こんにちは、ライターのギャラクシーです。静岡の浜松市に来ています。
NHKの大河ドラマのおかげで、現在 浜松市は空前の家康推し。ここ浜松城を筆頭に、家康ゆかりの地が連日賑わってます。
浜松には他にも観光スポットがたくさん! そしてうなぎやすっぽんといったグルメも有名ですが―
もうひとつ、有名なスポットがありますよね?
それは……
ギュアァァァーーー
ギュドドドドド……!!!!
70年の歴史を誇る『ボートレース浜名湖』です。
ギャンブルの類をほぼやったことがない僕ですが、ボートレースマンガの金字塔『モンキーターン』を読んでから、「ボートレースをナマで見てみたい!」とずっと思っていました。
でも―
・ド初心者が物見遊山でボートレース場に来ちゃっていいの?
・どうやって舟券(?)を買って何を基準に選んだらいいの?
全然わからん。ウケる。
というわけで今回は、ボートレース浜名湖の女性アテンド、“ハマナ娘クルー”の村松さんに、施設の事やレースのことなどをイチから教えてもらいましょう!!
ボートレースをやってみよう
「はじめまして! 『一回どんなものか見てみたい』っていう物見遊山で来ちゃったんですが、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫でございます。初心者の方が観光スポット的に訪れることも多いですから」
「おぉ、頼りになる! ではさっそく舟券っていうやつを買ってみたいんですけど、それってどこに行けばいいんでしょう?」
「舟券を購入するために、まずはマークカードに予想を書き込みましょう。カードは場内のいたるところに置いてありますよ!」
確かにマークカード置き場(?)みたいなやつがそこら中にある!
「ん? マークカードって3種類くらいあります??? どれを選べばいいんだ……?」
「カードの種類によって、単勝や二連複、三連単などなど、色んな賭け方に対応しておりまして……」
「?????」
「わからなければとにかくこのマークカード ↓ を選んでください」
これ! ごちゃごちゃ考えずに初心者はとにかくこのマークカードを選べばOK!
※注=今回の記事ではド素人の超初心者向けにめちゃめちゃ簡略化して説明しています
「マークカードの種類で対応する買い方が変わってくる、というお話をいたしましたが、私が初心者の方におすすめしているのは『二連複』という賭け方です」
「にれんぷく……!?」
「詳しい説明は省きますが、とにかく『1着と2着のボートを当てる、どちらが1着でどちらが2着でもOK』という買い方でございます」
これ! ごちゃごちゃ考えずに初心者はとにかく二連複を選べばOK!
「でも、結局だれが勝つのかってどう予想したらいいんですか? それも村松さんが教えてくれる……?」
「申し訳ございません、我々関係者は『舟券を買うことや予想を人に教えること』が禁じられているので、そればかりはお教えできないのです。こういった出走表の情報をもとに予想をたてるのが良いかと存じます」
出走表=その日のレースの情報が記載されたプリント(場内に置いてあるしネットで見ることもできる)
※PDF版はこちら
「うぅぅ……名前と数字がギュウギュウに書かれててどこを見ればいいのやら……」
「初心者のために最低限見ておくポイントを絞ると……
・選手のランク
・最近の成績
・コース
・その日使用するモーター
・その日使用するボート
あたりが肝要かと」
「ほう、ひとつひとつ教えていただけないでしょうか?」
「まず『選手のランク』ですね。名前の横に“A1”や“B1”と書かれていますよね? ボートレーサーには4つの階級がございまして、勝率によってA1>A2>B1>B2と分けられています」
「え! じゃあとにかく階級が上のA1選手に賭けたらいいのでは!? やったー! 勝った!!!」
「残念ながら強いレーサーが必ず勝つわけではございません。実際、『最近の成績』を見ていただくと、簡単に勝てるわけではないことがお分かりになるかと」
「ほんとだ。でもここを見ると『この選手は上り調子だな』とか『前回のレースの雪辱を果たすために今回は頑張ってくれそう』みたいな予想ができますね」
「なぜ強い選手が必ず勝つわけではないのか……それはボートレースには様々な要素が絡んでくるからなんですね。例えば『コース』という要素」
「コース?」
「ボートレースは6艇のボートが順位を競いますが、レースが開始される時にインコースなのかアウトコースなのかで有利不利があるのです」
「あ、確かに。円周のコースを走るんだから、単純に考えると外側の人は長い距離を走ることになっちゃいますね」
「おっしゃる通りです。レースがスタートしますと自由にコース取りできるのですが、開始時の有利不利というのはあるんですね」
1がもっともインで有利、6がもっともアウトで不利
※注=何回も言いますがド素人の超初心者向けにめちゃめちゃ簡略化して説明しています
「ボートレースは確かスタートがすごい特殊なんですよね? それは『モンキーターン』で読んで知ってたんですが、読んでもよくわからなかったので今回は説明しなくても大丈夫です!」
「その部分もおもしろさのひとつではあるんですが……でも確かにスタート方法の難解さは初心者の壁かも」
※フライングスタートという特殊なスタートです。詳しくはググってください
「情報が多すぎるとパニックになってしまうので……。ところで先ほど、『モーター』や『ボート』も大事な要素とおっしゃってましたが、それは……?」
「ボートレースで使用されるボートやモーターは、“選手専用のもの”ではなく、ランダムに“割り当てられたもの”なのです。ですから当たり外れがあるんです」
◯がついてるのが“当たり”のモーターやボートです(うっすら色がついています)
「えー! 外れがあるの!? 整備の人に説教したほうがいいですよ」
「いえ、全部当たりではあるんですが、その中でも優秀なものがあるという話ですね。で、どちらかというとモーターのほうが重要で、ボートはその次、と覚えてください」
すべての要素が出揃ったので、集中するため喫煙所でひとりで予想
「よし、教えられた要素を考慮して、予想を立てました! 階級が一番高い“1号艇”と、モーターの調子が良さげな“3号艇”に1000円賭けます!」
「なるほど……誰もが思いつく手堅い組み合わせで、配当も低い……それに1000円だけ賭けると。承知いたしました」
「ひょっとして『つまんねーチキン野郎だなこいつ』って思ってます?」
「いえ……人それぞれの賭け方がありますので。ではさっそく、舟券を購入しにいきましょう!」
書いたマークシートを発券機に入れ、賭けた金額を入れると―
舟券が出てきました!
初心者だから心配してましたが、こんな簡単に買えちゃうの!? 近所のスーパーのセルフレジよりわかりやすいわ
「これ、領収書ってもらえないですか?」
「残念ながら……『経費で舟券を買う』という状況って普通はあり得ないので」
「それはそうか。この舟券のレースが始まるのって何時からですか?」
「まだしばらく時間がありますね。今の間に場内をざっとご紹介しましょうか?」
「いいですね! ギャンブル初心者だからこういう場所ってマジで未知の世界なんだよな……案内してもらえるの助かる~」
ボートレース場ってこんな感じ
「今日のように暑い日は室内で観戦するのもおすすめです。二階からだとレース場が一望できるので気持ちいいですよ」
「はぁ~涼しい! ガラス張りだから外のレースの様子も見れますね。ただ、平日なのに結構お客さんがいますね。人気のレースだと窓が埋まっちゃって見れないのでは?」
「その場合は……」
「有料席の『スワッキールーム』や『ロイヤルルーム』もあります。個人用から数人で観戦できるものまでご用意しておりますのでご利用ください」
「優雅~。ここでダラダラお喋りしながらレースを楽しむ休日……貴族じゃん! カップルで来ても楽しめそう!」
「ファミリー向けにキッズスペースもご用意しております。こちらのMooovi浜名湖さんは遊具が充実していて人気がありますね」
「超楽しそう! こんなとこ、子ども連れてきたら絶対喜ぶよ~!」
「そうなんです。実はこのためだけにレース場に来られる方も多いです」
「え、レースを見ずにキッズスペースだけ使うんだ!? そういう使い方もアリなのか……なるほど」
場内にはグルメスポットもいっぱい! ちょうど昼頃だったので何か食べることにしました
浜松の名物・うなぎや、最近できたというラーメンの店なんかもありますよ!
「特に人気なのはこちらの串かつですね」
「いいですね! 食べながらボートレース観戦した~い! こっちのイカ五平っていうのは揚げかまぼこかな?これも買っちゃお!」
「ちなみにイカの方はケチャップとマスタードをかけて食べるとおいしいです」
「ナイス情報」
「スイーツもいかがでしょうか? 最近できたばかりの『CAFE BOAT』というカフェがございまして、アイスクリームが人気です」
「こんな暑い日にアイス食べながらボート見るって最高すぎ。買おっ」
晴れた空のもとでボートレース浜名湖のグルメを食す
串かつは肉の旨味と玉ねぎの甘さがたまりませぬ~! イカ串も歯ごたえがもちもちしてて最高でした!(ケチャップつけるのマジでおすすめです)
おしゃれなアイスを食べながら観戦するのもいいですね
おいおいおいおいおい!!!! 最高じゃねーか!!!!! おい!!!!
「空も広いし目の前でボートが走ってる光景見れるし、普通に観光スポットとして優秀だな、ボートレース場」
「あ、そろそろお賭けになったレースが出走するようですよ!」
「えぇ、もう!? なんか緊張してきちゃった! じゃあもっと近づいて……」
「観戦スポットのおすすめは第1ターンマークの付近です。さあ、行きましょう!」
レースが始まる!
というわけで、いよいよ舟券を買ったレースがスタート!
この広いコースを3周するそうです。僕が賭けたのは“1号艇”と“3号艇”ですが……さあどうなる!?
レース場は練習走行などで常にボートが走ってたんですが……本番になるとやはり迫力が段違い!
うおー速ぇぇ~~~!!! 音でけ~~~! 勝てーー!!! 勝ってくれーーーー!!!
第1ターンマーク(1周目の最初のコーナー)
この曲がり方が「モンキーターン」なの? 違うの? わからんけどボートってこんな速度で曲がっていいもんなの!?!
※モンキーターン=ボートの上に立ち上がり、右足の荷重によりサイドをかけながらターンする旋回術
「あ」
「え、なんですか?」
「予想なさった1号艇は先頭でターンマークを回りましたが……3号艇はちょっと遅れちゃいましたね」
「ハハハ、まあまあ、レースは始まったばかりですよ。三周もするんだからチャンスはまだありますって」
「そうでございますね……」
行け行け行け行け行け行け行…………
ゴール!
予想した1号艇は1着でしたが、3号艇は残念ながら4着でした
「負けた……」
「ボートレースは『第1ターンマーク』で勝負が決まると言われるほど、逆転が難しいんです。3号艇はそこで遅れちゃったので、まあ今回は仕方ありませんね」
「負けたのは残念でしたが、ボートレース観戦はすごく楽しかったですね。水面をあんな速度で疾走するなんて……目の前で見たらすごい迫力でした! 不安定な乗り物だからこそ旋回時の緊張感すごいし、ドデカイ音も気持ちいい!」
「ですよね~!! わかります~~!!! 慣れてきたら選手同士の人間関係と言いますか、師匠を乗り越える弟子とか、以前負けた相手に闘志を燃やす選手とか、そういうのがわかってきて、さらにめっっっちゃめちゃ楽しくなるんですよ~~~!!!!」
「なんか急に饒舌になった!?」
「……コホン、失礼いたしました」
「やったことなかったんで勝手にシステムとかが難しいんだろうと思ってたんですけど、意外と簡単!」
「そうなんです。上級者は複雑な要素を考えたり難しい賭け方で楽しめますし、初心者なら簡単な賭け方でサッと楽しめる、それがボートレースの良いところです」
「観光スポットとしても優秀ですね。雰囲気を楽しめるしグルメもある、お子さん連れの人はキッズスペースで遊ばせることもできる……家康の聖地など浜松を色々観光して、休憩代わりに遊びにくるのもいいかも!」
「おっしゃる通りでございます。現在『ボートレース浜名湖』は70周年を迎え、更なる盛り上がりに向けて色々な取り組みを行っております! そしてそして……!」
「7月25日からは『GⅡモーターボート大賞 天下無双!群雄割拠 浜名湖の陣』が開催されます!」
「て、てんかむそうぐんゆう……何?」
「『GⅡ』は年に8回ほど開催される特別なレースです。超一流選手だけが多数参戦するお祭りのようなレースだと思ってください!」
「実力が高い選手が集まる大規模なレースってこと……かな?」
※詳細に関してはボートレース浜名湖YouTubeチャンネル公式番組『ういちの浜名湖テッパン塾』がわかりやすいです。21日~24日にかけて4日間連続更新予定!
「そうなんです~~!! 群雄割拠の強豪レーサーを武将に見立て、家康のように“天下統一=優勝”を目指す合戦みたいな感じなんですよ~~~!! 人気選手が一同に介して鎬(しのぎ)を削る姿、アツい! かっこいい!! たまりませんねー!!!」
「またすごい饒舌になった!?」
「コホン、失礼しました。とにかく盛り上がること必至の大規模なレースなので、ぜひご参加ください。全国各地に場外舟券売り場がありまして、現地に行かなくても舟券を買うことができますし……」
JR浜松駅から徒歩5分の商業施設・ザザシティ浜松内にある場外舟券売り場『ボートレースショップオラレ浜松』
「また、電話投票で家にいながらにしてレースを楽しむこともできます。特に今回のレースでは電話投票プレミアムキャンペーンというものを行います。総計777名様に総額187万円をボーナスキャッシュバックさせて頂いております」
電話投票プレミアムキャンペーン特設サイトはこちら
「スマホで投票できるなら東京の家にいながら楽しめるな。今回の取材でレースのおもしろさは感じられたし、僕もやってみようかな! 今日は詳しく解説していただいてありがとうございました!」
「いえいえ、GⅡモーターボート大賞を楽しみにしていてくださいね! 今後ともボートレース浜名湖をよろしくお願いします!」
まとめ
というわけで人生初ボートレースを体験しましたが、めちゃおもしろかったです!
システムは意外と簡単だし、観光スポットとしてフラッと遊びに行くのもいいかも! 7月25日から開催されるGⅡモーターボート大賞も気になる~!