山村文子(仮名・53歳)は、スリ名鑑の2626号にあげられた女スリの第一人者だった。おふみの手口はデパートや駅の人混みのなかで狙いをつけた主婦の後ろに接近、バッグの留め金を開けて財布だけを抜き取るもので、スリの手口のなかでカバン師と呼ばれる最も正統的な方法。ただ、その日その日暮らせる金があればいいからと、スリ取った金が多いときには、財布に金を残して「落としましたよ」といって被害者に返したり、定期券や住所録・重要書類などは郵送で本人に返した。仲間内から”アーメンおふみ”と呼ばれたのもこのためで、仲間が病気になったときや刑務所に入っているときも、こまめに面倒をみたという。おふみは28年5月、大阪・淀川区の運送屋の次女として生まれた。敗戦後の46年、疎開先の鹿児島県(父の郷里)から大阪へ戻って運送屋を再開したが、間もなく両親とも死亡。「戦後の混乱期、生きるために身体を売るか悪いことをするしかなかった。アメ公に身体を汚されるのはマッピラ」とスリを始めた。49年11月、最初につかまったのを皮切りに、和歌山刑務所とシャバを往復すること13回、通算16年間をムショで暮らしてきた。 (野口佳子)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P3より

 まず「スリ名鑑」の存在が面白いな……大前提としてスリは犯罪だしこいつは悪人だが、このアーメンおふみはつまらない悪人というにはあまりにもキャラが立っている。

 他の窃盗事件も見てみよう。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P887より

「エロ本1万冊万引き事件」そんなことが可能なのだろうか……。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P76より

1996年10月14日、東京・神田のアダルト書専門店でアダルト本を大量に万引きしていた2人の若者が発見され、神田署に逮捕された。2人は神奈川県相模原市に住む水谷清一(仮名・22歳)と滝沢邦彦(仮名・22歳)で、ともにフリーター。大のエロ本好きで、3年半前から共同でエロ本の万引きを始め、水谷の部屋にコレクションしていた。その数、1万冊にエロビデオも数百本。水谷の部屋は窓も床もエロ本でふさがり、昼間でも真っ暗。下手にいじるとエロ本の雪崩がおきるというので、家宅捜査も一苦労だったという。2人は万引きの動機を「盗んだ雑誌を身近に置いておくと、何となく満足できた」と自供した。 (下川耿史)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P76より

 三年半で一万冊ということは毎日やったとしても一日8冊は盗まなければならない。二人がかりだとしてもとんでもない数字だ。盗品もトロフィー気分でもはや読むためでもなんでもなくなってしまっているあたりが悲しい。床は抜けなかったのだろうか。

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P888より

 こんな窃盗事件もある。「白ずくめ”保護色”怪盗事件」
 事件名だけ聞くとほぼ怪盗キッドと言えるが、「保護色」とはどういうことなのか。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P375より


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P375より

高級イメージの一環として、住居やマンションの外壁を白色で塗ることが行われるようになったのは1970年ごろからだった。この傾向が一般にも広がった79年、兵庫・和歌山の両県で、白壁のマンションや住宅だけを狙って窃盗をはたらいていた男が兵庫県警捜査3課に逮捕された。「近畿管区共同2号事件」として、両県警が合同で捜査していたものである。犯人は神戸市葺合区の野上御(仮名・33歳)。自供によると野上は77年10月、新築のマンションや住宅の白色ブームに目をつけて、自分も白の上着に白ズボン、白いクツという白ずくめのかっこうで盗みに入ることを思い立った。壁にぴたりと張りつけば保護色になってわかりにくいというわけで、盗みに用いる車も白で塗った。とくに新築マンションにはクラブの経営者やひとり住まいのホステスが多く、かっこうの狙い目だったと自供している。こうして2年のあいだに150件、2000万円相当の盗みをはたらいていた。 (野口佳子)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P375より

 本当に保護色の意味での保護色だ。結局この保護色が役に立っていたのかどうかよくわからないのが残念だ。

 

 窃盗以外のジャンルも見てみよう。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

 どうしても目が離せないのでこの「世相・風俗およびハレンチ・ワイセツ関連事件」を見よう。上のやつも気になるけど。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P908より

 すごいのがあった。「窓から小便10円・放屁5円罰金事件」
 興味深すぎる。上下もすごいけど、とりあえずこれを読みたい。

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P763より

汽笛一声新橋の鉄道列車開通となった翌年の1873年4月15日のこと。東京・新吉原に住む荒物商・増沢政吉は、商用で横浜へ出向くため、新橋駅午後3時発の列車に乗りこんだ。発車間際に駅頭へ着いたので、厠へまいる暇がなかった。暫時は窓外の風景にみとれていたが、そのうち尿意がだんだん募ってきた。汽車に便所の設けがないとは恨んではみたものの、あとの祭り。油汗流してこらえたが、もう我慢ができない。車中失禁はおそれ多いと、窓を開けるのももどかしく、裾をまくって一物を取り出し、ままよと放水に及んだ。ヤレヤレと安堵し車席に腰をおろしたとたん、オイコラと満面朱を注いだ鉄道寮官員の怒顔があった。東京裁判所へ送付された増田政吉(ナ月注:原文のまま引用していますが多分増沢)、かしこまって聞いたのが、次の申し渡し。「其方儀、鉄道列車に乗り運転中小用致す料、鉄道犯罪罰則に依り、金10円申付ル」也と。それから8年たった81年11月18日のこと。京橋に住む長崎県士族・深川弥作は、用事を終えて横浜から鉄道列車に乗った。途中で下腹の筋が張りだし、ゴロゴロと不粋な音もする。車中でやらかしては他の客に気の毒と、尻をまくると、窓から1発プーと放った。たちまち制服の乗務員にみとがめられ、鉄道規則第6条違反により罰金5円を申し付けられた。これ“放屁1発罰金5円事件”とて、世俗の失笑をかいし也。 (風来団三郎)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P763より

 明治時代だ、思ったより昔の話だ。そうなると罰金の重みがかなり変わってくる……。1円が今の2~3万円の価値だったはずだ。しっこで20~30万円の罰金、おならで10~15万円の罰金だと思うと本当にかわいそうだ。それにしても文体がカッコいいぜ……。

 

 他のジャンルだとこれが気になる。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

 未解決、迷宮入り。オタクはそういうのが好きだから抗えない。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P947より

「”腹の札束に弾丸”命拾い事件」これがいいな。「命拾い事件」って言葉がいい。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P672より


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P672より

路上で見知らぬ男から「Aさんですか」と声をかけられ、「はい」と返事したとたん、「ズドーン」と心臓を短銃で撃たれるという事件がおこった。Aはもちろん即死、と思いきや……。1992年1月30日の夜、大阪府枚方市に住む歯科医の松本良二(仮名・62歳)は知人の車に乗って帰宅した。すると、自宅から10mほど離れたところに止めてあった車から男が出てきて「松本先生ですか」と呼び止められた。「そうです」と答えたとたん、男は松本の左胸目がけて銃を発砲、そのまま車で逃走した。松本と男のあいだは3m足らず、弾は見事心臓部に命中していた。が、松本はかすり傷どころか、体には弾丸の痕跡すらなかった。というのもこの夜、松本はコートの下の上着の内ポケットに札束をぎっしり入れた財布を入れていた。男が発射した弾丸はこの札束に邪魔されて体まで達しなかったのだ。ちなみに財布の中身は1万円札20枚、5000円札5枚、1000円札17枚の合計24万2000円、枚数で42枚。ただしこれをワニ皮製の2つ折りの財布に入れていたせいで、倍の84枚分、厚さにすると3cm、この札束の壁が防弾チョッキの役を果たしたのだ。犯行の原因は歯科医師会の会長選をめぐるトラブルと推測されたが、犯人はわからず終いだった。 (下川耿史)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P672より

 銃弾を防ぎたければ財布に24万円入れて半分に折っておくといいらしい。金持ちになりたい……。ワニ皮というのもなんとなく重要な気がする。

 

 より身近な犯罪といえば詐欺だ。インターネット上には今でも詐欺が蔓延っている。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

 詐欺についても事例を見ていこう。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P901より

 この二つが気になりすぎる。なんて?
「老女相手の”記憶”寸借詐欺事件」「老女相手の”笹かまぼこ”寸借詐欺事件」

「記憶」と「笹かまぼこ」が同じ枠に入ることってあるかよ。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P861より

1983年10月24日昼、愛知県一宮市に住む無職・A子さん(70歳)宅に「だれか当ててみや」と突然ひとりの男が訪れた。A子さんは「うん、そ~な」としばらく考えて、「京都の親戚の息子さん?」と答えると、男はよく思い出してくれたとばかりに「うん、そうそう」。そして「車のなかに350万円置いてあるが、小銭を貸して」とA子さんの小遣い9万円を拝借してドロン。被害者のなかには、地下街で話しかけられ2万円を取られながら、「みやげを持ってくるから」という言葉を信じて1時間も待ちつづけていた老女(73歳)もいた。82年以降、住所不定・無職・小山林(仮名・56歳)は、65歳以上の老女専門にもっぱらこの手口で1都2府5県、約127万5000円のサギ行脚を続けていたが、85年5月2日、東京・四谷署に逮捕された。 (村野薰)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P861より

 対面でのオレオレ詐欺だ。特殊詐欺だ。”記憶”寸借詐欺はネーミングがオシャレすぎるな。記憶はまだわかるけど、笹かまぼこは何なんだよ。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P861より


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P861より

1985年7月12日、住所不定・無職・古田幸雄(仮名・56歳)は、東京・巣鴨署に詐欺容疑で逮捕された。吉田の手口は、電話帳から女性名を拾い出して電話、ひとり暮らしの老女であることを確かめてから手みやげ片手に訪問するやり方で、「あなたの小学校の同級生、サトウの息子だが、仙台から来てお金を盗まれて困っている。ついては4,5万貸してほしい」というもの。電話すれば10人に1人は「なんとか騙せるな」とわかったそうだ。持参する手みやげはもっぱら仙台名産”笹かまぼこ”。笹かまぼこは「お年寄りによく知られ、好きな人が多いから」だったという。東京都内を中心に60件、250万円の犯行。しかし「豊田商事事件以降は老人に被害が集中して警戒するようになり、仕事がやりにくかった」そうだ。詐欺師の彼も、また、サギまがい商法の”被害者”であったというわけか。 (村野薫)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P861より

 たしかにこれは「老女相手の”笹かまぼこ”寸借詐欺事件」としか言いようがないかもしれない……。手口は悪質だがどうしてもなんだか気が抜けてしまう事件名だ。

 他に怖いものといえばやはりこれだ。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P877より

「麻薬・覚せい剤等薬物関連事件」だ。これは怖い。どんな犯罪や事件が起こるのか読んでおきたい。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P940より

「教頭”ミイラとりがミイラ”事件」なんだかとても間抜けな事件名だが、覚せい剤の恐ろしさが伝わってきそうでもある。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P183より


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P183より

1982年8月6日午後、香川県警観音寺署は同県仲多度郡多度津町立小学校の教頭・池部光晴(仮名・54歳)と、その次男で工員の晴和(仮名・23歳)を覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕した。取調べによると、池部は8月1日午後6時ごろ丸亀市内の川の堤防で、かつての教え子で晴和の知人でもある無職の山添登(仮名・33歳)に覚せい剤をうってもらった。また晴和のほうは3日夕、山添に覚せい剤を与えていた。晴和は国鉄宇高連絡船の機関士をしていた79年、覚せい剤注射をした疑いで厚生省四国地区麻薬取締官事務所に摘発され、懲戒免職になったが、その後も覚せい剤をうちつづけていた。息子の覚せい剤常習を悩んだ池部は、付き合っている相手の山添に覚せい剤を止めさせるほかないと考え、81年1月、「自分もうつ。これで終わりだぞ。男の約束だ」といって3人で注射した。しかし、同年夏ごろ池部宅を訪れた山添が覚せい剤をもっており、やめられないと相談したため、再び2人でうった。その後の池部は覚せい剤の虜になり、逮捕されるまでに10数回うちつづけていた。逮捕の直接の容疑になった堤防でうった覚せい剤は、腕時計を質入れして山添に入手させたものだった。池部は81年の教頭昇任試験で500人のなかから、ほかの85人と教頭に登用されたばかりだった。小学校の現職教頭の信じられないような犯罪は、教育界ばかりか一般市民にも大きなショックを与えた。現職教員の覚せい剤使用は、80年10月、栃木県下で公立高校の教員が逮捕された例がある。→高校教師の覚せい剤常習事件 (奥田益也)

東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P183より

 ミイラとりがミイラになっている……覚せい剤の前ではこれほどの男気があろうが抗えないことがわかる。みんなも覚せい剤に男気だけで立ち向かおうとしないでほしい。

 結構たくさんの事件を紹介してきた気がするが、本書には3200ちょいもの事件が掲載されているのでこれでもほんの一部だ。

 

 本書にはもちろん変な知らん事件ばかりではなく、有名な大事件もたくさん載っている。


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P947より

 3億円事件や……


東京法経学院出版『明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大辞典』事件犯罪研究会編 P889より

 ビートたけし『フライデー』殴り込み事件まで載っている。

 なかなか書店では手に入りにくい本だが、見かけた際はぜひ手にとってみてほしい。面白いぞ!!!!