!!先にごめんね!!

今回紹介する豆は確かに美味しい!

美味しいけど、ブランド枝豆みたいに目が覚めるような鮮烈な美味しさとは違う!

なんかこう、口に入れて咀嚼してから

…………

……

うめ。

みたいな感じ!その前提の期待値で読んで欲しい!

でも「美味しい」と感じている心は本物ということも信じて欲しい!

 

皆さんは「秘伝豆」という山形特産の豆をご存知でしょうか。

「ポケモンのアイテム?」と思う人の方が多いかもしれません。

秘伝豆とは、山形を中心に生産されている青大豆。「秘伝ハッピー豆」みたいな表記をされてる時もありますが品種としては「秘伝豆」です。

 

スーパーの乾物売り場に並んでいる大豆は主に黄色とか黒ですが、青大豆は大豆まで成長しても緑色のままの品種。

枝豆っぽい外見に違わず、通常の大豆よりも糖分が多め枝豆に近い風味も残しています。

 

青大豆は大雑把に北の方(東北地方や、新潟、長野県なんかも含む)で「ひたし豆」という調理法で楽しまれる事が多く、おせちに入っていたりもする伝統料理です。

秘伝豆はこの青大豆のブランド品種という事です。

 

そしてなぜか、「3割うまい!!」でおなじみの餃子チェーン「ぎょうざの満洲」で激推しされています。

グランドメニューで塩茹で秘伝豆が提供されている他、

期間限定で秘伝豆入りチャーハンが販売されたり、公式サイト上で秘伝豆のレシピを20品以上紹介していたりします。多分山形県民でもこんなに愛している人は稀です。

 

……とはいえ、あくまで味のベースは大豆です。

旨味ドバドバ中毒性MAX!!!とは無縁の地味な食べ物である事を否定出来ないので、煮豆が好きな人とか、テレビ見ながらちまちまつまむ酒のつまみが欲しい人など、穏やかな味わいを楽しみたい方におすすめです。

では実際に「ひたし豆」を作ってみましょう。

 

まずは水に戻す作業。たっぷりの水で一晩戻します。重量比4倍位はあっていいかと。

 

すみません。一般家庭で消費する量にあるまじき分量で戻した為完全に加減を間違えています。
(おそらくこれだと全然水が足りてません)

なお、乾物の例に漏れず水吸うと2~3倍に膨張するのでその前提で分量を調整して下さい。

 

一晩ものがこちら。ちょっと戻りきってないかも。冷蔵庫の中で戻すなら24時間以上待った方がいいかもしれません。

きちんと戻ると大きさ的には枝豆より大きくなります(画像のプリプリしてる豆がちゃんと戻りきってるもの)

まぁ茹でるからいいか……

 

なお、戻し汁は今後の調理に使うので捨てないように。まずは戻し汁を鍋に入れ、足りない分の水を足します。

 

戻し汁に軽く塩を加え(パスタ茹でる時の半分もいらない)先に戻し汁だけ沸騰させます。

 

その後戻した秘伝豆を投入。12分程茹でます。
(好みの問題でだいぶ硬めに仕上げています。15分~20分をおすすめするレシピも多いです)

結構アクが出るので、気になる方は取りましょう。

 

火から下ろすタイミングは一粒食べてみて判断してもいいかもしれません。

茹で上がったらザルに取り、

水で冷まします。

 

水に入れず、熱いうちに塩をまぶして常温で冷まし、塩茹で秘伝豆として食べるのもテです。

 

その後、かつおだしに醤油やみりんであっさりめに味付けしたつゆを沸かし、

火を止めて、その中に茹でた秘伝豆を投入。

 

数時間なじませれば完成。

粗熱が取れたらタッパー等に入れて冷蔵庫に入れて下さい

 

これに細切れの数の子を入れると「豆数の子」とか「数の子豆」とか呼ばれるおせちの一品になります。

 

出揃いました。秘伝豆の塩茹で、数の子豆です。

……地味……

 

あんまこの2つ並ぶ事ねーぞ。ナポリタンとミートソースの合盛りみたいだな。

 

まずは塩茹でから。

いただきます。

 

…………

……

 

うめ。

硬めに調整したというのもあるんですが、ポリポリ、コリコリとした食感。枝豆をより歯ごたえ強くしたもののイメージです。枝豆より成熟しているので、その分身がしっかりしてるのだと思います。

そして噛んでいるとジワっと旨味が広がってくる。

なんていうかな……いい意味でダラダラと食べ続けるのに向いてる美味さ。今日はゆっくり晩酌を楽しめるぞって時間に仕事が終わって、お酒片手にひと粒ずつ箸でつまんで食べる、そういうシチュエーションが浮かぶ味。俺酒飲まないし、今完全に仕事中だけど。

 

ひたし豆……塩茹でに出汁の風味がほんのりついてる感じだから、劇的に何か変わる訳じゃないんだけど……

 

…………

 

……

 

 

 

実家帰った気分になる。この数の子豆は俺の実家のおせちにも入ってたから。

出汁の味が染みていて、旨味の力で豆の美味さの即効性が上がっています。また、汁に浸かっていた分、しっとり感が増していて食べやすくもなっています。

子供の頃はずっと味しない豆だと思っててさ、大好きな数の子を食べる為にやむを得ず一緒に皿に取って、つまんねー食い物と思いながら義務みたいに消化する豆だったな……今となっては……

 

 

せっかくだから皆にも食べてもらいます。

普段のブロス記事だとド派手に美味い肉とかだから

「皆~~~~!!!美味しいものがありまーーーーーす!」って声かけるけど、今日は

「あの……豆あるんですけど興味がある人とか……?」位のテンションで募集しています。

 

ほんとに~!?本当に美味いの~!?

…………

 

美味っ!!!

ギャラクシーさんが塩茹で一粒目で激ハマりしていました。

これずっと食べてられる!

グルメ記事にあるまじき凪の表情の皆さんですが、実際には塩茹での時点でかなりの好感触をいただいていました。

数の子入りのひたし豆も食べてもらいます。

これ実家だと鰹節振ってたかも!

間違いなく合うので真似しましょう。

数の子と合う!

 

この歯ごたえがね!数の子と一緒に噛んでるとマッチしてくる!数の子に負けない食感の食べ物ってあんまりないよ!

 

 

この2品だけだと本当に地味過ぎるのでもう一品。

ご飯を研ぎ、ここに豆の戻し汁を含めた水、白だしを加えた上で水分を調整し、

上から水で戻した秘伝豆をばら撒いて

炊きます。(普通炊飯でOK)戻し汁に風味がたっぷり出ているので、とにかくこの戻し汁を活用しましょう。

 

炊き上がり。

最後に塩で味付け調整して……

 

秘伝豆の炊き込みご飯。塩だけでごくシンプルに仕上げたり、醤油ベースで炊くのもおすすめ。

油揚げをちらしたり、人参やごぼう、しいたけなど炊き込みご飯に合う具材をちらしてもいいですね。

炊き込みご飯はわかりやすく美味しい味。豆の香りがふわっと広がって、歯ごたえの主張も嬉しい。グリーンピースの豆ごはんが苦手でもこっちは行けるって人多いと思います。

炊き込んでも歯ごたえが残っているから、鶏とかきのこの炊き込みご飯にパラっと混ぜておけば色と歯ごたえのアクセントとしてちょうどいいです。

 

炊き込みご飯めっちゃ美味い!僕これ一番好き!ちょっとほっこりした食感になってる!

 

あらたまさんはちょうどお腹が減っていたとの事で何度もおかわりしていました。

 

枝豆と比べても歯ごたえが残ってるのが嬉しい!

ちなみに塩茹で秘伝豆を後から混ぜご飯に加えるなんて事も出来ますよ。

 

想定を上回る大絶賛だったので若干戸惑っていますが、秘伝豆の美味しさが十二分に伝わって何よりです。

 

という訳で、山形のブランド青大豆「秘伝豆」の紹介でした。

ひたし豆や炊き込みご飯以外にも、一回塩茹でして保存しておけばサラダに混ぜたり食感のアクセントに加えたりと、地味ながら活躍の幅は無限大です。

豆好きの人、身体に優しい常備菜が欲しい人、とにかく身体によさそうな味わいに飢えている人、是非試してみて下さい。