みはしのあんみつとご対面
熱いトークを繰り広げていると、続々とあんみつが運ばれてきた。たちまちテーブルの上が花畑のようにカラフルになった。
みんな大人なので大きな声を出したりはしないが、ふわぁぁ~と感嘆のため息が漏れてしまう。
では、みんなが注文したあんみつをひとつずつ見ていこう。
かとみ(私)のあんみつ
私は苺クリームあんみつにさらに苺をトッピングした。
みはしでは、甘いあんみつに合わせて小粒で酸味のある苺を使っている。食べ始めから食べ終わりまで酸味と甘味のハーモニーを楽しみたい日は、ぜいたくに苺倍盛りがおすすめだ。
BIGSUNさんのあんみつ
BIGSUNさんは、苺クリームあんみつに抹茶アイスと白玉をトッピング。ハッピーオーラをまとうBIGSUNさんらしい賑やかなあんみつだ。
「想像より器が大きい!」
「白玉と苺が交互に配置されていたり、ソフトクリームと抹茶アイスの形を生かした盛り付けのバランスがすてき!」
「甘酸っぱさやクリーミーさ、優しい甘みなどがあって、それぞれが混ざって行く過程を楽しめるスイーツだなと思いました!」
「寒天が甘さの調整役になりつつプルツルッとしてて好き!」
普段、BIGSUNさんはアイスやプリンを単体で食べる機会が多いそう。単体スイーツ派の視点で、ひとつひとつの具材と丁寧に向かい合う姿勢が印象的だった。
盛りだくさんのトッピングを前に慎重にスプーンを運びながらも、ニコニコと食べ進めておられた。
フレッシュな初みはしを披露してくれたBIGSUNさん。みはしのあんみつのおいしさを再確認できた気がする。言葉にすることで救われる魂(主に私の)がある。
はらつかうさんのあんみつ
はらつかうさんは、苺クリームあんみつに白玉をトッピング。コロコロとしたパーツがかわいらしい一杯だ。
普段あまり甘いものを食べないとのことだったが、みはしのあんみつを目の前にしてつぶやいたセリフが印象的だった。
「私、これ食べてよかったんだ……」
あんみつごと抱きしめようかと思った。なんていじらしい初みはしだろうか。
はらつかうさんとしては、今まであんみつといえば豆と寒天重視で、フルーツは不要だと思っていたそうだ。
しかし、みはしのあんみつを食べて考えが変わったらしい。その時につぶやいたセリフがまた良かった。
「でも、全部合わさって、これ」
はらつかうさんのぽつりと呟く初みはしワードは、重たいボディーブローのように体の芯まで響く。
そして、最後にこんなことを言っていた。
「具材同士が手を繋いで、地球を囲んでる絵が思い浮かびました」
そのとおりだ。胸がジーンとした。みはしのあんみつは、みんなが手を取り助け合う平和の象徴だ。
鬼谷さんのあんみつ
鬼谷さんの前には2杯の器が到着した。
左は、フルーツあんみつに苺と杏をトッピング。右は、豆かんにソフトクリームと白玉×2をトッピング。
普通ならソフトクリームが乗っているほうを優先的に食べ進めそうだが、鬼谷さんは違う。
事前の計画どおり、影響力のあるソフトクリームを豆かんというシンプルな土台に乗せることで、ソフトクリームの液体化に恐れがないのだ。むしろ溶けてもらいたい、ぐらいの感じだった。
※イメージ図
鬼谷さんのお気に入りはフルーツあんみつに入っているキウイ。
同じフルーツでもみかんは調和の酸味だが、キウイは攻めの酸味であり食べ応えがある。キウイは酸味派の人にとってたまらないそうだ。
ただ、残念ながらキウイはトッピングで増量ができない。その旨を伝えると、鬼谷さんは慌てることなくこう言った。
「つまり酸味を足したい時は、杏トッピング一択ってことですね」
2周目なのか? 今日はセカンドみはしって言ってたけど人生が2周目なのかと思うぐらいみはしを把握している。
みはしのあんみつを熱弁している時、天才ピアニストみたいになる鬼谷さん
初みはしとセカンドみはしと向き合って
甘党のフィーリングで選んだあんみつ、論理的に導き出したあんみつ、世界平和みたいな絵が思い浮かんだあんみつ。
それぞれがみはしのあんみつと向き合う姿はとても美しかった。
私もみはしのあんみつと出会ったばかりの頃を思い出し、改めてその美味しさを嚙みしめることができた。
またみんなで食べに行きたい。