コントユニット「明日のアー」の第3回公演『日本の表面』が11月3,4,5日の3日間、原宿VACANTで公演されます。

この記事ではその告知をします。ファンなので。

 

 

 

しかしいきなり「第3回公演!」と言われても、これまでの「アー」を知らない人は「1、2回目も見てないし、やめとこ…」と思うかもしれません。

そこで「アー」がいったいなんなのか、を不肖ながら説明いたします。

 

 

Q 明日(あす)のアーとはなんなのか

 

明日のアーは、Webのライター・動画作家である大北栄人 主宰のコントユニット。(「アー」はふと恥ずかしい過去を思い出して声が出てしまう「思い出しアー」のこと)

 

 

 

3月に行われた銭湯貸切イベント「アーの湯」より

 

ふだんは主に面白記事サイト「デイリーポータルZ」のライターとして活動している大北栄人ですが、「アー」ではコントの制作と出演の両方をこなします。

 

出演する俳優は同じくデイリーポータルZで活動する藤原浩一、スミマサノリなどのほか、さまざまなジャンルでテラテラと輝く個性的な人々が集まっているのが特徴です。

 

 

Q 明日のアーはどんなコントをやるのか

 

 

説明がむずかしいです。

 

1、2回目の公演を観ましたが、これまでに観てきたどのお笑いや演劇にもあまり似ていません。

ちなみに、かつての公演ではこんな感じのコントが演じられています。

 

・スナイパーにめちゃくちゃ狙われていることに気づかない男と気づかせたい女

・推理と計算を使い自力で「セックス」の存在を見つけ出した男

・人選にクセがありすぎて大きいテーブルがぜんぜんうまく運べない

・出会う人がみんな「レイバン」の安売りスパム広告にハックされている

 

 

…など。

 

よくわかんないと思いますけど、そうなんです。よくわかんないのです。

難しい言葉も、過剰にぶっ飛んだ展開も出てこないのに、気づいたらよくわかんない世界に連れて行かれています。おだやかなセールスマンの話にふんふん頷いていたら、いつのまにか知らない契約書にハンコを押してた、みたいな感じ。

 

舞台にはほとんど何もなく、小道具も最小限。「じゃあ、始めまーす」みたいなノリで開演するので、むしろこっちがちょっと緊張します。

全体的にゆるくて気楽な雰囲気ですが、「ああ、そういうやつね」と括ろうとするとスルリと手の中から逃げていくようなところがあり、油断できません。

 

もちろん、笑えます。

 

そして、今回はどうなるかはわかりません。

 

 

 

第2回公演「猫の未来予想図Ⅱ」のダイジェスト映像

 

Q 今回は誰が出るのか

 

 

『日本の表面』では、主催の大北栄人のほか藤原浩一(デイリーポータルZ編集部)土屋遊(ライター/ブロガー)スミマサノリ(文筆家etc)トチアキタイヨウ(舞踏家)7A(モデル/ラジオMC)など「俳優ではない人たち」が演技に参加。さらにデイリーポータルZから「古賀及子」も初参加。

 

俳優としては宮部純子(五反田団/青年団)、八木光太郎(GERO)、テアトロコントのオーディションから参加の郷田明希の三名が参加します。

 

 

 

前回公演「猫の未来予想図Ⅱ」の衝撃的な宣伝美術を制作したクリエイター・よシまるシンは、今回は役者としても参加。今回の宣伝美術も手がけています。

 

 

 

 

さらに、バンド「左右」の花池洋輝、桑原美穂がコントの劇伴を担当。それだけではなく出演もします。

 

 

 

さらにさらに、バンド「トリプルファイヤー」のボーカル、吉田靖直(左端の人)も出演。

 

 

どんだけいろんな人が出るんだ、という感じですが、とにかくキャスティングがお祭り騒ぎだということを覚えておいてください。こんなに雑多な人々がコントを演じる機会はたぶんそんなにありません。

 

 

Q 今回はどんなコントなのか

 

もちろん観劇してのおたのしみですが、主催の大北栄人からのメッセージは以下。

 

2016第二回公演『猫の未来予想図Ⅱ』では「スカムとエモーション」をテーマにしてましたが、今回はアウトレイジと真逆の「全員善人」をテーマに、善人が日本の表層をいいね!しまくるコントを行います。

AIの都知事の下で暮らし、SNSの中毒となった我々がそこから抜け出るにはどうすればいいのか。ニッポンの現在地のどこかをいいね!すればウラ面に行けるスイッチがあるのではないか。そんな風に手当たりしだいにファボりまくります。

 

ネットとSNSにどっぷりな私やあなたのための公演のようです。楽しみですね。

 

 

Q どうすれば観れるのか

 

チケットは9月25日からlivepocketにて発売中です。クレジットカード・コンビニ決済(販売終了1日前まで)・携帯キャリアで簡単に買えます。

 

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(QRコードから購入する場合はこちら)

 

その他詳しい情報は以下をどうぞ。

 

明日のアー第三回公演『日本の表面』w/左右

日時:11月3日19:00、4日15:00、19:00、5日15:00、19:00の計5回(開場は開演の30分前)
料金:前売2700円(+1drink500円)当日3000円(+1drink500円)
会場:VACANT(原宿)

作・演出:大北栄人
宣伝美術:よシまるシン
衣装提供:sneeuw
舞台美術:佐々木文美(快快/FAIFAI)
照明:MOON LIGHT
PA:片岡敬
演奏:左右

 

【出演者】
八木光太郎(俳優・GERO)
宮部純子(俳優・五反田団/青年団)
郷田明希(俳優)
吉田靖直(トリプルファイヤー Vo.)
花池洋輝(左右 Vo.Ba.)
桑原美穂(左右 Vo.Gt.)
藤原浩一(デイリーポータルZ編集部)
古賀及子(デイリーポータルZ編集部)
トチアキタイヨウ(舞踏家)
7A(モデル/ラジオDJ etc.)
スミマサノリ(文筆家 etc.)
土屋遊(ライター/ブロガー)
よシまるシン(イラストレーター)
(※土屋遊さんは本人の希望によりセリフがない可能性があります。ご了承ください)

 

 

「明日のアー」は、コントや演劇を観に行く習慣のない人にもオススメです。

 

目と鼻の先で生身の人間が演技をしている、という異様な雰囲気と緊張感、そして笑いに打ちのめされてください。

私もたのしみにしてます。