こんにちは、やたら映画とドラマを見ている者です。

田舎暮らしをしているため通勤時間が長く、ついつい映画やドラマを見まくってしまうので、この場を借りて私が2025年4月に見て良かった映画&ドラマをご紹介させていただきます。今月は小説を3作も読んでしまったのでいつもよりやや少なめで恐縮です。

ところで、Disney+って視聴履歴を消すことができなくて、途中でやめちゃうと履歴にず〜〜〜〜っと残ってるのが嫌だったんですが、最近のアップデートで消すことができるようになりましたね。

 

 

Netflixで見た映画&ドラマ

アクション「新幹線大爆破」

【あらすじ】
青森から東京へいつものように新幹線はやぶさ60号が出発したのだが、何者かにより時速100km以下になると爆発する大爆弾が新幹線のどこかに仕掛けられた。車掌の高市は乗客の安全を第一に考え、指令所の司令官笠置と連携し事件収束に向けて奔走する。しかし次から次へとトラブルが巻き起こり、爆弾の数や場所の特定すらままならない。果たして新幹線は大爆破してしまうのか?な話

大昔の映画「新幹線大爆破」のリブート+リメイク+続編のような立ち位置のアクション。かなり力が入ってておもろい!海外映画の電車爆破アクションとなると馴染みが無くて「ふーん、すごいアクションだなあ」ぐらいのどこかリアリティのなさを感じてしまうけど、みんな知ってる新幹線!見たことある車内!景色!そんな中で現実に起きるわけが無いウルトラスーパーパニックが巻き起こるとあっちゃ「うお〜〜〜!すごいアクションだ!!」という感じで臨場感と迫力が段違いでした。新幹線にまつわる人々のお仕事風景や裏側などもかなり詳細に見せてくれて、その辺もためになったね〜という気持ちです。電車好きの小学生男子はかなり食いつきそうですね。

そして、斎藤工が斎藤工史上一番カッコ良かった!冷静かつ的確に指示を出し、部下の信頼も厚く、時にお偉いさんにも噛み付く「人間の究極理想形」が擬人化されたようなパーフェクト人間。さいこっお見事っ!でもこういう熱い男が一人いるぶん、その代償として車内には最悪なクレーマー、私人逮捕系YouTuber、高慢ちきな政治家、ダルい起業家YouTuber、やたら説明セリフが多く周りに流される一般人など、令和のあらゆるステレオタイプな嫌な奴が勢揃いしており、そこはなかなかのダルさがありました。日本人なら大人しくしとれ!!どうやって真犯人が爆弾仕込んだんだよという粗はありつつも、新幹線アクションはかなり一見の価値ありでした。

■オススメ度:★★★★★

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バイオレンス「ハボック」

【あらすじ】
若者4人が麻薬を積んだトラックを奪い、警察といかついカーチェイスが行われた。何とか逃げ切り依頼主の中国マフィアのツィの元に届けるが、直後に覆面集団の襲撃に遭いツィは殺される。ウォーカー刑事は市長候補の息子が事件に関わっていると読み、助ける代わりに今までやらされてきた闇仕事との縁切りを市長候補に約束させる。孤独な刑事VS覆面集団VSマフィアの三つ巴バトルが始まる…な話

「ザ・レイド」シリーズのギャレス・エヴァンス監督のネトフリ独占新作。めちゃくちゃな、本当にめちゃくちゃな銃撃戦を繰り広げるバイオレンスアクションで、ちょっとこれは凄過ぎたかも…。やはりこの監督は泥臭い激烈アクションを撮るのが見事過ぎ。ダメージを食らった人が見たこともないぐらいぐにゃぐにゃに吹き飛ぶような、他のアクション映画では感じられないクレイジーさがかなり独特ですごいです。

流血、格闘、銃撃、人体破壊はもちろんすごい上に、周辺環境が木っ端微塵になっちゃうほどの暴れっぷり、その他もろもろの血生臭い全てがここに凝縮されています。カメラワークも雑で粗く、しかしそれがリアリティを際立たせるヤバさがあるし、特定の敵には銃弾を10発くらいぶち込む異常なオーバーキルが一番おもしろかったです。最高!!アクションに飢えてる人は今すぐ見るべき!

■オススメ度:★★★★★

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ドラマ「ブラック・ミラー」シーズン7(全6話)

【あらすじ】
近未来デバイスや昨今の流行やあるあるを取り入れて、嫌〜な話を1話完結オムニバス形式で展開する人気シリーズの第7弾。

今シーズンも待ってた甲斐のある面白さでした。「脳の病気で悪い部分を近未来デバイスに置き換えて治療したら、その代償として時々無意識になって勝手にラジオCMみたいな広告をしゃべるようになっちゃった人」、「Wordのオートコレクト機能のように、自分の言ったことが現実を捻じ曲げてしまう装置」、「AI生成で作ったリアルタイム映画のVR空間で演じていたらバーチャル主演女優のAIといい感じになっちゃう人間」などなど、嫌な話半分、良い話半分という感じで全エピソードがもうグイグイ見れました。ただ、ブラック・ミラーって昔は胸糞話が多く、それ目当てで見てるところはあったので胸糞比率をもっと上げてもらってもよいですよ。

■オススメ度:★★★★★

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Disney+で見たドラマ

MCU「デアデビル:ボーン・アゲイン」(全9話)

【あらすじ】
大切な友人を失ったショックでデアデビル稼業を引退し、弁護士一本で法の中で奮起するマット・マードック。しかしニューヨークの市長となってしまったライバルのウィルソン・フィスク(キングピン)が法の外で暗躍するやばい活動が次第に浮き彫りになっていく。さらに狂った街では法の中で人を救うことが次第に限界になっていき、マットはやはりデアデビルとして再生(ボーン・アゲイン)することになる…

ネトフリで配信されていた前シリーズは長すぎて見てないんですが、これはめちゃくちゃおもろいです!最近MCUが「エンドゲーム以降もう追いかけられなくてわけわかんね〜」「ドラマとかにも手を広げすぎてわけわかんね〜」「そもそも神映画出てね〜」「メインヴィランとなるはずだったカーン役の人が降ろされて大幅に路線を変更しなきゃいけね〜」など様々な原因が重なって人々のMCU離れが加速していたんですが、その中でかなりスマッシュヒットな面白さでこれからますます期待したくなってしまう完成度。ホワイトタイガー編、ミューズ編、ポインデクスター編と展開しつつ、シーズンを通して「デアデビルとしての再生」と「キングピンの台頭」を描くシリアスかつ破綻なきシナリオはまさにお見事と言わざるを得ませんでした。そして映画のサンダーボルツやファンタスティック・フォーも楽しみすぐる…。

■オススメ度:★★★★★

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バイオレンス「ガンニバル」シーズン2(全8話 完結)

【あらすじ】
「人を食う」疑いのある供花村の駐在さん阿川が、供花村が何十年も背負った呪いに終止符をうつために大暴れする。その謎を解き明かす真相は、その死から全ての物語が動き出した後藤家の当主、後藤銀の過去にあったのであった…な話

漫画「ガンニバル」のシーズン2で完結編。シーズン1でかなり良いところで終わって、気になりすぎてそのまま漫画を全巻購入して読み切ってしまった程度にはハマっておりました。けっこう楽しみにしていたシーズン2はどうだったかというと、後藤家に狂った新キャラが投入されるなどオリジナルの展開がけっこう増えてドラマの展開としては分かりやすいものがありましたが、血と死体がもっと欲しかったかも…となってしまったのは正直なところでした。先ほど紹介した「ハボック」と比べるとかなりキレイだったな〜。

原作ではもう足の踏み場もないほどに血みどろになってるイメージがあったので、天候なども含めてややカラっとしてる感じはあったかもしれません。あとクライマックスのでっけ〜男との対決の行く末がかなり原作と変わっていて、悔しさがありました…ここは再現してくれよ……。そしてもう一つはどうでもいいんですが、京介とお母さんがニュースを見ながら宅配ピザを麦茶とともに食べるシーンで、麦茶は合わんだろ!コーラを飲め!と思ってしまいました。

■オススメ度:★★★★☆

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Amazonプライムビデオで見た映画

戦争「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

【あらすじ】
暴君の大統領に反発した19州が分離独立し、内戦が勃発してしまったアメリカ。戦カメ(戦場カメラマン)のリーと記者ジョエルは大統領に直撃インタビューすべくホワイトハウスへ1400kmの珍道中を敢行。しかし無政府状態となった道中では、吊るされた略奪者、敵が誰かも分からない膠着状態が続く狙撃兵、そして狂った兵士などと出会い、まさに地獄の有様。果たして無事に辿り着けるのか…な話

もしもアメリカで内戦が起こったら…な恐ろしやなアクションドラマ。かなり面白い。無政府状態で行く先々で目の当たりにするやばい光景に、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされる筆舌に尽くしがたい緊張感!派手な戦闘シーンは少ないものの、「いつ銃弾が飛んできて死んでもおかしくない緊迫感」のほうがよっぽど恐ろしいですよね。

戦場カメラマンとして時折差し込まれるモノクロの写真もかなりのリアリティに溢れ、本当に内戦を起こしてその最中に撮影したのでは…と錯覚してしまうほどの凄みがありました。赤いサングラスのやば過ぎる兵士の登場で緊張が最大級に高まりつつ、そのまま突き進んでくれました。終わり方もこんなんでいいのかよと思ってしまうくらい非情!!

■オススメ度:★★★★☆

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胸糞「ソフト / クワイエット」

【あらすじ】
差別主義者のエミリーは同じ志を持つおばさん達を集めて白人至上主義のおばさんコミュニティグループを結成する。初日の決起集会でそれぞれに抱える思いを吐露し合い、一致団結。やばい思想が盛り上がり過ぎて会場を追い出され自宅で二次会をしようと同志が経営する売店に寄ってワインを買っていたところ、アジア人女性二人と口論となってしまう。そして信じられない胸糞展開が巻き起こる〜!!な話

私は数ヶ月に一度、最悪な胸糞映画を見なきゃ体が整わない呪いにかかっているので、見ました。最悪すぎっっっ!!!!なんでわざわざこんなの見なきゃいけないんだよっ!!…と思いきや、こういうやばい思想を持ってるやつは身を潜めてるかこちらが目を背けてるかして水面下では存在しているらしい。嫌すぎる…。

とにかく最悪おばさん達がほんとに最悪すぎて片時も目が離せないほど負のパワーが弾けており、全くもって感情移入できないのもすごかったです。いくら不満を抱えてたって、自分より下だと思ってる人にその怒りをぶつけたってしゃあないでしょ…。偉くなくとも正しく生きようよ!!

■オススメ度:★★★★☆

 

 

劇場などで見た映画

スリラー「異端者の家」

【あらすじ】
シスター・パクストンとシスター・バーンズの二人は宗教の布教活動をしている。家々を巡って布教する中で訪れたのはリード氏の邸宅。雨宿りも兼ねてお邪魔させていただくのだが、何かこいつも家も変だ。やがて宗教に関する独自の講釈を長々と垂れ流しながら、狂気に満ち溢れ二人は地下室に閉じ込められてしまう。狂ったおじさんから逃れるには、ある事をしなければならない…。助けて〜!な話

「ヒュー・グラントがやばい」という情報の一本槍だけで見てみました。思ってたより宗教に関する講釈がなげすぎてちょっと…いや、まあまあ眠かった…(「異端者」って言ってるから想像つきそうだけど私は全く予期してなかった)。

でも家にやって来てしまった不運な女子二人が地下に閉じ込められてからエスカレートしてくヤバさはかなり圧倒的かつオリジナリティに溢れてて良かったです。「宗教=◯◯」という捻じ曲がった持論や、地下室に隠された秘密など、ジメジメしつつも簡潔な仕上がり。眠気が一切無い時にもう一回序盤の長すぎる講釈を噛み締めたいですね…。

■オススメ度:★★★★☆

 

 

スリラー「VENUS/ヴィーナス」

【あらすじ】
ナイトクラブのダンサールシアは店と繋がるギャングからドラッグを盗み出して逃亡し、郊外のマンションに住む姉ロシオを頼る。妹を煙たがる姉は何と翌朝娘を置いてどこかに失踪してしまった。ルシアは姪っ子を守りつつギャングの追跡に怯えていたが、突然現れた惑星により未曾有の日食が発生し(え!?)、マンションでも怪現象が巻き起こるようになった。果たしてこれから何が起こるのか!?な話

映画を愛し、映画に愛されてるのでオンライン試写の招待いただきました。原案はクトゥルフ神話でおなじみのH.P.ラブクラフト×監督は「REC」シリーズのジャウマ・バラゲロ監督という、映画好きなら「フム…となると見ておいて損は無さそうですな…」と食指が動きそうな組み合わせ。前半は不穏さはありつつまあ普通のよくあるサスペンスな展開が続きつつも少しずつ異変が発生し、後半いきなりエンジンが逆方向にかかってフルスピードで全然違う方向にぶっ飛ばしていった…そんな鑑賞後感ですが、そこにかなり魂がこもってて見ていて気持ちよかったです。グロ、虫、人体破壊、触手、オカルト、我々が求めるものがここにある!

そして主演のエステル・エスポジトさんがかなり良かったです。見た目の美しさもさておき、なんやかんやで負ったまず死ぬレベルの致命傷をめちゃくちゃな手法で完治させて奮闘するバイオレンスさがお見事。血みどろのヒロインはどの映画も熱いものがあるけど、今作は特にアチアチです。

■オススメ度:★★★★☆

 

 

特に意味のない爆発で告げる別れ

というわけで今月はこんな感じでした。それではまた来月お会いできればお会いしましょう。5月はもうちょっと映画館で最新作を見ておきたいもんですね。