こんにちは。映画好きです。

先日、質問するとどこかの誰かが答えてくれて集合知がサクッと集まるサービス「コロモー」にて、下記の質問をしてみました。

 

 

…といった感じで、とにかく良い人しか出てこない平和で心が暖かくなる映画を5本紹介させていただきますので、参考にしてください。

 

 

■シンプル・シモン(2010 / スウェーデン)

【あらすじ】
シモンは物理とSFが大好きな少年だがアスペルガー症候群で規則正しい生活を望み、気に入らないことがあるとドラム缶で作った宇宙船に引きこもってしまうめちゃ厄介な奴。唯一の理解者として優しすぎる兄サムがいるものの、自分のせいで恋人にフラれてしまう。シモンは自分のペースが乱されて混乱するが、「サムに完璧な彼女がいれば万事解決!」と、新恋人を探す決心をする!な話

 

【おすすめ人:03さん】


シモンの周りの人がかなり善なので、あらすじの印象よりも気楽に見れます。クスッと笑えるとこもあるし、ちょっといい話。

圧倒的に良い!人に触られることすら苦手なアスぺのサムが厄介で、一緒に暮らしてたら確実にブチ切れてしまいそうなキャラクターなのに「自分より937倍いい男」と認める兄サムのために新恋人を見繕うその姿が向こう見ずで不器用で、そこが抱きしめたくなるほどに良い…。演じるビル・スカルスガルドも実にイケたメンであり赤いジャージがよく似合う!これが数年後にITのペニーワイズになるとは想像も出来ません(斜視っぽさにその片鱗はあるが…)

そして推薦者の仰る通り、シモンの周りの人である新恋人候補のイェニファーや兄のサムなどが本当に善の擬人化ともいえるほどに良い人で、本来なら重くなりそうなテーマであるアスペルガー症候群をシモンのひょうきん目線と周りの人々の暖かさで大変ポップに仕立て上げてる監督の手腕は恐るべきものでした。アッパレ!

あと、壁紙、皿、バイク、家具、インテリアといったカメラフレームに収まる全てのアイテムがIKEAの国スウェーデンであることをこれでもかと見せつけてくれるこだわりや、シモンから見える世界を映像演出の中に散りばめるセンスが最高でした。

ところで、この映画記事シリーズは過去3回やってるんですが本作の推薦者の03さんは毎回テーマにバチっとハマって面白く、かつ私が未見なものを確実ジャストミートに紹介してくれて、かなり信頼のおける方になっています。これからもご紹介、お待ちしております…。

 

レーダーチャートはこちら。シモンとは関わりたくはないがかわいい

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■若おかみは小学生!(2018 / 日本)

【あらすじ】
小学生のおっこはいきなり不慮の事故で両親を同時に失ってしまい、祖母が経営する温泉旅館「春の屋」でお世話になることになってしまった。そして春の屋に住み着く幽霊ウリ坊にそそのかされ、あれよあれよと言う間に若女将としての修業を積み祖母の後継ぎとなる決意をすることに。春の屋で働きながら様々なクセ客と交流を深めおっこはたくましく成長していくのだが…な話

 

【おすすめ人:シュガさん】

オモコロのスペース?で原宿さんがめちゃくちゃおすすめしてたのを機に見ましたが、誰一人悪人がいない。みんないい人。優しい世界。そして泣ける。

全てのアニメに全くもって興味が無かったんですが、原宿さんを筆頭に評判が異様に高くて気になっており、今回オススメされたのを機に見ました。おもろい…泣ける…。両親をいきなり失って絶望のどん底で自分の状況も変わった中なのに、女将修業として色々な人やワケあり幽霊との交流を経て人間的に精神的に成長していくおっこの、何と清らかで、誠実で、ひたむきで、強く美しいことか…。インターネットの深淵で蠢く私の汚れきった心が綺麗に浄化(成仏とも言える)されていくのを肌で実感しました。素晴らしい!

おっこはみんなのために、みんなはおっこのために何が出来るか考え、その登場人物達がただ映画を面白くするために配置されたわけではなくおっこの成長の根幹全てに携わる必須のキャラとなり、春の屋の美しい自然描写も相まって私の目にも一筋の涙が…うっうっ。

おっこの「両親の死」に直面するシーンが意外にも少ないんですが、だからこそ不意にやってくる胸騒ぎや全体を薄く包み込む焦燥感や脆さも傍に存在し続けるバランス感覚もアッパレ。いや〜良いもん見ましたね。

 

レーダーチャートはこちら。おっこ〜〜〜!

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■アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング(2018 / アメリカ)

https://www.youtube.com/watch?v=VdZNw16VH2c

【あらすじ】
自分の容姿に自信がなくコンプレックスの塊だったレネーは、ある日ジムで頭を打ち気絶する。目覚めると、自分が絶世の美女になっていた!!…という幻覚が見えてしまった。でもそのことに気づかず念願叶って美しいボディを手に入れたと思いこんでるレネーは自信マンマンになり、手始めに自身が勤める化粧品会社の花形である受付嬢の面接を受ける!果たしてどうなる…?な話

 

【おすすめ人:ねぎとろさん】

容姿にコンプレックスを持っていた女性が、ジムで頭を打って絶世の美女(だと思いこむ)になっちゃうハッピーポジティブ映画。周りの人達も主人公に感化されて前向きになっていくのがステキ。

良い…。ラブコメの教科書のようなベタな展開ながら、全ての人間に勇気と自信を与えてくれるストーリー作りは見てて元気になりますね。コンプレックスって裏返せば一番の武器になるんだけど、それを美しく研ぎ澄ますか錆びつかせるかは自分次第の心持ち次第。自分を好きになればきっと上手くいく!ということをレネーが教えてくれました。自分も立派な天然パーマなんだけど、思春期の時にはすごくコンプレックスだったからこの気持ちはめちゃめちゃわかる。

それにしても、ラブコメのあるあるをまっすぐストレートに表現してる本作はそういう面でも楽しく見れますね。自宅やけに綺麗!主人公めちゃめちゃオシャレ!歌にダンス!全てが上手くいきすぎる!などの分かりやすいあるあるを散りばめつつ、「自分は美女だと思っている」←→「周りからは見た目は前から変わってない」というすれ違いコントをずっと見てるようなシナリオ作りが上手く、誰一人レネーを否定しないことも相まってその勘違いが巧みに話を転がすスパイスになってるのも良かったです。みんなも自分を好きでいような!

 

チャートはこんな感じ。自分だ〜いすき

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■リトル・ミス・サンシャイン(2006 / アメリカ)

【あらすじ】
ぽっちゃり少女オリーヴはカリフォルニアで開かれる美少女コンテストの予選を通過した。しかし会場からは1200km離れており、費用や諸々の問題で家族全員でオンボロ車で旅をすることになった。自殺未遂をしたゲイの叔父、沈黙の誓いを立てる15歳の兄など、クセ者だらけの家族は旅の途中で様々な問題に直面する。果たしてオリーヴのコンテストは上手く行くのだろうか?な話

 

【おすすめ人:はすはすさん】

笑いながら泣くという経験ができた映画

少し前のほんわかヒューマンドラマ。愛する娘のために別々の方向を向いていたクセ者だらけの家族が個人的な問題に直面しつつも一つの目標に向かって進むこの普遍的で熱くなれるわかりやすいシナリオで、その熱さの余熱で観賞後に心がほんわかあったかくなる、そんな素晴らしい仕上がりでした。圧倒的に良すぎる…。

ヘロイン中毒で口が悪いおじいちゃんがまた良くて、少し自信を無くしたオリーヴに「お前は負け犬なんかじゃない。負け犬とは挑戦もせずに逃げる奴のことを言うんだ」と励ます言葉がめちゃくちゃ響く…。そしてその後家族の一人が、そもそも夢に対して挑戦する事すらできないとある事態が判明して自暴自棄になって誰も声をかけられない状態になってしまうんだけど、そこでオリーヴが無言で優しく肩を寄せるという励ましが健気で素晴らしかった…。負け犬なんかじゃない、大丈夫…優しく寄り添い、それを受け入れる二人の姿!ここは永遠の名シーン!

あと個人的には父親の商談相手が「ブレイキング・バッド」のウォルター役のブライアン・クランストン、道路で家族を止める白バイ警官がこれまた「ブレイキング・バッド」のハンク役のディーン・ノリスで、家族が住んでる場所が「ブレ(略)」の舞台でもあるアルバカーキ。ブレイキングバッド序章か!?となってしまいました。

 

チャートはこれ。この一家がとにかく良い!

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■僕のワンダフル・ライフ(2017 / アメリカ)

【あらすじ】
イーサン少年の元にひょんな事からやって来たワンちゃんのベイリーは初めて味わう人の優しさに触れながら自分が生きる意味を考えていた。イーサンの身に様々なことが起こるのを隣で見つめ続けたものの、やがてその犬生が終わりを告げる。しかしベイリーは記憶を保持しながら何度も何度も転生を重ねる。イーサンに会いたいから…。果たしてベイリーの長い旅路の終わりは?な話

 

【おすすめ人:てきと〜な飛鳥ちゃんさん】

何度も生まれ変わって最初の飼い主の元に戻ろうとする犬の話。あったかストーリーすぎてめちゃくちゃ泣きます。続編で「僕のワンダフル・ジャーニー」もあるのでそちらもぜひ

見る前から「これ絶対しゃくり上げて泣き崩れて死ぬだろうな」という未来が確定してたから逆に敬遠してました(そういう人は絶対多いと思う)。だってこんなの粗筋読んだだけで泣けるっつの。案の定開幕5分で涙ぐみながら、ベイリーが死ぬ度に号泣してしまいましたよね。こんなことあるんかよ?犬と暮らしたことがある人は体中の水分が全部涙となって放出されてミイラとなるでしょう。そんな最高にハートフル&ハートウォーミングな映画です。

「最終的にすっかり老いてしまったイーサンと再び出会う」というのはおおよそ分かるものの、ここまでただひたすらにイーサンやその他の飼い主のために何が出来るかを考えて実践するワンちゃんを見せつけられちゃあ〜そりゃ涙腺爆破ですわな。最終目標に向かって走り続けるベイリーがあまりにも可愛く、あまりにも健気…。は〜。泣き腫らして何も考えられない。寝よ。

ちなみに、「悪人が出てこない映画」というくくりで募集したものの、本作にはイーサンにひどい目に遭わせる足引っ張り人間は登場しました。一応鑑賞の際はご注意ください。

 

 

涙を流さず見れる人がいたら連絡ください(無視しますが…)

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映画は良い

それではさようなら。来月もコロモーを利用して映画にまつわる記事を書こうかなと思いますので、ご協力お願いしまぁ〜す。敬具

 

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