やたら映画や海外ドラマを見てる者です。
5月なのにじわじわと暑くなってきたということもあり、肝が冷やすという意味合いも兼ねて「最近見て良かったホラー映画・スリラー映画」を7本、あとついでに絶対見ない方がいいし見ないで欲しい胸糞映画1本を紹介したいと思います。U-NEXTやアマプラでレンタルできるものが大半なので、気になったものがあったら是非チェックしてみてください。きっとどれか一つは「おもしれ〜」って思うやつがあるかもしれません。
【紹介してるえい〜が】
■ザ・モンキー(超常現象系)
■バイオレントネイチャー(殺人鬼系)
■V/H/S94(オムニバス系)
■KILL 超覚醒(暴力系)
■ハートアイズ(殺人鬼系)
■ロングウォーク(デスゲーム系)
■キーパー(怪異系)
■メルト(胸糞系)
ザ・モンキー(超常現象系)
【あらすじ】
太鼓をたたくおさるのお人形があるのだが、ネジを巻き、太鼓が叩かれると、その瞬間近くにいる誰かが不慮の事故に遭い死ぬ…。そんなおさるの人形がとある双子のハル&ビルの家に行き届く。おさると不審死の関係性を疑うハル達は惨劇が繰り返されないよう、井戸に封印した…。そこから25年後、ハルは近親者の不審死からおさるの人形が再び現れたと確信し、新たな惨劇の幕が降りるのだった…な話
おさるの太鼓を叩くと近くの人が死ぬだけ、単純明快、いい意味でバカバカしいにもほどがあるホラー。でも原作はスティーブン・キング、監督&脚本は「ロングレッグス」のオズグッド・パーキンスらしいです。「ファイナル・ディスティネーション」を彷彿とさせるドミノ倒しのような不慮の事故が毎度バリエーションが豊かで素晴らしいにも関わらず、その死に一切の悲壮感がなくオモチャのようにめちゃくちゃ命が軽く扱われてるのがかなりの「ひょうきん」でした。こういうノリのホラーは廃れずに永遠に作り続けて欲しいものです。
登場人物の個性は取ってつけたようなあっても無くてもいいぐらいで深く感情移入する必要もなく(させる気もあんまり無さそう)、ただただ「おさるの太鼓→死」の一本槍を100%楽しむだけの90分。3ヶ月ぐらい前に見たんですが、もうほとんど覚えてないです。頭空っぽで見るのが良いですね。
バイオレント・ネイチャー(殺人鬼系)
【あらすじ】
60年前に悲劇的な死を遂げ、火の見櫓に埋められたジョニー。その怨念はペンダントで封印されていたのだが、とある若者たちが持ち去ったことでその封印が解かれ、不死の殺人鬼となって蘇る。彼はペンダントを求めて森を彷徨い歩き、一人、また一人と凄惨にぶち殺しまくっていく。あまりにも静かな森の中で、ジョニーはペンダントを持つ者を見つけることが出来るのか…?な話
めちゃくちゃなバイオレンススリラー。個人的に、かなり好きでした…。ジェイソンやレザーフェイスを彷彿とさせる不屈の殺人鬼という設定に新しさは無いものの、しっかりと悲劇的な生い立ちを明かして深掘りしつつ、徹底的に殺人鬼の後ろをついて歩いていく「殺人鬼視点のカメラワーク」はかなり斬新かつ独創的で、他の暴力映画と一線を画す出来栄えになってました。どでかフック2個を鎖でつないだ名も無き武器と斧というオリジナリティとスタンダードを掛け合わせた装備というのも熱い!
そして残酷シーンも容赦一切無し!合計7回でトータルで6分足らず、それ以外の87分はほぼ森の中を歩き続けるほのぼのチルアウト映像という異色の構成ながら、一つ一つの殺しのインパクトはまあ凄まじく、お見事っ!と言わざるを得なかったです。数字で表すと、「1」が続くな〜と思ったら突然「700」になってまたすぐ「1 」に戻り、次の「700」に備える…というような、そんな構成。特に、ヨガをやっている女の子の殺し方はあまりに最凶過ぎて何回も戻して見て笑っちゃいました。被害者たちも完全に息絶えてるレベルのダメージを食らってるに倒れずにフィニッシュまで立って待っててくれるのも涙ぐましい…。
カメラワークの妙も去ることながら、BGM無し、効果音無し、ジャンプスケア無し、聞こえる音は木々のざわめきと鳥のさえずり、そして人の悲鳴のみという「削ぎ落とし」も勇気に溢れていて、バイオレンスが好きな人がセンスを極限まで研ぎ澄ませて突き詰めた「終着点」のような完成度さえ感じました。かなりのオススメです。終わり方も無駄すぎてびっくりしましたし。
V/H/S 94(オムニバス系)
VHS画質のホラーPOVオムニバスシリーズ。私は「V/H/S」シリーズが大好きなのですが(こっから長くなります)、3作目が2015年に公開された以降は続編が作られず、アメリカのホラー映画限定サブスク「SHUDDER」限定で2021年からようやく年に1作ペースで「V/H/S 94」「V/H/S 99」「V/H/S 85」「V/H/Sビヨンド」「V/H/S ハロウィン」が順次公開。しかし日本での配信には(おそらく収益や人気面も含めて)時間がかかっておりました。で、2025年の夏にようやく期間限定で94・99・85・ビヨンドの4作が国内でも劇場公開され、最近94とビヨンドが配信されるようになりました。
ここで紹介する「V/H/S94」はそんなV/H/Sシリーズ第二期とでも言える、復活にふさわしい気合い十分な逸品です。「怪物」「棺桶」「改造」「民兵」にまつわる4つのエピソードが収録され、どれもかなり良かったです!やはりV/H/Sシリーズは最高!以下、軽く各エピソードの感想です。
◾️EP1 “Storm Drain”
地下に潜む怪物「ラットマン」の都市伝説を追うTVリポーターが大変な目にあう話。特に変哲は無かったけど、途中に挟まるテレビショッピングのCMだけ何故か「サイコ・ゴアマン」のスティーブン・コンスタンスキが監督してるらしく、かなり変でした。そこからのクライマックスのぶちかましは不気味さも相まってキレイに締まった印象。
◾️EP2 “The Empty Wake”
お通夜の担当で一晩棺桶に入った死体と過ごすことになった女性が大変な目にあう話。このエピソードはかなり最高でしたね。理屈はさておき、このあらすじならまあ死体が起き上がってくることは確定として見てたけどそこに行くまでの不穏さと、いざ始まった時のおどろおどろしさはかなりのものでした。鳴り響くサイレンもこえ〜。
◾️EP3 “The Subject”
インドネシアの狂気の科学者による人体改造施設に連れてこられた女性が大変目にあう話。インドネシアのすごい監督ティモ・ジャヤント作ということで期待していたんですが、POV画面の繋ぎが粗かったり、銃で撃たれるリアクションが不自然だったりと、少しムムッとなるところはあったかも…。
◾️EP4 “Terror”
白人至上主義思想を持つ危険な民兵集団がとある究極兵器を手に入れ、それをもってテロを起こそうとするも、大変な目にあう話。民兵集団というのが日本人にとって馴染みがあまり無くて序盤は状況を理解しにくいところもありながら、件の究極兵器について明るみになってくると段階的におもしろがバーストしていく展開は好みでした。
このシリーズ好きなので、V/H/S99とV/H/S85も配信してください!
KILL 超覚醒(暴力系)
【あらすじ】
国家治安警備隊のアムリトはニューデリー行きの列車に乗り込んだ。恋人のトゥリカも家族と共にその列車に乗っていたのだが、いきなり40人もの大強盗団(しかも全員血縁)が車両の一部を占拠する。金品の強奪や暴力を繰り返すのを見かねたアムリトは拳で対抗していくのだが、とある出来事をきっかけに「超覚醒」し、目の前にいる悪人全てをぶち殺しまくる鬼神と化すのであった…。な、話
インドのバイオレンスアクション。インド映画といえばド級のスーパーアクションか歌と踊りのエンターテイメントととにかく「陽」なイメージがあるので、こういう殴る蹴る刺す潰す殺すな暴力満載の刺激的な作品は珍しいですね。狭い車内でドンチャン騒ぎが巻き起こって地獄絵図のような感じになりつつ、中盤でもう一段階ギアが上がる仕掛けがかなり過激で「えっ!?」と声が出るほどに予想外ではありました。そしてここで出るか!?というタイトルの入り方も熱く、満を持しての超覚醒からの無双は気持ち良さの連続でした。悪人といえど素人強盗団ということもあり、そいつらが怯えるほどの狂気が気持ちいい!
余談ですが、妻がよく「洋画は人の顔が覚えられないからちょっと苦手」とよく言っていて、個人的には「そんなもん見りゃ違いが分かるだろ…」と妻の思いに全く寄り添えておりませんでした。しかし本作の主役アムリトと強盗団のお頭ファニの顔がまったく見分けがつかなくて、ボンヤリ見てたせいでそこに気づくまでストーリーが「????」だったのでちょっと焦りました。今なら妻の気持ちがわかる…。そんなことを気づかせてくれる映画でした。それはさておき、珍しいインドの暴力映画、なかなか好きでした。
ハートアイズ(殺人鬼系)
【あらすじ】
バレンタインデーだけに現れてカップルを惨殺する、目がハートのマスクをかぶった殺人鬼「ハートアイズ」の存在に脅かされる昨今、失恋し仕事も上手くいかないOLアリーは、ラブコメ漫画のようにイケメン男ジェイに出会い、惹かれていく。しかし奇しくも今日はバレンタインデー。カップルのような雰囲気を放ちすぎて、ハートアイズに狙われる!私たちまだカップルじゃないんですけど〜!な話
ハートのお目目の殺人鬼が迫り来るホラー。これは…かなり、いや、めちゃくちゃ良い!!!脚本と制作にクリストファー・ランドン(みんな大好き「ハッピー・デス・デイ」の人)が入ってることもあり、ラブ&コメディ、ホラー&スプラッター、2+2が400ぐらいに増幅される面白さでした。10倍だぞ10倍!(←知らない人は検索してみてください)
殺人鬼にしつこく付け狙われるベタなストーリーラインに「その日出会ったワケアリ男女」の心の距離が絶妙に近づいて離れてまた近づいていく吊り橋効果的恋愛模様をのせてくれるのがなかなか新鮮。追われながらも一瞬の隙を突いて強引に差し込まれる人物の深掘りもまた映画的で良し。残酷描写もやりすぎない程度にそこそこ気合いも入ってて、とにかくバランス感覚がお見事でした。
ワイスピでしか見たことないミア役の人(ジョーダナ・ブリュースター)や、ファイナル・デスティネーション1作目の主役だった人(デヴォン・サワ)とか、オッとなるキャスティングの妙も冴え渡るし、ハートアイズの正体もなかなか裏があって最後までよかったです。ベースはラブコメなのも安心して見れますね。オススメです!
ロングウォーク(デスゲーム系)
【あらすじ】
荒廃し国力が失われたアメリカでは、若者たちの労働意欲を今一度奮い立たせるという目的でとあるデスゲーム「ロング・ウォーク」が定期的に開催されていた。時速4.8kmを維持しながら歩きつづけ、速度を3回下回ると銃殺、最後の一人になるまで続くというこのゲームに参加した50人の若者が、歩き続ける中で友情を育み、一人、また一人と死んでいく…果たして誰が勝利するのか?な話
映画を愛し、映画に愛されているのでオンライン試写のご招待いただき鑑賞。オンライン試写…私の好きな言葉です。スティーブン・キングが大学生の時に初めて書いた小説の映画化です。
昔の作品だから設定やら目的やらの無茶苦茶さはありつつ(労働意欲を取り戻させたいのに脱落した若者を銃殺するのはいかがなものか等)、そこは一旦置いといて、「休まず歩き続けないといけない」「最後の一人になるまで続く=明確なゴール地点が存在しない」という単純明快なルールの中、少しずつ精神が壊れていく若者たちの間に生まれる儚すぎる友情の描き方がなかなか印象的でした。中盤以降は各キャラの個性も際立ってくるだけに、その死も鮮烈かつ強烈!その中でも「ベスト・キッド・レジェンズ」に主役で出てたベン・ウォンくんは相当な演技の上手さを見せつけておりました。
原作未読だけど色々調べると違いが結構あるものの、映画的に盛り上がるようにアレンジがなされているという感じで、想像するに小説をそのまま映像化するよりかは良い方に転がってるんじゃないかなーと個人的には思いました。読んだことある人はそこまで多くないと思うので、一読してから見に行っても楽しい気がします。それにしても公開6月って結構先っ!
キーパー(怪異系)
【あらすじ】
交際1周年の記念に、医師マルコムととも人里離れた山荘を訪れた画家リズ。素敵な空間だったが、管理人からの謎のケーキや、ふてぶてしい態度の従兄弟が現れるなど、居心地の悪さを感じていた。やがてマルコムが病院から呼び出されリズは山荘でひとり取り残される。そして現実と悪夢の境界が曖昧になり、ただならぬ気配に飲み込まれていく…。この山荘に隠された秘密は何なのか?な話
映画を愛し、映画に愛されてるのでオンライン試写にて鑑賞。オンライン試写…わたしの好きな言葉です。先ほど紹介した「ザ・モンキー」や「ロングレッグス」で鮮烈な印象を残したオズグッド・パーキンス監督の新作で、相変わらず上品なほどの静けさの中から見たこともないオリジナリティあふれるホラー描写が印象的。話自体はベタっちゃベタだけど、断片的に怪しさと異質さを見せていくのが巧みですね。ただ、人によっては「真相に辿り着くまでがなげ〜〜〜」って思うかも。そういう私も「なげ〜〜〜」とはなりました。99分なのに…
ホラー描写に関しては個人的にはかなり好きで、ビックリ音無し、「ン!?」と思わせる些細なものからクライマックスの爆弾まで、バリエーション豊かで個人的には好みです。爆弾(比喩表現)の造形も「ウワッ!?」となって眉間に皺を寄っちゃうほど奇怪で、でもずっと見たくなるような魅力もあり…。私は目に焼き付けておきました。見たことなさすぎたので…。ただ、体感時間はかなり長い!こちらは5月末公開とのこと。
【視聴注意】メルト(胸糞系)
【あらすじ】
誰にも心を開かない女性エヴァの元に、少女時代に亡くなった町の人気者ヤンを偲ぶ会への招待メッセージが届いた。エヴァは久々に故郷に帰る決心をするのだが、どでかい氷を担いで街に戻るのだった。何故…。そしてどこか空虚な眼差しで孤独なエヴァの心の奥には、忘れようにも忘れられるわけがないトラウマが遺っていたのだった。どでか氷が溶ける時、何が起こるのか?な話
年に1〜2回のペースで何故か胸糞映画を見たくなってしまう私なのですが、も〜〜〜〜〜〜最悪すぎ〜〜〜嫌〜〜〜〜なんでこんな映画見なきゃいけないの〜〜〜〜も〜〜嫌すぎ〜〜〜やめて〜〜〜もう思い出しくもね〜〜〜なんでこんな映画作ったん〜〜〜〜〜??何これ〜〜〜〜?今まで見た胸糞映画の中でもトップに食い込むくらい嫌〜〜〜〜希望無さすぎ〜〜かわいそすぎ〜〜〜〜〜〜きっつ〜〜〜〜〜ほんとやめて〜〜見なきゃよかった〜〜〜…という感じの、最悪な映画でした。久々にこたえたわこれは…。終わったあと、ただただ目をつぶって上を見上げて電車に揺られるしかできることがありませんでした(私は電車の中で映画を見る)
世の中に胸糞映画としてジャンルが確立されていくつか有名なものはありますが(そして何故かそれをまとめたブロス記事のPVが良かった)、これほどに痛く、悲しく、重く、切なく、救いなく、一切のエンターテイメントも無い、ただただ最悪な2時間は他に無し。厳しさの中にあり、希望の外にありすぎる…。これを16歳で演じたシャーロット・デ・ブリュイヌさん、ほんとにちゃんとカウンセリングとかしっかり受けて実際にトラウマ残さないようにしてよね…それか頭に衝撃でも与えて映画に出演した記憶だけを消し去ってあげてくださいね、ほんとに…。あ〜あ。最悪っ!!!!!シュレックとかカンフー・パンダとか見よ!!
みんなも見よう!
というわけで、いくつか紹介させていただきました。この中でオススメはどれ…と聞かれたら、私は「ハートアイズ」をプッシュするかもしれません。分かりやすくて面白いから…。
それではまた〜。

まきのゆうき


















